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48.衝撃的な発表。
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パーティは王宮で行われているけれど、普通の貴族達皆が集まるような大きな会場じゃなく、こじんまりした部屋でパーティをしている。
まあそれでも十分広いんだけど。
「ルカ、これも美味しそうだよ。」
「んぁー」
「ふふ、はい。」
ぱく
「んへへ…おいひぃ~」
今日も今日とて食べさせてもらってるルカくんです。
一通り挨拶してわいわいしたあとは、お食事タイム。
皆にこの姿をベタ褒めされたあと、ちゃんとルイスとメイドさんたちを紹介しておきました。
あの人達、ほんとすごいよ!
そしたらヴレーヒ様がメイド3人を引き抜こうとしてたけど、ゼインが必死に止めてた。
なんか、ミラにも綺麗な衣装を着て欲しいんだって。
へへ、幸せそうでよかった~。
あれからあの2人は、よく会ってるみたい。馬車で行こうと思ったら1週間かかるけど、国ごとに一つずつしか無い国境転移魔法陣を、ミラの家に極秘で繋いでるみたい。
ま、バレても良い極秘らしいから(?)僕も知ってるんだけどね。
それから…。
「ルカ………実は……」
「どうしましたか?母様。」
どことなく嬉しそうに近づいてきた母様と父様。
なんだろう?魔道具の文献を新しく見つけたとか?
「ふふ、私から言おうかな?」
「うん、お願いクリス。」
「ふふ…ああ。実はね…ルカはお兄様になるんだよ。」
………
………………
…………………………
……………………………………???
母様達いくつでしたっけ。
確かお兄様を産んだのが17歳のとき。
22歳で僕を産んで………それから13年なので…。
35歳……?まぁ、まだ産める歳ですけども。
えっ…ええ…?
「お、おめでとうございます…?」
「おや、嬉しくないのかい?」
いや、嬉しいんですよ。嬉しいんですけど…。
「なんか、驚きすぎて…。ねぇゼイン。」
隣で聞いていたゼインにも同意を求めると。
「わぁ…26歳差の義弟かぁ…。すごい…ね…?」
ゼインもびっくりしてた。
なんでも、いつもは避妊してたらしいのだけど、僕がお家を出ていったし、寂しくなったからもう一人作ろうという話になったのだ。
あれ…?そういえば、僕性教育なんてされてない…。
一応避妊は知ってるけど、そもそもどうやって子供を作るんだろう?
コウノトリが運んでくる…?とか?
欲しいです!って願ったら、神様が授けてくれたりするのかな?
「ねぇねぇ、ゼイン。」
「ん?なぁに?」
「子作りってどうやるの?」
「「「ぐはっ…」」」
あちこちで胸を押さえて辛そうにする人々。
もしかして聞いてはいけないことだったのだろうか。
「まだ教えていなかったのかい…ゼイン殿…。」
「すみません、まだあれが来てないものでして…」
ゼインがそう答えると、みんな『あー(察し)』みたいな、同情するような目で彼を見る。
「だははっ!ルカは純粋培養なんだなー!いいか、子作りってのは……いでっ!!」
ライトが爆笑して子作りの仕方を教えてくれようとすると、彼とそっくりな赤毛のムキムキマッチョさんが拳骨で彼を殴っていた。
「ひょわ…」
「この馬鹿!こんな場所でそんなこと大声で話すな!いいか、帰ったら訓練の追加だぞ…。」
「ひぃ…すみませんでした…」
「すみませんでした、ルカリオン様。こいつは後で締めておきますので…。」
ペコリと頭を下げるハーヴィ伯爵。ライトは頭を押さえて呻いていた。
「い、いえいえ…僕が知らないのが悪いのです。あまりライトを虐めないであげてください。」
