171 / 538
第2部 サフィ10歳。伯爵家の息子です!
俺と生徒会
なんかもう盛りだくさんだった一日を終え、俺は元気よく帰宅!
しようとしたら、リオがクラスに迎えに来た。
「生徒会長!」
「リオ先輩⁈」
あ!ヤベ!
こそこそと反対の出口から逃げようとしてたら、リースくんに捕まった。
「サフィなにしてるんだい?お迎えだよ」
空気呼んで!
これ、絶対に生徒会連行されるやつじゃん!
「サフィ!迎えに来たよー!
みんなサフィに会いたいって待ってるんだよ!
さあ、行くよ!」
ミ、ミルくん!助けてええ!
「こーら。リオ先輩をおまたせしちゃダメでしょ!
さっさと支度しなさい!」
あーん!いけずう!
仲間に売られた俺は、しょもしょもと荷物をまとめたのでした。
リオにガッツリ腕を掴まれ連行される俺。
「サフィちゃん、どうしたの?」
「リオにれんこーされてるの」
「生徒会長!あんまり叱らないであげてね」
俺が叱られる前提なのおかしいから!
「叱られませんー!まだ悪いことしてませんし!」
「あはは!大丈夫だよー?
みんなに紹介するだけだから!」
リオの言葉で安心したのか、みんなにこにこしながらドナドナされる俺をよしよしして通り過ぎていく。
「あはは。サフィってばもうみんなに可愛がられてる!」
「リオのせいでしょおが!」
他人ごとだとおもって!
ズルズルと連れていかれた生徒会室。
コンコン、とリオがノックするやいなや、ドアが開いた。
「ようこそサフィちゃん!おいでませ生徒会!」
生徒会の人(たぶん)が勢ぞろい。
ワクワク顔でお出迎えだった!
「ひょわ!」
いきなりわらわらと大きな人たちに囲まれる。
「いやあん!かんわゆい!
リオが自慢するだけあるわー!」
「ふふふ。なんだかお人形さんみたいですねえ。頭を撫でても良いですか?」
返事してないのに撫で始めた!
自由かよ!
「ま、またれよーーー!!!
えっと、落ち着いて下さいませー!
なでなでの前に自己紹介でしょーが!」
俺は大きく手を広げてみんなを遠ざけ、カッコよく名乗りをあげた。
「俺は魔法科1年のサフィラス・グリフィスです!
リオとは…いっしょのお家で暮らした仲間!
よろしくしてくださいませ!」
ペコリ!
完璧!礼儀正しくご挨拶。
これ基本ですからね!
俺のスンバラシイご挨拶に、先輩たちは目をぱちくり。
慌てて居住まいを正してご挨拶してくれたのでした。
「ごめんね
改めてご挨拶させてもらうね。私はオルトガ・グリーン。
リオと同じ3年で副会長をさせてもらっている」
シルバーブロンドの前髪を片側だけ下ろした眼鏡のイケメンさん。
スラリとした理知的な感じだけど、この人がいきなりナデナデかました人である。
ジトー、と見てたら、横のお姉さんが苦笑した。
うちの国には珍しい浅黒い肌。ウエーブのかかった黒髪ロングのセクシーなお姉さまだ。
「ごめんなさいねえ。オル先輩ってば可愛いものが大好きだから。
私は2年のアーシャ・スクラムよ。書記なの」
「で、俺は会計。ルーシュ・スクラム!
アーシャと俺は双子な!んで交換留学生なんだ。よろしく!」
アーシャ先輩と同じく浅黒い肌、黒髪ウルフヘアのワイルドな先輩が割り込んできた。
なんか、この2人は貴族っていうよりも海賊って感じ。
自由な雰囲気。
握手したらブンブンって振られた。元気い!
「僕はロイド・オドネル。2年書記だよ。よろしく。
なにかあれば言ってね?」
濃い目のメンバーの中でなんてまともそうな先輩!
穏やかそうで、生徒会の良心って感じ!
リースくんみを感じる!
「ロイド先輩、落ち着くーーー!!!」
この総勢5名が今季生徒会メンバーらしい。
生徒会の仕事中にリオが「サフィが」「サフィが」とうるさいらしくて、どんな子なのかって入学を楽しみにしてたんだって。
「家に招待させて、って頼んでも全然会わせてくれないんだもの!
リオ先輩にとってそんなに大切な子なら、会ってみたいでしょ?」
「だって、サフィってばすっごく忙しいんだよ?
