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五年後
阿鼻叫喚なはだかんぼゲイル
取り合えず、シーツ巻き付け公爵に「服着て」と命じ
俺は当初の目的を遂行することにした。
ミカミカと同じく、どうやら俺がネヤるのを心配していた様子のゲイルをベリっと引き剥がし、高らかに宣言する。
「ゲイル、俺、無事セイツーした!
レオンに要相談したらおしっこみたいなの出たんだけど、セイツーだろうってぺろりしたらちゃんとしたセイツーじゃなくてまだ薄いヤツだった!でもセイツー!俺ももう大人!」
ミカミカのときを踏まえてちょっとだけ丁寧に説明した。
少し恥ずかしいが仕方ない。俺のセイツーを楽しみにしていたらしいゲイルにはちゃんと報告しなくては。
ちょっとだけ照れ照れしながら伝えると、ゲイルの顔からするりと表情が抜け落ちた。
そこにあるのは、虚無。
「?!ゲイル?ゲイル?!」
ガシっと肩を掴んでゆっさゆっさ。
「公爵!ゲイルが!無になった!」
くるりと公爵を振り返れば……そこにあったのも、無。
「公爵、アンタもかーー!!ちょっとお!しっかりしなされっ!」
クッションをつかんでボッカーンと公爵の顔に当てると「ハッ」と意識を取り戻す。
よ、よかったあ!
同時にゲイルも気を取り直したようで、いきなり脇をぐわっしと掴まれグイっと持ち上げられた。
「サフィ!無事か?ケツは痛くねえか?!大丈夫か?」
そのまま空中でぐるぐるとあちこちを確認される。
ああ、これ、ミカミカがやったやつ!ゲイルもやるの?
なぜみんなぐるぐる?
「無事でお尻もいたくなくて大丈夫!
でも、セイツーしたから褒めて!」
とりあえず褒めを要求すると、今度はぎゅむっと胸に抱き込まれた。
「サフィ!サフィ!……ついにこの日が来たのかあ……。だよなあ……もう14だもんなあ……大きくなったなサフィ……あれから10年か……」
そのまま遠い目でブツブツと昔語りを始めるゲイル。何故だか涙目です。
うーむ。これは、大人になった俺にはゲイルいらないと勘違いしておるのか?
「あのね、俺、ゲイルと会ってから毎日が楽しい!ゲイルのお陰。俺はゲイルのこと大好きだから、大人になってもゲイルには抱っこしてほしい。でももうセイツーな大人だから、人がいないところでお願いします!」
「おう!いつでも抱っこだ!てか、抱っこさせろ!サフィを抱っこするのは俺のライフワークだからな?」
そ、そうだったのか!てかそんな大げさなもの?
でもゲイル、いつものゲイルに戻ったみたいだ。良かった。
「……で、サフィ。お父様にお話してみような?
さっきの……ぺろりん、っての何をぺろりんしたんだ?」
「だから、セイツー。あ、違った。セイツーだから、子種?」
ゲイルの顔も般若になった。
そして公爵から物凄い冷気が!
「サフィラス?レオンと何があったのだ?私にも詳しく聞かせて欲しい」
いきなり迫ってきた公爵!
この顔、昔の冷酷公爵の顔だ!ひえ!オコ?
な、な、なんで?!
ビビった俺はゲイルを掴んでグイっと盾にした。
「あ、あの、ネヤを説明させるのってちょっとどうなのでしょうか!!」
「「もう閨を済ませたのか?!」」
ひいい!オコ×2になったあああ!
「サフィ、ここで待ってろ!お父様、少しレオンと話がある!!」
はだかんぼゲイルが立ち上がった!
こらあ!ゲイルのゲイルがこんにちはしてるでしょおが!!
今にもそのまま飛び出さんとするゲイルの腕をはっしと掴む。
ど、ど、ど、どうしよう。
そうだ!これだ!話をそらそう!
