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バレンタインデー♥特別ストーリー
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※すみません作者バレンタインデーのことすっかり…!なんなら年越しのことも忘れてたし…(汗)
2日遅れのバレンタインデーですがよろしければどうぞ…!
――――――――――――――――――
~ルカ4歳~
「ばれんたいんでえ?」
「はい。ルカ様がゼイン殿下のご婚約者となられて初めてのバレンタインデーです。
元々この日は、恋人たちの祭日として楽しまれていましたが、現在は好きな方にチョコレートを渡す日、となっております。」
「じゃあぜいんにあげるー?」
「ええ、そのほうが喜ばれるかと。」
チョコレートとはどこで買えるのだろうか。チョコクッキーをよく作ってくれる厨房のみんなに聞けばわかるかな。
そう思い、ルイスの手を引いて厨房へと走っていった。
「「「ルカリオン様?!」」」
「おはよー、みんな。あのねぇ、あしたに、ばれんたいんでえがあるでしょ?」
ガッチリとした体型の料理長が、体を縮めて僕の話を真摯に聞いてくれた。
「もしや……殿下にお作りしたいのですかっ!!」
「うん…うん?え、えと…つくれるんだね…?」
「それならば作り方をお教えましょう!!このわたくし!腕がなりますよぉ!」
「あぅ…あ…………、うん…。よ、よろちくね?」
買える場所を聞こうと思ったらチョコレートは作れるというのを聞き、半分押されるようにしてチョコ作りを始めたのだった。
料理長、ルイス監督のもと、安心安全なチョコレート作りが幕を開けた。
「では坊っちゃん、ここにチョコレートの原材料を用意しました。本来、このカカオという豆をローストして…と色々な工程を組まなければならないのですが…。今回は特別に!複雑な工程を終了させたものがこちらになります。」
さっと出されたのは、ドロリとした茶色いもの。
その横には白い粉2つと、バターのようなものが。
「これはぁ?」
「これらは砂糖、粉乳、ココアバターです。その3つをこのペースト状のカカオに入れて、混ぜます。」
コトン、と目の前に置かれたのはすり鉢と棒。ルイスに袖をめくってもらってこの4つを入れたものを混ぜ始めた。
ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ……
ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ……
「ふぃ…ちゅかれた…」
「まだ10分も経ってませんよルカ様。」
と言いつつも、次はルイスがゴリゴリしてくれて。
かなり時間が経ったと思えば、次は料理長。
その次は僕、またルイス、料理長。
この繰り返しで、気づけば外は日が真上に昇っている時間だった。
「ひぅ…ながいね…」
「…っさすがに、私も…疲れました…。」
あれからずっとゴリゴリしていた僕たちは、料理長以外完全にバテてしまっていた。
しかしそのかいあって、かなり滑らかそうになっている。
「あっはっは!そうでしょう!これはかなり時間がかかるんですよ!お二人はよくやりました!取り敢えずこれでもどうぞ。」
そうして僕たちの前に、さっとサンドイッチが出されて。
「いいのぉ?!」
「よろしいのですか。」
「ええ、ええ!長時間頑張っていただいたのでね!」
ぱくりと食べると、シャキッとした食感に、ジュワッと溢れる……肉汁?
「こうぇおいくー?(これおにくー?)」
「………、……?はい!そうです!」
「んぐ……おいしい~!!」
スパイスの効いたお肉が新鮮なレタスとばっちり合う!
