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2章~時の契約~
6.~監視と警告~
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シルティアは気付かれないだろうと思えるくらい離れた位置で、結衣を観察していた。
正確には結衣の後ろを歩いているジンをだ。
見ている限り、結衣から”食事となる餌”をもらっている様子は無い。
「!」
ジンが口にした赤い石を見てシルティアは驚いた。
この世界に存在するはずの無い鉱石・・・。
「魔石・・・如何して此処に・・・?」
「覗きとは・・・いい趣味じゃないな?」
「!!!?」
いきなり後ろから声をかけられてシルティアは吃驚して振り返り声の主を見て自分の目を疑った。
「あなた・・・いつのまに・・・」
銀色の長い髪を風に靡かせ、翠色の瞳をシルティアに向けているジンが立っていた。
「・・・随分可愛がられているようだ・・・君は特別なのか?」
シルティアは自分の黒い長い髪に触れていたジンの手を払いのけた。
「触らないで!!」
「・・・これが欲しいのか?」
さっきまでジンが口にしてた赤い魔石の破片・・・。
「・・・・・・」
「発狂して堕ちて死ぬのは誰でもいやだからな・・・?」
「・・・ッ・・・食べかけなんていらないわ!同情もいらない!軽く見ないでッ」
やはり、シルティアは特別なのだろう・・・、ちゃんと食事を取ってる証拠だ・・。空腹で今にも命を枯らせる寸前ならば、どんな事をしても欲するはずだ。それが魔族の本能だから。
「あの男が、何をするのかは知らないが・・・早死にさせたくないのなら引き止めたほうがいい」
「うるさい!マスターの望みは大きいの!誰にも邪魔はさせないわ!」
「・・・・いっても無駄のようだな・・・」
溜息混じりにジンは呟いた。
「・・・あなた何者なの?!どうして魔石なんて持っているの?!」
「ずいぶんと質問が多いな・・・」
シルティアは警戒するようにジッとジンを見据える。
「力の違いを見せたほうが、諦めがつくのかもしれないな?」
「どういう・・・」
静かに6枚の漆黒の翼を広げ、左右違う深紅と翠の瞳を僅かに細めた。
息が出来ないほど、高密度の魔力があたりを包み込みはじめた。
立っている事も出来ずにシルティアは膝をついた。
必死で息をしようと取り込む高密度の魔力を帯びた空気が喉を熱くさせる。
-苦しい・・・。-
「昔、魔王をやっていたから・・・あの本に俺の名前は無い・・・まぁ誰も俺を覚えているものは居ないだろうが・・・」
「・・・ッ・・ぁ・・っ・・・」
「戻って伝えろ・・・人間が踏み込んではいけない領域があると・・・それを犯せばどうなるか・・・」
そういうと同時に威圧をといて、6枚の翼をしまった。
同時に周囲を包んでいた高密度の魔力も消えた、シルティアは肩で大きな呼吸をして、冷たい夜の空気を一気に一杯吸い込んで咳き込んだ。
キッと睨む様にジンを見据えたあと、シルティアは風のようにその場から姿を消した。
「どこ行ってたの?」
結衣が心配そうにジンが戻ってくるなり問い詰めた。
「あれ・・ジン・・力使ったの?だいぶ消耗してる・・・」
リアンがすぐに気づいて、魔石を沢山吐き出した。
「監視してるやつが居たから忠告してきた・・・・少しだけ・・・疲れた」
ジンは崩れるようにその場に座り込んだ。
淡く透けた紫色の魔石を口に入れて噛み砕きながら溜息混じりに呟いた。
「知ってるだろう?ここでは魔力の消耗は・・・直接命の危機になるんだ・・成るべく使わないほうがいい!」
「知ってる・・・大丈夫だ、もう無茶はしない」
「絶対だからね!」
「大丈夫なの?」
結衣が俯いたまま魔石を食べているジンを見据えた。
「・・・大丈夫・・・」
あのくらいで・・・これほど魔力が消耗して、ここまで体に負担をかけるなんて。
