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俺、自由だー!
俺、お金の大切さを主張する
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ゲイルが教えてくれたことによると、お金には上から白金貨、金貨、銀貨、銅貨、鉄玉があり、鉄玉1つで1ギルというらしい。10ギルで銅貨に。銅貨10枚、つまり100ギルで銀貨に。
銀貨10枚、1000ギルで金貨に。金貨1000枚で、100万ギルで白金貨になる。
鉄玉1枚でパンが1つ買えるくらいだっていうから、日本円の感覚だと鉄玉が1個で100円くらいになるのかな。
そうすると、銅貨が1000円、銀貨が1万円、金貨が10万円。
それでもって、白金貨がなんと1億円!白金貨、1億って!!
これは国とか王族、高位貴族、豪商くらいしか使われないそうな。平民ではSランク冒険者くらい。
え?ちょ、ちょっと待って?
この巾着の中身は金貨。でもって、ざっと見ただけでも30枚くらいはありそう。
てことは……少なくとも300万円以上?!
ええええ?!あのコンサートとドッカーンで300万円?!嘘でしょ?!
あわわ……
俺は震える手で巾着をお兄様にお返しした。
「お、おにいさま…これ…これ、もらいすぎです!
コンサートしただけでこんなに!国のお金のムダづかい、ダメです!
おかえししまする!!」
あ、と思い直して、そこから2枚だけ取り出す。
「2枚だけもらってよきですか?
おみやげのぶん、これくらいあればたりますので!」
お兄様の手に巾着を載せるが、お兄様は受け取ろうとしない。
「ええ?大丈夫だよ。
だって、考えてごらん?サフィは国を救ったようなものでしょ。
それにサフィはいるだけで沢山の人を幸せにするって、ルーダが言ってたでしょ?
幸せはお金に換えられないからね。それでも足りないくらいだよ?」
いやいや、と俺は首を左右に振った。
「あのね。それはみんなのちと汗となみだ。がんばりのけっしょうなのです。大切なもの。
コンサートとドッカーンでもらっちゃダメ。
あれはオレもたのしかったし、オレのためにしてくれたおひろめだったので!
それでそんなにお金をもらったら、神さまにかおむけできませぬ!」
言って俺は胸を張る。
「オレは公爵にはたかりますが、それはけんりをしゅちょーしてるだけ!
さくしゅはしないのです!だって、カッコいいゲイルの息子だから!
カッコわるいことはしないのです!」
「サフィイイイイイイ!!!」
ゲイルが感極まったように俺の名を呼んだ。
そしてそのまま俺を抱き上げ、高い高ーい&プロペラぐるぐるしてくれた!
「ひゃああああ!!たかーい!はやーい!!あははははは!!」
「偉いぞサフィ!!お父様は感動した!俺の息子は最高だ!!世界一の素晴らしい息子だ!!」
「えへへへへーー!!だってゲイルの息子ですので!!」
俺がゲイルを誇りに思ってるみたいに、ゲイルにも俺のことを自慢の息子だって思って欲しいの。
そんな俺たちを見て、お兄様はため息をつく。
「ふう。サフィにはいつも驚かされるよ…。まさか、5歳の子供に諭されようとはね…。
でも、サフィの言うとおりだ。国民の血と汗と涙なのだ。大切にせねばね」
そう言って、受け取った巾着を大切そうに胸にしまった。
そうなの。俺のお小遣いじゃなくて、もっといいことに使って欲しい。
そんな俺の内心を見透かすかのように、お兄様はこう言葉を続ける。
「でも、これはサフィの働きの正当な対価だ。国をまとめた恩人に褒賞を出し渋るようでは国の恥。
だから…サフィからと言って、城下のいくつかの孤児院に寄付してもいいかな?」
それ!それいい!!
「うん。それならばよきです!みいんな、お腹いっぱいご飯がたべれるようにしてください。
さむくないように、お洋服も!」
「うん。そうしよう。
では、今度孤児院を慰問する際、サフィも同行してくれるかな?みんなとっても喜ぶと思うよ?」
「お兄様、ほんとうは子供が苦手だから?」
「う…うん。そうかな…」
「りょうかい!オレがついて行ってあげますので!まかせてくださいませ!」
優しい優しいお顔でお兄様は頷いた。
コンサートでみんなが喜んでくれて、そのうえで子供たちのお腹もいっぱいにできた!これぞ最高の結果だ!
