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一路王国へ!
大漁たいりょー!
「みなのしゅー!
ドッカーンするので離れてて下されよ!」
言っている間に、みんな甲板に場所を作りバーべキューの準備に入り始めております。
学習能力と食い意地!
手が空いたメンバーは「サ・フィ・イ!サ・フィ・イ!」と野太い声援を送っておる。
おお!なんか盛り上がってきたーーー!!
よーっし!!
「アイススピアー!!」
ぐさぐさっと命中!!したら
「トルネード!」
大イカ大タコまとめて持ち上げ「かーらーのー!ウインドカッター!ファイアー!」程よく焼き上げます。
「おおおおー!!調理まで!!」
焼きあがるいい香りにみんなが歓声をあげた。
ふっふっふ。これだけではないのですよ。
みよ!
「こ、これは……!!!」
そう。俺は火力を微妙に調整し、イカタコのお刺身部分を残しておいたのです!
ドヤアアア!!!
「生もおいしいですので!余すところなくおいしく頂くため工夫をこらしました!」
えっへん!
「焼いたやつもまだ味つけはしてないからね。お好みで味付けしてお召し上がりください」
「マジか!サフィ、芸が細かすぎるだろ!すげえぞよくやった!!」
前回味を占めた勢、大絶賛!
焼く手間もなく完璧な仕上がり!我ながら天才!
あっという間に大宴会が始まりました。
でも、今回はもう一仕事あるのです。
前回は1クラーケンだけだったけど、今回は違う。
大イカ、大タコ、そして多分そのお仲間。まとめて5クラーケンもゲットしたのでございまする!
多分これで海のクラーケン激減したと思う。安心して旅してほしい。
なんてね。たくさん獲ったのは、単にお持ち帰りしたかったから!
聖女様を助けたお礼に、帝国から大容量のマジックバックを貰ったのだ!
何か欲しいものがあれば、と言われ、即決。
「ものすごい大容量のマジックバッグが欲しいです!!!!」
宝石とか金貨とか、宝物とかじゃなくていいのかって驚かれたけど。
そんなものよりマジックバッグ!
帰りにもイカとるつもりだし、冒険の時にテントとかお布団とか持っていきたいんだもん。
野営は好きなんだけど、地面だとやっぱり身体が痛くなっちゃうんだよね。
ヒールで治すけどやっぱり快適に冒険したいでしょ?
てことで。そのお礼が今から大活躍する。
獲ったイカを薄ーくスライス。
ミカミカに頼んであった調味液につけて煮込んでもらう。
せっせと準備する俺にみんな興味深々。
あまりにもキラキラした目をしておるので、念のため釘をさしておいた。
「これは食べちゃダメだよ。後のお楽しみなので」
「えーーーー?!」
「お土産にするんだもん。ちょっとだけ味見はさせてあげますのでね。それでがまん。
でもってもしも食べちゃったら……」
俺はうーん、と考えた。
「王国の人は『トルネードでとおっても高い高ーいの刑』の刑。王国のメンバーは抱っこ禁止令!」
「トートルネード?!」
帝国勢は青ざめ、
「ええええっ?!それは酷い!」
いや、つまみ食いしなきゃいいでしょおが。
みんながワイワイ酒を飲みイカに舌鼓を打っている間にも、俺は黙々と調理。
コックさんたちが「どういう料理なのですか?」と集まってきて一緒に手伝ってくれるからはかどりまくり!
まずはお土産煮込んでる間に、タコの足の一部を小さくぶつ切りにします。
何しろ元の大きさが大きさだから。ここは思い切って大量に。
「できたぞ!」
そしたら、みじん切りしたキャベツとお粉に卵液を入れ、出汁とお醤油を混ぜた液で溶いて……紅ショウガはなかったので似たような香草を刻んで入れた。
準備ができたら、次は焼きだ。タコ焼き機!は無いから、鉄製の小さなココット皿みたいなのに油を塗って流しいれて「ファイアー!」一気にカリっと焼き上げる。
焼けたのは今度は大きな鉄板にパカンパカンと出してもらって、上側もカリっと油で焼いたらできあがり。
お好み焼き風タコ焼き!かんせーい!
