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俺、またしてもお披露目会?!
俺、せっかくなので歌います!
王城でほぼお兄様のお部屋で過ごした1日目。
2日目には久しぶり(といっても数週間程度だけど)の王城のプライベートゾーンをお兄様とお散歩。
今日は抱っこは拒否。運動しなきゃだしね。
そのかわり、しっかりとおててをつないでる。
たらったらったらったら♪
リズムよくおいっちにーおいっちにー!
「お~て~えて~~♪つう~なあいで~♪」
ついつい鼻歌を歌ったらば、どこからか拍手!
既知の護衛さんたちや、お世話になった王城の侍女さんたちが満面の笑みで俺たちを見守ってくれておりました!
まさか聞かれておったとは!
きゃ!恥ずかしー!てれちゃう!
てれてれとちょっと赤くなっちゃったお顔を片手で隠し、ちろっとそこから覗いてみる。
ひゃ!目が合っちゃった!
指先を小さく動かしてご挨拶。
おひさですー!ちょっとおじゃましておりまするー!
するとなぜか「きゃー!」と歓声がおこり、大きく手を振り返されてしまった。
「サフィさま、かわいいですうーー!!」
「おかえりなさいませー!サフィさまあ!」
「殿下と我々の心の安定のためにも、ずっとここにいてくださああい!!」
「殿下とずっと仲良くしてくださいましねえええ!」
この状況…ファ・ファンサ?
いつの間にか王城の俺のファンができておった。
途中で野太い声が混じっていたが…一部なにやら不穏な事を言っていた気もするが…気にしない!
俺は手をふりふり、ファンサしながらお散歩おさんぽ。
「おっさんぽ おっさんぽ うっれし~いな~♪」
ふんふふ~ん♪ふんふふ~ん♪
繋いだ手をぶんぶんしながら、ご機嫌の俺。
今日は訓練もなし。俺もお兄様もお休みだから、ゆっくりゆったりしちゃうんだもんねー!
「ふふ。ご機嫌だね、サフィ。歌も上手だ。なんのおうた?」
「てきとうなうた!そのときのきぶんですので。おんなじおうたはうたえません」
堂々と胸を張る俺に、お兄様はきょとん。
「え?まさかサフィ今が作ったの?」
「うん。そおだよ」
「え?自分で?この場であんな可愛い歌を?!」
「ま、まさか!!」
「サフィさま、天才?!」
「お歌にまで才能が?!」
次々に湧きおこる賞賛。
ええ?みんな、本気い?!
単なる鼻歌ですけど…?
「こんな可愛らしい歌、初めて聞きました!」
「元気になれる気がします!」
めっちゃ褒めてくれる。
…もしかして俺、歌の才能があるのかも!
こほん。
「あーるーこー♪あーるーこー♪」
猫なバスとかでちゃう有名なアニメのお歌をうたってみた。
ちょっと途中で音外しちゃったけど、そこはご愛敬。
「きゃああああ!!!」
「なんて可愛らしいお歌なのっ!」
調子に乗った俺は、簡単な童謡を数曲披露。
子供が歌えるような簡単な歌なのに、みんな大喜び。
「どのお歌も素敵ですうう!!」
「サフィ!素晴らしいよ!まるで音楽を司る天使のようだ!」
気付けばお兄様まで侍女とかに交じって観客席側にいる!
見たこともないくらいの笑顔で手がちぎれそうなほどに全力で拍手してくれてる!
うわーい!!お兄様、元気いっぱいになった!
よおおおっし!
もっともっと元気にしちゃうぞおおお!!
俺は張り切ってとっておきのお歌を披露することにした。
「はじめて~の~チュウ♪きみとチュウ♪」
ちゃんと「チュウ」のところではウインクしながら片足でぴょんっとして、
投げキッスまでするファンサぶり!
か・ん・ぺ・き!
なのになのに!!
みんなまるで銃で撃たれたかのようにビクンと固まり、頭から湯気を出して崩れ落ちていく。
間違えて魔法しちゃった?!
また無意識になんか出た?!
「お、おにいさま?!だいじょうぶ?まほーでちゃった?!」
慌てて駆け寄ると、真っ赤になってふうふういいながら片手で止められた。
「い、いや……だ、だいじょうぶ…だ……。ごめん…今は…ちょっと近寄らないで…。
サフィの威力が……かわいいの…威力が……すごすぎて…」
口元を抑える反対側の手は震えていた。
ほんとに大丈夫?!
念のために近くの侍女さんたちに
「だいじょうぶ?」
と聞くと、侍女さんも真っ赤になって涙目で
「だ、だいじょうぶですううう!!おかわいらしすぎて……わ、わたしの心臓が……っ!」
とか、とにかく「かわいい」「むり」を連発している。
どうやらファンサしすぎだったらしい。
「………ごめんね?」
てへ、ぺろ。
「ああああああああ!!!!!」
最後まで耐えていた護衛さんたちが崩れ落ちた。
俺、もしかして生物兵器なのかもしれない。
とりあえず、敵が来たらやってみよう。
投げキッスと、てへぺろ。
余談ではあるが、俺のこのお歌のお話は、なぜか公爵家の「サフィ様を守り隊」の耳にまで届いた。
多分、マリーとかマリーとかマリーとかのせいだと思う。
お陰で俺は「サフィ様を守り隊」隊員たちに向かって定期的に「握手会」に加え「サフィ様の音楽会」まで開催することになったのだった。
お歌は好きだからいいけど。
ちなみになぜか毎回王様たちとお兄様も観客として参加している。
公爵家メンバーとゲイルとエリアスと一緒に当たり前のように最前列にいる。
これでいいの?!
