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3章 ヴィルナタール メイド編
4話 準備期間 side ナキリ
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私は今まで他人の意見や他人の目線を気にしたことがない。
一角と言われ腫れ物扱いされても私は私だった。
でも、ナツメは違かった。いつも泣いていた。だから私が守っていた。
そして、村を出た。外の世界は私とってはそんなに変わらなかったがナツメは違ったようでよく笑うようになった。
事件が起きた。ナツメは魔物に襲われて腕を切断することになった。また、ナツメが笑わなくった。
私は泣いた。
私が変わってやればよかった。
私は腕がなくなっても気にしない。
だって、まだ足があるから。
足も無くなったら困るかもしれない。
でも、まだ泣かない。
だって、まだ体と口と自慢の角がある。まだ、守れる。
私の生活が一変した。
ナツメの笑顔はご主人様が守った。
私の守っていたものが消えた。
だから、私は私が守っていたものを守ったご主人様の為に生きると決めた。
すると周りが気になるようになった。アイツに負けたくない。
他人の意見も気になるようになった。アイツに言われたくない。
私は守るものがないとこんなにも弱いのか。むしろ、弱いナツメに守られていたのだろうか。
私は考えた。でも、やめた。私は馬鹿なのだ。考えても無駄。
そこで気づいた。私は一つのことしかできないのだ。
私はご主人様の為に生きると決めた。だから、私はご主人様の一番になる。
だから、他人の目が気になる。他人の意見が気になる。
アイツに負けたくない、アイツに言われたくない。
一度負けたアイツに一度アイツに勝ちたい。
いや、勝つ
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「集合しろ」
私の自慢の一期生の部下達は名前を捨てた。
今までの人生を捨てる根性が欲しかった。
捨てれるやつだけ拾ってきた。
私が名前をつけた。
私も捨ててご主人様につけて貰いたかったが止められてしまった。
「アカネ、カオリ、タエ、ハナ、ラン」
全員を呼ぶ。
「私はもう負けられない」
「「「「「はい!」」」」」
「今までよく私についてきてくれた」
「ここで負けたら私を捨ててくれ」
「わかりました。しかし、捨てることはありません。負けませんので」
強く答えるアカネ。
「作戦はどうしましょー」
ぽやぽやと答えるカオリ。
「いいこと思いついた。すごい速さで突っ込んだら相手は死ぬんじゃない?」
いい作戦を思いつくタエ。
「それいいかも」
頷くハナ。
それを見ていたランが注目と叫ぶ。
「いや、うちらアホだから余計なことを考えないほうがいいよ」
手を横に振りながらランが答えた。
「それもそうだ」
「なら特訓だ!!!!」
私は叫び、お日様に向かって走っていく。
そして、ナツキ組の幹部達はついてくる。
「そうだ、私についてこい!!!」
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