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東の国
お城へGo!2
ソリは走る。光が射す方へ。
ルーダはソリの重さなど一切感じさせないスピードで、滑るように氷の上を駆け抜けた。
風がごうごうと横を通り過ぎる。かなりの速度だ。
たぶんだけど前世の車くらいのスピードは出ているはず。
それでもルーダならもっと早く走れるはずだから、きっと後ろの人たちに配慮してくれているんだと思う。
一応結界でソリと俺たちを囲って、寒さを感じないようにしてある。
氷も滑らかで凹凸が無いからか、ソリも揺れはほとんどないみたい。
これならお年寄りや病人でも大丈夫だろう。
キースをチラリと見たら手で大きく丸を作ってくれた。うん、良かった。
お城に近づくにつれ、街の景色が変わってきた。
真っ白な雪に埋もれていたコテツさんの家の当たりとは違い、少しだけ。ほんの少しずつだけど、雪が減って行っているみたい。
人の気配がないのは相変わらずなんだけど、あちこちに炊き出しの跡みたいなものが見える。
火をたいたのだろうか、雪が解けたくぼみに残された炭。
人の手で雪をかき集めたような跡も。
大勢の人の足で踏み固められた箇所、あそこらへんは多くの人が集まっていたんだと思う。
暴動があったっていうから、それなのかも。
いずれにせよ、いい兆候だ。
生の気配がする。
俺は少しだけほっとした。
「……近い」
後ろの公爵がうわずったような声を上げた。
魔道具に反応があったみたい。
「ゲイル?」
「うむ。もうすぐ会えるはずだ」
先に、大きな石造りの壁のようなものが見えた。
お城、というよりも堅牢な石の要塞。アレがこの国のお城なんだろう。
言うだけあってひとつひとつのパーツがでかい。あれなら確かに雪や雪崩とかにも耐えられそう。
大きな門はしっかりと閉じられている。
でも確かにその中に人の気配を感じた。
衣擦れの音。あちこち動き回る足音。密かな温度のようなもの。
ああ、生きてる。
みんなこの中で、生きてる!!
コテツさんがよろよろと立ち上がった。
「……よくぞ………」
後はもう言葉にならないみたい。
涙を流しながら愛おしそうに大きな扉を撫でている。
「ねえ、俺の気のせいかもだけど、このあたりだけ他よりもあったかくない?」
壁に添うようにして小さな植物も芽吹いている。
例えて言うと、山に近づくにづれて極寒。
お城に近づくにつれて春が近い。
そんな感じ。
「これってば……ゲイルだよねえ?ゲイル以外にないと思うんだけど………。
何したんだろう。火の魔法?結界の応用」
俺の言葉に同行者たちもうむうむと頷いた。
「ゲイルだろうな。なにしたのかは分からんが」
「うむ。ゲイルならばなんでもありうる」
「ゲイルだもんね」
俺たちゲイル万能説だ。
うん。確信した。
ゲイルがいる。絶対にここにいる。
ついに来たよゲイル!
愛する息子たちが、ついでに公爵も。ここまでお迎えに来たよ!!
俺は拡声器の要領でお口の前に両手を当て、スーッと息を吸って叫んだ。
「たのもーーーーー!!俺は王国からきた冒険者のサフィラスでーーす!!ドラゴンライダーですよおお!ドラゴンバスターでS級冒険者のキースとそのゆかいな仲間たちもいまーーーす!
東国のトラさんたちも連れてきましたーーーっ!
俺の大好きなお父様、ゲイルのお迎えにきましたーー!ゲイルはいますかーーー!
