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学院生活 波瀾万丈⁈
学院は大騒ぎ
翌朝。
「サフィ。おはよう」
お兄様のキスで目を覚ましたのはお姫様ではなく俺!俺でした!
「ひゃわっ!」
な、なになになにー⁈
俺、うちに帰ってきてたよね?なぜにお兄様がおられる⁈
「ふふふ。かわいいなあ。まだ寝ぼけているのかな?」
お兄様のお顔が近づいたと思えば、またしてもオデコにチュッ!
あまーい!あ、まーーーい!!
婚約者ってこんななの⁈
ボバンと爆発。真っ赤になっておりましたらば。
「おい。勘弁してやってくれ。サフィが限界だ」
横から出た手にヒョイっと抱き上げられました。
お父様!さすがお父様!俺のピンチにはいつもお父様!
「ゲイル、すきー!!!」
思わずぎゅむっと抱きつきオデコをすりつければ、不満そうな声。
「サフィ。私には無いのかな?」
ニコニコ笑顔の圧がすごい!
私には?え……と……
もしかして……
「……お兄様…すき…?」
ニコニコ ニコニコ
違うらしい。言い方?
「……お兄様、すきー!?」
ニコニコ ニコニコ。
言い方を変えてみたが圧は消えぬ。
首を傾げていたら、ゲイルが助け船を出してくれた。
「あー!もう!レオン、めんどくせえ!
サフィ、こいつ『レオン』って呼ばれたいんじゃねえのか?」
は?ま、まさかホントにソレ?
「…れ、れおん、すき?」
「私も大好きだよ、サフィ!」
ほんそれでした!マジか!
これはもう名前ハラスメントでは?
こちらにも覚悟というか、直すタイミングというかがありましてね?
きょーよーはダメっ!朝から照れちゃうでしょうが!
強制襲撃された俺は、お兄様、いや、レオンに「婚約者だから」とあーんされながら朝ごはんを食べ(ゲイルとみんなの同情の眼差しが逆にかなしい)
ほっぺについたジャムを「ふふ。ついてるよ?」とペロリされたのでした(みんなの呆れたような眼差しが大変かなしい)。
朝からダメージがでかい。いきなりの甘い攻撃のコンボに息も絶え絶えな俺。
「あーん」はよくされるけど、婚約したら、なんていうか……目がね、目が違うんだものっ!
婚約者って大変すぎない?俺、大丈夫?
さてさて。なぜにこんな突撃をされたかというと、それはお兄、レオンが俺の学院のいつメンに挨拶するって昨日言ってたやつのためでした。
俺、朝の馬車(リオのお迎え)で非常に気まずい状況ナウです。
「サフィ?いつのまに婚約したの?」
にこにこ。
「リオ。祝ってはくれないのかな?」
ニコニコ。
「あはははは。おめでとうございまーす。
サフィ?嫌なら嫌ってハッキリ言うんだよ?サフィへ流されやすいから」
にこにこ。
「嫌だなあ。私がサフィの嫌がることをするわけないだろう?きちんとサフィに了解を得たよ?ね、サフィ?」
こくこくこく。
「ほんと?無理に言わされたんじゃない?言いくるめられてない?
ドキい!
「まだ10歳なんだから慌てなくていいんだよ?まだ公表してないし、破棄は可能なんだからね?僕もライもお父様もサフィのためなら頑張るから。心配しなくていいんだよ?」
にこにこ。
リオを怖いと思ったの、赤ちゃんのころ以外はじめてです。
ひいいい!
「いやいや、どうして破棄させようとするんだい?私たちの幸せを温かく見守ってくれないか?」
ニコニコ。
こっちもこわーい!!
はやく、早く学院に着いてえええ!
キキッ。
着いた!
こういうわけで、馬車が停まって御者さんが「到着致しましたよ」とドアを開けるや否や、俺は転がるようにして外に飛び出たのだった。
「サフィ⁈」
「危ないよ!」
「ひゃあああ!」
思ったより段差ある!
地面にドッシャアを覚悟して目を閉じると…
ポスン
無事ミンツくんに抱き止められた!
「あっぶね!サフィ、何やってんだよ!あぶねえだろうが!」
ミンツくん!ないすキャッチ!