僕だってなかなか一緒に過ごせないんだから!」
「ホント?」
疑わしげな先輩たちに俺は自慢げに胸を張ってみせた。
「うん。俺、冒険者ですので!
見習いとして、空いた時間はギルドに通ってたの」
「ええ?!サフィちゃん、冒険者なの⁈
グリフィス伯爵家なら、お父上はゲルリアス様でしょ?
高位貴族じゃないの!」
「俺のお父様も一緒にギルド行くんだよー!
ゲイルは治療してるの」
「そんなチビっちゃいのに大丈夫か?危なくねえ?」
「チビではありません!これからおっきくなるし!
俺ツエエですので、問題なしです!」
「マジで色々と規格外だよなあ!」
「こんなに可愛らしいのに!いやあ、面白い子ですねえ!」
「で。気付いた?」
リオがにこにこしながら俺の両手をぎゅっとにぎった。
「本来書記と会計が2人ずつなんだよねー。
でもね、会計が居ないの。
サフィって計算はとくいだったよね?」
「あーーー!あーーーー!あーーーー!
きこえませーーーーん」
「サフィちゃん計算がとくいなの?」
「おお!そいつはいい!アーシャ一人だと限界でさあ!」
「いや、サフィの意見も聞いてみないと」
一見みんなを諫めながら一番常識的なことを言っているようですが。
オル先輩ってば「自己紹介も終えたことだし。もう解禁だよね?」とばかりに俺をしっかりと抱えて頭なでなでしてるからね?
しかし俺は機会を逃さないので!
「忙しいから無理です!」
ときっぱりとお断りした。
そしたら生徒会メンバー呆然。
断わられることを想定してなかったみたい。
「この空気で断る?!」
「え?学院の生徒会だよ?」
「あのね、一応生徒会って将来のエリートコースだよ?」
「無理ですってば!」
「サフィ、生徒会はこの学校の生徒の憧れのポジションなんだよ?!
生徒会に入って、僕と一緒に学校に通おうよ!
1年しか一緒に通えないんだから!
僕サフィと通うの楽しみにしてたんだよ!」
リオ、必死か!
「だが、断る!!」
ただでさえ忙しいのに、生徒会なんて入ったらお友達と過ごす時間が減っちゃうでしょお!
居残りなんてしたらゲイルと過ごす時間が減るし!
キースに訓練して貰う時間もへっちゃうじゃん!
放っておくとお兄様が闇落しちゃうし。
俺だっていろいろ大変なんだからねっ?
その合間にライリオと遊んであげてたことを褒めてほしい!
しっかりと2本の足で大地を踏みしめ胸の前で腕を組み「これは譲らぬ!」とアピールする。
「…サフィちゃんのためにお菓子を作ってきたのに……」
せくしー先輩がしょんぼりと可愛らしい袋を取り出した。
「それはいただきます!
クッキーですか?ケーキでしょおか?」
シュバっと受け取りうきうきと覗き込めば……
「ふわあああ!アップルパイだああああ!!!
俺、俺、アップルパイだいすきいいいい!!!」
やったあやったあとピョンピョンしていたら、すすす、とロイド先輩が椅子を進めてくれた。
「せっかくだし、食べて行ったら?」
すかさず横からお茶が差し出される。
「これ、俺らの国のお茶。スパイス入りなんだ。
アップルパイと相性ばっちり!」
「ルーシュの淹れるお茶は美味しいのよお!」
こ、この匂いは!
「ジンジャーミルクティー!!!
しかもシナモンとカルダモンの匂いする!!アップルパイと相性抜群のやつ!!」
こくりとすれば、鼻に抜けるスパイシーな香り!
ミルクに負けないように紅茶は濃い目。お砂糖もたっぷり!
お次はお楽しみアップルパイを…
ぱくり!
「おおお!このアップルパイ!シナモンとレーズンたっぷり!
美味しいいいい!!」
ぱくぱくぱくぱく。
ごくごくごくごく。
俺は夢中でおやつをいただいてしまった。
そしてお腹満たされぽんぽこりんのまったりタイム。
な、なんて恐ろしい生徒会のコンビネーション!
素早く去るはずだったのに、いつの間にかオル先輩のお膝に…!
リオがにこにこしながら言った。
「生徒会に入ればアーシャのお菓子とルーシュのお茶が毎日日替わりで提供されるよ?
忙しいなら朝だけでもどうかなあ?
1時間くらい早く登校するだけだよ?
