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1章~石版の伝承~
9.~リアン~
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1人ベッドの上で熱に魘されていると、何かがもぞもぞとジンの胸の上で動いた。
「…?」
「みゃぅッ」
小さな羽根の生えたふわふわしたうすピンク色の毛の、長い耳のドラゴンの子供がジンの胸と毛布の隙間から顔をヒョコッとだした。
真ん丸い黒い円らな目をジンに向けて首を傾げて見せた。
ああ…あの時、魔力の代価にもらった琥珀色の卵…すっかり忘れていた。
「みゃぅッ」
「…お腹がすいてるのか…?」
確か龍族も魔力を餌にしているんだったな…。
精一杯左手に力を練りこんでみる。人工的に魔石を造る。
はぁ…はぁ‥ッ
小指の爪ほどの小さな魔力の欠片を掴みドラゴンの口元に近づけてみた。
素直にそれを口にしてカリカリと音を立て食べ始めた。暫くするとそれを食べ終え、足りないのか円らな瞳をジンに再び向けた。
「みぅ…」
「…はは‥よく食うんだな…」
荒く呼吸を繰り返し、苦痛に顔を歪める。
「みぅッ」
「…すまない、今は魔力を練りこむほど力がない…俺を食うか?」
苦笑して、小さなドラゴンの口元に左手の人差し指を近づけると、ドラゴンは小さな口で指を噛んだ。
熱の所為か痛みも感じない。
僅かに流れた血をペロペロと優しく舐めはじめた。
「…ぅ‥ッ」
ゴホゴホッ…・ッゴボッ‥ッ
右手で口元を押さえて咳き込むとヌルッとした感触が右手にあり視線を投げかけた。
「…はぁ…はぁ…血?」
純粋で高濃度の魔力がある場所で、力が戻る所か逆に抜けていくような感覚。
「みゅぅ‥」
ドラゴンは右手の吐血した血を舐め、ジンの口元の血もやさしく舐めとった。
ドラゴンの小さな頭を撫でながら呟いた。
魔神が口にするあの名前を半分分けて懐けて見る。
「名前、リアン…ってのはどうだ?」
力なく微笑み小さな頭を撫でつづける。
気に入ったのかドラゴンは”みゃぅ!”と力強くないた。
ふっと笑みをこぼし、ずっと撫でていた手が暫くするとズルッとベッドに埋もれた。
「みぅ?」
不思議そうにリアンはジンの様子を伺う。
意識を半ば失ったジンの口元から大量の血が溢れた。
心臓の鼓動もだいぶ弱まってきていた。
「…ま‥ぃ…」
何か異変を察したのか医療の凄腕の者たちが数人ジンを診察してから、慌しくばたばたと何か機械のようなものと管を繋げ先端をジンの腕に取り付け、もう片方に魔石を入れた水のようなものに取り付けた。
血液に直接魔力を流し込む。
洞窟から採掘された高濃度の魔石を取り込みやすい気体に変えて、管を通して流し込む。
「みゃぅ」
重そうに瞼を震わせ静かに目を開け辺りを見回した。
先に飛び込んできたのはリアンだ、ふわふわの体をジンの頬にスリスリと摺り寄せてきた。
「…リア‥ン」
擦れる声でリアンの名を呼んだ。
「王!」
呼ばれ声のほうに視線を向けると、数人の医者と従者が心配そうにジンを覗き込んでいた。
上半身を起こそうとして苦痛に顔を歪めると、周りからは”動かないで、安静にしていてください!”と押さえ込まれた。
「みゅう‥」
リアンに視線を戻してから、従者に”魔石を”と呟いた。
「は…ただいま‥」
そういって部屋を出て2分くらいで従者は戻ってきて、手にした魔石をジンに差し出した。
それを受け取り、リアンの口元へ当てる。
「王?!」
「腹をすかせていた…リアンにも餌を与えて…」
リアンは口元に当てられた魔石をカリカリと音を立てて齧り美味そうに目を細めた。
再び目を閉じたジンにリアンは齧るのをやめジンをジッと見つめる。
「?!」
「くぁぁッ」
リアンは毛を逆立ててプルプル震えながら、取り込んだ魔石の魔力を白い光に変えて口から吐き出した。
光はジンの頬に触れ弾け透けるように消えていった。
「これは…?」
「竜の息吹…聞いたことがある、‥魔力を光に変えて癒す竜が居ると…」
「!」
「では、たくさん食べさせ、王に癒しの息吹を与え続ければ…」
「…闇もやがて薄れ、助かるかもしれん…」
すぐに籠にいっぱいの魔石を入れリアンの前においた。
「竜は賢い生き物だ、主を見捨てたりはしないだろう…?」
「みゃぅッ!」
「リアン、王を頼んだぞ?」
「みぅッ」
皆部屋を訪れては魔石を置いていき、リアンに声をかけていく。