「おおおおはよー!びっくりしたあ!」
そこにみんなが駆けてきた。集まって俺を待っていてくれたみたい。
「ちょっとサフィ!何してんの!きをつけなよ」
「落ち着いて降りよう、サフィ」
「全くサフィったら!」
とたん後ろからベリっと襟首を掴まれミンツくんから剥がされる。
「ひゃ!」
「サフィ?危ないと言ったよね?私かリオが降ろしてあげるのを待とうね?」
いや、だって2人が…ごにょごにょ。
唇を尖らせていたら、みんながカチコーン固まっていた。
そ、そうか。まさかここにお兄、レオンがいるって思ってないもんね。
「あ、今日はおに…レオンが一緒なの。みんなに挨拶したいんだって!」
「ええ?殿下が?私たちに?」
「自ら挨拶に?」
「ねえ、今サフィ、レオンって言ってた?」
「聞き間違いではないよね?」
「マジか!いつもは『お兄様』っつってたよな?これってもしや……」
「きゃー!」
みんなざわざわざわ。
お兄様が近づけば、ミルくんが素早く身繕いしてキレイに礼をした。
「レオンハルトさま、お久しぶりです」
「ミルリース、サフィが世話になっているね。いつも連絡もありがとう。とても心強いよ」
「いえ、そんな。友達ですから!お任せください」
ミルくん、いつもなにしてるの?
いつのまにかレオンの手下みたいになってるじゃん!
俺、知らぬうちに外のおほり埋められまくってた⁈
ミルくんとレオンを指差し口パクで問えば、残る3人は苦笑しながらうんうんと頷いた。
マジですかあ…!
「あのーレオンハルト様、今日はもしかして……」
するとその言葉をさえぎり後ろからリオが俺の肩をポンと叩いた。
「まだ断れるよ?サフィにはゲイルもいるし。僕たちのところもあるんだから」
「リオ。そろそろ諦めて私たちを認めて欲しいな?」
また始まった!
「けんかしないの!レオン、ご挨拶するんでしょ!ほら、早くする!」
ビシッと叱ればレオンがにっこり。(これはほんとの笑顔の方ね!)
ミル君に向かって照れたような笑みを浮かべた。
「ふふふ。ミルリース、気付いたかい?そうなんだ。その報告に来たんだよ。
みんな、いつも私のサフィと仲良くしてくれてありがとう。実は、昨日ようやくサフィに頷いて貰ってね。私とサフィは婚約者となった。
サフィの希望で正式な婚約式は後日となるが、私のサフィの大切な友人には私の口からきちんと伝えたくてね。サフィの婚約者として挨拶させてもらいに来たんだ。
これからも私のサフィをよろしくね?」
俺をぎゅうっと抱きしめ、すりすりしながら挨拶するレオン。
こら!人前でおやめなさい!
今までならともかく、もう婚約者なんだからいちゃいちゃしてるみたいで恥ずかしいでしょおが!
対する俺友は……乾いた笑みを浮かべながらすすすっと後退。
「…なあ、殿下ってこんな感じなのか?」
「うん。サフィが絡むとね。こんな感じ」
「私の私のって、アピールが凄すぎない?どんだけ独占欲強いのよ」
「うーん。確かに。でもそれだけサフィが大切なんじゃないかな」
「これ、おめでとうでいいのか?サフィは納得してんのかな?」
「祝ってあげて!レオンハルト様だってすっごく頑張ってきたんだよ?」
「でしょうね。この溺愛っぷりだもの!」
「それじゃあ、みんなでおめでとう、ってことでいいかな?」
ボソボソと身を寄せ話し合っておりまする。
結果。
「「「「ご婚約おめでとうございます!サフィのことはお任せください」」」」
「サフィがしでかさないように俺たちで見ておきますね!」
「ちょろちょろしてもちゃんとフォローいたしますわ!私たちにお任せください!」
「サフィは優秀な子ですから、ご心配なく。学院でもとても人気があるんですよ?」
「サフィやらかす前に僕が叱っておきます!ご安心を!」
リースくん!リースくん!君だけだよ僕友は!
あとのメンバー!俺をなんだと思ってるの⁈
「ふふふ。ありがとう。私のサフィはみなに愛されているんだね。嬉しいよ」
レオン、ちゃんと聞いてた?どこが?!
わちゃわちゃしてたら、いつの間にか盛大な拍手。
え?な、なに?!
「サフィちゃん、レオンハルト様、おめでとう!!」
「ご婚約おめでとうございます!」
「サフィちゃんを幸せにしてあげてくださいね、殿下!」
婚約っていうのが聞こえちゃったみたいで、みんなが笑顔で拍手してくださっている!
まだ公表してないのに、大丈夫なの?!
あわわ、とレオンを見れば、満面の笑みを浮かべ満足そうに頷いている。
ピーン!
鈍いと言われる俺でもわかってしまった。
これは確信犯というやつなのでは?
俺の視線に気づいたレオンがほほ笑んだ。
「婚約式はまだしないといったけど、公表も何もしないとは言っていないよ?
よかったね。学院のみんなも私たちの婚約を歓迎してくれているみたいだ。ふふふ。嬉しいなあ」
我をたばかり申したか!
「サフィ。おはよう」
お兄様のキスで目を覚ましたのはお姫様ではなく俺!俺でした!
