もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中

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ただいまーの学園生活

久しぶりの学園へ

「ミルくーん!!リースくん!ミンミン!久しぶりいいい!」

1ヶ月近くお休みしてた学園!
懐かしい気すらするみんなを見つけて、俺は駆け出した。

「あ!サフィ!サフィだああああ!」
「走らなくていいからっ!転ばないように気をつけなさいっ!慌てないのっ!」
「おかえり、サフィ!」
「久しぶりのサフィだわっ!ほら、ハグさせて?」

あーん!これこれこれーっ!
みんなあ、あいたかよおおお!

あ!!

みんなしか見てなかったから足元が疎かになってしもうた。
なんかにつまづいて一瞬宙に体が浮いた。

ヤバい!と目をぎゅっとしたら、ふわん。
一瞬くっしょんみたいに風に受け止められ、それから地面にポスンと落ちた。

「!!!」

あっというまの出来事にびっくりしてたら、みんなが慌てて駆けてきた。

「ほおら、言ったでしょ?全く!気をつけなよ!」

どうやらミルくんが風魔法で受け止めてくれたみたい。
すごい!なんたる素早さ!
リースが俺を助け起こすと同時に、ミンツが服についちゃった泥をクリーンしてくれ、ミントがボサボサになった髪を治してくれた。

久しぶりなのに会ったそうそう素晴らしいコンビネーションで助けられてしもうた。ちょっと恥ずかしい。

「えへへ。ありがとうね」

そこにリオが走って来た。

「もう!サフィ!大人しくするんだよって言ったでしょお!
ありがとうね、みんな。またサフィをよろしくね?」

リオってば俺の保護者?

「「「「はい、任せてください!」」」」

みんな苦笑しながら力強くうなづく。
うーん。俺ってば、保護者が沢山?
たまたま慌てちゃっただけなんだけどなー。
だってさ。せっかくできたお友達なのに、すぐお別れだったんだもん。

「みんなに会えて嬉しくって」

照れ照れモジモジすると、四方八方からハグ!

「私たちも嬉しいっ!」
「いきなりの割に長かったよなあ!もう1年くらい帰らないんじゃないかって心配してたんだぜ?」
「アンタ、向こうで気に入られて帰れなくなりかねないんだもん!全くう!連絡くらいよこしなよね!」
「まあまあ。片道だけでも1週間かかるんだから。……でも、帰って来てくれて嬉しいよ、サフィ」

「ありがとうー!俺もみんなに会いたかったあ!
あのね、色々あるんだけどね、みんなにお土産も買ってきたんだよ!俺が獲ったデカいイカもあるから、オヤツに食べようね?むこうで聖女さまに会ったんだけど、抱っこされたらふかふかですごくいい匂いがしたんだよ!ナージャとも仲良くなってね、むこうの国と仲良しになったの!それでね…」

「サ、サフィ、一旦落ち着きな?一気に話されてもわかんないし!情報量多すぎ!」
「後でゆっくり話しよう。とりあえず、遅刻しないようにしないとね」
「だよなー!シオン先生、サフィ見たら驚くぜ!」
「クラスのみんなも心配してたんだから!早く行きましょっ!」

重ね重ね、すまん?

行きながら、ミルくんがものすごく不満げ。
ぷりぷりしておりまする。

「ど、どうしたのミルくん!」

「後から聞くとは言ったんだけど、気になりすぎなの!
なんなの、デカいイカって!聖女とか言わなかった⁈
抱っことかふかふかとか!
もう!授業に集中できる気がしないんだけど!
全く、サフィってば!」

「だよなあ!気になるワードありすぎだっての!
昼休み、覚えとけよ!」

「お昼にデカいイカ出すからねっ!楽しみにしてて!」

「ああ!もう!
サフィってば、ほんといてもいなくても周りをやきもきさせるのよねえ」

「ええー?イカ、要らない?おいしいよ?」

「そういうことじゃないと思うな?」

むー。



なんてやってたら、あっという間に教室についた。
入学してそんなにたたないうちに休んじゃったから、みんな俺のこと忘れてたりしない?
急に心配になって入り口で立ち止まると、

「何してるの?ほら、行くよ!」

とミルくんに手を引かれた。
いつもミルくんに手を引かれてる気がする。ぞんざいな優しさは、なんだか前世のお母さんみたいだ。
そう思ったら不安なんかすっ飛んで行った。

「はーい!」



教室に入ったとたん

「うわあ!サフィだ!」
「帰って来たの?おかえりい!」
「元気そうだね。良かったあ!」
「相変わらずかわいいっ!ようやくクラスの癒しが戻ってきた!」

わあっとみんなにかこまれて、あっちこちから撫でられたり肩を抱かれたり。
みんな俺のこと覚えてた!しかも待っててくれてた!
すんげえ嬉しいっ!

「た、た、ただいまーーーっ!!
無事に戻ってまいりましたのでーっ!
みんなとまた一緒で嬉しい!みんな大好きーっ!」

嬉しさのあまりぴょんぴょん飛び跳ねてしまった。
クラスのみんなにありがとうのハグして回ろうとしたら、

「こら!やりすぎ!被害が出るからやめときなさい!」

とミルくんに首根っこを掴まれた。

「ひ、被害?」

「ほら」

促された方を見たら、さっきハグした子が真っ赤になって固まってる。

「あのね。アンタ一応かわいいし、美のサフィールの血筋なんだから!抱きついたらああなるに決まってるよね⁈
ボクは殿下にサフィを頼まれてるんだからね⁈あれはダメ!」

「ええ⁈なにそれ!俺のせい⁈」

違うよね⁈と周りに同意を求めたが、みんなスッと俺から視線をそらす。

「ほおら!ボクが言うとおりでしょ?
とにかく、嬉しいのはわかったから。ハグはしないでね。わかった?」

「…はあい」











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