「ってゆーか、そんなことよりも!はだかんぼゲイルと公爵が一緒にいる理由が!俺は知りたいのですが!!」
しーん。
ゲイルの部屋にかつてない静寂が。
すっかり大人しくなったゲイルが、うろっと視線を天井に向けた。
「あー……、あれだ。その…な?ほら、可愛い息子がアレするってんで、俺も冷静ではいられなくてな?
あの……酒を……な?
い、いや、あのな、大人には、飲まずにいらんねえ時ってのがあってだな?」
「……その……ゲイルと私は、同じ子を持つ親同士。ゲイルの様子がおかしいので、話を……」
「それでなんではだかんぼ?」
「は、はだ…!あ、あの、それは、あれだ!暑かったから!!」
「濡れてしまって!!」
「い、いや、暑くて汗をかいて濡れたんだ!」
モダモダとはっきりしない二人に俺は周りの状況から判断することにした。
あちこちに転がる酒瓶。
脱ぎ散らかされた服。
酒臭いゲイル。
ぴーん!
分かった!全て理解しました!
俺はじろりと公爵とゲイルを睨んだ。
「あのね、ゲイル。
吐くまで飲んでどうするの?飲みすぎるなって言ってあったでしょ?
いくら寂しいからって、俺はずっとゲイルの息子なんだから。
公爵も公爵!アンタ俺の親だったといっても、ゲイルほどダメージないでしょうに!ゲイルを止めてよねっ!
どうしてそんなになるまで飲ませたの?てか、一緒に飲んだの?
大の大人が二人もいてどうしてこうなるのですか!しっかりしましょう!
クリーン!ヒール!」
「あ、……は、はは!ははははは!そうなんだよ、久しぶりに呑みすぎちまってなあ!なあ、フィオ!!」
「あ、ああ!そうなのだ!あまりにもゲイルが煽情的……ごほん、憔悴していたのでな、止めるに止められず……。申し訳なかった。だが後悔はしていない」
「いや、後悔しようね?今俺、言ったよね、気を付けましょうって」
「……そっちの後悔はしている。以後気を付けよう」
「では、2人とも、服を着てください!
俺は当初の目的を遂行することにした。
ミカミカと同じく、どうやら俺がネヤるのを心配していた様子のゲイルをベリっと引き剥がし、高らかに宣言する。
「ゲイル、俺、無事セイツーした!
レオンに要相談したらおしっこみたいなの出たんだけど、セイツーだろうってぺろりしたらちゃんとしたセイツーじゃなくてまだ薄いヤツだった!でもセイツー!俺ももう大人!」
ミカミカのときを踏まえてちょっとだけ丁寧に説明した。
少し恥ずかしいが仕方ない。俺のセイツーを楽しみにしていたらしいゲイルにはちゃんと報告しなくては。
ちょっとだけ照れ照れしながら伝えると、ゲイルの顔からするりと表情が抜け落ちた。
そこにあるのは、虚無。
「?!ゲイル?ゲイル?!」
ガシっと肩を掴んでゆっさゆっさ。
「公爵!ゲイルが!無になった!」
くるりと公爵を振り返れば……そこにあったのも、無。
「公爵、アンタもかーー!!ちょっとお!しっかりしなされっ!」
クッションをつかんでボッカーンと公爵の顔に当てると「ハッ」と意識を取り戻す。
よ、よかったあ!
同時にゲイルも気を取り直したようで、いきなり脇をぐわっしと掴まれグイっと持ち上げられた。
「サフィ!無事か?ケツは痛くねえか?!大丈夫か?」
そのまま空中でぐるぐるとあちこちを確認される。
ああ、これ、ミカミカがやったやつ!ゲイルもやるの?
なぜみんなぐるぐる?
「無事でお尻もいたくなくて大丈夫!
でも、セイツーしたから褒めて!」
とりあえず褒めを要求すると、今度はぎゅむっと胸に抱き込まれた。
「サフィ!サフィ!……ついにこの日が来たのかあ……。だよなあ……もう14だもんなあ……大きくなったなサフィ……あれから10年か……」
そのまま遠い目でブツブツと昔語りを始めるゲイル。何故だか涙目です。
うーむ。これは、大人になった俺にはゲイルいらないと勘違いしておるのか?