僕たちは黙々とサンドイッチを食べ終わると、次の工程へ。
チョコレートの温度調節であるテンパリング…これはお湯を使うから危ない、という理由で見学だった。
その次の型へ流す作業は、ゼインに思いの丈をぶつけるため、僕の顔くらいのサイズのハートにチョコレートを流す。
余ったチョコは自分用と家族用、ルイス用に丸い型へと流し込んだ。
あのドロリとしたものは既に無く、僕のよく知るチョコレートがそこにはあり。
「さて、これで冷やしたら完成です!」
料理長の一言で、あの長くも楽しい作業が終わるのか…と少し残念な気もしたのだ。
「ありがとー、かーたー!」
「なっ…!わ、私の名を覚えて…!」
「ふふ、いつもおいしいごはんも、きょうのちょこれーとも、ありがとねー。」
僕がそう言うと、彼は胸を抑えて蹲ってしまって。
「ひえっ!?かっ、かーたー!」
「ルカ様、大丈夫です。すぐに立ち直りますから。」
「ううっ…はい…。大丈夫です…。」
立ち直った彼は、一つ謝罪をして明日のことを聞いてくれた。
「あしたはねぇ、おひるにおうきゅーにいって、ぜいんにちょこれーとわたすの!」
「では朝、また厨房に来てくださいますか。一緒に型から外してラッピングをしましょう!」
「うん!ありがと!」
それからルイスとばいばいして、お部屋に戻って。明日が楽しみー、とその日はずっと笑顔でいたのだ。
次の日は、朝ごはんを食べてから厨房へ。母様達にどうしたの?って聞かれたけど、内緒って答えてきた。
料理長は既に準備して待っていてくれて。
「おはよー!」
「おはようございます、坊っちゃん。」
そこには色とりどりの箱とリボンが。
まずゼイン用に、碧色の箱と緑色のリボンを選び、クッションを詰めてチョコを入れる。
次は母様達。
そして…
「えっ…これ…。」
「うふふ、りょうりちょーがみてないあいだにね?るいすとかたにいれたんだよ!」
そう。料理長に渡したのは、昨日彼が目を離した隙に型に流し込み、自室で固めていたもの。
それを箱に詰めて渡したら、泣いてしまった。
「うっ……ありがとう、ございますっ…!一生の宝物にして、部屋に飾っておきますっ…!」
「ええっ?!たべてよー!」
「わっ…かりました…。」
手伝ってもらったお礼に渡し、他の物も丁寧にラッピングを済ませたら、いよいよ王宮へ。
「ぜいん~!」
「ルカ!いらっしゃい。……その手に持ってるものは?」
「あっ、んふふ……。」
ばばーん!と効果音付きでゼインに箱を渡し、
「きょうはばれんたいんでえだから!」
そう言うと。
「えっ…!買ってくれたの?……ありがとう…!」
「あ、ちがうよ!へへ、るいすと、りょうりちょーとつくったの!」
彼は、目を大きく開いて、ルイスに詰め寄ったのだ。
「ルカは怪我しなかったかい?!危ないことさせてないだろうね!」
「お、落ち着いてください殿下…。大丈夫です、包丁は使っておりませんし、火を使うときは遠ざけておりましたので。」
「そ…そっか…よかった…。」
すると、ゼインは僕を振り返り、膝をついて抱き締めた。
「ありがとう、ルカ。チョコを作るなんて、きっと時間がかかって大変だっただろう。後で頂くからね。」
「へへ、ありがとうぜいん!」
「それから……私からも。」
そっ、と渡されたのは緑色に銀色のリボンがつけられた箱だった。
もしかして…そう思って彼を見てみると、優しげな笑顔を浮かべてこちらを見つめている。
「ふふ、私達はやっぱり運命なんだね。私も無理を言って厨房を貸してもらったんだ。」
その時の僕は……多分、凄く目を輝かせていたんだと思う。
嬉しい!幸せ!って、全身で表していたんだ。
ゼインも、そうだったから。
その日はゼインと仕事場に連れて行ってもらって、そこで本を読み、たまにゼインと遊び。
チョコレートは常に僕の側においていた。
「じゃあね、ルカ。チョコ、ありがとう。大事に食べるよ。」
「ふふ、ぼくも!きょうもありがとー!へへ……ぜいん、おみみをかして?」
近づけられた耳に手を当てて、こそこそと話した。
「……ぜいん、だぁいすき!」
ふふふ、と笑うとびっくり顔のゼインが一転してとろんと微笑み、
「私も、愛してる。」
そう言って頬にキスをしてその日は別れたのだ。
家に帰ってから箱を開け、宝石のようにキラキラと輝いていたチョコレートは……
「……ちょと…いや…かなり…かたいかも…」
歯で噛めるような硬さではなく、只管飴のようにぺろぺろ舐めて溶かさなければならないものだった。
だけど。
「へへ……おいち。」
とても、とても……幸せな味がしたのだ。
~ルカ13歳~
なんてこともあったなぁ…としみじみしながら今年もチョコレートを作る。
あれから毎年の恒例行事となったチョコレート作りは、今やお互いプロ並みの出来となっていた。
作る場所は違えど、カーター料理長のアドバイスは忘れずに。
毎年この時期になると、やっぱり最初の年を思い出すんだよね。
あの硬すぎて噛めなかったチョコも、今は程よい硬さになっていて甘さもしつこすぎないのだ。
「あっ、ゼイン!」
「ルカ!探してたよ。」
「ふふ、僕も!」
じゃん!と2人で一緒に出し、クスクスと微笑む。
「ふふ、後で一緒に食べようね。」
「うん!……ゼイン、ずっと愛してる。」
「ふふふ、私も。永遠に愛しているよ。」
そう言って、どちらともなく口づけた。
※※※※※※※※※※※
大遅刻!
申し訳ない!!
そんでもって暫く更新止まります!
書きたい時に書く!これがモットー!
私のおすすめのチョコはリンドールのチョコです!
うんまい!
チョコそこまで好きじゃないんですけどこれは美味しい!
皆さんのおすすめは何でしょうか?