やはり魔界と人間界では、あまりに違いすぎる。
異質なものを阻むように、身にまとう空気さえ苦痛しか与えてくれない。
正確には結衣の後ろを歩いているジンをだ。
見ている限り、結衣から”食事となる餌”をもらっている様子は無い。
「!」
ジンが口にした赤い石を見てシルティアは驚いた。
この世界に存在するはずの無い鉱石・・・。
「魔石・・・如何して此処に・・・?」
「覗きとは・・・いい趣味じゃないな?」
「!!!?」
いきなり後ろから声をかけられてシルティアは吃驚して振り返り声の主を見て自分の目を疑った。
「あなた・・・いつのまに・・・」
銀色の長い髪を風に靡かせ、翠色の瞳をシルティアに向けているジンが立っていた。
「・・・随分可愛がられているようだ・・・君は特別なのか?」
シルティアは自分の黒い長い髪に触れていたジンの手を払いのけた。
「触らないで!!」
「・・・これが欲しいのか?」
さっきまでジンが口にしてた赤い魔石の破片・・・。
「・・・・・・」
「発狂して堕ちて死ぬのは誰でもいやだからな・・・?」
「・・・ッ・・・食べかけなんていらないわ!同情もいらない!軽く見ないでッ」
やはり、シルティアは特別なのだろう・・・、ちゃんと食事を取ってる証拠だ・・。空腹で今にも命を枯らせる寸前ならば、どんな事をしても欲するはずだ。それが魔族の本能だから。
「あの男が、何をするのかは知らないが・・・早死にさせたくないのなら引き止めたほうがいい」
「うるさい!マスターの望みは大きいの!誰にも邪魔はさせないわ!」
「・・・・いっても無駄のようだな・・・」
溜息混じりにジンは呟いた。
「・・・あなた何者なの?!どうして魔石なんて持っているの?!」
「ずいぶんと質問が多いな・・・」
シルティアは警戒するようにジッとジンを見据える。
「力の違いを見せたほうが、諦めがつくのかもしれないな?」
「どういう・・・」
静かに6枚の漆黒の翼を広げ、左右違う深紅と翠の瞳を僅かに細めた。
息が出来ないほど、高密度の魔力があたりを包み込みはじめた。
立っている事も出来ずにシルティアは膝をついた。
必死で息をしようと取り込む高密度の魔力を帯びた空気が喉を熱くさせる。
-苦しい・・・。-
「昔、魔王をやっていたから・・・あの本に俺の名前は無い・・・まぁ誰も俺を覚えているものは居ないだろうが・・・」
「・・・ッ・・ぁ・・っ・・・」
「戻って伝えろ・・・人間が踏み込んではいけない領域があると・・・それを犯せばどうなるか・・・」
そういうと同時に威圧をといて、6枚の翼をしまった。
同時に周囲を包んでいた高密度の魔力も消えた、シルティアは肩で大きな呼吸をして、冷たい夜の空気を一気に一杯吸い込んで咳き込んだ。
キッと睨む様にジンを見据えたあと、シルティアは風のようにその場から姿を消した。
「どこ行ってたの?」
結衣が心配そうにジンが戻ってくるなり問い詰めた。
「あれ・・ジン・・力使ったの?だいぶ消耗してる・・・」
リアンがすぐに気づいて、魔石を沢山吐き出した。
「監視してるやつが居たから忠告してきた・・・・少しだけ・・・疲れた」
ジンは崩れるようにその場に座り込んだ。
淡く透けた紫色の魔石を口に入れて噛み砕きながら溜息混じりに呟いた。
「知ってるだろう?ここでは魔力の消耗は・・・直接命の危機になるんだ・・成るべく使わないほうがいい!」
「知ってる・・・大丈夫だ、もう無茶はしない」
「絶対だからね!」
「大丈夫なの?」
結衣が俯いたまま魔石を食べているジンを見据えた。
「・・・大丈夫・・・」
あのくらいで・・・これほど魔力が消耗して、ここまで体に負担をかけるなんて。
やはり魔界と人間界では、あまりに違いすぎる。
異質なものを阻むように、身にまとう空気さえ苦痛しか与えてくれない。
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