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第2部 サフィ10歳。伯爵家の息子です!
俺、リオとご一緒に登校
悩んでも朝はくるもの。
俺はお父様の腕の中で目を覚ました。
いつもの幸せな朝だ。
「うー…。おはよおゲイル」
「はは。サフィ、おはよう。
髪が凄えことになってるぞ?」
ちょいウォーターしながらゲイルが髪を手櫛でなおしてくれた。これだけで髪がとぅるんとぅるん。
カミールが羨む艶髪の出来上がり。
今日はちょっと不精をして、ティガーに部屋までご飯を運んでもらった。
昨日はしゃぎすぎたせいか、まだちょっとおねむ。
今日の朝食はパンケーキだった。
「ふわあ!な、な、なにこれ!なにこれ!!
すごーい!!」
なんと!パンケーキにネコちゃんの模様が!!
「これ、これどうやったのー?」
大興奮の俺に、ティガーが嬉しそうに説明してくれた。
フライパンに先に生地で絵を描いておく。
その上にまた生地を流し込むと、先に描いた生地の方が色が濃くなる。
くるりとひっくり返せば、イラストつきパンケーキの出来上がり!
おおお!天才じゃね?
さすがティガー!!
だけど一つ問題が。
「か、可愛すぎて食べれないよー!!」
ネコちゃんがつぶらな瞳で俺を見つめている。
こんなかわいい子にナイフを入れるなんて、俺には無理っ!
そしたら横からゲイルが裏声で
「おいしくできたボクをたべて?
ボク、サフィちゃんにたべてもらうためにうまれたの。
たべてほしいなあ?」
ああああん!そんなこといわれたら!
せめてネコちゃんを少しでもおいしくいただくために横に添えてあるクリームとフルーツをのせて。
目をぎゅっとつぶってパクリ!
「お、おいしーい!!」
「ふふ。良かった。
今日は生地にキャラメルを混ぜ込んでみました。
気に入っていただき光栄です」
胸に手を当てキレイに礼をするティガー。
あなたは天才ですか?
「ティガー、侍従なのに料理まで完璧!
ちょっと天才すぎない?」
「ふふふ。サフィラス様の侍従ですからね。
当然です」
朝からめっちゃテンション上がった!
おかげで目もパッチリだ!
ティガー、ありがとうね。
今日からは馬車に一人で乗って学校へ…のはずが。
ゲートでリオが転移してきた。
めちゃくちゃニコニコ。
「おはよう!サフィ!
一緒に学校に行こう!
生徒会のみんなにも紹介するね!」
ええ…マジい?
新入生代表しちゃったけど、あわよくば生徒会はスルーしたいと目論んでたからちょっとめんどいと思ったのは内緒の話。
リオと二人で登校したら周りがめちゃくちゃザワザワ。
「え?生徒会長が知らない子と登校してる!」
「嘘でしょ!同じ馬車から降りてなかった⁈
どういう関係⁈」
「いやー!リオ様がっ!」
ええ?
リオ、めっちゃ人気者!生徒会長って以上にファン多すぎない?
リオは逃げようとした俺の手をぎゅうってして、上に上げた。
「みんな、おはよう!
あのね、この子はサフィ!今年の新入生代表なんだよ!
すごく優秀で魔法もすごいの!
僕の大切な子で、ライと僕の仲間なんだよ。
生徒会にスカウトしたから、よろしくねー!」」
ひいいいい!
これ、退路断たれたやつ!
生徒会、確定なやつ!
ああああ!もう!仕方ない!
俺は腹を括った。
「みなさまー。俺はサフィラス・グリフィスです!
ゲイルの息子なの。
ライとリオとは一緒のおうちで育った仲間なので!
生徒会には入るかわかんないけど、とにかくよろしくおねがいしまーっす!
あ、一年生なので。仲良くして下さいませえ!」
最初の印象が大事!
俺必殺の「サフィめろめろスマイル」をくらえ!
にこにこにこ!
掴まれた手ごと手をふりふり。
遠くの人は見えないかもしれないから、ぴょんこぴょんこして手を振る。
「ちょ、ちょっとサフィ!危ないから!」
あ、ごめんごめん!
