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俺、またしてもお披露目会?!
俺、お兄さまとオルウェイズいっしょ
さて、久しぶりの王城なのですが。
俺、お兄さまのお膝の上&腕の中ですごしております。
闇落から奇跡的な復活を遂げたお兄様は、無事に元通りのキラキラに。
そして王様と王妃様におしつけられ…いや、もとい、頼まれた仕事を本当にお兄様がやる必要があるもの以外は断り、休養を宣言。
俺とゆっくりまったり中なのであります。
お兄様の側でなんとかしようと奮闘していたミカミカは、涙をぬぐいながら教えてくれた。
お兄様は俺がいない間「何も考えたくない」とひたすら仕事をし続けていたんだって。
そう、ひたすら。
食欲がわかない、と食事はつまむ程度。
眠れないから、と睡眠も数時間。
あとはとにかく仕事をしまくっていたらしい。
ミカミカや王様たちも心配してなんとか休ませようとしたのだが、ちょっと目を離すと仕事をしている。
おかげで滞っていた書類の処理がほぼ完了したのだそう。
王様や王妃様がちょくちょく俺のところに来ていたのも、お兄様がバリバリ仕事しすぎて余裕ができたからだったみたい。
それで王様が俺に会いに来ると、お兄様は余計にイライラして仕事に没頭、という悪循環だったようだ。
王様は王様で、善意から「せめてサフィの様子だけでも伝えてあげよう」と、息子にせっせと
「サフィがああだった」「サフィがこうだった」と話をしていたのだが、それも逆効果。
余計にサフィ会いたさが募ってしまう結果となり、それをごまかすためにお兄様は更に仕事に没頭…。
聞いていた俺は思わずつぶやいた。
「こわ…!なに、そのじごく!ふのれんさ!どろぬま!」
だめじゃん!ぜんっぜんだめじゃん!何やってんのさ!
お仕事が進んだのは素晴らしいことだけれども。
それで身体をこわしちゃったら元も子もないでしょおに!
俺はこんこんとお兄様に説教をし
「2にちおとまりしていいっていってた。
だから、ぼくがいるあいだは おしごとおやすみ!
しっかりやすんで、かいふくすること!」
と言い渡したのだった。
それで、まず最初にしたのが、ごはん。
ご飯、大事だよ。お腹が空くとろくなこと考えないからね。
「ミカミカのおいしいごはんたべたい!」
ミカミカにおねだりしてみたら。
魔法みたいにすぐにミカミカ特製ごはんセットが出てきた!
ええ?どうやったの?
「こいつ、全く食わねえから、隙を見てつまめるときにつまませるようにって、準備してあったんだ。
少量で多くカロリーが取れるように、菓子が多いけどな」
ああ!さっきのマドレーヌやマカロンもそういうわけでしたか!
ってゆーか、ミカミカ、ほんとに涙ぐましい努力してくれてたんだね……。健気すぎて泣ける…。
「さいこうのしんゆう!おにいさま、ミカミカがいてよかったね!
ミカミカのおかげでいきてる。だいじにすべき!」
思わずミカミカの手を握りしめると、お兄様が
「ミカが最高の親友なのは知っている。最高の友であり、最高の側近で侍従だ。
いつも感謝してる、ミカ」
と言って恥ずかしそうに顔を赤らめた。
なかなか大きくなるとそういうのって口に出しにくいもんね。
でも、これからはどんどん口に出していこう!それが大事なんだと俺は思う!
ほら、ミカミカだってむっちゃくちゃ嬉しそうでしょ。
「レオンってば、俺のことも大好きだもんなー!知ってる!」
なんて茶化しながら、耳が真っ赤だし、目がうるんでるもん。
俺はお兄様のお膝の上で、お兄様にあーんされながら、お兄様にあーんしてあげながら。
「おにいさまには、ぼくだけじゃなくってミカミカだっている。
おこさまっていう、モフモフのつぎにあったかいいきものにふれたから、そのことわすれちゃってただけ。
おにいさまには、ぼくだけじゃないの。
ミカミカ、おうさまたち、ごえいさんたち、くまさん。
おしろのみいんなが、おにいさまをしんぱいして。
ささえようとしてくれてる。
だから、ぼくがいないくらいで やみおちはダメ!」
そういうようなことをお兄様に訴えた。
またもし俺に会えないとき同じようになっちゃったら嫌だから。
「ちょっとあえなかったらやみおちしてた、なんてびっくりでしょ!
いやでしょ?!
ぼくがいなくてだいじょうぶでいてほしい。
いないときには、おてがみして?
でもって、いるときにはなかよくしてほしい」
そこでミカミカがパチンと手を打った。
「手紙!いいね!レオン、次は手紙を書けよ!」
「うん。それはいいね。会えないからこそ、サフィから手紙が貰えるのか!」
お兄様も、ちょー乗り気。
え?俺?俺があげるの?お兄様ではなく?!
俺の内心を読んだかのように、お兄様が神々しい笑顔を向けてきた。
「もちろん、私からも手紙を出すよ。
サフィもお返事をくれるよね?」
ものすごーく期待されてるんですけどお?!
どれだけの頻度でくるんだろう…。俺、まだそんなに字がうまいわけじゃないけど、いいですか?
お兄様に希望が生まれ、俺にまたひとつ課題が与えられた。
まだ字を書くと疲れちゃうんだよなあ…。
でも、お兄様のためだもん。俺、頑張るよ!
でもって、元気を取り戻してくれたのはいいのだが、俺はその日1日中お兄様のお膝から降ろして貰えなかった。
移動の時は抱っこ。座る時はお膝の上。
お風呂だって抱っこで入りましたよ!もう!
