51 / 506
まさかまさかの新生活
俺、ふたたび王城へ!
しおりを挟む
とりあえず、マリーとティガーに先に行ってもらって「今から行きますよー」って伝えてもらうことに。
どうしてかというと…。
ルー君がルー君バッグに入らなかったのです!
そりゃそうだよねえ!
いきなり大きくなっちゃったルー君は、今は豆しばサイズ。
俺がようやく抱っこして歩けるくらい。
念のため試してみたけど
「………後ろ足ならはいるよ?」
とのご申告。分かってた!
「うーん。このまんまでいいんでない?」
「いや、一応狼の仲間なんだぜ?ここならともかく、王城で放し飼いはダメだろ」
「ねこです!っていえばいいよ」
「ぼく、ちゃんと猫のふりできるよー」
「………さすがに無理があると思うのだが…」
「じゃあ、首輪をつけたらどうかな?」
「私の馬につけてやろうと思っていたスカーフがあるのだけど。とりあえずそれを代わりにしてはどうだろう?」
「それ、かわいい!スカーフつけたルーくん、さいこう!」
「……ライオネル、そのスカーフを持ってきてもらえるだろうか?」
「分かりました。急いで取ってくるから待っていて、サフィ」
ということで、ルー君には「野良じゃないですよお」って意味でスカーフをつけて、王城へ。
ちなみに、スカーフはグランディール家の青色でした。
おリボンみたいでとってもルー君に似合ってる。
でも、ルー君はうちの子ですので。ゲイルに緑のスカーフを買ってもらわなきゃ。
こんな感じで準備をすませて王城に行った俺たち。
とりあえずルー君はゲイルが抱っこした。
王城のゲートに着いたとたん、俺は「うひゃあ!」って言っちゃった。
だってだって、王族のみなさんが待ちかまえていたんだもん!
王様もみいんなどこか緊張した面持ち。
顏が強張ってる。
「こんにちはー。ただいまー?」
「サフィ!!」
俺は着いた早々レオンお兄様にぎゅむっとされた。
「サフィ!おかえり!何があったの?どこか痛いところはない?お腹は空いていない?大丈夫?」
そのまんま流れるように抱っこされ、身体をぺたぺたチェックされながら質問攻め。
あ。これ、既知。
ゲートを出るたびに俺はゲイルやらお兄様やらにこれをされるのだろうか。
熱烈う!
「うーんと。いたいところはないです。おなかは…すいてる!そーいえば、あさごはんたべてないのでした!」
どおりで力が出ないと思ったあ!
「ごはんください」
お兄様は、ふは、と笑った。
ちょっと緊張ほぐれたっぽい。
「ご飯は後で食べようね。すぐに準備させるからね」
「はーい!ごはん、ごはんっ」
あ、その前に大事な事言い忘れてた!
「あの!ぼくのねこがフェンリルだったので!ルーくんのごはんもおねがいします」
おりこうさんのルー君がゲイルの腕からぴょいっと飛び降りてご挨拶。
「ぼくルーくん。フェンリルでサフィのおとーと。よろしくー。ご飯はサフィから魔力もらうから大丈夫だよー」
王様たちは無になった。
でも、やっぱり若いお兄様は立ち直りが早かった。
「フェンリル…しかも話せるのか……。………うん、サフィだからね。うん。こんなこともあるよね……うん。ははは…」
こころなしか、笑顔に力がない。ごめんね、朝から。まだ寝起き?
「あさからごめんなさい。おにいさまもごはんまだ?いっしょにいただきますする?」
「……サフィ、ご飯は大丈夫だよ。
でも、食事ができるまで僕たちにお話し聞かせてくれるかな?」
すっごく優しいんだけど、何故か目が怖い。
やはり、朝早く起こされて怒っているのかもしれない。
もしかして「王城に狼なんて連れてきて!危ないでしょ!」なのかな?
