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★★★クリスマス企画 ifストーリー★★★
なのすけさまリクエスト キースとサフィちゃんのラブラブ生活
王城から馬で20分ほどの街に俺たちの家はある。
そう、俺とキースが結婚したとき、ゲイルが「結婚祝い」だと言ってグリフィスの持つ別荘をひとつプレゼントしてくれたのだ。
当然キースは遠慮したのだが、ゲイルにこう言われて押し切られてしまった。
「サフィはもちろん、キースだって俺の家族だろうがよ。
息子たちが結婚すんだぞ?親が家をやって何が悪い。
そこの別邸なら、ウチとゲートで繋がってるから便利だろ?
だからこれは俺のためでもあるんだよ」
新婚家庭に通う気満々のようだ。
というわけで、要はグリフィス家近郊に俺たちの家はある。
家の周りには垣根を巡らせてあって、外から中が見えない仕様になっているもの都合がよかった。
なぜならば。
キースが庭でいちゃついてくるからだ。
本宅の庭と同じ造りにしてもらったここが存外気に入っていた。
護衛になったころ、月の夜に二人でしたあの散歩を思い出すのだという。
「……実はな、あの時にはもうサフィを意識してた。こんな子供に、と何度も自問自答した。でも、惹かれる気持ちは抑えられなかったんだ。
レオンもいたし、俺は側にいられるだけでいいと思っていたんだが…まさかこうなれるなんてなあ」
ベンチに座り、膝に乗せた俺に優しくキスするキース。
キースの後ろには月が見えて、まるであの日のようにキースを月光が浮かび上がらせる。
「あのね。俺もね、あの時ドキドキしたんだよ?なんか月に照らされたキースを見て、まるで月の化身みたいだなって思った。綺麗だなあって。
たぶんだけど、キースが俺の初恋なんだからね!」
「……俺も」
「え?」
「俺もサフィが初恋」
「ホントに⁈え?
だって、あのお庭のときって、キース20歳だったよね?
それまで誰も居なかったの?」
「まだ王族だった時には勝手に決められた婚約者がいたが……お互いに単なる義務だったしな。
抜け出してからは、とにかく冒険者として身を立てることしか考えていなかったし…家族を愛せない自分に誰かを愛せるとは思えなかったんだ。
サフィ、覚えてるか?ギルド祭でサフィは『傷つけるだけの人なら家族じゃないってポイしていい』『家族を自分で選んでいい』と言ってくれたんだ。俺でも人を愛せる、幸せになろうと言ってくれた。
だから俺は………」
言いかけてキースは真っ赤になって口元を押さえた。
「いや、マジか…ウソだろ…」
「え?どうしたの、キース?」
顔を覗き込むと、すいっと視線を逸らされてしまった。
「キース?」
グイッと両手で顔を包んでこっちにむけたら、珍しいことに狼狽えていた。
「……あのな、言うから…引くなよ?」
「?よくわかんないけど、大丈夫だよ。俺たち夫夫でしょ。なんでも受け止めちゃうよ!」
ドンと胸を叩いて請け負う。
「……あの時に惚れてたみたいだ」
「え?」
「いや、自分でも今気付いた。庭じゃない。あの時が初恋だ」
「……俺、5歳か6歳くらいだったよね?」
「……だな」
「キースは15とか16とかだよね?」
「ああ」
「……マジですか。あのう…もしかして、キースって子供が好きな人とかだったり……」
「しねえよ⁈サフィだからだぞ⁈」
「じゃあ、大人な俺でも大丈夫?すき?」
「もちろん!」
ぎゅむう、と抱きしめられほっぺすりすりされた。
ぎゅうぎゅうしながら、心配そうな声で
「引いたか?」
なんて聞くから笑っちゃった!
「あはは!俺なら大人でも子供でも好きなんでしょお?
キースは俺が好きすぎるってだけだよ。大丈夫!
ばっちこーい!俺だってキースが大好きですし!」
「良かったあ!」
「キースはさ。国に帰って王になりたいとか思ったりしないの?」
「はあ?いやいやいや!頼まれたって無理だ!
