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2章 拠点を作ろう
12話 ルージュ商会の支店とこれから
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ん?でも待てよ。
「ルージュ商店の支店作ってどうすんの?」
思った疑問を口にする。
「「え?」」
言葉に詰まるルージュ達。
「うちの町正直私がいるからお店やっても意味ないよ」
作っちゃうもん。
「………」
みんな無言になった。
「うちの食べもんで出て行きたくないなら外の街に食堂でも作ればええじゃろ」
今まで興味を示さなかったマオが答える
「「「それだ!」」」
皆が大声で同意するとビクッとマオが震えた。
「でしたら、比較的食堂では作り難いスイーツや料理をこの町で出店したらどうでしょう?」
マヤ先生が提案する。
「ん?」
「食堂では食べられないスイーツや高級な料理なら食べる方もいらっしゃるのでは」
マヤ先生が続けて提案をする。
「なるほど?」
「この街にルージュ商会の支店としてレストランを開業し商品開発しながら研修を行う、できたレシピをここで研修を終えたレストランへ配布するという流れはどうでしょう」
マヤ先生がふうと一息ついた。
「いいかも!」
面白そうだし!
「商品開発部も作ったら良さそうだよね。この街に住めるわけだし」
私もちょっと提案する。
「じゃあ、今いる研修生でレストランで働きたいやつを募集しよか!」
ルージュが決まりや!と声を上げる。
「ありがとね、マオ」
耳元でお礼を言う。
「ふん」
プイっとそっぽを向くマオ。
それからルージュとこの案を煮詰めた。
結果から言うと複数の町にレストランを開業することにした。
レストランは社宅を備えており、すべての社宅にお風呂と食堂を完備である。
これでこの町と同じ条件になった。むしろ、他の町の方がいろいろお店もあるのでメリットは大きい。
そして、募集した結果32人がレストランへの勤務を希望した。
ここから3人程度私達の町のレストランで働く人を選ぶ、もう3人を商品開発部へと残りはルージュ商会が出店するレストランへ勤務することになる。
こうして、初めて私の町にレストランができた。
レストランができてから1年はクソ忙しかった。
私はレシピ開発やそれに伴う調理器具の開発。
奴隷達とニーナは調理の研修とレシピ開発補助。
マオや女神のジルとウィルは開発した料理の味見や残飯処理。
不味かった料理は少なかったが失敗した料理は全部ウィルが泣きながら食べた。
本当はマオとジルも食べる予定だったが、マオの一声でウィルが食べることになった。
(マオを殺しかけたことの罪悪感からかウィルはマオの言うことは基本的に聞く、あと意外ではあるがジルとマオは仲が良くスラちゃんと散歩をしているところをよく見る)
そんなこんなで研修が終わる。
ウチのレストランのシェフ3人と商品開発部3人、卒業生ができた。
レストランの名前はエル・アルヴァになった。
ルージュが決めたので意味とかはわからないが私の名前がついている。
支店名もこれのようだ。
商品開発部の3人は調味料やお酒の開発もしており、醤油や味噌も開発している。
この世界にない調味料を開発することでレシピを盗まれても問題を少なくするという理由がある。
(本当は私が欲しかったからである。)
今現在は日本酒の開発である。
お米は家畜の餌としてあったため問題なかった。今度品種改良でもしてみる予定。
どんどん予定が増えていく…。
卒業生が帰っていく…寂しくなるなぁ…
人の賑わいが消えた広場を見てセンチメンタルになる。
おせんちえるちゃんである。
するとニーナがサッと横に寄ってきた。
「エル様私がいますよ」
ニコッと笑うニーナ。嬉しいけど…目が…目の奥が笑ってないんだよ。
「ご主人様!私もいます!」
ギュッとくっついて来るナキリ。
こいつは少しスキンシップが増えた。ニーナに負けたくないらしい。
「そういえば、エル様問題が少しあります」
ニーナが私の手を取り答える。
なんで触る…ふにふにすな。
「なに?」
「エル様の町は警備が弱いです」
「え?私もマオもウィルもいるじゃん」
「これから調味料の運搬やレシピの伝達でウィルが同行することになるでしょう。そして、エル様がでかけて
しまうこともあるかと思います。そうするとマオ様一人でこの町を守ることになります。もちろん私もいますが全員守ることは不可能です」
確かにそうだ。マオが死にかけた(普通に死んだけど)その時を思いだすとまだちょっと不安になる。
「ニーナはどうしたらいいと思う?」
「奴隷を増やしましょう。私が教育します」
ドヤ顔ニーナ。
「えーちょっと不安…」
本当はちょっとではない。普通に不安。
「私も同じ意見です」
ナキリが答える。
「警備が弱いことは前からも思っていました。これからこの町の人数が増えることを考えると圧倒的に足りないです」
むー…
「奴隷を増やしましょう。私が鍛えます」
ふんすと胸をドンと叩きナキリが答えた。
「えーちょっと不安…」
お前の教育結果でナツメだろ…不安だわ。
まぁ、安全なのは第一だし研修生を卒業させたことでルージュから大量にお金もらったしちょうどいいか。
「じゃあ、明日行くから2人着いてきて…」
「わかりました」「かしこまりました」
2人とも専属メイドなら統一してくれんかな…
やっぱ揉めそうだからいいや…
こいつらが教育する警備部隊かー…
「ルージュ商店の支店作ってどうすんの?」
思った疑問を口にする。
「「え?」」
言葉に詰まるルージュ達。
「うちの町正直私がいるからお店やっても意味ないよ」
作っちゃうもん。
「………」
みんな無言になった。
「うちの食べもんで出て行きたくないなら外の街に食堂でも作ればええじゃろ」
今まで興味を示さなかったマオが答える
「「「それだ!」」」
皆が大声で同意するとビクッとマオが震えた。
「でしたら、比較的食堂では作り難いスイーツや料理をこの町で出店したらどうでしょう?」
マヤ先生が提案する。
「ん?」
「食堂では食べられないスイーツや高級な料理なら食べる方もいらっしゃるのでは」
マヤ先生が続けて提案をする。
「なるほど?」
「この街にルージュ商会の支店としてレストランを開業し商品開発しながら研修を行う、できたレシピをここで研修を終えたレストランへ配布するという流れはどうでしょう」
マヤ先生がふうと一息ついた。
「いいかも!」
面白そうだし!