ちょっと教えていただけたらな…と思います。
それでは。
2日遅れのバレンタインデーですがよろしければどうぞ…!
――――――――――――――――――
~ルカ4歳~
「ばれんたいんでえ?」
「はい。ルカ様がゼイン殿下のご婚約者となられて初めてのバレンタインデーです。
元々この日は、恋人たちの祭日として楽しまれていましたが、現在は好きな方にチョコレートを渡す日、となっております。」
「じゃあぜいんにあげるー?」
「ええ、そのほうが喜ばれるかと。」
チョコレートとはどこで買えるのだろうか。チョコクッキーをよく作ってくれる厨房のみんなに聞けばわかるかな。
そう思い、ルイスの手を引いて厨房へと走っていった。
「「「ルカリオン様?!」」」
「おはよー、みんな。あのねぇ、あしたに、ばれんたいんでえがあるでしょ?」
ガッチリとした体型の料理長が、体を縮めて僕の話を真摯に聞いてくれた。
「もしや……殿下にお作りしたいのですかっ!!」
「うん…うん?え、えと…つくれるんだね…?」
「それならば作り方をお教えましょう!!このわたくし!腕がなりますよぉ!」
「あぅ…あ…………、うん…。よ、よろちくね?」
買える場所を聞こうと思ったらチョコレートは作れるというのを聞き、半分押されるようにしてチョコ作りを始めたのだった。
料理長、ルイス監督のもと、安心安全なチョコレート作りが幕を開けた。
「では坊っちゃん、ここにチョコレートの原材料を用意しました。本来、このカカオという豆をローストして…と色々な工程を組まなければならないのですが…。今回は特別に!複雑な工程を終了させたものがこちらになります。」
さっと出されたのは、ドロリとした茶色いもの。
その横には白い粉2つと、バターのようなものが。
「これはぁ?」
「これらは砂糖、粉乳、ココアバターです。その3つをこのペースト状のカカオに入れて、混ぜます。」
コトン、と目の前に置かれたのはすり鉢と棒。ルイスに袖をめくってもらってこの4つを入れたものを混ぜ始めた。
ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ……
ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリ……
「ふぃ…ちゅかれた…」
「まだ10分も経ってませんよルカ様。」
と言いつつも、次はルイスがゴリゴリしてくれて。
かなり時間が経ったと思えば、次は料理長。
その次は僕、またルイス、料理長。
この繰り返しで、気づけば外は日が真上に昇っている時間だった。
「ひぅ…ながいね…」
「…っさすがに、私も…疲れました…。」
あれからずっとゴリゴリしていた僕たちは、料理長以外完全にバテてしまっていた。
しかしそのかいあって、かなり滑らかそうになっている。
「あっはっは!そうでしょう!これはかなり時間がかかるんですよ!お二人はよくやりました!取り敢えずこれでもどうぞ。」
そうして僕たちの前に、さっとサンドイッチが出されて。
「いいのぉ?!」
「よろしいのですか。」
「ええ、ええ!長時間頑張っていただいたのでね!」
ぱくりと食べると、シャキッとした食感に、ジュワッと溢れる……肉汁?
「こうぇおいくー?(これおにくー?)」
「………、……?はい!そうです!」
「んぐ……おいしい~!!」
スパイスの効いたお肉が新鮮なレタスとばっちり合う!
僕たちは黙々とサンドイッチを食べ終わると、次の工程へ。
チョコレートの温度調節であるテンパリング…これはお湯を使うから危ない、という理由で見学だった。
その次の型へ流す作業は、ゼインに思いの丈をぶつけるため、僕の顔くらいのサイズのハートにチョコレートを流す。
余ったチョコは自分用と家族用、ルイス用に丸い型へと流し込んだ。
あのドロリとしたものは既に無く、僕のよく知るチョコレートがそこにはあり。
「さて、これで冷やしたら完成です!」
料理長の一言で、あの長くも楽しい作業が終わるのか…と少し残念な気もしたのだ。
「ありがとー、かーたー!」
「なっ…!わ、私の名を覚えて…!」
「ふふ、いつもおいしいごはんも、きょうのちょこれーとも、ありがとねー。」
僕がそう言うと、彼は胸を抑えて蹲ってしまって。
「ひえっ!?かっ、かーたー!」
「ルカ様、大丈夫です。すぐに立ち直りますから。」
「ううっ…はい…。大丈夫です…。」
立ち直った彼は、一つ謝罪をして明日のことを聞いてくれた。
「あしたはねぇ、おひるにおうきゅーにいって、ぜいんにちょこれーとわたすの!」
「では朝、また厨房に来てくださいますか。一緒に型から外してラッピングをしましょう!」
