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まさかまさかの新生活
俺とゲイルのまさかまさか!
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床ドッガーンの後、ゲイルはそのまんまのポーズで動かなくなってしまった。
聖女と言われた衝撃が強すぎたらしい。
俺がさっきおんなじこと言われて「おとこのこなのにー!」って言ったら「そこじゃねえ!」って突っ込んできたくせにい!
さっきの俺の気持ち、これでちょっとは分かって貰えただろうか?
「ゲ……ゲイル……?」
ものすごおく気まずそうに公爵がゲイルに声を掛ける。
その眼差しは憐憫に満ちていた。
公爵にまでこんな顔をさせる程のゲイルの落ち込みっぷりなのです。
ここは息子である俺が一肌脱がねば!
俺はゲイルに近づき、優しくその背を撫で、慰めた。
「ゲイル。ぼくもせいじょ。なら、おとうさまのゲイルがせいじょでもおかしくない。おやこなんだもの」
「そういう事じゃあないと思うけど…」
ライが呟いたので、キッと睨んでおく。余計なことはいわなくてよろしい!
いいよね、聖女じゃない人はさあ!
男の子なのに聖女って言われた気持ち、ライにわかる?!
「ぼくはゲイルのきもちわかる。
きっと、ルーくんのまちがい。
ほんとは、せいじゃとか、せいじんとか、せいだんとかだとおもう」
するとリオが「ハイ!」と手を挙げた。
「ねえねえ、聖者とか聖人は分かるけど『せいだん』ってなに?」
「せいなる だんし。りゃくして せいだん」
「うーん。ちょっとそれは違う気がする。聖者の方がカッコいいから、聖者だといいね、サフィ!」
「うん。きっと、ぼくたちせいじゃ」
俺たちが納得しようとしていると、能天気な声でルー君が割り込んできた。
「ちがうよー。せいじょはせいじょだよお!」
かわいいルー君だけど、間違いは間違い。しっかりと正さないと。
そうしないと、ゲイルが復活しない。
俺は心を鬼にして、ルー君に教えてあげた。
「だからね、ルーくん。ぼくたちだんし!おとこのこなの。せいじょはおんなのひとでしょお!
つまり、ぼくとゲイルはせいじょじゃないの。せいじゃか、せいじん」
「でも、ママになれるからせいじょだよーう!」
「おとこのこは、ママにはなれません。なるのはパパ。おとうさまになるんだよ?ルーくん」
やっぱりまだ小さいから勘違いしてたんだね。
俺たちの話を聞いていたゲイルが顔をあげて、ちょっとほっとした顔をした。
聖女ってのが相当こたえていたんだね、ゲイル。
ほおらね!言ったとおりでしょ!ルー君の勘違い。
まだ小さいんだもの。しょうがないよ。
「でも、ゲイルとサフィはママになれるでしょー?だから魔力が多いんだよねえ?」
ん?何だって?
「おとこのこはママになれないけど、ゲイルとサフィはなれるんだよお?とくべつなのよー」
「「「「「はああああああ?!」」」」」
「なんですとおおおおおお?!」
「なれねえよーーーーーっ!!!」
ゲイルが床ドゴオオオオオオオオン!!
すんごい音と地響きがした。爆風で髪がファサってなった。
俺の部屋、終了のお知らせである。
床が抜けてないだけマシ。
ルー君は「ええー?なんでえ?」ときょとんとしているが、こっちこそ、言いたい!
なんでええええええ?!
「ぼくだって、ゲイルみたいなパパになるのーーーーっ!!!」
俺も思わず床ドンしてしまった。
それからは地獄だった。
俺の部屋は、沈黙に満ち満ち満ち溢れていた。
自分で言っておいてなんだが、沈黙とはそもそも満ちはしても溢れるものなのだろうか?
なにもない状態なんだから、溢れないような気もする。
いや、それをいうならば、そもそも沈黙とは満ちるものなのか?
そんなことを考えて現実逃避してしまうくらいには、地獄だった。
誰も声を発するものなどいない。
それほどの威力ある発言である。
ルー君砲があればどんな敵でも一撃で倒せるのではないだろうか。
そうだ!ルー君が魔王とか倒せばいいんじゃね?
そうすれば聖女などという不名誉な称号は不要なんじゃん?
うむ。
ルー君がんばれ!
俺とゲイルで精一杯応援するからね!
「……………サフィ、ママになるの………?」
リオ!空気読んで!!
ママになりませんよ?赤ちゃんとか産めるわけないでしょ?
男の子ですのでね?!
