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俺、自由だー!
俺、冒険者!
ミニミニサンダーボルトによって、無事「俺、強え」は認められた。
そして…さすが冒険者、ドン引くどころか大盛り上がり!
わあっとお祭り状態になってしもうた…。
「嬢ちゃんスゲエじゃねえか!」
「嬢ちゃん違う!オレ、おとこのこですので!」
「坊主か!うちのパーティーに入るか?」
「まだ5さいなので。冒険者とうろくまであと5ねんなのです」
「5歳であれか!規格外だな!こりゃあ将来名のある冒険者になるぞ!」
「えへへ。ほんと?5ねんごにぜひ!よろしくです!」
「おうおう!まかせとけ!」
いろんな冒険者さんが次々に俺の肩をポン、と叩いて激励してくれる。
過保護の保護者2人も最初はハラハラしてたみたいだけど、おっちゃんたちにわちゃわちゃにされた俺がひゃっはひゃっはと喜んでいたので見守ることにしたみたい。
最初はちょっと怖かったけど、もう平気!みんな気のいいおっちゃんお兄ちゃん、お姉さんだ。
みんな俺をポンポンしながら、なぜか小型ナイフやらドラゴンのうろこ(高級品じゃん!って思ったら裏に冒険者の名前と連絡先が書いてあった。青田刈りの賄賂?)とか、チョコレートやら昔使ってた防具やらいろいろなものを置いて行く。
「なにこれ?」って聞いたら「新人冒険者への激励だ、貰っておけ!」ってことらしい。
でも、もうすぐ6歳とはいえまだ5歳だよ。まだ冒険者登録もしてないのに、いいのかなあ。
なーんて言ってたけど、俺はころっとその考えを変えた。
これ、これだけは!ほしーい!!
何故って?子供用の革製の防具があったんだもん!大人用をそのまま小さくした感じで、使い込まれていてものすんごくカッコいい!しかも、ベルトとかアームガードとか一式そろってるんだよ!信じられる?!
「あ!!ゲイル!ゲイル!!これ、オレでもきれそう!!子供のサイズなの!!すごい!!」
大興奮ではしゃぐ俺に、ギルド長がニヤリ。
「いいだろ。それ、うちの坊主が使ってたやつ!」
いい!!むっちゃいい!!ギルド長、グリズリーなんて思ってゴメン!最高!
「いまきていい?いい?」
俺は嬉しさのあまり防具を抱えてギルド長の周りをぐるぐるぐる。
そんな俺をキースが手招き。
「サフィ。着せてやるよ!こい!」
キースは防具のほかにも俺が今装備できそうなものを見繕ってくれてた。
「いいか。装備は冒険者の命だ。だから、きちんと自分で手入れするんだぞ?」
「これは汗に弱いからな。使用後は乾いた布でよく拭いて風を通してやれよ?」
なんてひとつひとつ説明しながら着せてくれる。
基本的に魔力があるのか貴族だけ。冒険者にも魔法が使える人は居るんだけど、血筋をたどるとどこかの貴族の落とし種だったりする。
ほとんどの冒険者は、剣の力と、魔道具、効果の付与された防具、ポーションなどを持って冒険にでるんだって。
ヒーラーの数は少ないし、ポーションにも限りがあるから、その身を守る防具ってとっても重要。
最初は安いものを身に着けるしかないんだけど、冒険でお金を稼いで危険な任務を受けるようになると、どんどん高価な防御力の高いものに変えていく。
だから、上級の冒険者ほどいい装備を身につけているし、その手入れも怠らない。
そして上級冒険者になると、初級中級時代につけていた防具を、まだ装備を買う余裕のない初級の冒険者に与えたりするんだって。
それでその冒険者も中級、上級日なったら初級の冒険者に同じように防具を与える。
上から下への「頑張れよ」「死ぬなよ」って激励。ある冒険者が始めたのが、いまはこのギルドの伝統みたいになってるそう。
今俺にいろいろ与えられているのは、それらしい。
「でも、オレまだ冒険者じゃないよ?いいの?子供のぼうぐはともかく、ナイフとかはもっとひつようなひと、いないの?ほかの冒険者にあげたほうがよくない?」
「ははは。子供はそんなこと気にしなくていい。
ここらは初級向けダンジョンが少なくてな。初級の冒険者も他所ほど多くないんだよ。遠慮なくもらっておけ。
それでいつかサフィが冒険者になったら、同じように下に返してやればいいんだ」
命がけの職業だからこそ、少しでも若い命を守れるように、っていう代々の冒険者の想い。
「すごくステキなでんとうだね」
俺は大きな声で冒険者のみんなに言った。
「冒険者のみんな、ありがとー!オレはサフィです!もうすぐ6さいです!