このサフィとの暮らしが俺の夢そのものなんだぜ?
可愛くて最高に強い、共に戦える伴侶がいて。頼りになる最高の義父さんが出来て。俺が選んだ家族といる今が一番幸せだ。
S級ドラゴンスレイヤー同士の夫夫なんて世界で俺らくらいだぜ!」
「確かに!最強の夫夫だもんね!
あー、また狩りに行きたくなってきたあ!
ねえねえ、クラーケン獲りに行かない?お兄様もゲイルもイカ食べたがってたから。そろそろ在庫なくなっちゃうんだよねー。
旅行がてら船借りて行こうよ!」
「いいな!そういや、そっちの方でアースドラゴン討伐依頼があったな。ついでに受けとくか?」
「うん!アースドラゴンの鱗って緑魔法強化らしいよ。エリアスにあげたいな!いい?」
「あはは!エリアスなら『サフィのプレゼントだから』って家宝にしかねんぞ?」
「ほんとにやりそうで怖い」
「じゃあ、明日はギルドに顔を出して旅支度、だな?
……その前にゆっくり2人の時間を堪能しませんか、奥様?ベッドに行こうぜ」
「キースのえっち!……ベッドまで抱っこを所望します!」
「はいはい。お連れ致しましょう」
恭しく騎士の礼をとるキースについ見とれちゃう。
俺の旦那様ってカッコ良すぎない?
キースとの生活は甘々で幸せいっぱい!
冒険が当たり前のように日常に組み込まれた、地に足つけた冒険者暮らし。
キースもゲイルを実の父親みたいに慕ってるから、遠慮なくゲイルのとこといったりきたり。キースと暮らしながら、大好きなお父様や家族とも離れずにいられて最高!
※※※※※※
なのすけさま。
リクエストありがとうございます♪
本編ではお兄様になりそうな感じですが、
あ、あれ?
キースとの結婚、めちゃくちゃ幸せじゃないですか?
サフィちゃん、イキイキしてるし!
キース、メンヘラのない完璧なるスパダリ?(*//艸//)♡
そう、俺とキースが結婚したとき、ゲイルが「結婚祝い」だと言ってグリフィスの持つ別荘をひとつプレゼントしてくれたのだ。
当然キースは遠慮したのだが、ゲイルにこう言われて押し切られてしまった。
「サフィはもちろん、キースだって俺の家族だろうがよ。
息子たちが結婚すんだぞ?親が家をやって何が悪い。
そこの別邸なら、ウチとゲートで繋がってるから便利だろ?
だからこれは俺のためでもあるんだよ」
新婚家庭に通う気満々のようだ。
というわけで、要はグリフィス家近郊に俺たちの家はある。
家の周りには垣根を巡らせてあって、外から中が見えない仕様になっているもの都合がよかった。
なぜならば。
キースが庭でいちゃついてくるからだ。
本宅の庭と同じ造りにしてもらったここが存外気に入っていた。
護衛になったころ、月の夜に二人でしたあの散歩を思い出すのだという。
「……実はな、あの時にはもうサフィを意識してた。こんな子供に、と何度も自問自答した。でも、惹かれる気持ちは抑えられなかったんだ。
レオンもいたし、俺は側にいられるだけでいいと思っていたんだが…まさかこうなれるなんてなあ」
ベンチに座り、膝に乗せた俺に優しくキスするキース。
キースの後ろには月が見えて、まるであの日のようにキースを月光が浮かび上がらせる。
「あのね。俺もね、あの時ドキドキしたんだよ?なんか月に照らされたキースを見て、まるで月の化身みたいだなって思った。綺麗だなあって。
たぶんだけど、キースが俺の初恋なんだからね!」
「……俺も」
「え?」
「俺もサフィが初恋」
「ホントに⁈え?
だって、あのお庭のときって、キース20歳だったよね?