確かに、失礼だったよね。でもバッグに入らなかったんだし、しょーがない。
俺は少しでも安心して貰おうと思って、お兄様に教えてあげた。
「おにいさま。ルーくん、ねこじゃなくておおかみだけど、にんげんたべないって。
やせいのフェンリルじゃない。ぼくのおとーとになりましたので。ごあんしんくだされ」
お兄様は無言のままもっと笑顔になった。
よかった。ちょっと安心してくれたみたい。
「ゲイル叔父様も詳しい話を聞かせてもらえるかな?」
「そのつもりだ。とりあえず、移動しようぜ」
ゲイルがまだカチコーンの王様たちをぐいぐい押しながら言った。
不敬とかはもう大丈夫のようだ。
ぶれーこー?
「ゲ、ゲイル。もう少し丁寧にした方が良いのではないか?」
公爵が気にしているので、ぶれーこーではないのかもしれない。
俺は気になっていることを聞いた。
「ごはんできるまで、おやつくれますか?おやつたべながらのおはなしがよきです。
なんかむしょーにおなかがすきすきですので!なにかくださいませえ!」
とりあえずゲイルが飴をくれた。俺専用に飴ちゃんを常備しているようだ。さすがゲイル!
どうしてかというと…。
ルー君がルー君バッグに入らなかったのです!
そりゃそうだよねえ!
いきなり大きくなっちゃったルー君は、今は豆しばサイズ。
俺がようやく抱っこして歩けるくらい。
念のため試してみたけど
「………後ろ足ならはいるよ?」
とのご申告。分かってた!
「うーん。このまんまでいいんでない?」
「いや、一応狼の仲間なんだぜ?ここならともかく、王城で放し飼いはダメだろ」
「ねこです!っていえばいいよ」
「ぼく、ちゃんと猫のふりできるよー」
「………さすがに無理があると思うのだが…」
「じゃあ、首輪をつけたらどうかな?」
「私の馬につけてやろうと思っていたスカーフがあるのだけど。とりあえずそれを代わりにしてはどうだろう?」
「それ、かわいい!スカーフつけたルーくん、さいこう!」
「……ライオネル、そのスカーフを持ってきてもらえるだろうか?」
「分かりました。急いで取ってくるから待っていて、サフィ」
ということで、ルー君には「野良じゃないですよお」って意味でスカーフをつけて、王城へ。
ちなみに、スカーフはグランディール家の青色でした。
おリボンみたいでとってもルー君に似合ってる。
でも、ルー君はうちの子ですので。ゲイルに緑のスカーフを買ってもらわなきゃ。
こんな感じで準備をすませて王城に行った俺たち。
とりあえずルー君はゲイルが抱っこした。
王城のゲートに着いたとたん、俺は「うひゃあ!」って言っちゃった。
だってだって、王族のみなさんが待ちかまえていたんだもん!
王様もみいんなどこか緊張した面持ち。
顏が強張ってる。
「こんにちはー。ただいまー?」
「サフィ!!」
俺は着いた早々レオンお兄様にぎゅむっとされた。
「サフィ!おかえり!何があったの?どこか痛いところはない?お腹は空いていない?大丈夫?」
そのまんま流れるように抱っこされ、身体をぺたぺたチェックされながら質問攻め。
あ。これ、既知。
ゲートを出るたびに俺はゲイルやらお兄様やらにこれをされるのだろうか。
熱烈う!
「うーんと。いたいところはないです。おなかは…すいてる!そーいえば、あさごはんたべてないのでした!」
どおりで力が出ないと思ったあ!
「ごはんください」
お兄様は、ふは、と笑った。
ちょっと緊張ほぐれたっぽい。
「ご飯は後で食べようね。すぐに準備させるからね」
「はーい!ごはん、ごはんっ」
あ、その前に大事な事言い忘れてた!
