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3章 ヴィルナタール メイド編
2話 準備期間 side ニーナ
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今までは私は他人に興味がなかった。
久しい友人もいない。恋人…いや好きになった人さえいない。
多分、自分自身にも興味がなかったのだろう。危険な仕事もある冒険者ギルドへ向かっていた。
すると、私は一目惚れをする。いや、多分一目惚れではない、彼女に興味が湧いたのだ。
一瞬だけ彼女と目があったのだ。しかし、彼女は私に興味なさげに視線を逸らす。悔しかった。私は貴女に興味があるのに。
そこから私は努力をした。初めて興味が沸いたものに近づきたくて。
近づきたい、それだけでこんなに頑張れるものなのかと興味に恐怖すらした。
彼女は…エル様は捨てられた森で暮らしているらしい。次あったら絶対私を忘れられないようにしてやる。
しかし、2回目の出会いには微笑むことしかできなかった。しかも、眩しすぎてすぐ顔を反らしてしまった。
エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様
2度目惚れなんだろう。
町中でカップルを見たとき、なんで異性にあんなに夢中なんだろうと考えたが気持ちがわかった。
もうそのことしか考えられない、頭の中はエル様でいっぱい。
はぁ…愛しのエル様…。皆様の前であんなに堂々と語っている。
目が離せない…あら?エル様がこちらを見ている。
スラッ細い足…華奢な腕…クリっとした真っ直ぐな瞳…さらさらの髪…
あぁ…抱きつきたい…
気づくと走り出しエル様が目の前に…
「お名前も聞いてもよろしいですか?」
「エルです。」
知っております。エル様……なんと美しい声…
「エル様ですか。私を貴方のメイドにしてください」
「え?いきなりそんな事言われても貴方のことを知らないので嫌です」
はぁこの世の終わりです…なんてこの世は残酷なのでしょう。
私の生まれた理由とはなんだったのでしょう。
はぁと深いため息を着くと無意識に手が動いた。
痛みを覚え意識が消えて意識が戻る。
痛みを覚え意識が消えて意識が戻る。
気づくと目の間にエル様がいた。
「私のご主人様になってくれますか?」
「うーん、わかったよ。明日からよろしくね」
なんと眩しいお顔…
「はい、一生尽くします!」
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「あれー?教祖様ー?どしたんすかー?」
ふと声をかけられ意識を戻す。
「私のことはニーナと呼べといつも言っているでしょう」
「そうだったそうだった。でも、エル様のことを教えてくれたのはニーナだったからさー」
エル様と呟き胸の前で手を組む彼女。
彼女は一期生の隊長で名前はフラム。
小柄な少女の見た目だが大人である。
私が最も信頼している部下で、私の命令はエル様の為になることを最も理解している。
命令とあらば躊躇しないところがい彼女の長所。
エル様をとても崇拝しており、極度の恥ずかしがり屋でエル様を見ると隠れてしまうところも愛嬌がある。
エル様を尊敬しているなどと軽々しく言う女は大体すぐに話したい、見たい、会いたいだの………あー許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…
「ニーナまだかー?」
憎しみで意識が飛んでいたがフラムに声をかけられ意識を戻す。
「そうですね、会議を始めてください」
会議は隊長のみで行われ全て一期生の奴隷である。
「では、会議を始めます。議題は来週行われる運動会の対策です」
司会を始めたのはルカ。
彼女はとても頭がいい。ユーフィリア商会を一緒に運営している。
「そうですね、わからない競技をどう対処しましょうか」
首を傾げながら発言したのはアンナ。
可憐な少女の見た目でいつもお祈りのポーズをしている。
大人しそうな見た目と裏腹に腹の中は欲望まみれ。
エル様に欲情しており危険な為フラムと常に一緒に行動させるようにしている。
今のところは自制しているから見逃しているがエル様に少しでも触れようものなら殺すようフラムに頼んでいる。
「私は勝っても負けてもどうでもいいかなー」
そう答える彼女はエレーナ。
おちゃらけた態度だが1番のエル様を崇拝している。
「エル様が全て。エル様がニーナを殺せと言うなら躊躇なくニーナを殺すよーん。」と公言している。
私の指示は聞くつもりがないらしいがエル様にとって有益なら喜んで動く。
エル様に対するそのひたむきな姿勢は素晴らしい。
「貴様!取り消せ!ニーナ様が負けてもいいのか!」
そう声を荒げる彼女はオルガ。
エル様より私を崇拝している。
私には到底理解が難しい。
便利なので隊長にしている。
「揉めてる時間はありませんよ」
私がそう答えるとエレーナ以外頷く。
「では、わかりやすい集団模擬戦闘から考えましょう」
