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ニートで引きこもり?
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時は2025年のとある日の午前2時前後、学生の一般寮でこんな深夜までゲームに没頭している少年が一人いた。彼だけではない、この学生寮には彼の他にも4人ほど同じように深夜までゲームに没頭している者がいるのだ。
では少し最初に紹介した彼の部屋を覗いてみることにしよう。
玄関のドアを開けて最初に現れたのは、大きなゴミ袋2つと、部屋に続くドアだけだ、その他には何もなくとても殺風景である。
では、早速気になる彼の部屋のドアを開けてみよう。6畳くらいの部屋におかれているのは、ベッド一つ、なが机一つ、パソコン画面三つ、まさに引きこもりという部屋にふさわしい部屋だった。
「A隊C隊、左右から大きく回って進撃して」
今ヘッドホンのマイクに向かって話しているのは、この部屋の主にして、西京学園高等部2年、属性『引きこもり』の月皇 昊その人だ。
昊は中等部2年の時からほとんど学校に行っておらず今とほとんど変わらない生活をしている。かといってゲームの大会に出るわけでもなく、一人静かにゲームに没頭しているのだ。
「アキ、敵の特攻隊は全滅だ。どうする?」
「よし、特攻隊、騎馬隊、二手に別れて全身、その間に狙撃隊は物陰に隠れて待機して」
『ウィッ!マスター』
昊が指示を出すとその命令にそって一斉に各自の配置へと向かって行った。
「アキ、各自配置に着いぞ。いつでも狙える」
「完璧だ。おそらく、あと30秒後に相手のマスターが12の5に現れるはずだ、そこを狙ってくれ。成功したら後の指揮は任せる」
「ウィッ!」
昊の予想道理、30秒後に相手のマスターが12の5に現れまんまとマスターはこっちの狙撃隊によって撃ち抜かれた。残った残党もマスター無しにあまりいい働きは出来ず、この戦争は昊が率いる革命軍側の勝利となった。
「はぁー、こんなの肩慣らしにもならないよ」
戦争が終わってすぐのこと、昊は先ほどの戦争が不満だったと言わんばかりの言葉を漏らした。それもそのはずだ、何せ昊はこのゲームの中では世界で3本の指に入るほどの実力者なのだから。
「もっと俺を楽しませてくれるような相手はいないのか?」
そんなことを呟いていると、あまり使用しない昊のスマホが着信音をならし始めやがった。
「ん?誰だよこんな時間に……」
スマホの画面を確認すると『学校教員』という文字がスマホの画面に描かれている。すぐに『出る』のボタンを押し電話に出ると、
「もしもし……」
「郷田だ、まぁ単刀直入にいうとだな、明日学校出ろ」
「本当に直球ですね。何かあったんですか?」
「えっとな……」
郷田(俺の担任)は少し言いづらそうに言葉を濁した。
「お前、1年の学年末試験サボったよな」
「はい、めんどくさかったので」
「実はあれが原因で、出席日数が2倍引かれてて、あと1回でも休んだら退学なんだ」
「んっ、ん………」
郷田から予想もしていなかったことを言われ、言葉を失ってしまう。
「まぁ……そういうことだ、諦めてくれ」
「はい……」
「ん、じゃあな」
話が終わると昊は自分のスマホをベットに投げ捨てた。
「あーー」
夜中にも関わらず昊はこの悲しみを部屋の天井にぶつけた。
「絶対あいつだ、明日文句言ってやる!」
そう告げるとすぐにパソコンと部屋の電源を落とし、就寝した。
では少し最初に紹介した彼の部屋を覗いてみることにしよう。
玄関のドアを開けて最初に現れたのは、大きなゴミ袋2つと、部屋に続くドアだけだ、その他には何もなくとても殺風景である。
では、早速気になる彼の部屋のドアを開けてみよう。6畳くらいの部屋におかれているのは、ベッド一つ、なが机一つ、パソコン画面三つ、まさに引きこもりという部屋にふさわしい部屋だった。
「A隊C隊、左右から大きく回って進撃して」
今ヘッドホンのマイクに向かって話しているのは、この部屋の主にして、西京学園高等部2年、属性『引きこもり』の月皇 昊その人だ。
昊は中等部2年の時からほとんど学校に行っておらず今とほとんど変わらない生活をしている。かといってゲームの大会に出るわけでもなく、一人静かにゲームに没頭しているのだ。
「アキ、敵の特攻隊は全滅だ。どうする?」
「よし、特攻隊、騎馬隊、二手に別れて全身、その間に狙撃隊は物陰に隠れて待機して」
『ウィッ!マスター』
昊が指示を出すとその命令にそって一斉に各自の配置へと向かって行った。
「アキ、各自配置に着いぞ。いつでも狙える」
「完璧だ。おそらく、あと30秒後に相手のマスターが12の5に現れるはずだ、そこを狙ってくれ。成功したら後の指揮は任せる」
「ウィッ!」
昊の予想道理、30秒後に相手のマスターが12の5に現れまんまとマスターはこっちの狙撃隊によって撃ち抜かれた。残った残党もマスター無しにあまりいい働きは出来ず、この戦争は昊が率いる革命軍側の勝利となった。
「はぁー、こんなの肩慣らしにもならないよ」
戦争が終わってすぐのこと、昊は先ほどの戦争が不満だったと言わんばかりの言葉を漏らした。それもそのはずだ、何せ昊はこのゲームの中では世界で3本の指に入るほどの実力者なのだから。
「もっと俺を楽しませてくれるような相手はいないのか?」
そんなことを呟いていると、あまり使用しない昊のスマホが着信音をならし始めやがった。
「ん?誰だよこんな時間に……」
スマホの画面を確認すると『学校教員』という文字がスマホの画面に描かれている。すぐに『出る』のボタンを押し電話に出ると、
「もしもし……」
「郷田だ、まぁ単刀直入にいうとだな、明日学校出ろ」
「本当に直球ですね。何かあったんですか?」
「えっとな……」
郷田(俺の担任)は少し言いづらそうに言葉を濁した。
「お前、1年の学年末試験サボったよな」
「はい、めんどくさかったので」
「実はあれが原因で、出席日数が2倍引かれてて、あと1回でも休んだら退学なんだ」
「んっ、ん………」
郷田から予想もしていなかったことを言われ、言葉を失ってしまう。
「まぁ……そういうことだ、諦めてくれ」
「はい……」
「ん、じゃあな」
話が終わると昊は自分のスマホをベットに投げ捨てた。
「あーー」
夜中にも関わらず昊はこの悲しみを部屋の天井にぶつけた。
「絶対あいつだ、明日文句言ってやる!」
そう告げるとすぐにパソコンと部屋の電源を落とし、就寝した。
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