すっごくうれしいプレゼント!だいじにするね!オレ、ぜったいに冒険者になりますので!
それでもって、オレもおっきくなったら、おんなじように返しまする!
オレのこと、おぼえててね!5ねんごによろしくです!おなかまにしてくださいませ!」
「おう!がんばれよー!」
「まってるからね」
「ははは!逞しいなあ!」
「みんな、やさしー!!すき!!」
思わず言ったら、冒険者のみんな一瞬固まって、わああっと歓迎してくれた。
冒険者、好き!
ちなみに、ランクは上からSランク、Aランク、Bランク…と続いて、一番下がEランク。キースはBなんだって。17歳でBなんてめったにないらしくって、ここ一番の出世頭って言われてるそうな。(ギルド長・談)
キース、実はすごい人だった!
「未来の冒険者、サフィへ。俺の激励はこれな。魔物が嫌う音が出る。いざって時に吹くといいぞ」
キースは最後に俺の首に笛みたいなネックレスをかけてくれた。
ぽん、ぽん、と確かめるように全体を叩いて…
「よし!可愛い冒険者の完成だ!」
ジャジャジャジャーン!!
冒険者サフィ!参上!とう!
俺は胸を張ってくるーりくるーりとまわって全体を見せた。
良く見えるように、あっちこっちにとててと行っては、くるくるり。
みてみて!!似合う?カッコいいでしょ!オレ、冒険者!
みんな「かっこいいぞ!」「小さな冒険者だな!」ってグッジョブ褒めてくれた。
パッチーンと手を合わせたりして冒険者って感じ!
うふふふふー!嬉しい!楽しい!
お店の端っこにはね、暗い目をして「生意気な小僧だ」とか言ってたり、「調子に乗りやがって」なんて言ってる人もいる。ちゃんと気付いてるよ。
だけど、その通りだから平気。
それでも、やさしい冒険者さんたちの暖かな気持ちが嬉しい。歓迎してくれて、嬉しいの。
ちょっとでもみんなのことを覚えたかったから、俺はひとりひとりの冒険者さんのところに行って
「ありがと!」ギュ!あくしゅあくしゅをして回った。
その時に、手を握りながら「元気になあれ」「怪我をしませんように」って願った。
5年後には命を落としている人も、足を失っている人もいるかもしれない。
でも、どうかどうか。ご無事であれ。
そして…さすが冒険者、ドン引くどころか大盛り上がり!
わあっとお祭り状態になってしもうた…。
「嬢ちゃんスゲエじゃねえか!」
「嬢ちゃん違う!オレ、おとこのこですので!」
「坊主か!うちのパーティーに入るか?」
「まだ5さいなので。冒険者とうろくまであと5ねんなのです」
「5歳であれか!規格外だな!こりゃあ将来名のある冒険者になるぞ!」
「えへへ。ほんと?5ねんごにぜひ!よろしくです!」
「おうおう!まかせとけ!」
いろんな冒険者さんが次々に俺の肩をポン、と叩いて激励してくれる。
過保護の保護者2人も最初はハラハラしてたみたいだけど、おっちゃんたちにわちゃわちゃにされた俺がひゃっはひゃっはと喜んでいたので見守ることにしたみたい。
最初はちょっと怖かったけど、もう平気!みんな気のいいおっちゃんお兄ちゃん、お姉さんだ。
みんな俺をポンポンしながら、なぜか小型ナイフやらドラゴンのうろこ(高級品じゃん!って思ったら裏に冒険者の名前と連絡先が書いてあった。青田刈りの賄賂?)とか、チョコレートやら昔使ってた防具やらいろいろなものを置いて行く。
「なにこれ?」って聞いたら「新人冒険者への激励だ、貰っておけ!」ってことらしい。
でも、もうすぐ6歳とはいえまだ5歳だよ。まだ冒険者登録もしてないのに、いいのかなあ。
なーんて言ってたけど、俺はころっとその考えを変えた。
これ、これだけは!ほしーい!!
何故って?子供用の革製の防具があったんだもん!大人用をそのまま小さくした感じで、使い込まれていてものすんごくカッコいい!しかも、ベルトとかアームガードとか一式そろってるんだよ!信じられる?!
「あ!!ゲイル!ゲイル!!これ、オレでもきれそう!!子供のサイズなの!!すごい!!」
大興奮ではしゃぐ俺に、ギルド長がニヤリ。
「いいだろ。それ、うちの坊主が使ってたやつ!」
いい!!むっちゃいい!!ギルド長、グリズリーなんて思ってゴメン!最高!
