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まさかまさかの新生活
俺。どうしましょ?
こんな感じですべてがうまくまとまり、俺のお腹も程よくいっぱいになり、ルーダもルー君も王様もご機嫌になり、
護衛さんたちもたぶんいい感じでお話はまとまったかと思われたのです…が!
ここで、王様が爆弾発言。
「ルーダ様がいらっしゃるならば、サフィの扱いを変えてはどうかと思うのだが…」
ん?俺の扱い?どゆこと?
「膨大な魔力と規格外の属性が知られぬようにと、サフィには不便を強いておる。
魔法の操作を覚え自らを守れるようになるまでは、と他に知れぬよう厳重態勢を敷いているが…。
いっそ公表してはどうだろうか」
「はあ?おい!ブリュクハルト!何言いだしやがる!」
ゲイル!ゲイル!言葉遣い!王様の名前呼び捨てっ!!
王様は気にした風もなく、続けた。
「ルーダ様の話でゲイルとサフィが聖女であることが分かった。更には聖獣であるルーダ様を眷属とし、繋がった。
しかもサフィのお陰で我が国はそのルーダ様の守りを得られることになった。
このような存在に手出しをするものが、果たしておるだろうか?
自らの首を絞めるに等しいのだぞ?」
言われてみれば…!
だって、どれをとっても「俺ツエエ」「俺最強」感満載じゃん?
もし俺に手なんて出したら、確実にヤラレル。天罰下っちゃう感じだよね。
前は単に「魔力多いよー」「いろんな属性持ってるよー」だったから「利用してやろう!」「婚約者に!」「監禁だあ!」「誘拐だあ!」って人でるかもだったけど。
今の俺にそんなことするの、無理じゃね?
たぶん今なら俺の魔力で「えい!」ってできる気もするし、何よりルーダ呼んだら一発アウト。
ルーダ無双、天罰ビシャーンだよね。
みんなもおんなじことを考えたみたいで、俺と同じく「言われてみれば!」のお顔。
「確かに…一理あるな。あの時ならまだしも、今のサフィに手出しする奴がおるとは思えん…。
万が一よからぬことを企んでも、間違いなく返り討ちになるだろうしな」
「うむ。我はサフィの眷属ぞ。そのような無体は許さぬ。任せるが良いぞ」
「じゃあ…ぼくって、むてき?」
「少なくとも、貴族どもでお前に手出しできる奴はいねえな」
「うわああ!す、すごい!ぼく!」
大喜びの俺に、リオは眉を下げ複雑な表情。
「サフィ……いったいどこまでいっちゃうの?僕ちょっと心配になってきた……」
「リオ!ぼく、つええだから!だいじょーぶ!」
「その『つええ』が良く分からないけど。危ないことはしないでね?」
「そうだな。確かに安全性は増したが、だからといって油断せぬ方が良いぞ」
「そうですね。私もそう思います。サフィ。気をつけよう。何があるかわからないからね」
公爵家はみんな心配モードのようです。
気持ちはありがたいけど…
俺はがっしと公爵の肩を掴み、力説した。
「あのね。そういううしろむきのかんがえが、まおーのたいしつになるとおもう!
まえむきに!よいことをかんがえましょー!」
するとルーダがくいついた。
「うむ。良く分かったな。
確かに、魔王体質とはそもそもが負を集めやすい精神状態のものなのだ。
そして代々次代に精神的負荷をかけ、負の思考を連鎖させた結果、魔王体質の家系となってしもうたのだからな」
ええ?!俺、真実をつき止めちゃった?
「じゃあ、すべてきもちしだい、ってこと?」
「うむ。聖女の家系はその逆だな。
要するに『良い方向へ物事を引っ張っていく精神力を有するもの』それが聖女の家系なのだ。
サフィはその力が強い。お主といると、皆が明るい気持ちになる。
いるだけで、周囲を明るく照らし、喜びや楽しみを振りまく存在、それがサフィなのだ。
サフィは闇を晴らす。負を浄化する。
公爵も今は暗い考えなどする暇がなかろう?それが聖女の、サフィの力だ。
気付けば周りのものはみな前を向き、自ら良い方向へ進み始めるのだ。
前を向くものがどんどん増えれば、そこからも良い力がどんどん広がっていく。聖女とはそういうものなのだよ」
なんか、浄化とか言われるよりも、すごく分かりやすくて納得。
「よーっし!やるぞおおお!!」ってリーダーがいると、周りもつい「よおーっし!やるぞおお!!」ってなるもんね。その力が強いバージョンが聖女なのか。
うん。それなら、分かる。
あの4年間は、あの嫌な侍女にイジメられてたから、その力がだせなかったんだろう。
でも、今はもう幸せだから「やるぞーーー!!」のパワーに満ちてる。
だからみんなも「やるぞーー!」になるんだね。理解した!
なんか今まで漠然としてたけど、この説明で色々なことが腑に落ちた。
ゲイルもきっとみんなに「治りますよー」「大丈夫だよー」ってしてきたんだと思う。
それで、公爵とか王様とかもゲイルに懐いてたんだ。
俺だって、ゲイルといるだけで元気になったし。
やっぱりゲイルも聖女なんだなあ。うんうん。納得納得。
「やっぱり、ゲイルってすごいよねえ。せいじょだよねえ」
しみじみと呟き、ゲイルの胸にぐりぐり好き好きすると、ゲイルが
「いや、なんで結論がそれなんだ?」
と胡乱な顔。
俺の脳内でそうなりました。
護衛さんたちもたぶんいい感じでお話はまとまったかと思われたのです…が!