起きれないなら僕が起こしにいってあげるし」
「………朝だけ……?そしたらおやつは……?」
「朝食を控えめにしてくればいいんじゃね?」
「朝ならマフィンとかもいいわねえ!フルーツたっぷりで…」
おおおおお!!
そこにオル先輩が「そういえば」ととんでもないことを言い出した。
「ねえ。サフィのお父上は確かゲルリアス様だろう?」
「うん。そうだけど?」
「実は伯爵も学生時代は生徒会の役員でね。伝説の生徒会長だったみたいだよ。
ここに写真もあるけど…見たい?
生徒会に入ってくれたら見せてあげられるんだけどね?」
「サフィが生徒会入りなんて、ゲイル叔父様も喜ぶんじゃないかなあ?
自慢の息子だよね!」
「………あさだけ……」
「え?」
「朝だけなら。入ってもいい!…かもしれない!」
「入ってくれるの?!」
「朝だけでもいいわよ!サフィちゃんなら大歓迎!」
「偉いぞ、チビ!」
ルーシュ先輩!チビって誰のこと?!
オル先輩の俺を撫でる手が高速になった。
はげるのでやめれ。
ロイド先輩がにこにこと
「サフィ席、用意しておくね!」
と笑った。
こうして気付けば俺は入るつもりのない生徒会に入っていた。
生徒会メンバー…恐ろしい子!!
※※※
ゲイルが主役のスピンオフ「俺が聖女⁈いや、ねえわ!全力回避!(ゲイルの話)」を連載開始しております。
若かりしパパと公爵の話(ifストーリー)となります。
よろしければぜひご覧くださいませ♡
イイネ、ブクマいただければ嬉しいですฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)
しようとしたら、リオがクラスに迎えに来た。
「生徒会長!」
「リオ先輩⁈」
あ!ヤベ!
こそこそと反対の出口から逃げようとしてたら、リースくんに捕まった。
「サフィなにしてるんだい?お迎えだよ」
空気呼んで!
これ、絶対に生徒会連行されるやつじゃん!
「サフィ!迎えに来たよー!
みんなサフィに会いたいって待ってるんだよ!
さあ、行くよ!」
ミ、ミルくん!助けてええ!
「こーら。リオ先輩をおまたせしちゃダメでしょ!
さっさと支度しなさい!」
あーん!いけずう!
仲間に売られた俺は、しょもしょもと荷物をまとめたのでした。
リオにガッツリ腕を掴まれ連行される俺。
「サフィちゃん、どうしたの?」
「リオにれんこーされてるの」
「生徒会長!あんまり叱らないであげてね」
俺が叱られる前提なのおかしいから!
「叱られませんー!まだ悪いことしてませんし!」
「あはは!大丈夫だよー?
みんなに紹介するだけだから!」
リオの言葉で安心したのか、みんなにこにこしながらドナドナされる俺をよしよしして通り過ぎていく。
「あはは。サフィってばもうみんなに可愛がられてる!」
「リオのせいでしょおが!」
他人ごとだとおもって!
ズルズルと連れていかれた生徒会室。
コンコン、とリオがノックするやいなや、ドアが開いた。
「ようこそサフィちゃん!おいでませ生徒会!」
生徒会の人(たぶん)が勢ぞろい。
ワクワク顔でお出迎えだった!
「ひょわ!」
いきなりわらわらと大きな人たちに囲まれる。
「いやあん!かんわゆい!
リオが自慢するだけあるわー!」
「ふふふ。なんだかお人形さんみたいですねえ。頭を撫でても良いですか?」
返事してないのに撫で始めた!
自由かよ!
「ま、またれよーーー!!!
えっと、落ち着いて下さいませー!
なでなでの前に自己紹介でしょーが!」
俺は大きく手を広げてみんなを遠ざけ、カッコよく名乗りをあげた。
「俺は魔法科1年のサフィラス・グリフィスです!
リオとは…いっしょのお家で暮らした仲間!
よろしくしてくださいませ!」
ペコリ!
完璧!礼儀正しくご挨拶。
これ基本ですからね!
俺のスンバラシイご挨拶に、先輩たちは目をぱちくり。
慌てて居住まいを正してご挨拶してくれたのでした。
「ごめんね
改めてご挨拶させてもらうね。私はオルトガ・グリーン。
リオと同じ3年で副会長をさせてもらっている」
シルバーブロンドの前髪を片側だけ下ろした眼鏡のイケメンさん。
スラリとした理知的な感じだけど、この人がいきなりナデナデかました人である。
ジトー、と見てたら、横のお姉さんが苦笑した。
うちの国には珍しい浅黒い肌。ウエーブのかかった黒髪ロングのセクシーなお姉さまだ。
「ごめんなさいねえ。オル先輩ってば可愛いものが大好きだから。
私は2年のアーシャ・スクラムよ。書記なの」
「で、俺は会計。ルーシュ・スクラム!