それまで誰も居なかったの?」
「まだ王族だった時には勝手に決められた婚約者がいたが……お互いに単なる義務だったしな。
抜け出してからは、とにかく冒険者として身を立てることしか考えていなかったし…家族を愛せない自分に誰かを愛せるとは思えなかったんだ。
サフィ、覚えてるか?ギルド祭でサフィは『傷つけるだけの人なら家族じゃないってポイしていい』『家族を自分で選んでいい』と言ってくれたんだ。俺でも人を愛せる、幸せになろうと言ってくれた。
だから俺は………」
言いかけてキースは真っ赤になって口元を押さえた。
「いや、マジか…ウソだろ…」
「え?どうしたの、キース?」
顔を覗き込むと、すいっと視線を逸らされてしまった。
「キース?」
グイッと両手で顔を包んでこっちにむけたら、珍しいことに狼狽えていた。
「……あのな、言うから…引くなよ?」
「?よくわかんないけど、大丈夫だよ。俺たち夫夫でしょ。なんでも受け止めちゃうよ!」
ドンと胸を叩いて請け負う。
「……あの時に惚れてたみたいだ」
「え?」
「いや、自分でも今気付いた。庭じゃない。あの時が初恋だ」
「……俺、5歳か6歳くらいだったよね?」
「……だな」
「キースは15とか16とかだよね?」
「ああ」
「……マジですか。あのう…もしかして、キースって子供が好きな人とかだったり……」
「しねえよ⁈サフィだからだぞ⁈」
「じゃあ、大人な俺でも大丈夫?すき?」
「もちろん!」
ぎゅむう、と抱きしめられほっぺすりすりされた。
ぎゅうぎゅうしながら、心配そうな声で
「引いたか?」
なんて聞くから笑っちゃった!
「あはは!俺なら大人でも子供でも好きなんでしょお?
キースは俺が好きすぎるってだけだよ。大丈夫!
ばっちこーい!俺だってキースが大好きですし!」
「良かったあ!」
「キースはさ。国に帰って王になりたいとか思ったりしないの?」
「はあ?いやいやいや!頼まれたって無理だ!
このサフィとの暮らしが俺の夢そのものなんだぜ?
可愛くて最高に強い、共に戦える伴侶がいて。頼りになる最高の義父さんが出来て。俺が選んだ家族といる今が一番幸せだ。
S級ドラゴンスレイヤー同士の夫夫なんて世界で俺らくらいだぜ!」
「確かに!最強の夫夫だもんね!
あー、また狩りに行きたくなってきたあ!
ねえねえ、クラーケン獲りに行かない?お兄様もゲイルもイカ食べたがってたから。そろそろ在庫なくなっちゃうんだよねー。
旅行がてら船借りて行こうよ!」
「いいな!そういや、そっちの方でアースドラゴン討伐依頼があったな。ついでに受けとくか?」
「うん!アースドラゴンの鱗って緑魔法強化らしいよ。エリアスにあげたいな!いい?」
「あはは!エリアスなら『サフィのプレゼントだから』って家宝にしかねんぞ?」
「ほんとにやりそうで怖い」
「じゃあ、明日はギルドに顔を出して旅支度、だな?
……その前にゆっくり2人の時間を堪能しませんか、奥様?ベッドに行こうぜ」
「キースのえっち!……ベッドまで抱っこを所望します!」
「はいはい。お連れ致しましょう」
恭しく騎士の礼をとるキースについ見とれちゃう。
俺の旦那様ってカッコ良すぎない?
キースとの生活は甘々で幸せいっぱい!
冒険が当たり前のように日常に組み込まれた、地に足つけた冒険者暮らし。
キースもゲイルを実の父親みたいに慕ってるから、遠慮なくゲイルのとこといったりきたり。キースと暮らしながら、大好きなお父様や家族とも離れずにいられて最高!
※※※※※※
なのすけさま。
リクエストありがとうございます♪
本編ではお兄様になりそうな感じですが、
あ、あれ?
キースとの結婚、めちゃくちゃ幸せじゃないですか?
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小説家になろう様でも投稿しています。