「いまきていい?いい?」
俺は嬉しさのあまり防具を抱えてギルド長の周りをぐるぐるぐる。
そんな俺をキースが手招き。
「サフィ。着せてやるよ!こい!」
キースは防具のほかにも俺が今装備できそうなものを見繕ってくれてた。
「いいか。装備は冒険者の命だ。だから、きちんと自分で手入れするんだぞ?」
「これは汗に弱いからな。使用後は乾いた布でよく拭いて風を通してやれよ?」
なんてひとつひとつ説明しながら着せてくれる。
基本的に魔力があるのか貴族だけ。冒険者にも魔法が使える人は居るんだけど、血筋をたどるとどこかの貴族の落とし種だったりする。
ほとんどの冒険者は、剣の力と、魔道具、効果の付与された防具、ポーションなどを持って冒険にでるんだって。
ヒーラーの数は少ないし、ポーションにも限りがあるから、その身を守る防具ってとっても重要。
最初は安いものを身に着けるしかないんだけど、冒険でお金を稼いで危険な任務を受けるようになると、どんどん高価な防御力の高いものに変えていく。
だから、上級の冒険者ほどいい装備を身につけているし、その手入れも怠らない。
そして上級冒険者になると、初級中級時代につけていた防具を、まだ装備を買う余裕のない初級の冒険者に与えたりするんだって。
それでその冒険者も中級、上級日なったら初級の冒険者に同じように防具を与える。
上から下への「頑張れよ」「死ぬなよ」って激励。ある冒険者が始めたのが、いまはこのギルドの伝統みたいになってるそう。
今俺にいろいろ与えられているのは、それらしい。
「でも、オレまだ冒険者じゃないよ?いいの?子供のぼうぐはともかく、ナイフとかはもっとひつようなひと、いないの?ほかの冒険者にあげたほうがよくない?」
「ははは。子供はそんなこと気にしなくていい。
ここらは初級向けダンジョンが少なくてな。初級の冒険者も他所ほど多くないんだよ。遠慮なくもらっておけ。
それでいつかサフィが冒険者になったら、同じように下に返してやればいいんだ」
命がけの職業だからこそ、少しでも若い命を守れるように、っていう代々の冒険者の想い。
「すごくステキなでんとうだね」
俺は大きな声で冒険者のみんなに言った。
「冒険者のみんな、ありがとー!オレはサフィです!もうすぐ6さいです!
すっごくうれしいプレゼント!だいじにするね!オレ、ぜったいに冒険者になりますので!
それでもって、オレもおっきくなったら、おんなじように返しまする!
オレのこと、おぼえててね!5ねんごによろしくです!おなかまにしてくださいませ!」
「おう!がんばれよー!」
「まってるからね」
「ははは!逞しいなあ!」
「みんな、やさしー!!すき!!」
思わず言ったら、冒険者のみんな一瞬固まって、わああっと歓迎してくれた。
冒険者、好き!
ちなみに、ランクは上からSランク、Aランク、Bランク…と続いて、一番下がEランク。キースはBなんだって。17歳でBなんてめったにないらしくって、ここ一番の出世頭って言われてるそうな。(ギルド長・談)
キース、実はすごい人だった!
「未来の冒険者、サフィへ。俺の激励はこれな。魔物が嫌う音が出る。いざって時に吹くといいぞ」
キースは最後に俺の首に笛みたいなネックレスをかけてくれた。
ぽん、ぽん、と確かめるように全体を叩いて…
「よし!可愛い冒険者の完成だ!」
ジャジャジャジャーン!!
冒険者サフィ!参上!とう!
俺は胸を張ってくるーりくるーりとまわって全体を見せた。
良く見えるように、あっちこっちにとててと行っては、くるくるり。
みてみて!!似合う?カッコいいでしょ!オレ、冒険者!
みんな「かっこいいぞ!」「小さな冒険者だな!」ってグッジョブ褒めてくれた。
パッチーンと手を合わせたりして冒険者って感じ!
うふふふふー!嬉しい!楽しい!
お店の端っこにはね、暗い目をして「生意気な小僧だ」とか言ってたり、「調子に乗りやがって」なんて言ってる人もいる。ちゃんと気付いてるよ。
だけど、その通りだから平気。
それでも、やさしい冒険者さんたちの暖かな気持ちが嬉しい。歓迎してくれて、嬉しいの。
ちょっとでもみんなのことを覚えたかったから、俺はひとりひとりの冒険者さんのところに行って
「ありがと!」ギュ!あくしゅあくしゅをして回った。
その時に、手を握りながら「元気になあれ」「怪我をしませんように」って願った。
5年後には命を落としている人も、足を失っている人もいるかもしれない。
でも、どうかどうか。ご無事であれ。
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小説家になろう様でも投稿しています。