今までは私は他人に興味がなかった。
久しい友人もいない。恋人…いや好きになった人さえいない。
多分、自分自身にも興味がなかったのだろう。危険な仕事もある冒険者ギルドへ向かっていた。
すると、私は一目惚れをする。いや、多分一目惚れではない、彼女に興味が湧いたのだ。
一瞬だけ彼女と目があったのだ。しかし、彼女は私に興味なさげに視線を逸らす。悔しかった。私は貴女に興味があるのに。
そこから私は努力をした。初めて興味が沸いたものに近づきたくて。
近づきたい、それだけでこんなに頑張れるものなのかと興味に恐怖すらした。
彼女は…エル様は捨てられた森で暮らしているらしい。次あったら絶対私を忘れられないようにしてやる。
しかし、2回目の出会いには微笑むことしかできなかった。しかも、眩しすぎてすぐ顔を反らしてしまった。
エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様エル様
2度目惚れなんだろう。
町中でカップルを見たとき、なんで異性にあんなに夢中なんだろうと考えたが気持ちがわかった。
もうそのことしか考えられない、頭の中はエル様でいっぱい。
はぁ…愛しのエル様…。皆様の前であんなに堂々と語っている。
目が離せない…あら?エル様がこちらを見ている。
スラッ細い足…華奢な腕…クリっとした真っ直ぐな瞳…さらさらの髪…
あぁ…抱きつきたい…
気づくと走り出しエル様が目の前に…
「お名前も聞いてもよろしいですか?」
「エルです。」
知っております。エル様……なんと美しい声…
「エル様ですか。私を貴方のメイドにしてください」
「え?いきなりそんな事言われても貴方のことを知らないので嫌です」
はぁこの世の終わりです…なんてこの世は残酷なのでしょう。
私の生まれた理由とはなんだったのでしょう。
はぁと深いため息を着くと無意識に手が動いた。
痛みを覚え意識が消えて意識が戻る。
痛みを覚え意識が消えて意識が戻る。
気づくと目の間にエル様がいた。
「私のご主人様になってくれますか?」
「うーん、わかったよ。明日からよろしくね」
なんと眩しいお顔…
「はい、一生尽くします!」
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「あれー?教祖様ー?どしたんすかー?」
ふと声をかけられ意識を戻す。
「私のことはニーナと呼べといつも言っているでしょう」
「そうだったそうだった。でも、エル様のことを教えてくれたのはニーナだったからさー」
エル様と呟き胸の前で手を組む彼女。
彼女は一期生の隊長で名前はフラム。
小柄な少女の見た目だが大人である。
私が最も信頼している部下で、私の命令はエル様の為になることを最も理解している。
命令とあらば躊躇しないところがい彼女の長所。
エル様をとても崇拝しており、極度の恥ずかしがり屋でエル様を見ると隠れてしまうところも愛嬌がある。
エル様を尊敬しているなどと軽々しく言う女は大体すぐに話したい、見たい、会いたいだの………あー許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…許せない許せない許せない許せない…
「ニーナまだかー?」
憎しみで意識が飛んでいたがフラムに声をかけられ意識を戻す。
「そうですね、会議を始めてください」
会議は隊長のみで行われ全て一期生の奴隷である。
「では、会議を始めます。議題は来週行われる運動会の対策です」
司会を始めたのはルカ。
彼女はとても頭がいい。ユーフィリア商会を一緒に運営している。
「そうですね、わからない競技をどう対処しましょうか」
首を傾げながら発言したのはアンナ。
可憐な少女の見た目でいつもお祈りのポーズをしている。
大人しそうな見た目と裏腹に腹の中は欲望まみれ。
エル様に欲情しており危険な為フラムと常に一緒に行動させるようにしている。
今のところは自制しているから見逃しているがエル様に少しでも触れようものなら殺すようフラムに頼んでいる。
「私は勝っても負けてもどうでもいいかなー」
そう答える彼女はエレーナ。
おちゃらけた態度だが1番のエル様を崇拝している。
「エル様が全て。エル様がニーナを殺せと言うなら躊躇なくニーナを殺すよーん。」と公言している。
私の指示は聞くつもりがないらしいがエル様にとって有益なら喜んで動く。
エル様に対するそのひたむきな姿勢は素晴らしい。
「貴様!取り消せ!ニーナ様が負けてもいいのか!」
そう声を荒げる彼女はオルガ。
エル様より私を崇拝している。
私には到底理解が難しい。
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「揉めてる時間はありませんよ」
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「では、わかりやすい集団模擬戦闘から考えましょう」
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