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東の国
お城へGO!
さて、どうしよう。
一緒に連れて行く東国民(歩けない)が三人になってしもうた。
コテツさんとトラオさんとコトラさんをここに置いていけば、また同じことになってしまう。
だから置いて行く選択肢はない。
後でここに戻るにしろ、一旦はお城に一緒に行って貰いたい。
「……えっとお……コテツさんたちもお城に来て欲しいんだけど。このトラトラさんたちはまたルーダに乗せていくとして、コテツさんはどうする?……キースは公爵におんぶされる?」
食べ物とかはマジックバッグに入るし状態保存もできるんだけど……果たして人間も入れることができるのだろうか?
じいっとマジックバッグを見れば、ルーダが呆れたように言った。
「念のため言うておくが、人などの生物は入れられぬぞ?入れても良いが、同じ状態で出て来るとは限らぬ。それでも良ければ……」
はい!却下!
うーん……でも、公爵がお城までの雪を溶かしてくれるとしても、よぼよぼ担ってるコテツさんを歩かせる乗って厳しいよね……。
乗り物とかあればいいのに……。
!!
乗り物!
無いのならば作ればよいのでは?
この際、雪はそのままにソリとか!
ちょうどソリを運ぶハスキー犬(特大)みたいなのもいることですし?
「ねえ、コテツさん。このおうちってまだまだ住む?」
「は?サフィ何言ってんだ?今それ必要なのか?」
「必要!てゆーか、このお家の木が必要!壊していい?後で木が手に入ったらキースが直すから!」
「……うむ。この家の木材が必要なのか。ならば、壊してくれ。どのみち主らに救われた命なのだ。この家もいかようにもするといい」
よし!
「じゃあ、木を取って並べて、簡易版のソリを作ってルーダに轢いてもらいます!」
「「「ソリ?」」」
そうか。東国以外は雪とかないから、知らないのか。
「ソリっていうのは、えっと……車輪の無い馬車みたいなもの?雪や氷の上を滑らせて走らせるの!犬に引っ張ってもらうの!雪の上を滑らせて行けば、みんないっぺんに運んでもらえるでしょう?」
「いや、サフィ、犬なんていねえだろう?」
「いるじゃん。おっきな犬みたいなのが!ねえ、ルーダ?ルーダならこれくらいの人数楽勝だよね?」
「我を犬扱いにするというのか?わはははは!面白い!たかが5人程度、楽勝よ。重さなど感じぬわ!」
「公爵は、お城までの雪を融かすんじゃなくって、氷にして欲しい。滑りやすくなるでしょ?」
「うむ!となれば、なるべく滑らかにすればよいのだな?任せておけ」
張り切った公爵が素早く外に飛び出して行った。
「で、俺はソリを作ればいいのか?どうやるんだ?」
「まずはなるべくつるつるした平たい大きな板を二本置いて。
その上に大きな木箱みたいなのを置くの。
でもって、そこにロープをつけてルーダが引っ張れるようにしてくれる?
身体強化したらあっという間だよね、キース?」
「ああ。悪いがあるものを利用させてもらおう。
悪いがそこの……衣装棚みてえなのを使ってもいいか、コテツ」
「ああ。何でも好きに使ってくれ」
キースは頑丈そうな大きな戸棚をバタンと倒し、扉をバリバリっとはがした。
そしてはがした扉を剣で真っ二つに!
二本並べてソリの足にして、その上に巨大な箱状になった戸棚をドカン!
底と周りをあっという間に補強し、キースのマジックバッグに入っていたループをしっかりと括り付けた。
この間、30分足らず!
キース、優秀過ぎない?
その間にコテツさんには鍋だとか皿だとか役に立ちそうなものを見繕って貰い、どんどんマジックバッグに入れておく。
1時間後………
「よし!準備完了!パチパチパチー!じゃあ、3トラさんとキースはそのソリに乗って。キースは3トラさんが落ちないように見てて。公爵は俺とルーダに乗って、道をつるつるにして」
「おう!任せろ」
「分かった」
「よおし、ルーダお願い!さあみんな、出発しんこー!!」
東国の人も乗せて、俺たちはお城……ゲイルの元に向かう。
待っててねゲイル!今行くからね!
ソリは聖獣に轢かれ飛ぶように走った。
氷の道は、さすが氷魔法で生成しただけあってツルツルと滑らかで一切の抵抗が無い。
整氷したてのスケートリンクみたいだ。
誰もいないとは思うけど、念のため俺たちが通った先から氷を公爵に溶かして貰う。
後に残るは王城への雪のない一本道。
万が一取りこぼした人がいても、雪に足を取られることなく王城に来ることができるように。
ルーダの背に揺られながら、俺は俺の後ろにまたがる公爵をもう一回褒めておいた。
「公爵が居て良かった。これまでで一番役に立ってるよ!しょうがないから、ゲイルと無事に再会できたら、俺も公爵のことフィオって呼んであげる。俺のこともサフィラスじゃなくてサフィって呼んでいいよ」
「………う、うむ……。サフィら……サフィ。サフィ……。すまぬ……。ありがとう……」
こんなことで泣かないの、公爵。
ゲイルと再会してからだって言ってるでしょうに。
一緒に連れて行く東国民(歩けない)が三人になってしもうた。
コテツさんとトラオさんとコトラさんをここに置いていけば、また同じことになってしまう。
だから置いて行く選択肢はない。
後でここに戻るにしろ、一旦はお城に一緒に行って貰いたい。
「……えっとお……コテツさんたちもお城に来て欲しいんだけど。このトラトラさんたちはまたルーダに乗せていくとして、コテツさんはどうする?……キースは公爵におんぶされる?」
食べ物とかはマジックバッグに入るし状態保存もできるんだけど……果たして人間も入れることができるのだろうか?
