星の守護龍 ~覚醒と混沌へのカウントダウン~

雪月 光

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1章~石版の伝承~

1.~始まり~

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温かい日差しを受けて少女は静かに寝返りをうった。
日の光を遮るように銀色の長髪の男が屈みながら少女を見下ろし静かに言った。

「いつまで、寝ているつもりだ?」

「う‥うぅん‥もぅすこしだけ…」

「…」

 15年前1人の男が世界(天界、魔界、人間界)全てに戦争を仕掛けた。たったひとつの石版を手に入れるために。
どんな願いも叶うという伝説の石版、何処にあるかなんて気にもせずに。
 人間界では巨大な隕石が地上に落ちて、隕石の中から黒い何かが現れ一気に増殖していき、文明と大勢の命を飲み込んだ。人間は最新の化学兵器をもちいて殲滅をおこなった。しかし完全には滅ぼせずに黒は腐敗した環境に適応し、さらに増殖を繰り返した。化学兵器使用の代償はとても大きく、腐敗した環境に適応できない人々は地下の生活を余儀なくされた。他の世界でも多くの命が失われた。
 
ある時少女は偶然訪れた謎の詩人に出会い、異世界の扉の鍵を手渡され運命が大きく変わった。
友人と地上の様子を見に行き、黒い靄に友の命を奪われ、深い悲しみと絶望の中、異世界への扉は開かれ少女は助かった。
扉の先にあった召喚の神殿で少女の思いに応え現れたのは魔界の王。
少女は知らない、自分が呼び出した者の正体を。
契約をして、異世界を旅するうちに石版のことを知った。15年前の戦争で石版は砕けて各地に散ったというけど、その破片1つ1つでも大きな力を与えてくれる、それを求めないものなどいない。
その力があれば、人間界のあの黒いのを完全に消滅させて、もとの姿に戻せるかもしれない。
そんな期待をもって石版探しの旅に出た。
石版を欲しがるものは五万といる。石版を奪い合う危険な戦いが確実に起こる旅だ。


「麻衣…」

召喚されたとき凄い不思議な感覚がした、とても深い悲しみと絶望。
こんな幼い少女が…。
翠色の瞳がじっと、すやすや眠る麻衣を見つめていると、視線に気付いたのか麻衣がうっすらと瞼をあけた。
黒い真ん丸いつぶらな瞳とぶつかった。

「おはよぅ」

まだ眠そうに瞼をごしごしとこすっている姿が、なんとも幼く見える。

「ジン…」

「何だ?」

「お腹すいたぁ」

ジンは予想してたのか、いくつかの果物と何かの焼いた肉を差し出した。

「食べたら行くぞ」

差し出されたものを受け取り、果物にかぶりつきながら、焼かれた肉をみつめる。

「…何の肉?」

不安げにジンを見上げた。
ジンはそんなこと気にするなというような表情をしている。

「本当に知りたいか?」

わざわざ原型をなくしてくれたそれのもとの姿なんて想像を絶するに違いない。
麻衣は慌てて首を横に振った。
食事を終えて2人は旅を続ける。



*********************************************

5年位前に書いたお話の一つで、結構駆け足で話が進んでるかもです、
矛盾してる所や、誤字とかあるとは思いますが、気長に更新していきたいと思います。
初投稿でまだまだ使い方とか慣れませんがよろしくお願いします(*・ω・)
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