無冠のエース

MASA

文字の大きさ
2 / 3
序章

セレクション開始!!!!

しおりを挟む
「これより、第17期海林高校サッカー部セレクションを始める。
セレクション内容はシンプルだ。勝ち抜き方式でこれからまずは基礎体力テスト、その後にPK、ゲームとなる。」
ざわついた、スカイウォーズに集まるセレクションを受けにきた選手は過去に何かしらの形でセレクションを受けているものがほとんどだ。
一般的にセレクションはボールコントロール基礎やゲームの中での選手特性を見ることが多い。
しかし今回は全て勝負方式なのだ。
挙句最終のゲームも勝負という事は勝ったチームが合格。
シンプルであり、味方のレベルに左右される運が試されるのだ。
「おめぇらいつまでざわついてんだクソガキ。
黙って話が聞けねぇなら全員不合格にするぞ、あぁっ?」
一瞬にして静まり返る選手達。
風人も顔を引きつらせながら心の中で本音が漏れた。
「このオッさんまじかよ。口悪過ぎるだろ…」

「失礼、では基礎体力テストについて説明する。説明は体力測定担当の原田コーチお願いします。」
言うこと言った後の失礼という言葉に思わずずっこけそうになる風人だったがこらえた。
「これから体力テストを担当する原田だ。
ルールは簡単。
このグラウンドの周りは山だ。この山は一周20キロある。この山には経過地点が2キロごとに設定されているが、そこを9分以内に通過し、20キロを走りきった物を合格とする。
ルートはまっすぐだ。
よーいっ、スタート。」
説明が終わると同時のスタートに全選手が戸惑い出遅れた。
理解をするまでにラグが出来た人間は未だスタートできず、周りにつられスタートをしていった。

体力テスト監督である原田は元々海林高校の一期キャプテンであり、海林高校初の選手権でベスト8まで導い立役者であり、得点王、MVP、選手権後に行われる大会の選抜キャプテンを務めると言う偉業をのこしたおとこだった。

一方でそんなことを知らず、唐突なスタートを切った選手達は、スタートこそ焦っていたもの徐々にペースを戻し安定した走りをしていた。
この時までは…

「ふ~う~と~」
声の主には目もくれず走り続ける余裕な表情の風人。
また無視かよ…と内心思ってる力も余裕があった。
「おい、風人、ここは仲良く突破しようや。
別に、お前といざこしたいわけじゃねぇんだから。」
力の言い分はもっともだ。最もであるがゆえ、力がいちいち絡んでくるのがめんどくさいのだ。
ここはペースを上げて力を振り切るのもありかと考えたが、やめた…
答えはシンプルだ。
「なぁ、俺がペース上げたらどおする?」
風人の唐突な問いに、やっと口を開いたと思えば…
「やっと口を開いて言うことがそれかよ。笑
ついて行くだろうな。それに…」
最後まで言わない力になんだよと言う目を向けた。
「この後のゲームの前にやるメニューが明らかになってないのに飛ばすほどお前はバカじゃない。」
やれやれと思う風人。
見透かされていたのだ全部。自分の考えが綺麗さっぱり読まれていてはあきれるほかなかった。
「相変わらずだなほんとに。人を小馬鹿にするように見透かしてやがる。」
力はこれ以上言葉はいるまいと、風人のペースで並走した。

そろそろ先頭が着く頃だな。腕時計を見ながらぼやく原田の目の先に、走り終える先頭集団が見えた。
「やっとおわったぁ。しんどかった。山道なんて足場悪いから随分と時間かかっちまったな。」
先頭集団は東急レイズの4選手だった。
「終わったものはよく水飲んでおけ。後20分で戻って一次通過者が決まるからな。」

やっと終わりか…
風人と力も10分後に難なく通過した。

「終了だ。間に合わなかったものはこのまま帰り支度をして帰ってもらって結構だ。
そしてここにいる69名が一次通過者だ。次のテストは別のテスト監督が20分後にくる。それまで待機だ。」
入っと言う返事とともに原田は校舎へ消えていった。
そしてこの時点で、セレクションに参加していた人数の3分の2が姿を消していた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...