じいっとマジックバッグを見れば、ルーダが呆れたように言った。
「念のため言うておくが、人などの生物は入れられぬぞ?入れても良いが、同じ状態で出て来るとは限らぬ。それでも良ければ……」
はい!却下!
うーん……でも、公爵がお城までの雪を溶かしてくれるとしても、よぼよぼ担ってるコテツさんを歩かせる乗って厳しいよね……。
乗り物とかあればいいのに……。
!!
乗り物!
無いのならば作ればよいのでは?
この際、雪はそのままにソリとか!
ちょうどソリを運ぶハスキー犬(特大)みたいなのもいることですし?
「ねえ、コテツさん。このおうちってまだまだ住む?」
「は?サフィ何言ってんだ?今それ必要なのか?」
「必要!てゆーか、このお家の木が必要!壊していい?後で木が手に入ったらキースが直すから!」
「……うむ。この家の木材が必要なのか。ならば、壊してくれ。どのみち主らに救われた命なのだ。この家もいかようにもするといい」
よし!
「じゃあ、木を取って並べて、簡易版のソリを作ってルーダに轢いてもらいます!」
「「「ソリ?」」」
そうか。東国以外は雪とかないから、知らないのか。
「ソリっていうのは、えっと……車輪の無い馬車みたいなもの?雪や氷の上を滑らせて走らせるの!犬に引っ張ってもらうの!雪の上を滑らせて行けば、みんないっぺんに運んでもらえるでしょう?」
「いや、サフィ、犬なんていねえだろう?」
「いるじゃん。おっきな犬みたいなのが!ねえ、ルーダ?ルーダならこれくらいの人数楽勝だよね?」
「我を犬扱いにするというのか?わはははは!面白い!たかが5人程度、楽勝よ。重さなど感じぬわ!」
「公爵は、お城までの雪を融かすんじゃなくって、氷にして欲しい。滑りやすくなるでしょ?」
「うむ!となれば、なるべく滑らかにすればよいのだな?任せておけ」
張り切った公爵が素早く外に飛び出して行った。
「で、俺はソリを作ればいいのか?どうやるんだ?」
「まずはなるべくつるつるした平たい大きな板を二本置いて。
その上に大きな木箱みたいなのを置くの。
でもって、そこにロープをつけてルーダが引っ張れるようにしてくれる?
身体強化したらあっという間だよね、キース?」
「ああ。悪いがあるものを利用させてもらおう。
悪いがそこの……衣装棚みてえなのを使ってもいいか、コテツ」
「ああ。何でも好きに使ってくれ」
キースは頑丈そうな大きな戸棚をバタンと倒し、扉をバリバリっとはがした。
そしてはがした扉を剣で真っ二つに!
二本並べてソリの足にして、その上に巨大な箱状になった戸棚をドカン!
底と周りをあっという間に補強し、キースのマジックバッグに入っていたループをしっかりと括り付けた。
この間、30分足らず!
キース、優秀過ぎない?
その間にコテツさんには鍋だとか皿だとか役に立ちそうなものを見繕って貰い、どんどんマジックバッグに入れておく。
1時間後………
「よし!準備完了!パチパチパチー!じゃあ、3トラさんとキースはそのソリに乗って。キースは3トラさんが落ちないように見てて。公爵は俺とルーダに乗って、道をつるつるにして」
「おう!任せろ」
「分かった」
「よおし、ルーダお願い!さあみんな、出発しんこー!!」
東国の人も乗せて、俺たちはお城……ゲイルの元に向かう。
待っててねゲイル!今行くからね!
ソリは聖獣に轢かれ飛ぶように走った。
氷の道は、さすが氷魔法で生成しただけあってツルツルと滑らかで一切の抵抗が無い。
整氷したてのスケートリンクみたいだ。
誰もいないとは思うけど、念のため俺たちが通った先から氷を公爵に溶かして貰う。
後に残るは王城への雪のない一本道。
万が一取りこぼした人がいても、雪に足を取られることなく王城に来ることができるように。
ルーダの背に揺られながら、俺は俺の後ろにまたがる公爵をもう一回褒めておいた。
「公爵が居て良かった。これまでで一番役に立ってるよ!しょうがないから、ゲイルと無事に再会できたら、俺も公爵のことフィオって呼んであげる。俺のこともサフィラスじゃなくてサフィって呼んでいいよ」
「………う、うむ……。サフィら……サフィ。サフィ……。すまぬ……。ありがとう……」
こんなことで泣かないの、公爵。
ゲイルと再会してからだって言ってるでしょうに。
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