お兄様と会ってから、俺、ほとんど足を地面についてない。
もー!やりすぎい!足が萎えちゃうよ!
俺、お兄さまのお膝の上&腕の中ですごしております。
闇落から奇跡的な復活を遂げたお兄様は、無事に元通りのキラキラに。
そして王様と王妃様におしつけられ…いや、もとい、頼まれた仕事を本当にお兄様がやる必要があるもの以外は断り、休養を宣言。
俺とゆっくりまったり中なのであります。
お兄様の側でなんとかしようと奮闘していたミカミカは、涙をぬぐいながら教えてくれた。
お兄様は俺がいない間「何も考えたくない」とひたすら仕事をし続けていたんだって。
そう、ひたすら。
食欲がわかない、と食事はつまむ程度。
眠れないから、と睡眠も数時間。
あとはとにかく仕事をしまくっていたらしい。
ミカミカや王様たちも心配してなんとか休ませようとしたのだが、ちょっと目を離すと仕事をしている。
おかげで滞っていた書類の処理がほぼ完了したのだそう。
王様や王妃様がちょくちょく俺のところに来ていたのも、お兄様がバリバリ仕事しすぎて余裕ができたからだったみたい。
それで王様が俺に会いに来ると、お兄様は余計にイライラして仕事に没頭、という悪循環だったようだ。
王様は王様で、善意から「せめてサフィの様子だけでも伝えてあげよう」と、息子にせっせと
「サフィがああだった」「サフィがこうだった」と話をしていたのだが、それも逆効果。
余計にサフィ会いたさが募ってしまう結果となり、それをごまかすためにお兄様は更に仕事に没頭…。
聞いていた俺は思わずつぶやいた。
「こわ…!なに、そのじごく!ふのれんさ!どろぬま!」
だめじゃん!ぜんっぜんだめじゃん!何やってんのさ!
お仕事が進んだのは素晴らしいことだけれども。
それで身体をこわしちゃったら元も子もないでしょおに!
俺はこんこんとお兄様に説教をし
「2にちおとまりしていいっていってた。
だから、ぼくがいるあいだは おしごとおやすみ!
しっかりやすんで、かいふくすること!」
と言い渡したのだった。
それで、まず最初にしたのが、ごはん。
ご飯、大事だよ。お腹が空くとろくなこと考えないからね。
「ミカミカのおいしいごはんたべたい!」
ミカミカにおねだりしてみたら。
魔法みたいにすぐにミカミカ特製ごはんセットが出てきた!
ええ?どうやったの?
「こいつ、全く食わねえから、隙を見てつまめるときにつまませるようにって、準備してあったんだ。
少量で多くカロリーが取れるように、菓子が多いけどな」
ああ!さっきのマドレーヌやマカロンもそういうわけでしたか!
ってゆーか、ミカミカ、ほんとに涙ぐましい努力してくれてたんだね……。健気すぎて泣ける…。
「さいこうのしんゆう!おにいさま、ミカミカがいてよかったね!
ミカミカのおかげでいきてる。だいじにすべき!」
思わずミカミカの手を握りしめると、お兄様が
「ミカが最高の親友なのは知っている。最高の友であり、最高の側近で侍従だ。
いつも感謝してる、ミカ」
と言って恥ずかしそうに顔を赤らめた。
なかなか大きくなるとそういうのって口に出しにくいもんね。
でも、これからはどんどん口に出していこう!それが大事なんだと俺は思う!
ほら、ミカミカだってむっちゃくちゃ嬉しそうでしょ。
「レオンってば、俺のことも大好きだもんなー!知ってる!」
なんて茶化しながら、耳が真っ赤だし、目がうるんでるもん。
俺はお兄様のお膝の上で、お兄様にあーんされながら、お兄様にあーんしてあげながら。
「おにいさまには、ぼくだけじゃなくってミカミカだっている。
おこさまっていう、モフモフのつぎにあったかいいきものにふれたから、そのことわすれちゃってただけ。
おにいさまには、ぼくだけじゃないの。
ミカミカ、おうさまたち、ごえいさんたち、くまさん。
おしろのみいんなが、おにいさまをしんぱいして。
ささえようとしてくれてる。
だから、ぼくがいないくらいで やみおちはダメ!」
そういうようなことをお兄様に訴えた。
またもし俺に会えないとき同じようになっちゃったら嫌だから。
「ちょっとあえなかったらやみおちしてた、なんてびっくりでしょ!
いやでしょ?!
ぼくがいなくてだいじょうぶでいてほしい。
いないときには、おてがみして?
でもって、いるときにはなかよくしてほしい」
そこでミカミカがパチンと手を打った。
「手紙!いいね!レオン、次は手紙を書けよ!」
「うん。それはいいね。会えないからこそ、サフィから手紙が貰えるのか!」
お兄様も、ちょー乗り気。
え?俺?俺があげるの?お兄様ではなく?!
俺の内心を読んだかのように、お兄様が神々しい笑顔を向けてきた。
「もちろん、私からも手紙を出すよ。
サフィもお返事をくれるよね?」
ものすごーく期待されてるんですけどお?!
どれだけの頻度でくるんだろう…。俺、まだそんなに字がうまいわけじゃないけど、いいですか?
お兄様に希望が生まれ、俺にまたひとつ課題が与えられた。
まだ字を書くと疲れちゃうんだよなあ…。
でも、お兄様のためだもん。俺、頑張るよ!
でもって、元気を取り戻してくれたのはいいのだが、俺はその日1日中お兄様のお膝から降ろして貰えなかった。
移動の時は抱っこ。座る時はお膝の上。
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お兄様と会ってから、俺、ほとんど足を地面についてない。
もー!やりすぎい!足が萎えちゃうよ!
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