俺はまだ先だからいいとして、問題はゲイル!
ゲイルが赤ちゃん産むとかママとか!ありえないでしょおよ!
確かに美形だし、男の人にも女の人にもモッテモテですけれど!
そもそもゲイルは俺のお父様なんですが?!
ジトおおおおおおお!!
床ドンのままでリオをジロリする俺のもんのすんごおい表情を見て、リオが「ひゃ!」と叫び、慌ててお口を手で塞いだ。
賢明な判断である。
お口をひらくときは、よおおく考えてからひらこうね?!
床ドンのままどれくらいの時がたっただろうか。
もはや誰も口を開かない。
しかしそろそろこの態勢もキツくなってきた。
ゲイルは慣れているのかもしれないが、俺は床ドンには慣れてない。初の床ドンなのだ。
まさか初でこんなハードなことになろうとは思ってもみなかった。
だがしかし!
ゲイルより先に挫けるわけにはいかないのである!
俺だって聖女に抗議したい!
100歩譲って聖人とか聖者とかならなってもいい。
勇者ならば喜んで引き受けようではないか!
しかし、聖女はむり。なんといおうと、なにがあろうと、男の子はママにはなれないのである。
ここで、勇気ある救世主が現れた。
そう!元祖空気読めない系トップ・オブ・ザ・トップの公爵である。
「……落ち込んでいるところ非常に申し訳ないのだが……こうしていてもらちが明かぬ。
一度王城に向かい、相談してみるのはどうだろう?
王家には一般に公開されておらぬ聖女に関する文書などもあるやもしれぬぞ?」
こ、こうしゃくううううう!!!!この地獄のような無音でよくぞ言葉を発した!
スゲエよその根性!ヘタレのくせにやる時はやれるんだね!
しかもなんという建設的な意見!素晴らしいぞ、公爵!
そういえばアンタ宰相だったな!王国のブレインじゃん!普段の言動がアレだから、すっかり忘れてたよ!
心の中でかつてないほどの賞賛を公爵に贈る。
このタイミングを逃してはならぬ!
俺は「今しかない!」と思って、よっこいしょ、と起き上がった。
「それがよき!よきです!!
きっとなにかのまちがい!まずはおうじょうへレッツらゴーですぞ!!」
ゲイルの瞳に光が戻る!
やったあ!公爵、でかしたぞ!
「…そうだな。
うん。何かの間違いだ。
間違いに違いない。
間違いに決まってる!
よし!王城へ行こうぜ!
陛下からは、サフィ関連は前触れ無しで登城していいって許可もらってるしな!
よし!行くぞ!!」
俺たちは一丸となって王城に向かったのだった。
この時の俺たちは、まさか、王城でまたしてもとんでもルー君砲をかまされるとは思ってもみなかったのである。
聖女と言われた衝撃が強すぎたらしい。
俺がさっきおんなじこと言われて「おとこのこなのにー!」って言ったら「そこじゃねえ!」って突っ込んできたくせにい!
さっきの俺の気持ち、これでちょっとは分かって貰えただろうか?
「ゲ……ゲイル……?」
ものすごおく気まずそうに公爵がゲイルに声を掛ける。
その眼差しは憐憫に満ちていた。
公爵にまでこんな顔をさせる程のゲイルの落ち込みっぷりなのです。
ここは息子である俺が一肌脱がねば!
俺はゲイルに近づき、優しくその背を撫で、慰めた。
「ゲイル。ぼくもせいじょ。なら、おとうさまのゲイルがせいじょでもおかしくない。おやこなんだもの」
「そういう事じゃあないと思うけど…」
ライが呟いたので、キッと睨んでおく。余計なことはいわなくてよろしい!
いいよね、聖女じゃない人はさあ!
男の子なのに聖女って言われた気持ち、ライにわかる?!
「ぼくはゲイルのきもちわかる。
きっと、ルーくんのまちがい。
ほんとは、せいじゃとか、せいじんとか、せいだんとかだとおもう」
するとリオが「ハイ!」と手を挙げた。
「ねえねえ、聖者とか聖人は分かるけど『せいだん』ってなに?」
「せいなる だんし。りゃくして せいだん」
「うーん。ちょっとそれは違う気がする。聖者の方がカッコいいから、聖者だといいね、サフィ!」
「うん。きっと、ぼくたちせいじゃ」
俺たちが納得しようとしていると、能天気な声でルー君が割り込んできた。
「ちがうよー。せいじょはせいじょだよお!」
かわいいルー君だけど、間違いは間違い。しっかりと正さないと。
そうしないと、ゲイルが復活しない。
俺は心を鬼にして、ルー君に教えてあげた。
「だからね、ルーくん。ぼくたちだんし!おとこのこなの。せいじょはおんなのひとでしょお!