アーシャと俺は双子な!んで交換留学生なんだ。よろしく!」
アーシャ先輩と同じく浅黒い肌、黒髪ウルフヘアのワイルドな先輩が割り込んできた。
なんか、この2人は貴族っていうよりも海賊って感じ。
自由な雰囲気。
握手したらブンブンって振られた。元気い!
「僕はロイド・オドネル。2年書記だよ。よろしく。
なにかあれば言ってね?」
濃い目のメンバーの中でなんてまともそうな先輩!
穏やかそうで、生徒会の良心って感じ!
リースくんみを感じる!
「ロイド先輩、落ち着くーーー!!!」
この総勢5名が今季生徒会メンバーらしい。
生徒会の仕事中にリオが「サフィが」「サフィが」とうるさいらしくて、どんな子なのかって入学を楽しみにしてたんだって。
「家に招待させて、って頼んでも全然会わせてくれないんだもの!
リオ先輩にとってそんなに大切な子なら、会ってみたいでしょ?」
「だって、サフィってばすっごく忙しいんだよ?
僕だってなかなか一緒に過ごせないんだから!」
「ホント?」
疑わしげな先輩たちに俺は自慢げに胸を張ってみせた。
「うん。俺、冒険者ですので!
見習いとして、空いた時間はギルドに通ってたの」
「ええ?!サフィちゃん、冒険者なの⁈
グリフィス伯爵家なら、お父上はゲルリアス様でしょ?
高位貴族じゃないの!」
「俺のお父様も一緒にギルド行くんだよー!
ゲイルは治療してるの」
「そんなチビっちゃいのに大丈夫か?危なくねえ?」
「チビではありません!これからおっきくなるし!
俺ツエエですので、問題なしです!」
「マジで色々と規格外だよなあ!」
「こんなに可愛らしいのに!いやあ、面白い子ですねえ!」
「で。気付いた?」
リオがにこにこしながら俺の両手をぎゅっとにぎった。
「本来書記と会計が2人ずつなんだよねー。
でもね、会計が居ないの。
サフィって計算はとくいだったよね?」
「あーーー!あーーーー!あーーーー!
きこえませーーーーん」
「サフィちゃん計算がとくいなの?」
「おお!そいつはいい!アーシャ一人だと限界でさあ!」
「いや、サフィの意見も聞いてみないと」
一見みんなを諫めながら一番常識的なことを言っているようですが。
オル先輩ってば「自己紹介も終えたことだし。もう解禁だよね?」とばかりに俺をしっかりと抱えて頭なでなでしてるからね?
しかし俺は機会を逃さないので!
「忙しいから無理です!」
ときっぱりとお断りした。
そしたら生徒会メンバー呆然。
断わられることを想定してなかったみたい。
「この空気で断る?!」
「え?学院の生徒会だよ?」
「あのね、一応生徒会って将来のエリートコースだよ?」
「無理ですってば!」
「サフィ、生徒会はこの学校の生徒の憧れのポジションなんだよ?!
生徒会に入って、僕と一緒に学校に通おうよ!
1年しか一緒に通えないんだから!
僕サフィと通うの楽しみにしてたんだよ!」
リオ、必死か!
「だが、断る!!」
ただでさえ忙しいのに、生徒会なんて入ったらお友達と過ごす時間が減っちゃうでしょお!
居残りなんてしたらゲイルと過ごす時間が減るし!
キースに訓練して貰う時間もへっちゃうじゃん!
放っておくとお兄様が闇落しちゃうし。
俺だっていろいろ大変なんだからねっ?
その合間にライリオと遊んであげてたことを褒めてほしい!
しっかりと2本の足で大地を踏みしめ胸の前で腕を組み「これは譲らぬ!」とアピールする。
「…サフィちゃんのためにお菓子を作ってきたのに……」
せくしー先輩がしょんぼりと可愛らしい袋を取り出した。
「それはいただきます!
クッキーですか?ケーキでしょおか?」
シュバっと受け取りうきうきと覗き込めば……
「ふわあああ!アップルパイだああああ!!!