リアンは魔力をいっぱい蓄えると一気に吐き出す。
光は散らばりジンの体の中に消えていく。これを毎日ずっと繰り返しているとジンは1週間後には顔色もよくなり、熱も引いた。
「…ぅ‥」
気だるさもだいぶ引き、目覚めも悪くない、何より体がそんなに重くなかった。
「くぁぁッ」
「リアン?」
上半身を少しだけ起こすと、目の前にリアンの姿が飛び込んできた。口を開けプルプルと震えている。最初に見たときより少し痩せたのか細く見える。
目の前に居たリアンの口から放たれた光はフワフワと宙を舞いジンの鼻に当たって弾けて消えた。
「‥何してるんだ?」
その問いには横に居た医者が答えた。
「魔石を食べ、取り込んだ魔力を吐き出しているのです、光となって放たれた魔力を取り込めば闇を弱まらせ、力を回復できるでしょう」
再びリアンに視線を向けジンは苦笑した。
産まれたばかりのこんな小さな体で、ずっとこんなことしてたのか…
医者はジンの腕から管をはずし機械を止めた。
「リアンが居れば、もうこれも要らないでしょう…」
ジンが目覚めて安心したリアンは黙々と魔石を齧った。
自分の生命を保つ力も残さず与えてくれていたのか…。
勝手に涙が零れた。
「みぅ?」
齧る手を止めジンを見上げ、ジンの肩に飛び乗り、零れた涙を小さな舌でペロリと舐めた。
まだ本調子ではないけどもう寝たきりでなくても、それなりに動けるようになった。
まだ相変わらずリアンに助けられては居るが…。
リアンの癒しの息吹のお蔭で体内を蝕んでいた闇もだいぶ弱まったようだ。
少しづつではあるが、魔石から魔力を摂れるようにもなってきた。
だけど、医者が言うには取り込んだ闇は完全には消えないから、飲み込まれないように…と。
無駄に力を使う事も止めたほうがいい、魔力が減るとまた闇が力を増し増大するから‥と忠告して去って行った。
麻衣を探さなければ…まだ契約を遂行もしていない。
…石版を集めて…その石版の力で、人間界を元に戻す…・代価に命を払う契約だけど…。
矛盾している。
石版の力を奪い永遠に使われないように破壊するのが神との契約。
石版を開放すれば、魂ごと鍵として奪われる、つまり…自らの死。
人間界を救ったとして自らの命をただ捨て、代価を受け取らずに死ぬということになる。
「…何をしたいんだろうな…俺は…」
ボソリと呟き、肩の上にいるリアンの頭を優しく撫で、ゆっくりと立ち上がる。
「…?」
「みゃぅッ」
小さな羽根の生えたふわふわしたうすピンク色の毛の、長い耳のドラゴンの子供がジンの胸と毛布の隙間から顔をヒョコッとだした。
真ん丸い黒い円らな目をジンに向けて首を傾げて見せた。
ああ…あの時、魔力の代価にもらった琥珀色の卵…すっかり忘れていた。
「みゃぅッ」
「…お腹がすいてるのか…?」
確か龍族も魔力を餌にしているんだったな…。
精一杯左手に力を練りこんでみる。人工的に魔石を造る。
はぁ…はぁ‥ッ
小指の爪ほどの小さな魔力の欠片を掴みドラゴンの口元に近づけてみた。
素直にそれを口にしてカリカリと音を立て食べ始めた。暫くするとそれを食べ終え、足りないのか円らな瞳をジンに再び向けた。
「みぅ…」
「…はは‥よく食うんだな…」
荒く呼吸を繰り返し、苦痛に顔を歪める。
「みぅッ」
「…すまない、今は魔力を練りこむほど力がない…俺を食うか?」
苦笑して、小さなドラゴンの口元に左手の人差し指を近づけると、ドラゴンは小さな口で指を噛んだ。
熱の所為か痛みも感じない。
僅かに流れた血をペロペロと優しく舐めはじめた。
「…ぅ‥ッ」
ゴホゴホッ…・ッゴボッ‥ッ
右手で口元を押さえて咳き込むとヌルッとした感触が右手にあり視線を投げかけた。
「…はぁ…はぁ…血?」
純粋で高濃度の魔力がある場所で、力が戻る所か逆に抜けていくような感覚。
「みゅぅ‥」
ドラゴンは右手の吐血した血を舐め、ジンの口元の血もやさしく舐めとった。
ドラゴンの小さな頭を撫でながら呟いた。
魔神が口にするあの名前を半分分けて懐けて見る。
「名前、リアン…ってのはどうだ?」
力なく微笑み小さな頭を撫でつづける。
気に入ったのかドラゴンは”みゃぅ!”と力強くないた。
ふっと笑みをこぼし、ずっと撫でていた手が暫くするとズルッとベッドに埋もれた。
「みぅ?」
不思議そうにリアンはジンの様子を伺う。
意識を半ば失ったジンの口元から大量の血が溢れた。
心臓の鼓動もだいぶ弱まってきていた。
「…ま‥ぃ…」