「ははは、わかりました。ルカリオン様がそう言うのなら。」
あからさまにほっとしたようなライト。
ゼインはそんな彼を見て、ぶふっ、と肩を震わせていた。
そんな僕の誕生日会は、新たな弟が産まれる話で最後を締めくくり、それぞれが帰っていった。
もちろん僕達も、部屋に戻って楽な格好に着替える。
「ねぇ、ゼイン。」
「どうしたの?」
「あのとき、子作りの話したら駄目だった?」
「うーん…ふふ、駄目という訳ではないけれど、あまり話さないほうが良いかな。」
ベッドに腰掛けるゼインの膝の上に座った僕は、お腹に回された手をニギニギしながらそう尋ねると、やはりあまり良くないことだったらしい。
「そっか…ごめんなさい。」
「ううん、いいんだよ。知らなかったことを聞きたかっただけだもの。私がもっと早くに教えたらよかっただけ。ルカのせいじゃないよ。」
そう慰められて、首筋にちゅ、ちゅ、と口づけを落とされた。
「それで…その…。……今なら聞いてもいいかな。」
「…本当に知りたい?」
なんだろう、ゼインの声が少し暗くなった気がする。
「う、うん…。」
「ルカが傷つくことになっても?」
「どういうこと?」
どうしたんだろう。ゼインの手が冷えてきた。心做しか、体の筋肉がこわばっている気がする。
「……私が、ルカを怖がらせて離れてしまった日。あの日にしようとしたことが子作りだ。」
ゼインは心を決めてそう言ってくれたんだろうけど…。
「んと…僕は傷つかないよ?もう、ゼインとはちゃんとお話しするし。
それに、あの時のゼインは僕が傷付けちゃったから怖くなったんであって。
多分、それがどういう事をするのかはわからないけど、ちゃんとゼインと向き合ってすることなら、僕はきっと傷つかないで嬉しいままでいると思う。」
さすがにゼインが子作りしようとしたときにあの日みたいに乱暴になられると怖くなっちゃうけど。
そう答えると、彼は絶対傷つけない!怖がらせない!と言ってくれて。
くるっと振り向くと、少し顔を赤くしたゼインが真剣な表情で。
「少しだけ、勉強してみる?練習だけ。」
その言葉に、こくりと僕は頷いていた。
まあそれでも十分広いんだけど。
「ルカ、これも美味しそうだよ。」
「んぁー」
「ふふ、はい。」
ぱく
「んへへ…おいひぃ~」
今日も今日とて食べさせてもらってるルカくんです。
一通り挨拶してわいわいしたあとは、お食事タイム。
皆にこの姿をベタ褒めされたあと、ちゃんとルイスとメイドさんたちを紹介しておきました。
あの人達、ほんとすごいよ!
そしたらヴレーヒ様がメイド3人を引き抜こうとしてたけど、ゼインが必死に止めてた。
なんか、ミラにも綺麗な衣装を着て欲しいんだって。
へへ、幸せそうでよかった~。
あれからあの2人は、よく会ってるみたい。馬車で行こうと思ったら1週間かかるけど、国ごとに一つずつしか無い国境転移魔法陣を、ミラの家に極秘で繋いでるみたい。
ま、バレても良い極秘らしいから(?)僕も知ってるんだけどね。
それから…。
「ルカ………実は……」
「どうしましたか?母様。」
どことなく嬉しそうに近づいてきた母様と父様。
なんだろう?魔道具の文献を新しく見つけたとか?
「ふふ、私から言おうかな?」
「うん、お願いクリス。」
「ふふ…ああ。実はね…ルカはお兄様になるんだよ。」
………
………………
…………………………
……………………………………???
母様達いくつでしたっけ。
確かお兄様を産んだのが17歳のとき。
22歳で僕を産んで………それから13年なので…。
35歳……?まぁ、まだ産める歳ですけども。
えっ…ええ…?