俺、俺、アップルパイだいすきいいいい!!!」
やったあやったあとピョンピョンしていたら、すすす、とロイド先輩が椅子を進めてくれた。
「せっかくだし、食べて行ったら?」
すかさず横からお茶が差し出される。
「これ、俺らの国のお茶。スパイス入りなんだ。
アップルパイと相性ばっちり!」
「ルーシュの淹れるお茶は美味しいのよお!」
こ、この匂いは!
「ジンジャーミルクティー!!!
しかもシナモンとカルダモンの匂いする!!アップルパイと相性抜群のやつ!!」
こくりとすれば、鼻に抜けるスパイシーな香り!
ミルクに負けないように紅茶は濃い目。お砂糖もたっぷり!
お次はお楽しみアップルパイを…
ぱくり!
「おおお!このアップルパイ!シナモンとレーズンたっぷり!
美味しいいいい!!」
ぱくぱくぱくぱく。
ごくごくごくごく。
俺は夢中でおやつをいただいてしまった。
そしてお腹満たされぽんぽこりんのまったりタイム。
な、なんて恐ろしい生徒会のコンビネーション!
素早く去るはずだったのに、いつの間にかオル先輩のお膝に…!
リオがにこにこしながら言った。
「生徒会に入ればアーシャのお菓子とルーシュのお茶が毎日日替わりで提供されるよ?
忙しいなら朝だけでもどうかなあ?
1時間くらい早く登校するだけだよ?
起きれないなら僕が起こしにいってあげるし」
「………朝だけ……?そしたらおやつは……?」
「朝食を控えめにしてくればいいんじゃね?」
「朝ならマフィンとかもいいわねえ!フルーツたっぷりで…」
おおおおお!!
そこにオル先輩が「そういえば」ととんでもないことを言い出した。
「ねえ。サフィのお父上は確かゲルリアス様だろう?」
「うん。そうだけど?」
「実は伯爵も学生時代は生徒会の役員でね。伝説の生徒会長だったみたいだよ。
ここに写真もあるけど…見たい?
生徒会に入ってくれたら見せてあげられるんだけどね?」
「サフィが生徒会入りなんて、ゲイル叔父様も喜ぶんじゃないかなあ?
自慢の息子だよね!」
「………あさだけ……」
「え?」
「朝だけなら。入ってもいい!…かもしれない!」
「入ってくれるの?!」
「朝だけでもいいわよ!サフィちゃんなら大歓迎!」
「偉いぞ、チビ!」
ルーシュ先輩!チビって誰のこと?!
オル先輩の俺を撫でる手が高速になった。
はげるのでやめれ。
ロイド先輩がにこにこと
「サフィ席、用意しておくね!」
と笑った。
こうして気付けば俺は入るつもりのない生徒会に入っていた。
生徒会メンバー…恐ろしい子!!
※※※
ゲイルが主役のスピンオフ「俺が聖女⁈いや、ねえわ!全力回避!(ゲイルの話)」を連載開始しております。
若かりしパパと公爵の話(ifストーリー)となります。
よろしければぜひご覧くださいませ♡
イイネ、ブクマいただければ嬉しいですฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)
あなたにおすすめの小説
結婚式の翌朝、夫に「皇太子の愛人だろう」と捨てられました――ですが私は、亡き国王の娘です
柴田はつみ
恋愛
母の遺した薬草店を守りながら、慎ましく暮らしていたアンリ。
そんな彼女に求婚してきたのは、国内でも名高い騎士にして公爵家当主、アルファだった。
真っすぐな想いを向けられ、彼を信じて結婚したアンリ。
けれど幸せなはずの結婚式の翌朝、夫は冷たく言い放つ。
「君を愛していると本気で思っていたのかい? 」
彼はアンリが第一皇太子と深い仲にあり、自分との結婚は身を隠すための偽装だと誤解していたのだ。
アンリは実は、亡き国王の婚外子。
皇太子にとっては、隠して守らなければならない妹だったのである。
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
あなたの愛したご令嬢は俺なんです
久野字
BL
「愛しい令息と結ばれたい。お前の家を金銭援助するからなんとかしろ」
没落寸前の家を救うため、強制的な契約を結ばれたアディル。一年限りで自分の体が令嬢に変わる秘薬を飲まされた彼は、無事に令息と思いを通じ合わせることに成功するが……
「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った
歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。
だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」
追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。
舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。
一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。
「もう、残業はしません」
「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった
歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。
だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」
追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。
一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。
誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。
「その言葉は、もう翻訳できません」
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。