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五年後
大人になった俺
こうして俺は大人になった。
翌朝、たっぷりと寝てシャキンと目覚めた俺。
う、う、動けない………!
これは……どういう技?
俺の腰にはしっかりとレオンの腕が回され、足の間にはレオンの足。
全身をさりげなく(ないけど)絶妙に絡めとられており、全く動けませぬ!
もしかしてレオン、俺にあんなハレンチしておきながら、闇落ち?闇落ちしたの?
これ、拘束されてるやつ?!
なんとか身をよじって目の前にあったレオンの鎖骨あたりをガジッ!
「うわあっ!な、なんだ?
サフィ?!……………おはよう?」
文句を言ってやろうと思ったのに、そんなに幸せそうな顔されたら言えないじゃん。
急に早くなった鼓動を宥めながら、唇を不満を込めてツンと尖らせて「おはよう」と返せば、「あは!」と笑ったレオンにその唇を「はむっ」とされて朝からにゅるりされてしまった。
なんてこったい!あまーい!
これってばいわゆる「ジゴ」っていうやつなのだろうか。
前世の曖昧な記憶から何故かいきなり「ジゴ」という言葉が浮かんだ。
セイツーの後がたぶん「ジゴ」
抱っこしてちゅっちゅしてぎゅぎゅっとするのだったか?
なので俺も、セイツージゴのお約束としてレオンを抱っこしてお鼻とまぶたにチュッとしてギュギュっと抱き着いた。
するとでろでろに溶けていたレオンの表情が急に焦ったものに変わる。
「サ、サフィ?私は嬉しいけど、どうしたの?あと、あの、なんというか……大人になったら、あまり朝のスキンシップは精神衛生上よろしくないからね?とても嬉しいのだけれど」
二回も嬉しいと言いました。つまり、嬉しいのだな。ヨシ!
「ジゴの約束なので!セイツージゴは抱っこしてチュッチュしてぎゅぎゅっと!
精神衛生上は知らないけど、レオンが嬉しいんなら良き!
もっかいする?」
「な、何を?!……していいの?!」
急に挙動不審になった。
「何をって……ジゴを?」
言葉通りに、抱っこしてチュッチュしてギュギュっとをもうワンターン。
「……うん。そうだと思った。……ありがとうサフィ。嬉しい」
嬉しいと言いながらも、二回目の嬉しいがさっきよりもトーンダウンしているのは何故だろうか。
やはり一度で良かったのかもしれない。
無事にセイツーで大人の階段上ったので。ちょっと恥ずかしいけれど、先生してくれたミカミカにご報告せねば!ゲイルにも!
ミカミカはかなり心配してくれていたようで、ミカミカを呼びに行こうと扉を開いたとたん、なんと目の前に居た。
どうやら早朝から待機していたらしい。
いつもキチンと爽やかなミカミカに珍しく、襟元がくたっとしているし目の下にはクマがあった。
そして立ちすぎたのか腰が痛むようで片手で腰を押さえている。
「キースは?」と聞けば、「団長んとこにやった。アイツめ……せいぜいしごかれやがれ!ちきしょう!一晩中ここで見張りたかったのに!」とプンスカ。
「サフィ、大丈夫だったか?嫌なことはされてねえよな?レオンだもんな、そこんとこサフィに甘いから大丈夫だとは思うが……」
全身をパタパタとはたかれ、くるくると回転チェック。
「う、うん。大丈夫!」
とりあえず「ヒール」してあげつつミカミカにご報告。
「あのね、セイツーした!要相談したら出たけど、味見したらちゃんとしたセイツーじゃなくてまだ薄いヤツだった!」
しーーん。
「………はぁ?!なんつった?!」
え?今の声、誰?
ものすごいロートーンボイス!地獄の底から湧き出るような声!
「サフィ?俺に教えてくれるか?あのさあ、味見ってどういうことかな?まさか……!」
まさかの大天使のお口から放たれておった!
これはアカン!怒れる大魔神がご降臨!
「ご、ごかいだからっ!おしっこじゃないから!セイツーだったし!
おしっこ舐めるヘンタイさんじゃなくってセイツーか確かめる献身的行為でしたのでっ!!」
「レオンか!まさか、あのケダモノ、いきなり初心者のサフィのちんこを舐めやがったのか!!」
「はああああ?!違いますし!そんなヘンタイしてないしっ!おしっこペロリ……じゃなかった、セイツーでたからペロリしただけですしっ!!」
慌てて修正したけれど時遅し。
俺は般若の形相となったミカミカに襟首をひっつかまえられ、怒涛の勢いで王城に泊まり込んでいたゲイルの部屋にぽーいと放り込まれた。
「わあああああっ!!な、なんだなんだ?!って、サフィイイイイイイ!!!」
がっしーんとゲイルに抱き込まれる。
って、ええええ?なんでゲイルはだかんぼう?!
「ゲイル!こいつ確保しとけっ!俺が話をつけてきてやる!
てか、おい、宰相、ゲイル、服を着ろ!サフィの教育に悪いだろうが!!」
来た時と同じ勢いで走り去っていったミカミカ。
大魔神の余りの恐怖に心臓ドッキドキの俺と、俺と抱え込んで放さないはだかんぼゲイル。
と、あの、アンタなにしてるのここで?
「……公爵、どうしてゲイルといるの?どうして二人ともはだかんぼ?」
真っ青になって乙女のようにシーツを身体に巻き付けた公爵。
なんたるカオス!
ああ、レオンのいるぬくぬくお布団が恋しい!