つまり、ぼくとゲイルはせいじょじゃないの。せいじゃか、せいじん」
「でも、ママになれるからせいじょだよーう!」
「おとこのこは、ママにはなれません。なるのはパパ。おとうさまになるんだよ?ルーくん」
やっぱりまだ小さいから勘違いしてたんだね。
俺たちの話を聞いていたゲイルが顔をあげて、ちょっとほっとした顔をした。
聖女ってのが相当こたえていたんだね、ゲイル。
ほおらね!言ったとおりでしょ!ルー君の勘違い。
まだ小さいんだもの。しょうがないよ。
「でも、ゲイルとサフィはママになれるでしょー?だから魔力が多いんだよねえ?」
ん?何だって?
「おとこのこはママになれないけど、ゲイルとサフィはなれるんだよお?とくべつなのよー」
「「「「「はああああああ?!」」」」」
「なんですとおおおおおお?!」
「なれねえよーーーーーっ!!!」
ゲイルが床ドゴオオオオオオオオン!!
すんごい音と地響きがした。爆風で髪がファサってなった。
俺の部屋、終了のお知らせである。
床が抜けてないだけマシ。
ルー君は「ええー?なんでえ?」ときょとんとしているが、こっちこそ、言いたい!
なんでええええええ?!
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俺も思わず床ドンしてしまった。
それからは地獄だった。
俺の部屋は、沈黙に満ち満ち満ち溢れていた。
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なにもない状態なんだから、溢れないような気もする。
いや、それをいうならば、そもそも沈黙とは満ちるものなのか?
そんなことを考えて現実逃避してしまうくらいには、地獄だった。
誰も声を発するものなどいない。
それほどの威力ある発言である。
ルー君砲があればどんな敵でも一撃で倒せるのではないだろうか。
そうだ!ルー君が魔王とか倒せばいいんじゃね?
そうすれば聖女などという不名誉な称号は不要なんじゃん?
うむ。
ルー君がんばれ!
俺とゲイルで精一杯応援するからね!
「……………サフィ、ママになるの………?」
リオ!空気読んで!!
ママになりませんよ?赤ちゃんとか産めるわけないでしょ?
男の子ですのでね?!
俺はまだ先だからいいとして、問題はゲイル!
ゲイルが赤ちゃん産むとかママとか!ありえないでしょおよ!
確かに美形だし、男の人にも女の人にもモッテモテですけれど!
そもそもゲイルは俺のお父様なんですが?!
ジトおおおおおおお!!
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お口をひらくときは、よおおく考えてからひらこうね?!
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ゲイルは慣れているのかもしれないが、俺は床ドンには慣れてない。初の床ドンなのだ。
まさか初でこんなハードなことになろうとは思ってもみなかった。
だがしかし!
ゲイルより先に挫けるわけにはいかないのである!
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勇者ならば喜んで引き受けようではないか!
しかし、聖女はむり。なんといおうと、なにがあろうと、男の子はママにはなれないのである。
ここで、勇気ある救世主が現れた。
そう!元祖空気読めない系トップ・オブ・ザ・トップの公爵である。
「……落ち込んでいるところ非常に申し訳ないのだが……こうしていてもらちが明かぬ。
一度王城に向かい、相談してみるのはどうだろう?
王家には一般に公開されておらぬ聖女に関する文書などもあるやもしれぬぞ?」
こ、こうしゃくううううう!!!!この地獄のような無音でよくぞ言葉を発した!
スゲエよその根性!ヘタレのくせにやる時はやれるんだね!
しかもなんという建設的な意見!素晴らしいぞ、公爵!
そういえばアンタ宰相だったな!王国のブレインじゃん!普段の言動がアレだから、すっかり忘れてたよ!
心の中でかつてないほどの賞賛を公爵に贈る。
このタイミングを逃してはならぬ!
俺は「今しかない!」と思って、よっこいしょ、と起き上がった。
「それがよき!よきです!!
きっとなにかのまちがい!まずはおうじょうへレッツらゴーですぞ!!」
ゲイルの瞳に光が戻る!
やったあ!公爵、でかしたぞ!
「…そうだな。
うん。何かの間違いだ。
間違いに違いない。
間違いに決まってる!
よし!王城へ行こうぜ!
陛下からは、サフィ関連は前触れ無しで登城していいって許可もらってるしな!
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