何か異変を察したのか医療の凄腕の者たちが数人ジンを診察してから、慌しくばたばたと何か機械のようなものと管を繋げ先端をジンの腕に取り付け、もう片方に魔石を入れた水のようなものに取り付けた。
血液に直接魔力を流し込む。
洞窟から採掘された高濃度の魔石を取り込みやすい気体に変えて、管を通して流し込む。
「みゃぅ」
重そうに瞼を震わせ静かに目を開け辺りを見回した。
先に飛び込んできたのはリアンだ、ふわふわの体をジンの頬にスリスリと摺り寄せてきた。
「…リア‥ン」
擦れる声でリアンの名を呼んだ。
「王!」
呼ばれ声のほうに視線を向けると、数人の医者と従者が心配そうにジンを覗き込んでいた。
上半身を起こそうとして苦痛に顔を歪めると、周りからは”動かないで、安静にしていてください!”と押さえ込まれた。
「みゅう‥」
リアンに視線を戻してから、従者に”魔石を”と呟いた。
「は…ただいま‥」
そういって部屋を出て2分くらいで従者は戻ってきて、手にした魔石をジンに差し出した。
それを受け取り、リアンの口元へ当てる。
「王?!」
「腹をすかせていた…リアンにも餌を与えて…」
リアンは口元に当てられた魔石をカリカリと音を立てて齧り美味そうに目を細めた。
再び目を閉じたジンにリアンは齧るのをやめジンをジッと見つめる。
「?!」
「くぁぁッ」
リアンは毛を逆立ててプルプル震えながら、取り込んだ魔石の魔力を白い光に変えて口から吐き出した。
光はジンの頬に触れ弾け透けるように消えていった。
「これは…?」
「竜の息吹…聞いたことがある、‥魔力を光に変えて癒す竜が居ると…」
「!」
「では、たくさん食べさせ、王に癒しの息吹を与え続ければ…」
「…闇もやがて薄れ、助かるかもしれん…」
すぐに籠にいっぱいの魔石を入れリアンの前においた。
「竜は賢い生き物だ、主を見捨てたりはしないだろう…?」
「みゃぅッ!」
「リアン、王を頼んだぞ?」
「みぅッ」
皆部屋を訪れては魔石を置いていき、リアンに声をかけていく。
リアンは魔力をいっぱい蓄えると一気に吐き出す。
光は散らばりジンの体の中に消えていく。これを毎日ずっと繰り返しているとジンは1週間後には顔色もよくなり、熱も引いた。
「…ぅ‥」
気だるさもだいぶ引き、目覚めも悪くない、何より体がそんなに重くなかった。
「くぁぁッ」
「リアン?」
上半身を少しだけ起こすと、目の前にリアンの姿が飛び込んできた。口を開けプルプルと震えている。最初に見たときより少し痩せたのか細く見える。
目の前に居たリアンの口から放たれた光はフワフワと宙を舞いジンの鼻に当たって弾けて消えた。
「‥何してるんだ?」
その問いには横に居た医者が答えた。
「魔石を食べ、取り込んだ魔力を吐き出しているのです、光となって放たれた魔力を取り込めば闇を弱まらせ、力を回復できるでしょう」
再びリアンに視線を向けジンは苦笑した。
産まれたばかりのこんな小さな体で、ずっとこんなことしてたのか…
医者はジンの腕から管をはずし機械を止めた。
「リアンが居れば、もうこれも要らないでしょう…」
ジンが目覚めて安心したリアンは黙々と魔石を齧った。
自分の生命を保つ力も残さず与えてくれていたのか…。
勝手に涙が零れた。
「みぅ?」
齧る手を止めジンを見上げ、ジンの肩に飛び乗り、零れた涙を小さな舌でペロリと舐めた。
まだ本調子ではないけどもう寝たきりでなくても、それなりに動けるようになった。
まだ相変わらずリアンに助けられては居るが…。
リアンの癒しの息吹のお蔭で体内を蝕んでいた闇もだいぶ弱まったようだ。
少しづつではあるが、魔石から魔力を摂れるようにもなってきた。
だけど、医者が言うには取り込んだ闇は完全には消えないから、飲み込まれないように…と。
無駄に力を使う事も止めたほうがいい、魔力が減るとまた闇が力を増し増大するから‥と忠告して去って行った。
麻衣を探さなければ…まだ契約を遂行もしていない。
…石版を集めて…その石版の力で、人間界を元に戻す…・代価に命を払う契約だけど…。
矛盾している。
石版の力を奪い永遠に使われないように破壊するのが神との契約。
石版を開放すれば、魂ごと鍵として奪われる、つまり…自らの死。
人間界を救ったとして自らの命をただ捨て、代価を受け取らずに死ぬということになる。
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