「あの!ぼくのねこがフェンリルだったので!ルーくんのごはんもおねがいします」
おりこうさんのルー君がゲイルの腕からぴょいっと飛び降りてご挨拶。
「ぼくルーくん。フェンリルでサフィのおとーと。よろしくー。ご飯はサフィから魔力もらうから大丈夫だよー」
王様たちは無になった。
でも、やっぱり若いお兄様は立ち直りが早かった。
「フェンリル…しかも話せるのか……。………うん、サフィだからね。うん。こんなこともあるよね……うん。ははは…」
こころなしか、笑顔に力がない。ごめんね、朝から。まだ寝起き?
「あさからごめんなさい。おにいさまもごはんまだ?いっしょにいただきますする?」
「……サフィ、ご飯は大丈夫だよ。
でも、食事ができるまで僕たちにお話し聞かせてくれるかな?」
すっごく優しいんだけど、何故か目が怖い。
やはり、朝早く起こされて怒っているのかもしれない。
もしかして「王城に狼なんて連れてきて!危ないでしょ!」なのかな?
確かに、失礼だったよね。でもバッグに入らなかったんだし、しょーがない。
俺は少しでも安心して貰おうと思って、お兄様に教えてあげた。
「おにいさま。ルーくん、ねこじゃなくておおかみだけど、にんげんたべないって。
やせいのフェンリルじゃない。ぼくのおとーとになりましたので。ごあんしんくだされ」
お兄様は無言のままもっと笑顔になった。
よかった。ちょっと安心してくれたみたい。
「ゲイル叔父様も詳しい話を聞かせてもらえるかな?」
「そのつもりだ。とりあえず、移動しようぜ」
ゲイルがまだカチコーンの王様たちをぐいぐい押しながら言った。
不敬とかはもう大丈夫のようだ。
ぶれーこー?
「ゲ、ゲイル。もう少し丁寧にした方が良いのではないか?」
公爵が気にしているので、ぶれーこーではないのかもしれない。
俺は気になっていることを聞いた。
「ごはんできるまで、おやつくれますか?おやつたべながらのおはなしがよきです。
なんかむしょーにおなかがすきすきですので!なにかくださいませえ!」
とりあえずゲイルが飴をくれた。俺専用に飴ちゃんを常備しているようだ。さすがゲイル!
2,263
あなたにおすすめの小説
運命よりも先に、愛してしまった
AzureHaru
BL
幼馴染で番同士の受けと攻め。2人は運命の番ではなかったが、相思相愛だった。そんな時、攻めに運命の番が現れる。それを知った受けは身籠もっていたが、運命の番同士の子供の方が優秀な者が生まれることも知っており、身を引く事を決め姿を消す。
しかし、攻めと運命の番の相手にはそれぞれに別の愛する人がいる事をしり、
2人は運命の番としてではなく、友人として付き合っていけたらと話し合ってわかれた。
その後、攻めは受けが勘違いしていなくなってしまったことを両親達から聞かされるのであった。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
王太子殿下のやりなおし
3333(トリささみ)
BL
ざまぁモノでよくある『婚約破棄をして落ちぶれる王太子』が断罪前に改心し、第三の道を歩むお話です。
とある時代のとある異世界。
そこに王太子と、その婚約者の公爵令嬢と、男爵令嬢がいた。
公爵令嬢は周囲から尊敬され愛される素晴らしい女性だが、王太子はたいそう愚かな男だった。
王太子は学園で男爵令嬢と知り合い、ふたりはどんどん関係を深めていき、やがては愛し合う仲になった。
そんなあるとき、男爵令嬢が自身が受けている公爵令嬢のイジメを、王太子に打ち明けた。
王太子は驚いて激怒し、学園の卒業パーティーで公爵令嬢を断罪し婚約破棄することを、男爵令嬢に約束する。
王太子は喜び、舞い上がっていた。
これで公爵令嬢との縁を断ち切って、彼女と結ばれる!
僕はやっと幸せを手に入れられるんだ!
「いいやその幸せ、間違いなく破綻するぞ。」
あの男が現れるまでは。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。