263 / 538
学院生活 波瀾万丈⁈
結論!
うーん。正直俺としてはキースの提案は大歓迎。
てゆーか、もともとキースは俺の家族で護衛で、冒険者の唯一の相棒なんだから。そうじゃなくなるなんてこと、考えたこともない。
それをわざわざ約束させるってことは、まさか「お兄様と婚約=キースと離れなさい」だったりの可能性が?
「おおおおおお兄様!俺からも!俺からもお願いいたしまする!
キースは俺の家族だし相棒だからね?!ずっと俺の護衛してもらうって約束してるの!
なので、俺とセットで!!
俺が婚約者になったら、キースがいいっていうならもれなくキースが付いてきます!」
慌ててお兄様に主張すれば、キースが爆笑しながら
「あははは!そりゃあいい!サフィにはもれなく俺が付く!
ほらな!サフィも言ってるだろ?俺とサフィは一緒なんだよ。サフィが行くところに俺は着いていく。
婚約者の地位は譲っても、これは譲れねえぞ?俺とサフィとの約束だからな。
なあ、サフィ!」
と俺を抱き上げて肩の上に乗せた。
慌ててキースの頭にしがみつく。
「ひゃあ!び、びっくりしたあ!
でも、そうなの。俺の婚約者はお兄様でも、俺の護衛はキースですのでね。
それは変わらないのです!約束したし!家族だし!」
ゲイルもゲラゲラと腹を抱えて笑っている。
「はっはっはっは!そりゃそうだ!サフィの言う通りだな。
レオン、キースに関しては、サフィ専属の護衛ってことでサフィの家族としてウチに来てもらっているんだ。身分云々が必要なら俺の養子にしてもいい。サフィにはキースもセットだ。これがグリフィス家の妥協点だな。
『家族の総意』ってやつだ」
するとすかさずマリーとティガーも声をあげた。
「ちょっとまってえ!私だってサフィさまの専属の侍従ですう!」
「はい。サフィラスさまにはもれなく我々も付いてまいりますので。我々もセットだとお考えください」
お兄様たち王家一同、呆れたようにグリフィス家を見て、俺を見た。
うん。みんなの言う通り。
俺はしっかりと目を見て力強く頷く。
「俺にはキースとマリーとティガーがもれなくついてまいります。よんこイチです。
お兄様にだってミカがいるでしょ?俺にはキースなの。あんだーすたん?」
「いや、だって、ミカは別に私に恋情など抱いていないよね?キースとは違うだろう?」
「俺を見くびるなよ?俺はな。サフィと共にいられればいい。もちろん、婚約者としてサフィと共にいられるのが一番だが、家族として、相棒として、側近として、護衛として常に横にいられればそれでいい。
手は出さねえから安心しろ。これまでと同じ、家族に徹するから。なあ、サフィ?」
「うん!」
「いや、わざわざライバルを迎え入れる馬鹿はいないだろう?」
「レオンは婚約者になるんだろ。てことはだ。お兄様がいなくなっちまうよな?
サフィ、キースお兄様ってどうだ?」
肩車したままぐるぐる回ってくれるキース。
「キースお兄様!お兄様!!」
それいい!最高じゃん!兄弟の冒険者!お兄様といっしょ!
するとゲイルもノリノリになった。
「おお!じゃあ、俺の養子になりゃいい。ほんとうに『お兄様』になればレオンだって文句ねえだろ?
俺もキースがついててくれりゃあ安心だしな」
ニヤリと笑う。
「そういう問題ですか?!」
焦ったように声をあげるお兄様に、キースが手を伸ばす。
「レオン、考えてみろよ。お前はこれから『レオンお兄様』や『お兄様』じゃなく『レオン』になるんだぜ?