まずは第一弾をみんなで主食。
「ふをおおおお!!これこれ!!これなの、俺が求めてたものは!上品なお味もいいけど、こういうジャンクなものが食べたかったのおおおお!!!」
久しぶりに口にする懐かしの味に俺、泣きそうです。
「みんなも食べてみて!サフィ特製、タコ焼きでございまする!」
よだれを出さんばかりに見ていたコックさんたちの手が一斉にのびた。
「お、おお!!な、なんですかな、これは。パンでもなく……不思議な触感です!外側はパリッとしておるのに、中はトロリ。タコかだ出る出汁がまた……!!!」
「ソースとマヨもつけてみて」
「ほうほう。……!!なんたることだ!ガツンとくるこの旨味!癖になります!!」
大変気に入っていただいたようである。よきよき。癖になるよねええ!!
このお皿、結構な数があったからずらっと並べて一気に大量に。
焼いてもらってる間に、空いた皿にまた同じことを繰り返し、どんどんベルトコンベア式で作り続けた。
と言っても、俺は最初の見本を見せた後はファイアーするだけだったんだけどね。
コックさんたちが並んでせっせと頑張ってくれました。
できたものは半分はお土産用として小分けして保存容器に入れてマジックバックに。
残りは飲み会勢のところにどんどこ運んでもらった。
ソースとマヨネーズも添えてお好みでどうぞ。鰹節が欲しいけどそこは仕方ない。
果たしてみんなの感想は……
「ゲイル、サフィをウチにくれ!!サフィ、俺のために飯を作って欲しい!頼む!将来は団長の地位を継がせてやるから!!」
タコ焼きを口いっぱいに頬張りりながら団長が吠えた。
すかさずゲイルが団長の頭をはたく。
「やるわけねえだろうが!サフィは俺の後を継ぐって決まってんだよ。俺の!」
「そもそも、サフィは私と婚約する予定(仮)です!あげるわけないでしょう!」
お兄様、まだ言ってる。(仮)とつけているあたりが芸が細かい。
「お兄様、婚約者のふりはもうよきですよ?万事解決いたしましたのでね!」
「振られたな、殿下」
「まだ出会って5年ですからね。長期戦覚悟ですから。手放すつもりはないのでご心配なく」
「はあ?サフィはずっとお父様とウチにいるんだよ。結婚なんてしなくてもいい」
「ゲイル。王城ならゲートで繋がっていますから、いつでも自由に行き来できるんですよ?」
「…………万が一サフィが選ぶのなら認めてやらんこともない。まずは婚約からだぞ?順序は守れよ?手エ出すなよ?」
「私を何だと思っているんですか?」
「ムッツリ」
なぬ!それは聞き捨てなりませぬぞ!
「お兄様、ムッツリ?おっぱい好きな人?」
「お前いきなりそれかよ!」
ゲイルがゲラゲラ笑いだした。
「サフィ?!違うからね?!
ゲイル、私のサフィに何を教えているんだ?」
「レオン、俺が教えたわけじゃねえ!俺は別におっぱいが好きってわけじゃねえからな!」
「え?嫌いなの?ウソでしょっ⁉︎そんな人っている⁉︎」
「いや、おっぱいは好きだけどもな?!てかお前のそのおっぱい至上主義みたいなの、なんだんだ?!」
ワイワイ言ってたら、リオがすっ飛んできた。
「ちょっとゲイル!卑猥なことを大声で言わないでよ!サフィだっているんだから!教育に悪いでしょ!」
「サフィが言い出したんだ!俺じゃねえよ!」
「えー。俺のせい?」
「サフィ!ちょっとこっちに来て!」
みんなが楽しそうにしてるのに、俺だけすみっこでリオにこんこんと説教されました。
「おっぱいとか人前で言ったらダメでしょ」から始まって、「そういえば帝国でもパンツとか言い出したよね?
そもそもサフィには恥じらいってものが」うんぬんかんぬん。
せっかくイカ獲ったのに……。なんで俺だけお説教……?