2日目には久しぶり(といっても数週間程度だけど)の王城のプライベートゾーンをお兄様とお散歩。
今日は抱っこは拒否。運動しなきゃだしね。
そのかわり、しっかりとおててをつないでる。
たらったらったらったら♪
リズムよくおいっちにーおいっちにー!
「お~て~えて~~♪つう~なあいで~♪」
ついつい鼻歌を歌ったらば、どこからか拍手!
既知の護衛さんたちや、お世話になった王城の侍女さんたちが満面の笑みで俺たちを見守ってくれておりました!
まさか聞かれておったとは!
きゃ!恥ずかしー!てれちゃう!
てれてれとちょっと赤くなっちゃったお顔を片手で隠し、ちろっとそこから覗いてみる。
ひゃ!目が合っちゃった!
指先を小さく動かしてご挨拶。
おひさですー!ちょっとおじゃましておりまするー!
するとなぜか「きゃー!」と歓声がおこり、大きく手を振り返されてしまった。
「サフィさま、かわいいですうーー!!」
「おかえりなさいませー!サフィさまあ!」
「殿下と我々の心の安定のためにも、ずっとここにいてくださああい!!」
「殿下とずっと仲良くしてくださいましねえええ!」
この状況…ファ・ファンサ?
いつの間にか王城の俺のファンができておった。
途中で野太い声が混じっていたが…一部なにやら不穏な事を言っていた気もするが…気にしない!
俺は手をふりふり、ファンサしながらお散歩おさんぽ。
「おっさんぽ おっさんぽ うっれし~いな~♪」
ふんふふ~ん♪ふんふふ~ん♪
繋いだ手をぶんぶんしながら、ご機嫌の俺。
今日は訓練もなし。俺もお兄様もお休みだから、ゆっくりゆったりしちゃうんだもんねー!
「ふふ。ご機嫌だね、サフィ。歌も上手だ。なんのおうた?」
「てきとうなうた!そのときのきぶんですので。おんなじおうたはうたえません」
堂々と胸を張る俺に、お兄様はきょとん。
「え?まさかサフィ今が作ったの?」
「うん。そおだよ」
「え?自分で?この場であんな可愛い歌を?!」
「ま、まさか!!」
「サフィさま、天才?!」
「お歌にまで才能が?!」
次々に湧きおこる賞賛。
ええ?みんな、本気い?!
単なる鼻歌ですけど…?
「こんな可愛らしい歌、初めて聞きました!」
「元気になれる気がします!」
めっちゃ褒めてくれる。
…もしかして俺、歌の才能があるのかも!
こほん。
「あーるーこー♪あーるーこー♪」
猫なバスとかでちゃう有名なアニメのお歌をうたってみた。
ちょっと途中で音外しちゃったけど、そこはご愛敬。
「きゃああああ!!!」
「なんて可愛らしいお歌なのっ!」
調子に乗った俺は、簡単な童謡を数曲披露。
子供が歌えるような簡単な歌なのに、みんな大喜び。
「どのお歌も素敵ですうう!!」
「サフィ!素晴らしいよ!まるで音楽を司る天使のようだ!」
気付けばお兄様まで侍女とかに交じって観客席側にいる!
見たこともないくらいの笑顔で手がちぎれそうなほどに全力で拍手してくれてる!
うわーい!!お兄様、元気いっぱいになった!
よおおおっし!
もっともっと元気にしちゃうぞおおお!!
俺は張り切ってとっておきのお歌を披露することにした。
「はじめて~の~チュウ♪きみとチュウ♪」
ちゃんと「チュウ」のところではウインクしながら片足でぴょんっとして、
投げキッスまでするファンサぶり!
か・ん・ぺ・き!
なのになのに!!
みんなまるで銃で撃たれたかのようにビクンと固まり、頭から湯気を出して崩れ落ちていく。
間違えて魔法しちゃった?!
また無意識になんか出た?!
「お、おにいさま?!だいじょうぶ?まほーでちゃった?!」
慌てて駆け寄ると、真っ赤になってふうふういいながら片手で止められた。
「い、いや……だ、だいじょうぶ…だ……。ごめん…今は…ちょっと近寄らないで…。
サフィの威力が……かわいいの…威力が……すごすぎて…」
口元を抑える反対側の手は震えていた。
ほんとに大丈夫?!
念のために近くの侍女さんたちに
「だいじょうぶ?」
と聞くと、侍女さんも真っ赤になって涙目で
「だ、だいじょうぶですううう!!おかわいらしすぎて……わ、わたしの心臓が……っ!」
とか、とにかく「かわいい」「むり」を連発している。
どうやらファンサしすぎだったらしい。
「………ごめんね?」
てへ、ぺろ。
「ああああああああ!!!!!」
最後まで耐えていた護衛さんたちが崩れ落ちた。
俺、もしかして生物兵器なのかもしれない。
とりあえず、敵が来たらやってみよう。
投げキッスと、てへぺろ。
余談ではあるが、俺のこのお歌のお話は、なぜか公爵家の「サフィ様を守り隊」の耳にまで届いた。
多分、マリーとかマリーとかマリーとかのせいだと思う。
お陰で俺は「サフィ様を守り隊」隊員たちに向かって定期的に「握手会」に加え「サフィ様の音楽会」まで開催することになったのだった。
お歌は好きだからいいけど。
ちなみになぜか毎回王様たちとお兄様も観客として参加している。
公爵家メンバーとゲイルとエリアスと一緒に当たり前のように最前列にいる。
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