「うん!ありがと!」
それからルイスとばいばいして、お部屋に戻って。明日が楽しみー、とその日はずっと笑顔でいたのだ。
次の日は、朝ごはんを食べてから厨房へ。母様達にどうしたの?って聞かれたけど、内緒って答えてきた。
料理長は既に準備して待っていてくれて。
「おはよー!」
「おはようございます、坊っちゃん。」
そこには色とりどりの箱とリボンが。
まずゼイン用に、碧色の箱と緑色のリボンを選び、クッションを詰めてチョコを入れる。
次は母様達。
そして…
「えっ…これ…。」
「うふふ、りょうりちょーがみてないあいだにね?るいすとかたにいれたんだよ!」
そう。料理長に渡したのは、昨日彼が目を離した隙に型に流し込み、自室で固めていたもの。
それを箱に詰めて渡したら、泣いてしまった。
「うっ……ありがとう、ございますっ…!一生の宝物にして、部屋に飾っておきますっ…!」
「ええっ?!たべてよー!」
「わっ…かりました…。」
手伝ってもらったお礼に渡し、他の物も丁寧にラッピングを済ませたら、いよいよ王宮へ。
「ぜいん~!」
「ルカ!いらっしゃい。……その手に持ってるものは?」
「あっ、んふふ……。」
ばばーん!と効果音付きでゼインに箱を渡し、
「きょうはばれんたいんでえだから!」
そう言うと。
「えっ…!買ってくれたの?……ありがとう…!」
「あ、ちがうよ!へへ、るいすと、りょうりちょーとつくったの!」
彼は、目を大きく開いて、ルイスに詰め寄ったのだ。
「ルカは怪我しなかったかい?!危ないことさせてないだろうね!」
「お、落ち着いてください殿下…。大丈夫です、包丁は使っておりませんし、火を使うときは遠ざけておりましたので。」
「そ…そっか…よかった…。」
すると、ゼインは僕を振り返り、膝をついて抱き締めた。
「ありがとう、ルカ。チョコを作るなんて、きっと時間がかかって大変だっただろう。後で頂くからね。」
「へへ、ありがとうぜいん!」
「それから……私からも。」
そっ、と渡されたのは緑色に銀色のリボンがつけられた箱だった。
もしかして…そう思って彼を見てみると、優しげな笑顔を浮かべてこちらを見つめている。
「ふふ、私達はやっぱり運命なんだね。私も無理を言って厨房を貸してもらったんだ。」
その時の僕は……多分、凄く目を輝かせていたんだと思う。
嬉しい!幸せ!って、全身で表していたんだ。
ゼインも、そうだったから。
その日はゼインと仕事場に連れて行ってもらって、そこで本を読み、たまにゼインと遊び。
チョコレートは常に僕の側においていた。
「じゃあね、ルカ。チョコ、ありがとう。大事に食べるよ。」
「ふふ、ぼくも!きょうもありがとー!へへ……ぜいん、おみみをかして?」
近づけられた耳に手を当てて、こそこそと話した。
「……ぜいん、だぁいすき!」
ふふふ、と笑うとびっくり顔のゼインが一転してとろんと微笑み、
「私も、愛してる。」
そう言って頬にキスをしてその日は別れたのだ。
家に帰ってから箱を開け、宝石のようにキラキラと輝いていたチョコレートは……
「……ちょと…いや…かなり…かたいかも…」
歯で噛めるような硬さではなく、只管飴のようにぺろぺろ舐めて溶かさなければならないものだった。
だけど。
「へへ……おいち。」
とても、とても……幸せな味がしたのだ。
~ルカ13歳~
なんてこともあったなぁ…としみじみしながら今年もチョコレートを作る。
あれから毎年の恒例行事となったチョコレート作りは、今やお互いプロ並みの出来となっていた。
作る場所は違えど、カーター料理長のアドバイスは忘れずに。
毎年この時期になると、やっぱり最初の年を思い出すんだよね。
あの硬すぎて噛めなかったチョコも、今は程よい硬さになっていて甘さもしつこすぎないのだ。
「あっ、ゼイン!」
「ルカ!探してたよ。」
「ふふ、僕も!」
じゃん!と2人で一緒に出し、クスクスと微笑む。
「ふふ、後で一緒に食べようね。」
「うん!……ゼイン、ずっと愛してる。」
「ふふふ、私も。永遠に愛しているよ。」
そう言って、どちらともなく口づけた。
※※※※※※※※※※※
大遅刻!
申し訳ない!!
そんでもって暫く更新止まります!
書きたい時に書く!これがモットー!
私のおすすめのチョコはリンドールのチョコです!
うんまい!
チョコそこまで好きじゃないんですけどこれは美味しい!
皆さんのおすすめは何でしょうか?
ちょっと教えていただけたらな…と思います。
それでは。
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