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都立冨澤大学附属高校
俺の改善点 晴臣side
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《高校1年生 ・8月》
俺の通う高校は冷房設備が完璧で
校舎にいるうちは夏の暑さを感じることも少ない
道場から本校舎に戻る途中、教室に戻るにはまだ時間も早い。
昨日の夜、生徒会長から呼び出し通知がが来ていた思い出し、生徒会室に顔でも出そうかと廊下を進んでいると
後方から1人の女子生徒に声を掛けられる
「お、おはよう鳳城くん、突然ごめんね
さっき職員室で井上先生から学級委員長は今週末ミーティングだって、伝言お願いされて…」
「伝言ありがとう」
そう返事をするとそのまま歩き出した俺を女子生徒は再度呼び止める、
なんだ面倒だな…と思いながら振り向くと
「わ、私、鳳城くんが好きです!
お付き合いして欲しいです」
ギュッとスカートを握りしめている
大人しそうな女子生徒
見た目によらず廊下の真ん中での突然の告白に流石に驚く晴臣だったが
いつも通り告白は断ろうと口を開く…
さっきの浩太郎の言葉が頭に響く
《興味を持つ努力…》
「…俺は100%君のこと好きにはならないし、女性が君だけじゃないことを理解できるなら、付き合ってもいい」
そう告げると、大人しそうな女子生徒は少し悩んだ素振りもあったが
「よ、宜しくお願いします!」
と、想像より2倍でかい声量で返事をかえしてきた
煩いな、と思いながら、俺は元々の目的地の生徒会室へ足を進めた
俺の改善点、それは相手を絞ることだ
無法地帯だった今までの環境を改善する
彼女というものを作ることで
することが以前と変わらなくても
他所から文句は言われない
彼女がいる俺に言い寄ってくる女は
適当に相手にしても
浮気だと分かってて抱かれるのだ
文句を言われる筋合いはない
彼女になりたければ
他の女との文句を言わない
俺を束縛しない
これに同意を得る
もし彼女に文句を言われた時は別れればいい
所詮口約束だが、書面に残すより気楽だろうと、晴臣に改善報告された浩太郎は
黙って大きく溜息をつき、
また改善点が増えたと頭を抱えるのだった
俺の通う高校は冷房設備が完璧で
校舎にいるうちは夏の暑さを感じることも少ない
道場から本校舎に戻る途中、教室に戻るにはまだ時間も早い。
昨日の夜、生徒会長から呼び出し通知がが来ていた思い出し、生徒会室に顔でも出そうかと廊下を進んでいると
後方から1人の女子生徒に声を掛けられる
「お、おはよう鳳城くん、突然ごめんね
さっき職員室で井上先生から学級委員長は今週末ミーティングだって、伝言お願いされて…」
「伝言ありがとう」
そう返事をするとそのまま歩き出した俺を女子生徒は再度呼び止める、
なんだ面倒だな…と思いながら振り向くと
「わ、私、鳳城くんが好きです!
お付き合いして欲しいです」
ギュッとスカートを握りしめている
大人しそうな女子生徒
見た目によらず廊下の真ん中での突然の告白に流石に驚く晴臣だったが
いつも通り告白は断ろうと口を開く…
さっきの浩太郎の言葉が頭に響く
《興味を持つ努力…》
「…俺は100%君のこと好きにはならないし、女性が君だけじゃないことを理解できるなら、付き合ってもいい」
そう告げると、大人しそうな女子生徒は少し悩んだ素振りもあったが
「よ、宜しくお願いします!」
と、想像より2倍でかい声量で返事をかえしてきた
煩いな、と思いながら、俺は元々の目的地の生徒会室へ足を進めた
俺の改善点、それは相手を絞ることだ
無法地帯だった今までの環境を改善する
彼女というものを作ることで
することが以前と変わらなくても
他所から文句は言われない
彼女がいる俺に言い寄ってくる女は
適当に相手にしても
浮気だと分かってて抱かれるのだ
文句を言われる筋合いはない
彼女になりたければ
他の女との文句を言わない
俺を束縛しない
これに同意を得る
もし彼女に文句を言われた時は別れればいい
所詮口約束だが、書面に残すより気楽だろうと、晴臣に改善報告された浩太郎は
黙って大きく溜息をつき、
また改善点が増えたと頭を抱えるのだった
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