サフィ、レオンって呼んでみな?」
「ええ?なんだかちょっとはずかしー!れ、れおん?」
「!!!」
テレテレしながら呼んでみたら、お兄様が真っ赤になった。
「落ちたな」
「ええ。グリフィスの勝ちね」
「ああ。買って負けるとはこのことだな……。さすがはゲイル。一筋縄ではいかん」
「でも、サフィちゃんがうちの子になるんだもの。いいじゃない!」
すかさずキースがお兄様の手をぎゅっと掴んで握手握手。
「よし。契約成立だな!よろしくな、レオン!」
ティガーとマリーも頭を下げる。
「今後ともよろしくお願いいたします」
「……………………よろしく頼む」
お兄様がガクリと首を垂れた。
「やったあ!婚約成立!よろしくお願いいたしまするー!!」
「あ。俺は今迄通り。サフィも成人するまではウチから通わせるからな?
サフィといたきゃ、レオンがこっちに通ってこい。なにしろまだサフィは未成年で学生なんだ。理解しろよ?」
※※※※※※※※
キース推しの皆様、キースには王宮にてサフィ強火推し仲間との出会いが待っておりますのでご安心ください♡
★おしらせ★
明日から新作「悪役令息の役どころからはサクッと離脱することにする。」も公開いたしまする。
こちらはタイトル通り悪役令息ものになります。
サフィちゃんとぜひぜひご一緒にごらんくださりませー。
スピンオフではなく全く別の話になりますw
前世知識を生かして自らサクッと地位を捨てて家を出て商人として大成功していくお話です。
てゆーか、もともとキースは俺の家族で護衛で、冒険者の唯一の相棒なんだから。そうじゃなくなるなんてこと、考えたこともない。
それをわざわざ約束させるってことは、まさか「お兄様と婚約=キースと離れなさい」だったりの可能性が?
「おおおおおお兄様!俺からも!俺からもお願いいたしまする!
キースは俺の家族だし相棒だからね?!ずっと俺の護衛してもらうって約束してるの!
なので、俺とセットで!!
俺が婚約者になったら、キースがいいっていうならもれなくキースが付いてきます!」
慌ててお兄様に主張すれば、キースが爆笑しながら
「あははは!そりゃあいい!サフィにはもれなく俺が付く!
ほらな!サフィも言ってるだろ?俺とサフィは一緒なんだよ。サフィが行くところに俺は着いていく。
婚約者の地位は譲っても、これは譲れねえぞ?俺とサフィとの約束だからな。
なあ、サフィ!」
と俺を抱き上げて肩の上に乗せた。
慌ててキースの頭にしがみつく。
「ひゃあ!び、びっくりしたあ!
でも、そうなの。俺の婚約者はお兄様でも、俺の護衛はキースですのでね。
それは変わらないのです!約束したし!家族だし!」
ゲイルもゲラゲラと腹を抱えて笑っている。
「はっはっはっは!そりゃそうだ!サフィの言う通りだな。
レオン、キースに関しては、サフィ専属の護衛ってことでサフィの家族としてウチに来てもらっているんだ。身分云々が必要なら俺の養子にしてもいい。サフィにはキースもセットだ。これがグリフィス家の妥協点だな。
『家族の総意』ってやつだ」
するとすかさずマリーとティガーも声をあげた。
「ちょっとまってえ!私だってサフィさまの専属の侍従ですう!」
「はい。サフィラスさまにはもれなく我々も付いてまいりますので。我々もセットだとお考えください」
お兄様たち王家一同、呆れたようにグリフィス家を見て、俺を見た。
うん。みんなの言う通り。
俺はしっかりと目を見て力強く頷く。
「俺にはキースとマリーとティガーがもれなくついてまいります。よんこイチです。
お兄様にだってミカがいるでしょ?俺にはキースなの。あんだーすたん?」
「いや、だって、ミカは別に私に恋情など抱いていないよね?キースとは違うだろう?」
「俺を見くびるなよ?俺はな。サフィと共にいられればいい。もちろん、婚約者としてサフィと共にいられるのが一番だが、家族として、相棒として、側近として、護衛として常に横にいられればそれでいい。
手は出さねえから安心しろ。これまでと同じ、家族に徹するから。なあ、サフィ?」
「うん!」
「いや、わざわざライバルを迎え入れる馬鹿はいないだろう?」
「レオンは婚約者になるんだろ。てことはだ。お兄様がいなくなっちまうよな?