「商品開発部も作ったら良さそうだよね。この街に住めるわけだし」
私もちょっと提案する。
「じゃあ、今いる研修生でレストランで働きたいやつを募集しよか!」
ルージュが決まりや!と声を上げる。
「ありがとね、マオ」
耳元でお礼を言う。
「ふん」
プイっとそっぽを向くマオ。
それからルージュとこの案を煮詰めた。
結果から言うと複数の町にレストランを開業することにした。
レストランは社宅を備えており、すべての社宅にお風呂と食堂を完備である。
これでこの町と同じ条件になった。むしろ、他の町の方がいろいろお店もあるのでメリットは大きい。
そして、募集した結果32人がレストランへの勤務を希望した。
ここから3人程度私達の町のレストランで働く人を選ぶ、もう3人を商品開発部へと残りはルージュ商会が出店するレストランへ勤務することになる。
こうして、初めて私の町にレストランができた。
レストランができてから1年はクソ忙しかった。
私はレシピ開発やそれに伴う調理器具の開発。
奴隷達とニーナは調理の研修とレシピ開発補助。
マオや女神のジルとウィルは開発した料理の味見や残飯処理。
不味かった料理は少なかったが失敗した料理は全部ウィルが泣きながら食べた。
本当はマオとジルも食べる予定だったが、マオの一声でウィルが食べることになった。
(マオを殺しかけたことの罪悪感からかウィルはマオの言うことは基本的に聞く、あと意外ではあるがジルとマオは仲が良くスラちゃんと散歩をしているところをよく見る)
そんなこんなで研修が終わる。
ウチのレストランのシェフ3人と商品開発部3人、卒業生ができた。
レストランの名前はエル・アルヴァになった。
ルージュが決めたので意味とかはわからないが私の名前がついている。
支店名もこれのようだ。
商品開発部の3人は調味料やお酒の開発もしており、醤油や味噌も開発している。
この世界にない調味料を開発することでレシピを盗まれても問題を少なくするという理由がある。
(本当は私が欲しかったからである。)
今現在は日本酒の開発である。
お米は家畜の餌としてあったため問題なかった。今度品種改良でもしてみる予定。
どんどん予定が増えていく…。
卒業生が帰っていく…寂しくなるなぁ…
人の賑わいが消えた広場を見てセンチメンタルになる。
おせんちえるちゃんである。
するとニーナがサッと横に寄ってきた。
「エル様私がいますよ」
ニコッと笑うニーナ。嬉しいけど…目が…目の奥が笑ってないんだよ。
「ご主人様!私もいます!」
ギュッとくっついて来るナキリ。
こいつは少しスキンシップが増えた。ニーナに負けたくないらしい。
「そういえば、エル様問題が少しあります」
ニーナが私の手を取り答える。
なんで触る…ふにふにすな。
「なに?」
「エル様の町は警備が弱いです」
「え?私もマオもウィルもいるじゃん」
「これから調味料の運搬やレシピの伝達でウィルが同行することになるでしょう。そして、エル様がでかけて
しまうこともあるかと思います。そうするとマオ様一人でこの町を守ることになります。もちろん私もいますが全員守ることは不可能です」
確かにそうだ。マオが死にかけた(普通に死んだけど)その時を思いだすとまだちょっと不安になる。
「ニーナはどうしたらいいと思う?」
「奴隷を増やしましょう。私が教育します」
ドヤ顔ニーナ。
「えーちょっと不安…」
本当はちょっとではない。普通に不安。
「私も同じ意見です」
ナキリが答える。
「警備が弱いことは前からも思っていました。これからこの町の人数が増えることを考えると圧倒的に足りないです」
むー…
「奴隷を増やしましょう。私が鍛えます」
ふんすと胸をドンと叩きナキリが答えた。
「えーちょっと不安…」
お前の教育結果でナツメだろ…不安だわ。
まぁ、安全なのは第一だし研修生を卒業させたことでルージュから大量にお金もらったしちょうどいいか。
「じゃあ、明日行くから2人着いてきて…」
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