「……イカ……まだお料理途中」
こう言ってようやく俺は説教から解放されたのでした。
ドッカーンするので離れてて下されよ!」
言っている間に、みんな甲板に場所を作りバーべキューの準備に入り始めております。
学習能力と食い意地!
手が空いたメンバーは「サ・フィ・イ!サ・フィ・イ!」と野太い声援を送っておる。
おお!なんか盛り上がってきたーーー!!
よーっし!!
「アイススピアー!!」
ぐさぐさっと命中!!したら
「トルネード!」
大イカ大タコまとめて持ち上げ「かーらーのー!ウインドカッター!ファイアー!」程よく焼き上げます。
「おおおおー!!調理まで!!」
焼きあがるいい香りにみんなが歓声をあげた。
ふっふっふ。これだけではないのですよ。
みよ!
「こ、これは……!!!」
そう。俺は火力を微妙に調整し、イカタコのお刺身部分を残しておいたのです!
ドヤアアア!!!
「生もおいしいですので!余すところなくおいしく頂くため工夫をこらしました!」
えっへん!
「焼いたやつもまだ味つけはしてないからね。お好みで味付けしてお召し上がりください」
「マジか!サフィ、芸が細かすぎるだろ!すげえぞよくやった!!」
前回味を占めた勢、大絶賛!
焼く手間もなく完璧な仕上がり!我ながら天才!
あっという間に大宴会が始まりました。
でも、今回はもう一仕事あるのです。
前回は1クラーケンだけだったけど、今回は違う。
大イカ、大タコ、そして多分そのお仲間。まとめて5クラーケンもゲットしたのでございまする!
多分これで海のクラーケン激減したと思う。安心して旅してほしい。
なんてね。たくさん獲ったのは、単にお持ち帰りしたかったから!
聖女様を助けたお礼に、帝国から大容量のマジックバックを貰ったのだ!
何か欲しいものがあれば、と言われ、即決。
「ものすごい大容量のマジックバッグが欲しいです!!!!」
宝石とか金貨とか、宝物とかじゃなくていいのかって驚かれたけど。
そんなものよりマジックバッグ!
帰りにもイカとるつもりだし、冒険の時にテントとかお布団とか持っていきたいんだもん。
野営は好きなんだけど、地面だとやっぱり身体が痛くなっちゃうんだよね。
ヒールで治すけどやっぱり快適に冒険したいでしょ?
てことで。そのお礼が今から大活躍する。
獲ったイカを薄ーくスライス。
ミカミカに頼んであった調味液につけて煮込んでもらう。
せっせと準備する俺にみんな興味深々。
あまりにもキラキラした目をしておるので、念のため釘をさしておいた。
「これは食べちゃダメだよ。後のお楽しみなので」
「えーーーー?!」
「お土産にするんだもん。ちょっとだけ味見はさせてあげますのでね。それでがまん。
でもってもしも食べちゃったら……」
俺はうーん、と考えた。
「王国の人は『トルネードでとおっても高い高ーいの刑』の刑。王国のメンバーは抱っこ禁止令!」
「トートルネード?!」
帝国勢は青ざめ、
「ええええっ?!それは酷い!」
いや、つまみ食いしなきゃいいでしょおが。
みんながワイワイ酒を飲みイカに舌鼓を打っている間にも、俺は黙々と調理。
コックさんたちが「どういう料理なのですか?」と集まってきて一緒に手伝ってくれるからはかどりまくり!
まずはお土産煮込んでる間に、タコの足の一部を小さくぶつ切りにします。
何しろ元の大きさが大きさだから。ここは思い切って大量に。
「できたぞ!」
そしたら、みじん切りしたキャベツとお粉に卵液を入れ、出汁とお醤油を混ぜた液で溶いて……紅ショウガはなかったので似たような香草を刻んで入れた。
準備ができたら、次は焼きだ。タコ焼き機!は無いから、鉄製の小さなココット皿みたいなのに油を塗って流しいれて「ファイアー!」一気にカリっと焼き上げる。
焼けたのは今度は大きな鉄板にパカンパカンと出してもらって、上側もカリっと油で焼いたらできあがり。
お好み焼き風タコ焼き!かんせーい!
