【本編完結】悪役令息の役どころからはサクッと離脱することにする。

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第八章 ベジカフェ参入

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俺とシルの久しぶりの休日はあっという間に仕事に早変わり。

アルにはマックスとの交渉と人員確保、制服の手配とマージェスへの連絡に。
シルは経理の確保と、カトラリーの購入に行ってもらった。
俺はといえば……今後の計画を立て直しだ。


第一の目標はプレオープン。
招待客はアル、マージェス、ルディ、アレックス兄さん、クラウスとジークミルフェとランジェ、そしてそれぞれの同伴者という予定だった。貴族とはいえ形式にこだわるメンバーはいない。王族とはいえルディも兄さんがいれば問題はない。要するにほぼ身内のみの試食会という気楽なものとなるはずだったのだ。

そこに新聞社のオーナー夫妻が加わることにより、方向転換を迫られた。
一社だけを呼ぶわけにもいかないから、赤病の号外に協力してくれた新聞社にも全て声だけはかけておくべきだろう。となれば、世話になったデルタ商会、アーチボルド商会にも招待状を出しておく方がいい。ライバルではあるが、共に切磋琢磨する同志としてMS商会の悪評を払拭するのに協力してくれたのだから。

シェフのクマーノにはマックスの都合がつき次第、メニュー開発に取り掛かってもらわないとな。
今後のことを考えると、全てクマーノに任せるのも厳しそうだ。
パンとデザートはそれぞれパン職人とパティシエに頼むほうがいいのかもしれない。
パンはパンやにMS商会専用で野菜ペーストを混ぜ込んだものを作ってもらうよう依頼できないだろうか?
朝と晩に届けてもらうようにすれば、クマーノは料理に集中できる。
デザートはあの俺が大好きなカフェに依頼できないだろうか?
あくまでもメインは料理やスープになるから、数種類ずつ日替わりで用意してもらえばいい。
……野菜を使ったデザートか………。カボチャプリン、カボチャのパウンドケーキ、キャロットケーキ、ホウレンソウのパンケーキ……あとは何があるだろう。おもいつくままに次々と書き出してゆく。
この辺りはアルとシルが戻り次第相談してみよう。

メニュー関連はこれで一旦おいておくとして、プレオープンの中身だな。
人数が多くなりそうだから、ビュッフェ方式にした方がよさそうだ。
スープ類はあたたかいまま、鍋ごと運び目の前で盛り付けする方がいいだろう。

ドリンクは……今あるメディソンティーに加え、店だけで飲める特製ブレンドをいくつか開発してはどうだろうか?そうすれば店に付加価値がでる。商会では販売せずに、ベジカフェ専用で土産物として販売してもいいだろう。
食事の内容に合わせて、ダイエット効果のあるもの、美肌効果のあるものにしよう。

現在販売しているメディソンティーは四種類だ。
リラックス効果のあるお茶「夢の国へ」(ラベンダーにカモミール)
美肌・アンチエイジング効果のあるお茶「女神の雫」(ローズヒップ、ハイビスカス、ローズマリー)
気分をスッキリさせ胃腸を整える効果のあるお茶「新しい世界」(ミント、レモングラス、レモンバーム)
病気の予防効果のあるお茶「ガーディアン」(カモミールとエキナセア)
瓶の色はそれぞれ薄紫、ピンク、黄緑、水色。

美肌と肌荒れ改善効果のローズヒップ、ローズ。ローズヒップの酸味を緩和するために老化防止のルイボスをブレンドした美肌用レッドティー「彩」
酸味が強いから、キャロットケーキと会うかもしれない。色も鮮やかで女性向けだろう。

脂肪を燃焼させるというウーロン茶。これはまだこの国には入っていないからオル兄に取り寄せ可能か聞いてみよう。できれば緑茶も欲しい。どれも紅茶の茶葉と同じものだから、なければ開発を頼んでおきたい。
これはそれぞれブラックティー「宵」、グリーンティー「燃」としよう。
これは食事をしながら飲むのにお勧めだな。

レッド・ブラック・グリーンは土産用にも売り出すことにしよう。

あと、店内限定で飲めるお茶というので、チャイを出してはどうだろうか?ミルクティーにショウガ、シナモン、クローブを加えて煮だすのだ。血行促進、胃腸を温める効果があり、冷え性や乾燥肌に良いのだ。これは色の名にせず「スパイスティー」だ。
甘めにしてデザート替わりにしてもらうとよいだろう。カボチャプリンやパウンドケーキとの相性も抜群なのだ。セットでお勧めしてもらおう。
ティータイムにはデザートセットとして提供してもいいかもしれない。

考えるだけでワクワクするな!






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