ここで、王様が爆弾発言。
「ルーダ様がいらっしゃるならば、サフィの扱いを変えてはどうかと思うのだが…」
ん?俺の扱い?どゆこと?
「膨大な魔力と規格外の属性が知られぬようにと、サフィには不便を強いておる。
魔法の操作を覚え自らを守れるようになるまでは、と他に知れぬよう厳重態勢を敷いているが…。
いっそ公表してはどうだろうか」
「はあ?おい!ブリュクハルト!何言いだしやがる!」
ゲイル!ゲイル!言葉遣い!王様の名前呼び捨てっ!!
王様は気にした風もなく、続けた。
「ルーダ様の話でゲイルとサフィが聖女であることが分かった。更には聖獣であるルーダ様を眷属とし、繋がった。
しかもサフィのお陰で我が国はそのルーダ様の守りを得られることになった。
このような存在に手出しをするものが、果たしておるだろうか?
自らの首を絞めるに等しいのだぞ?」
言われてみれば…!
だって、どれをとっても「俺ツエエ」「俺最強」感満載じゃん?
もし俺に手なんて出したら、確実にヤラレル。天罰下っちゃう感じだよね。
前は単に「魔力多いよー」「いろんな属性持ってるよー」だったから「利用してやろう!」「婚約者に!」「監禁だあ!」「誘拐だあ!」って人でるかもだったけど。
今の俺にそんなことするの、無理じゃね?
たぶん今なら俺の魔力で「えい!」ってできる気もするし、何よりルーダ呼んだら一発アウト。
ルーダ無双、天罰ビシャーンだよね。
みんなもおんなじことを考えたみたいで、俺と同じく「言われてみれば!」のお顔。
「確かに…一理あるな。あの時ならまだしも、今のサフィに手出しする奴がおるとは思えん…。
万が一よからぬことを企んでも、間違いなく返り討ちになるだろうしな」
「うむ。我はサフィの眷属ぞ。そのような無体は許さぬ。任せるが良いぞ」
「じゃあ…ぼくって、むてき?」
「少なくとも、貴族どもでお前に手出しできる奴はいねえな」
「うわああ!す、すごい!ぼく!」
大喜びの俺に、リオは眉を下げ複雑な表情。
「サフィ……いったいどこまでいっちゃうの?僕ちょっと心配になってきた……」
「リオ!ぼく、つええだから!だいじょーぶ!」
「その『つええ』が良く分からないけど。危ないことはしないでね?」
「そうだな。確かに安全性は増したが、だからといって油断せぬ方が良いぞ」
「そうですね。私もそう思います。サフィ。気をつけよう。何があるかわからないからね」
公爵家はみんな心配モードのようです。
気持ちはありがたいけど…
俺はがっしと公爵の肩を掴み、力説した。
「あのね。そういううしろむきのかんがえが、まおーのたいしつになるとおもう!
まえむきに!よいことをかんがえましょー!」
するとルーダがくいついた。
「うむ。良く分かったな。
確かに、魔王体質とはそもそもが負を集めやすい精神状態のものなのだ。
そして代々次代に精神的負荷をかけ、負の思考を連鎖させた結果、魔王体質の家系となってしもうたのだからな」
ええ?!俺、真実をつき止めちゃった?
「じゃあ、すべてきもちしだい、ってこと?」
「うむ。聖女の家系はその逆だな。
要するに『良い方向へ物事を引っ張っていく精神力を有するもの』それが聖女の家系なのだ。
サフィはその力が強い。お主といると、皆が明るい気持ちになる。
いるだけで、周囲を明るく照らし、喜びや楽しみを振りまく存在、それがサフィなのだ。
サフィは闇を晴らす。負を浄化する。
公爵も今は暗い考えなどする暇がなかろう?それが聖女の、サフィの力だ。
気付けば周りのものはみな前を向き、自ら良い方向へ進み始めるのだ。
前を向くものがどんどん増えれば、そこからも良い力がどんどん広がっていく。聖女とはそういうものなのだよ」
なんか、浄化とか言われるよりも、すごく分かりやすくて納得。
「よーっし!やるぞおおお!!」ってリーダーがいると、周りもつい「よおーっし!やるぞおお!!」ってなるもんね。その力が強いバージョンが聖女なのか。
うん。それなら、分かる。
あの4年間は、あの嫌な侍女にイジメられてたから、その力がだせなかったんだろう。
でも、今はもう幸せだから「やるぞーーー!!」のパワーに満ちてる。
だからみんなも「やるぞーー!」になるんだね。理解した!
なんか今まで漠然としてたけど、この説明で色々なことが腑に落ちた。
ゲイルもきっとみんなに「治りますよー」「大丈夫だよー」ってしてきたんだと思う。
それで、公爵とか王様とかもゲイルに懐いてたんだ。
俺だって、ゲイルといるだけで元気になったし。
やっぱりゲイルも聖女なんだなあ。うんうん。納得納得。
「やっぱり、ゲイルってすごいよねえ。せいじょだよねえ」
しみじみと呟き、ゲイルの胸にぐりぐり好き好きすると、ゲイルが
「いや、なんで結論がそれなんだ?」
と胡乱な顔。
俺の脳内でそうなりました。
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