まずは第一弾をみんなで主食。
「ふをおおおお!!これこれ!!これなの、俺が求めてたものは!上品なお味もいいけど、こういうジャンクなものが食べたかったのおおおお!!!」
久しぶりに口にする懐かしの味に俺、泣きそうです。
「みんなも食べてみて!サフィ特製、タコ焼きでございまする!」
よだれを出さんばかりに見ていたコックさんたちの手が一斉にのびた。
「お、おお!!な、なんですかな、これは。パンでもなく……不思議な触感です!外側はパリッとしておるのに、中はトロリ。タコかだ出る出汁がまた……!!!」
「ソースとマヨもつけてみて」
「ほうほう。……!!なんたることだ!ガツンとくるこの旨味!癖になります!!」
大変気に入っていただいたようである。よきよき。癖になるよねええ!!
このお皿、結構な数があったからずらっと並べて一気に大量に。
焼いてもらってる間に、空いた皿にまた同じことを繰り返し、どんどんベルトコンベア式で作り続けた。
と言っても、俺は最初の見本を見せた後はファイアーするだけだったんだけどね。
コックさんたちが並んでせっせと頑張ってくれました。
できたものは半分はお土産用として小分けして保存容器に入れてマジックバックに。
残りは飲み会勢のところにどんどこ運んでもらった。
ソースとマヨネーズも添えてお好みでどうぞ。鰹節が欲しいけどそこは仕方ない。
果たしてみんなの感想は……
「ゲイル、サフィをウチにくれ!!サフィ、俺のために飯を作って欲しい!頼む!将来は団長の地位を継がせてやるから!!」
タコ焼きを口いっぱいに頬張りりながら団長が吠えた。
すかさずゲイルが団長の頭をはたく。
「やるわけねえだろうが!サフィは俺の後を継ぐって決まってんだよ。俺の!」
「そもそも、サフィは私と婚約する予定(仮)です!あげるわけないでしょう!」
お兄様、まだ言ってる。(仮)とつけているあたりが芸が細かい。
「お兄様、婚約者のふりはもうよきですよ?万事解決いたしましたのでね!」
「振られたな、殿下」
「まだ出会って5年ですからね。長期戦覚悟ですから。手放すつもりはないのでご心配なく」
「はあ?サフィはずっとお父様とウチにいるんだよ。結婚なんてしなくてもいい」
「ゲイル。王城ならゲートで繋がっていますから、いつでも自由に行き来できるんですよ?」
「…………万が一サフィが選ぶのなら認めてやらんこともない。まずは婚約からだぞ?順序は守れよ?手エ出すなよ?」
「私を何だと思っているんですか?」
「ムッツリ」
なぬ!それは聞き捨てなりませぬぞ!
「お兄様、ムッツリ?おっぱい好きな人?」
「お前いきなりそれかよ!」
ゲイルがゲラゲラ笑いだした。
「サフィ?!違うからね?!
ゲイル、私のサフィに何を教えているんだ?」
「レオン、俺が教えたわけじゃねえ!俺は別におっぱいが好きってわけじゃねえからな!」
「え?嫌いなの?ウソでしょっ⁉︎そんな人っている⁉︎」
「いや、おっぱいは好きだけどもな?!てかお前のそのおっぱい至上主義みたいなの、なんだんだ?!」
ワイワイ言ってたら、リオがすっ飛んできた。
「ちょっとゲイル!卑猥なことを大声で言わないでよ!サフィだっているんだから!教育に悪いでしょ!」
「サフィが言い出したんだ!俺じゃねえよ!」
「えー。俺のせい?」
「サフィ!ちょっとこっちに来て!」
みんなが楽しそうにしてるのに、俺だけすみっこでリオにこんこんと説教されました。
「おっぱいとか人前で言ったらダメでしょ」から始まって、「そういえば帝国でもパンツとか言い出したよね?
そもそもサフィには恥じらいってものが」うんぬんかんぬん。
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小説家になろう様でも投稿しています。