どうしてこうなった!
翌朝、たっぷりと寝てシャキンと目覚めた俺。
う、う、動けない………!
これは……どういう技?
俺の腰にはしっかりとレオンの腕が回され、足の間にはレオンの足。
全身をさりげなく(ないけど)絶妙に絡めとられており、全く動けませぬ!
もしかしてレオン、俺にあんなハレンチしておきながら、闇落ち?闇落ちしたの?
これ、拘束されてるやつ?!
なんとか身をよじって目の前にあったレオンの鎖骨あたりをガジッ!
「うわあっ!な、なんだ?
サフィ?!……………おはよう?」
文句を言ってやろうと思ったのに、そんなに幸せそうな顔されたら言えないじゃん。
急に早くなった鼓動を宥めながら、唇を不満を込めてツンと尖らせて「おはよう」と返せば、「あは!」と笑ったレオンにその唇を「はむっ」とされて朝からにゅるりされてしまった。
なんてこったい!あまーい!
これってばいわゆる「ジゴ」っていうやつなのだろうか。
前世の曖昧な記憶から何故かいきなり「ジゴ」という言葉が浮かんだ。
セイツーの後がたぶん「ジゴ」
抱っこしてちゅっちゅしてぎゅぎゅっとするのだったか?
なので俺も、セイツージゴのお約束としてレオンを抱っこしてお鼻とまぶたにチュッとしてギュギュっと抱き着いた。
するとでろでろに溶けていたレオンの表情が急に焦ったものに変わる。
「サ、サフィ?私は嬉しいけど、どうしたの?あと、あの、なんというか……大人になったら、あまり朝のスキンシップは精神衛生上よろしくないからね?とても嬉しいのだけれど」
二回も嬉しいと言いました。つまり、嬉しいのだな。ヨシ!
「ジゴの約束なので!セイツージゴは抱っこしてチュッチュしてぎゅぎゅっと!
精神衛生上は知らないけど、レオンが嬉しいんなら良き!
もっかいする?」
「な、何を?!……していいの?!」
急に挙動不審になった。
「何をって……ジゴを?」
言葉通りに、抱っこしてチュッチュしてギュギュっとをもうワンターン。
「……うん。そうだと思った。……ありがとうサフィ。嬉しい」
嬉しいと言いながらも、二回目の嬉しいがさっきよりもトーンダウンしているのは何故だろうか。
やはり一度で良かったのかもしれない。
無事にセイツーで大人の階段上ったので。ちょっと恥ずかしいけれど、先生してくれたミカミカにご報告せねば!ゲイルにも!
ミカミカはかなり心配してくれていたようで、ミカミカを呼びに行こうと扉を開いたとたん、なんと目の前に居た。
どうやら早朝から待機していたらしい。
いつもキチンと爽やかなミカミカに珍しく、襟元がくたっとしているし目の下にはクマがあった。
そして立ちすぎたのか腰が痛むようで片手で腰を押さえている。
「キースは?」と聞けば、「団長んとこにやった。アイツめ……せいぜいしごかれやがれ!ちきしょう!一晩中ここで見張りたかったのに!」とプンスカ。
「サフィ、大丈夫だったか?嫌なことはされてねえよな?レオンだもんな、そこんとこサフィに甘いから大丈夫だとは思うが……」
全身をパタパタとはたかれ、くるくると回転チェック。
「う、うん。大丈夫!」
とりあえず「ヒール」してあげつつミカミカにご報告。
「あのね、セイツーした!要相談したら出たけど、味見したらちゃんとしたセイツーじゃなくてまだ薄いヤツだった!」
しーーん。
「………はぁ?!なんつった?!」
え?今の声、誰?
ものすごいロートーンボイス!地獄の底から湧き出るような声!
「サフィ?俺に教えてくれるか?あのさあ、味見ってどういうことかな?まさか……!」
まさかの大天使のお口から放たれておった!
これはアカン!怒れる大魔神がご降臨!
「ご、ごかいだからっ!おしっこじゃないから!セイツーだったし!
おしっこ舐めるヘンタイさんじゃなくってセイツーか確かめる献身的行為でしたのでっ!!」
「レオンか!まさか、あのケダモノ、いきなり初心者のサフィのちんこを舐めやがったのか!!」
「はああああ?!違いますし!そんなヘンタイしてないしっ!おしっこペロリ……じゃなかった、セイツーでたからペロリしただけですしっ!!」
慌てて修正したけれど時遅し。
俺は般若の形相となったミカミカに襟首をひっつかまえられ、怒涛の勢いで王城に泊まり込んでいたゲイルの部屋にぽーいと放り込まれた。
「わあああああっ!!な、なんだなんだ?!って、サフィイイイイイイ!!!」
がっしーんとゲイルに抱き込まれる。
って、ええええ?なんでゲイルはだかんぼう?!
「ゲイル!こいつ確保しとけっ!俺が話をつけてきてやる!
てか、おい、宰相、ゲイル、服を着ろ!サフィの教育に悪いだろうが!!」
来た時と同じ勢いで走り去っていったミカミカ。
大魔神の余りの恐怖に心臓ドッキドキの俺と、俺と抱え込んで放さないはだかんぼゲイル。
と、あの、アンタなにしてるのここで?
「……公爵、どうしてゲイルといるの?どうして二人ともはだかんぼ?」
真っ青になって乙女のようにシーツを身体に巻き付けた公爵。
なんたるカオス!
ああ、レオンのいるぬくぬくお布団が恋しい!
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