聖女の能力って、もしかして、こういうふうにものごとが良い方に流れるようにする力なんじゃない?
そうだったらいいね。
さあ!
十分以上のお小遣いをゲットして。
いざ、城下へ!!
銀貨10枚、1000ギルで金貨に。金貨1000枚で、100万ギルで白金貨になる。
鉄玉1枚でパンが1つ買えるくらいだっていうから、日本円の感覚だと鉄玉が1個で100円くらいになるのかな。
そうすると、銅貨が1000円、銀貨が1万円、金貨が10万円。
それでもって、白金貨がなんと1億円!白金貨、1億って!!
これは国とか王族、高位貴族、豪商くらいしか使われないそうな。平民ではSランク冒険者くらい。
え?ちょ、ちょっと待って?
この巾着の中身は金貨。でもって、ざっと見ただけでも30枚くらいはありそう。
てことは……少なくとも300万円以上?!
ええええ?!あのコンサートとドッカーンで300万円?!嘘でしょ?!
あわわ……
俺は震える手で巾着をお兄様にお返しした。
「お、おにいさま…これ…これ、もらいすぎです!
コンサートしただけでこんなに!国のお金のムダづかい、ダメです!
おかえししまする!!」
あ、と思い直して、そこから2枚だけ取り出す。
「2枚だけもらってよきですか?
おみやげのぶん、これくらいあればたりますので!」
お兄様の手に巾着を載せるが、お兄様は受け取ろうとしない。
「ええ?大丈夫だよ。
だって、考えてごらん?サフィは国を救ったようなものでしょ。
それにサフィはいるだけで沢山の人を幸せにするって、ルーダが言ってたでしょ?
幸せはお金に換えられないからね。それでも足りないくらいだよ?」
いやいや、と俺は首を左右に振った。
「あのね。それはみんなのちと汗となみだ。がんばりのけっしょうなのです。大切なもの。
コンサートとドッカーンでもらっちゃダメ。
あれはオレもたのしかったし、オレのためにしてくれたおひろめだったので!
それでそんなにお金をもらったら、神さまにかおむけできませぬ!」
言って俺は胸を張る。
「オレは公爵にはたかりますが、それはけんりをしゅちょーしてるだけ!
さくしゅはしないのです!だって、カッコいいゲイルの息子だから!
カッコわるいことはしないのです!」
「サフィイイイイイイ!!!」
ゲイルが感極まったように俺の名を呼んだ。
そしてそのまま俺を抱き上げ、高い高ーい&プロペラぐるぐるしてくれた!
「ひゃああああ!!たかーい!はやーい!!あははははは!!」
「偉いぞサフィ!!お父様は感動した!俺の息子は最高だ!!世界一の素晴らしい息子だ!!」
「えへへへへーー!!だってゲイルの息子ですので!!」
俺がゲイルを誇りに思ってるみたいに、ゲイルにも俺のことを自慢の息子だって思って欲しいの。
そんな俺たちを見て、お兄様はため息をつく。
「ふう。サフィにはいつも驚かされるよ…。まさか、5歳の子供に諭されようとはね…。
でも、サフィの言うとおりだ。国民の血と汗と涙なのだ。大切にせねばね」
そう言って、受け取った巾着を大切そうに胸にしまった。
そうなの。俺のお小遣いじゃなくて、もっといいことに使って欲しい。
そんな俺の内心を見透かすかのように、お兄様はこう言葉を続ける。
「でも、これはサフィの働きの正当な対価だ。国をまとめた恩人に褒賞を出し渋るようでは国の恥。
だから…サフィからと言って、城下のいくつかの孤児院に寄付してもいいかな?」
それ!それいい!!
「うん。それならばよきです!みいんな、お腹いっぱいご飯がたべれるようにしてください。
さむくないように、お洋服も!」
「うん。そうしよう。
では、今度孤児院を慰問する際、サフィも同行してくれるかな?みんなとっても喜ぶと思うよ?」
「お兄様、ほんとうは子供が苦手だから?」
「う…うん。そうかな…」
「りょうかい!オレがついて行ってあげますので!まかせてくださいませ!」
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コンサートでみんなが喜んでくれて、そのうえで子供たちのお腹もいっぱいにできた!これぞ最高の結果だ!
聖女の能力って、もしかして、こういうふうにものごとが良い方に流れるようにする力なんじゃない?
そうだったらいいね。
さあ!
十分以上のお小遣いをゲットして。
いざ、城下へ!!
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