「あのね、俺、ゲイルと会ってから毎日が楽しい!ゲイルのお陰。俺はゲイルのこと大好きだから、大人になってもゲイルには抱っこしてほしい。でももうセイツーな大人だから、人がいないところでお願いします!」
「おう!いつでも抱っこだ!てか、抱っこさせろ!サフィを抱っこするのは俺のライフワークだからな?」
そ、そうだったのか!てかそんな大げさなもの?
でもゲイル、いつものゲイルに戻ったみたいだ。良かった。
「……で、サフィ。お父様にお話してみような?
さっきの……ぺろりん、っての何をぺろりんしたんだ?」
「だから、セイツー。あ、違った。セイツーだから、子種?」
ゲイルの顔も般若になった。
そして公爵から物凄い冷気が!
「サフィラス?レオンと何があったのだ?私にも詳しく聞かせて欲しい」
いきなり迫ってきた公爵!
この顔、昔の冷酷公爵の顔だ!ひえ!オコ?
な、な、なんで?!
ビビった俺はゲイルを掴んでグイっと盾にした。
「あ、あの、ネヤを説明させるのってちょっとどうなのでしょうか!!」
「「もう閨を済ませたのか?!」」
ひいい!オコ×2になったあああ!
「サフィ、ここで待ってろ!お父様、少しレオンと話がある!!」
はだかんぼゲイルが立ち上がった!
こらあ!ゲイルのゲイルがこんにちはしてるでしょおが!!
今にもそのまま飛び出さんとするゲイルの腕をはっしと掴む。
ど、ど、ど、どうしよう。
そうだ!これだ!話をそらそう!
「ってゆーか、そんなことよりも!はだかんぼゲイルと公爵が一緒にいる理由が!俺は知りたいのですが!!」
しーん。
ゲイルの部屋にかつてない静寂が。
すっかり大人しくなったゲイルが、うろっと視線を天井に向けた。
「あー……、あれだ。その…な?ほら、可愛い息子がアレするってんで、俺も冷静ではいられなくてな?
あの……酒を……な?
い、いや、あのな、大人には、飲まずにいらんねえ時ってのがあってだな?」
「……その……ゲイルと私は、同じ子を持つ親同士。ゲイルの様子がおかしいので、話を……」
「それでなんではだかんぼ?」
「は、はだ…!あ、あの、それは、あれだ!暑かったから!!」
「濡れてしまって!!」
「い、いや、暑くて汗をかいて濡れたんだ!」
モダモダとはっきりしない二人に俺は周りの状況から判断することにした。
あちこちに転がる酒瓶。
脱ぎ散らかされた服。
酒臭いゲイル。
ぴーん!
分かった!全て理解しました!
俺はじろりと公爵とゲイルを睨んだ。
「あのね、ゲイル。
吐くまで飲んでどうするの?飲みすぎるなって言ってあったでしょ?
いくら寂しいからって、俺はずっとゲイルの息子なんだから。
公爵も公爵!アンタ俺の親だったといっても、ゲイルほどダメージないでしょうに!ゲイルを止めてよねっ!
どうしてそんなになるまで飲ませたの?てか、一緒に飲んだの?
大の大人が二人もいてどうしてこうなるのですか!しっかりしましょう!
クリーン!ヒール!」
「あ、……は、はは!ははははは!そうなんだよ、久しぶりに呑みすぎちまってなあ!なあ、フィオ!!」
「あ、ああ!そうなのだ!あまりにもゲイルが煽情的……ごほん、憔悴していたのでな、止めるに止められず……。申し訳なかった。だが後悔はしていない」
「いや、後悔しようね?今俺、言ったよね、気を付けましょうって」
「……そっちの後悔はしている。以後気を付けよう」
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