サフィ、キースお兄様ってどうだ?」
肩車したままぐるぐる回ってくれるキース。
「キースお兄様!お兄様!!」
それいい!最高じゃん!兄弟の冒険者!お兄様といっしょ!
するとゲイルもノリノリになった。
「おお!じゃあ、俺の養子になりゃいい。ほんとうに『お兄様』になればレオンだって文句ねえだろ?
俺もキースがついててくれりゃあ安心だしな」
ニヤリと笑う。
「そういう問題ですか?!」
焦ったように声をあげるお兄様に、キースが手を伸ばす。
「レオン、考えてみろよ。お前はこれから『レオンお兄様』や『お兄様』じゃなく『レオン』になるんだぜ?
サフィ、レオンって呼んでみな?」
「ええ?なんだかちょっとはずかしー!れ、れおん?」
「!!!」
テレテレしながら呼んでみたら、お兄様が真っ赤になった。
「落ちたな」
「ええ。グリフィスの勝ちね」
「ああ。買って負けるとはこのことだな……。さすがはゲイル。一筋縄ではいかん」
「でも、サフィちゃんがうちの子になるんだもの。いいじゃない!」
すかさずキースがお兄様の手をぎゅっと掴んで握手握手。
「よし。契約成立だな!よろしくな、レオン!」
ティガーとマリーも頭を下げる。
「今後ともよろしくお願いいたします」
「……………………よろしく頼む」
お兄様がガクリと首を垂れた。
「やったあ!婚約成立!よろしくお願いいたしまするー!!」
「あ。俺は今迄通り。サフィも成人するまではウチから通わせるからな?
サフィといたきゃ、レオンがこっちに通ってこい。なにしろまだサフィは未成年で学生なんだ。理解しろよ?」
※※※※※※※※
キース推しの皆様、キースには王宮にてサフィ強火推し仲間との出会いが待っておりますのでご安心ください♡
★おしらせ★
明日から新作「悪役令息の役どころからはサクッと離脱することにする。」も公開いたしまする。
こちらはタイトル通り悪役令息ものになります。
サフィちゃんとぜひぜひご一緒にごらんくださりませー。
スピンオフではなく全く別の話になりますw
前世知識を生かして自らサクッと地位を捨てて家を出て商人として大成功していくお話です。
あなたにおすすめの小説
結婚式の翌朝、夫に「皇太子の愛人だろう」と捨てられました――ですが私は、亡き国王の娘です
柴田はつみ
恋愛
母の遺した薬草店を守りながら、慎ましく暮らしていたアンリ。
そんな彼女に求婚してきたのは、国内でも名高い騎士にして公爵家当主、アルファだった。
真っすぐな想いを向けられ、彼を信じて結婚したアンリ。
けれど幸せなはずの結婚式の翌朝、夫は冷たく言い放つ。
「君を愛していると本気で思っていたのかい? 」
彼はアンリが第一皇太子と深い仲にあり、自分との結婚は身を隠すための偽装だと誤解していたのだ。
アンリは実は、亡き国王の婚外子。
皇太子にとっては、隠して守らなければならない妹だったのである。
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
あなたの愛したご令嬢は俺なんです
久野字
BL
「愛しい令息と結ばれたい。お前の家を金銭援助するからなんとかしろ」
没落寸前の家を救うため、強制的な契約を結ばれたアディル。一年限りで自分の体が令嬢に変わる秘薬を飲まされた彼は、無事に令息と思いを通じ合わせることに成功するが……
「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った
歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。
だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」
追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。
舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。
一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。
「もう、残業はしません」
「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった
歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。
だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」
追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。
一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。
誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。
「その言葉は、もう翻訳できません」
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。