「お、おめでとうございます…?」
「おや、嬉しくないのかい?」
いや、嬉しいんですよ。嬉しいんですけど…。
「なんか、驚きすぎて…。ねぇゼイン。」
隣で聞いていたゼインにも同意を求めると。
「わぁ…26歳差の義弟かぁ…。すごい…ね…?」
ゼインもびっくりしてた。
なんでも、いつもは避妊してたらしいのだけど、僕がお家を出ていったし、寂しくなったからもう一人作ろうという話になったのだ。
あれ…?そういえば、僕性教育なんてされてない…。
一応避妊は知ってるけど、そもそもどうやって子供を作るんだろう?
コウノトリが運んでくる…?とか?
欲しいです!って願ったら、神様が授けてくれたりするのかな?
「ねぇねぇ、ゼイン。」
「ん?なぁに?」
「子作りってどうやるの?」
「「「ぐはっ…」」」
あちこちで胸を押さえて辛そうにする人々。
もしかして聞いてはいけないことだったのだろうか。
「まだ教えていなかったのかい…ゼイン殿…。」
「すみません、まだあれが来てないものでして…」
ゼインがそう答えると、みんな『あー(察し)』みたいな、同情するような目で彼を見る。
「だははっ!ルカは純粋培養なんだなー!いいか、子作りってのは……いでっ!!」
ライトが爆笑して子作りの仕方を教えてくれようとすると、彼とそっくりな赤毛のムキムキマッチョさんが拳骨で彼を殴っていた。
「ひょわ…」
「この馬鹿!こんな場所でそんなこと大声で話すな!いいか、帰ったら訓練の追加だぞ…。」
「ひぃ…すみませんでした…」
「すみませんでした、ルカリオン様。こいつは後で締めておきますので…。」
ペコリと頭を下げるハーヴィ伯爵。ライトは頭を押さえて呻いていた。
「い、いえいえ…僕が知らないのが悪いのです。あまりライトを虐めないであげてください。」
「ははは、わかりました。ルカリオン様がそう言うのなら。」
あからさまにほっとしたようなライト。
ゼインはそんな彼を見て、ぶふっ、と肩を震わせていた。
そんな僕の誕生日会は、新たな弟が産まれる話で最後を締めくくり、それぞれが帰っていった。
もちろん僕達も、部屋に戻って楽な格好に着替える。
「ねぇ、ゼイン。」
「どうしたの?」
「あのとき、子作りの話したら駄目だった?」
「うーん…ふふ、駄目という訳ではないけれど、あまり話さないほうが良いかな。」
ベッドに腰掛けるゼインの膝の上に座った僕は、お腹に回された手をニギニギしながらそう尋ねると、やはりあまり良くないことだったらしい。
「そっか…ごめんなさい。」
「ううん、いいんだよ。知らなかったことを聞きたかっただけだもの。私がもっと早くに教えたらよかっただけ。ルカのせいじゃないよ。」
そう慰められて、首筋にちゅ、ちゅ、と口づけを落とされた。
「それで…その…。……今なら聞いてもいいかな。」
「…本当に知りたい?」
なんだろう、ゼインの声が少し暗くなった気がする。
「う、うん…。」
「ルカが傷つくことになっても?」
「どういうこと?」
どうしたんだろう。ゼインの手が冷えてきた。心做しか、体の筋肉がこわばっている気がする。
「……私が、ルカを怖がらせて離れてしまった日。あの日にしようとしたことが子作りだ。」
ゼインは心を決めてそう言ってくれたんだろうけど…。
「んと…僕は傷つかないよ?もう、ゼインとはちゃんとお話しするし。
それに、あの時のゼインは僕が傷付けちゃったから怖くなったんであって。
多分、それがどういう事をするのかはわからないけど、ちゃんとゼインと向き合ってすることなら、僕はきっと傷つかないで嬉しいままでいると思う。」
さすがにゼインが子作りしようとしたときにあの日みたいに乱暴になられると怖くなっちゃうけど。
そう答えると、彼は絶対傷つけない!怖がらせない!と言ってくれて。
くるっと振り向くと、少し顔を赤くしたゼインが真剣な表情で。
「少しだけ、勉強してみる?練習だけ。」
その言葉に、こくりと僕は頷いていた。
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