たのもーーーー!!」
ルーダには念のためここにもマークをして貰って、一旦省エネモードで待機してもらいましょう。
ビックリさせちゃうといけないしね。
「用があればすぐに呼ぶのだぞ?」
「了解!ありがとね、ルーダ!一旦王城に行って無事にお城に着いたってレオンに伝えておいて」
「うむ。分かった」
ルーダはソリの重さなど一切感じさせないスピードで、滑るように氷の上を駆け抜けた。
風がごうごうと横を通り過ぎる。かなりの速度だ。
たぶんだけど前世の車くらいのスピードは出ているはず。
それでもルーダならもっと早く走れるはずだから、きっと後ろの人たちに配慮してくれているんだと思う。
一応結界でソリと俺たちを囲って、寒さを感じないようにしてある。
氷も滑らかで凹凸が無いからか、ソリも揺れはほとんどないみたい。
これならお年寄りや病人でも大丈夫だろう。
キースをチラリと見たら手で大きく丸を作ってくれた。うん、良かった。
お城に近づくにつれ、街の景色が変わってきた。
真っ白な雪に埋もれていたコテツさんの家の当たりとは違い、少しだけ。ほんの少しずつだけど、雪が減って行っているみたい。
人の気配がないのは相変わらずなんだけど、あちこちに炊き出しの跡みたいなものが見える。
火をたいたのだろうか、雪が解けたくぼみに残された炭。
人の手で雪をかき集めたような跡も。
大勢の人の足で踏み固められた箇所、あそこらへんは多くの人が集まっていたんだと思う。
暴動があったっていうから、それなのかも。
いずれにせよ、いい兆候だ。
生の気配がする。
俺は少しだけほっとした。
「……近い」
後ろの公爵がうわずったような声を上げた。
魔道具に反応があったみたい。
「ゲイル?」
「うむ。もうすぐ会えるはずだ」
先に、大きな石造りの壁のようなものが見えた。
お城、というよりも堅牢な石の要塞。アレがこの国のお城なんだろう。
言うだけあってひとつひとつのパーツがでかい。あれなら確かに雪や雪崩とかにも耐えられそう。
大きな門はしっかりと閉じられている。
でも確かにその中に人の気配を感じた。
衣擦れの音。あちこち動き回る足音。密かな温度のようなもの。
ああ、生きてる。
みんなこの中で、生きてる!!
コテツさんがよろよろと立ち上がった。
「……よくぞ………」
後はもう言葉にならないみたい。
涙を流しながら愛おしそうに大きな扉を撫でている。
「ねえ、俺の気のせいかもだけど、このあたりだけ他よりもあったかくない?」
壁に添うようにして小さな植物も芽吹いている。
例えて言うと、山に近づくにづれて極寒。
お城に近づくにつれて春が近い。
そんな感じ。
「これってば……ゲイルだよねえ?ゲイル以外にないと思うんだけど………。
何したんだろう。火の魔法?結界の応用」
俺の言葉に同行者たちもうむうむと頷いた。
「ゲイルだろうな。なにしたのかは分からんが」
「うむ。ゲイルならばなんでもありうる」
「ゲイルだもんね」
俺たちゲイル万能説だ。
うん。確信した。
ゲイルがいる。絶対にここにいる。
ついに来たよゲイル!
愛する息子たちが、ついでに公爵も。ここまでお迎えに来たよ!!
俺は拡声器の要領でお口の前に両手を当て、スーッと息を吸って叫んだ。
「たのもーーーーー!!俺は王国からきた冒険者のサフィラスでーーす!!ドラゴンライダーですよおお!ドラゴンバスターでS級冒険者のキースとそのゆかいな仲間たちもいまーーーす!
東国のトラさんたちも連れてきましたーーーっ!
俺の大好きなお父様、ゲイルのお迎えにきましたーー!ゲイルはいますかーーー!
たのもーーーー!!」
ルーダには念のためここにもマークをして貰って、一旦省エネモードで待機してもらいましょう。
ビックリさせちゃうといけないしね。
「用があればすぐに呼ぶのだぞ?」
「了解!ありがとね、ルーダ!一旦王城に行って無事にお城に着いたってレオンに伝えておいて」
「うむ。分かった」
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