てへへ。
ザワザワがシーンに変わり、悲鳴に変わった。
「きゃああああ!かわいいっ!」
「いつもお可愛らしいリオ様がなんだかお兄ちゃんみたいっ!仲良しなのねえ」
「一緒の家ってことは親族か?いわれてみれば似てる。
てか、可愛くね?」
「ぴょんぴょんしてるうう!いやああん!かわいすぎ!」
よし!多分好印象!
仲良くしてくれるかなあ?
「あのね。みなさま、よろしくしてくれまするか?」
こてんと首を傾げて問えば
「するするー!何か分からないことがあれば俺に聞いてくれ!」
「勉強も教えてやるぞー!」
「食堂のうまいメニュー教えてやる!」
「私も!いつでも声をかけてね!」
「よろしくね、サフィラスくん!」
先輩たちからありがたいお返事が。
やった!
俺の学校生活、順調!
「ありがとうございまする!
優しい先輩、好き!いい人がたくさん!
嬉しいです!サフィと呼んでくださいませね。
これからよろしくおねがいします!」
しっかりと礼をしてご挨拶を終えた。
ライが
「……なんていうか…さすがサフィだよね…。
あのね。知らない人にはついていかないようにね?
必ず誰かお友達といるようにね?」
としつこくお兄様みたいなことを言ってきた。
分かってるってば!任せてよ!
学校に入るまでに、優しい先輩たちが「入学祝い」って言って飴やらチョコやらお菓子を沢山くれた。
いいひとー!!!
ひとつ口に入れたら頭をゴツン!
「こら!知らない人からもらったものは、ちゃんと調べてから食べなさい!
今口に入れたものも一旦だして!
もう!サフィってば!すぐに餌付けされちゃうんだから!
貸して!僕が調べるから。『サーチ』
…うん。問題なさそうだね。はい、いいよ」
……俺はお散歩中の犬?
リオが口うるさいお母さんみたい。
なんか、あのリオがしっかりしてるの不思議。
大人になったんだねえ。
「ん?サフィ、なんか変なこと考えてない?」
「ええ?ないよー!
リオ、大人になってたなあ、って考えてただけー!」
「当たり前でしょ!一応生徒会長だしね!
僕、偉いんだよ?褒めていいよ!」
エヘン、と胸を張るリオは、やっぱりリオだった。
俺はお父様の腕の中で目を覚ました。
いつもの幸せな朝だ。
「うー…。おはよおゲイル」
「はは。サフィ、おはよう。
髪が凄えことになってるぞ?」
ちょいウォーターしながらゲイルが髪を手櫛でなおしてくれた。これだけで髪がとぅるんとぅるん。
カミールが羨む艶髪の出来上がり。
今日はちょっと不精をして、ティガーに部屋までご飯を運んでもらった。
昨日はしゃぎすぎたせいか、まだちょっとおねむ。
今日の朝食はパンケーキだった。
「ふわあ!な、な、なにこれ!なにこれ!!
すごーい!!」
なんと!パンケーキにネコちゃんの模様が!!
「これ、これどうやったのー?」
大興奮の俺に、ティガーが嬉しそうに説明してくれた。
フライパンに先に生地で絵を描いておく。
その上にまた生地を流し込むと、先に描いた生地の方が色が濃くなる。
くるりとひっくり返せば、イラストつきパンケーキの出来上がり!
おおお!天才じゃね?
さすがティガー!!
だけど一つ問題が。
「か、可愛すぎて食べれないよー!!」
ネコちゃんがつぶらな瞳で俺を見つめている。
こんなかわいい子にナイフを入れるなんて、俺には無理っ!
そしたら横からゲイルが裏声で
「おいしくできたボクをたべて?
ボク、サフィちゃんにたべてもらうためにうまれたの。
たべてほしいなあ?」
ああああん!そんなこといわれたら!
せめてネコちゃんを少しでもおいしくいただくために横に添えてあるクリームとフルーツをのせて。
目をぎゅっとつぶってパクリ!
「お、おいしーい!!」
「ふふ。良かった。
今日は生地にキャラメルを混ぜ込んでみました。
気に入っていただき光栄です」
胸に手を当てキレイに礼をするティガー。
あなたは天才ですか?
「ティガー、侍従なのに料理まで完璧!
ちょっと天才すぎない?」
「ふふふ。サフィラス様の侍従ですからね。
当然です」
朝からめっちゃテンション上がった!
おかげで目もパッチリだ!
ティガー、ありがとうね。
今日からは馬車に一人で乗って学校へ…のはずが。
ゲートでリオが転移してきた。
めちゃくちゃニコニコ。
「おはよう!サフィ!
一緒に学校に行こう!
生徒会のみんなにも紹介するね!」
ええ…マジい?
新入生代表しちゃったけど、あわよくば生徒会はスルーしたいと目論んでたからちょっとめんどいと思ったのは内緒の話。
リオと二人で登校したら周りがめちゃくちゃザワザワ。
「え?生徒会長が知らない子と登校してる!」
「嘘でしょ!同じ馬車から降りてなかった⁈
どういう関係⁈」
「いやー!リオ様がっ!」
ええ?
リオ、めっちゃ人気者!生徒会長って以上にファン多すぎない?
リオは逃げようとした俺の手をぎゅうってして、上に上げた。
「みんな、おはよう!
あのね、この子はサフィ!今年の新入生代表なんだよ!
すごく優秀で魔法もすごいの!
僕の大切な子で、ライと僕の仲間なんだよ。
生徒会にスカウトしたから、よろしくねー!」」
ひいいいい!
これ、退路断たれたやつ!
生徒会、確定なやつ!
ああああ!もう!仕方ない!
俺は腹を括った。
「みなさまー。俺はサフィラス・グリフィスです!
ゲイルの息子なの。
ライとリオとは一緒のおうちで育った仲間なので!
生徒会には入るかわかんないけど、とにかくよろしくおねがいしまーっす!
あ、一年生なので。仲良くして下さいませえ!」
最初の印象が大事!
俺必殺の「サフィめろめろスマイル」をくらえ!
にこにこにこ!
掴まれた手ごと手をふりふり。
遠くの人は見えないかもしれないから、ぴょんこぴょんこして手を振る。
「ちょ、ちょっとサフィ!危ないから!」
あ、ごめんごめん!
てへへ。
ザワザワがシーンに変わり、悲鳴に変わった。
「きゃああああ!かわいいっ!」
「いつもお可愛らしいリオ様がなんだかお兄ちゃんみたいっ!仲良しなのねえ」
「一緒の家ってことは親族か?いわれてみれば似てる。
てか、可愛くね?」
「ぴょんぴょんしてるうう!いやああん!かわいすぎ!」
よし!多分好印象!
仲良くしてくれるかなあ?
「あのね。みなさま、よろしくしてくれまするか?」
こてんと首を傾げて問えば
「するするー!何か分からないことがあれば俺に聞いてくれ!」
「勉強も教えてやるぞー!」
「食堂のうまいメニュー教えてやる!」
「私も!いつでも声をかけてね!」
「よろしくね、サフィラスくん!」
先輩たちからありがたいお返事が。
やった!
俺の学校生活、順調!
「ありがとうございまする!
優しい先輩、好き!いい人がたくさん!
嬉しいです!サフィと呼んでくださいませね。
これからよろしくおねがいします!」
しっかりと礼をしてご挨拶を終えた。
ライが
「……なんていうか…さすがサフィだよね…。
あのね。知らない人にはついていかないようにね?
必ず誰かお友達といるようにね?」
としつこくお兄様みたいなことを言ってきた。
分かってるってば!任せてよ!
学校に入るまでに、優しい先輩たちが「入学祝い」って言って飴やらチョコやらお菓子を沢山くれた。
いいひとー!!!
ひとつ口に入れたら頭をゴツン!
「こら!知らない人からもらったものは、ちゃんと調べてから食べなさい!
今口に入れたものも一旦だして!
もう!サフィってば!すぐに餌付けされちゃうんだから!
貸して!僕が調べるから。『サーチ』
…うん。問題なさそうだね。はい、いいよ」
……俺はお散歩中の犬?
リオが口うるさいお母さんみたい。
なんか、あのリオがしっかりしてるの不思議。
大人になったんだねえ。
「ん?サフィ、なんか変なこと考えてない?」
「ええ?ないよー!
リオ、大人になってたなあ、って考えてただけー!」
「当たり前でしょ!一応生徒会長だしね!
僕、偉いんだよ?褒めていいよ!」
エヘン、と胸を張るリオは、やっぱりリオだった。
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