「ひゃわっ!」
な、なになになにー⁈
俺、うちに帰ってきてたよね?なぜにお兄様がおられる⁈
「ふふふ。かわいいなあ。まだ寝ぼけているのかな?」
お兄様のお顔が近づいたと思えば、またしてもオデコにチュッ!
あまーい!あ、まーーーい!!
婚約者ってこんななの⁈
ボバンと爆発。真っ赤になっておりましたらば。
「おい。勘弁してやってくれ。サフィが限界だ」
横から出た手にヒョイっと抱き上げられました。
お父様!さすがお父様!俺のピンチにはいつもお父様!
「ゲイル、すきー!!!」
思わずぎゅむっと抱きつきオデコをすりつければ、不満そうな声。
「サフィ。私には無いのかな?」
ニコニコ笑顔の圧がすごい!
私には?え……と……
もしかして……
「……お兄様…すき…?」
ニコニコ ニコニコ
違うらしい。言い方?
「……お兄様、すきー!?」
ニコニコ ニコニコ。
言い方を変えてみたが圧は消えぬ。
首を傾げていたら、ゲイルが助け船を出してくれた。
「あー!もう!レオン、めんどくせえ!
サフィ、こいつ『レオン』って呼ばれたいんじゃねえのか?」
は?ま、まさかホントにソレ?
「…れ、れおん、すき?」
「私も大好きだよ、サフィ!」
ほんそれでした!マジか!
これはもう名前ハラスメントでは?
こちらにも覚悟というか、直すタイミングというかがありましてね?
きょーよーはダメっ!朝から照れちゃうでしょうが!
強制襲撃された俺は、お兄様、いや、レオンに「婚約者だから」とあーんされながら朝ごはんを食べ(ゲイルとみんなの同情の眼差しが逆にかなしい)
ほっぺについたジャムを「ふふ。ついてるよ?」とペロリされたのでした(みんなの呆れたような眼差しが大変かなしい)。
朝からダメージがでかい。いきなりの甘い攻撃のコンボに息も絶え絶えな俺。
「あーん」はよくされるけど、婚約したら、なんていうか……目がね、目が違うんだものっ!
婚約者って大変すぎない?俺、大丈夫?
さてさて。なぜにこんな突撃をされたかというと、それはお兄、レオンが俺の学院のいつメンに挨拶するって昨日言ってたやつのためでした。
俺、朝の馬車(リオのお迎え)で非常に気まずい状況ナウです。
「サフィ?いつのまに婚約したの?」
にこにこ。
「リオ。祝ってはくれないのかな?」
ニコニコ。
「あはははは。おめでとうございまーす。
サフィ?嫌なら嫌ってハッキリ言うんだよ?サフィへ流されやすいから」
にこにこ。
「嫌だなあ。私がサフィの嫌がることをするわけないだろう?きちんとサフィに了解を得たよ?ね、サフィ?」
こくこくこく。
「ほんと?無理に言わされたんじゃない?言いくるめられてない?
ドキい!
「まだ10歳なんだから慌てなくていいんだよ?まだ公表してないし、破棄は可能なんだからね?僕もライもお父様もサフィのためなら頑張るから。心配しなくていいんだよ?」
にこにこ。
リオを怖いと思ったの、赤ちゃんのころ以外はじめてです。
ひいいい!
「いやいや、どうして破棄させようとするんだい?私たちの幸せを温かく見守ってくれないか?」
ニコニコ。
こっちもこわーい!!
はやく、早く学院に着いてえええ!
キキッ。
着いた!
こういうわけで、馬車が停まって御者さんが「到着致しましたよ」とドアを開けるや否や、俺は転がるようにして外に飛び出たのだった。
「サフィ⁈」
「危ないよ!」
「ひゃあああ!」
思ったより段差ある!
地面にドッシャアを覚悟して目を閉じると…
ポスン
無事ミンツくんに抱き止められた!
「あっぶね!サフィ、何やってんだよ!あぶねえだろうが!」
ミンツくん!ないすキャッチ!
「おおおおはよー!びっくりしたあ!」
そこにみんなが駆けてきた。集まって俺を待っていてくれたみたい。
「ちょっとサフィ!何してんの!きをつけなよ」
「落ち着いて降りよう、サフィ」
「全くサフィったら!」
とたん後ろからベリっと襟首を掴まれミンツくんから剥がされる。
「ひゃ!」
「サフィ?危ないと言ったよね?私かリオが降ろしてあげるのを待とうね?」
いや、だって2人が…ごにょごにょ。
唇を尖らせていたら、みんながカチコーン固まっていた。
そ、そうか。まさかここにお兄、レオンがいるって思ってないもんね。
「あ、今日はおに…レオンが一緒なの。みんなに挨拶したいんだって!」
「ええ?殿下が?私たちに?」
「自ら挨拶に?」
「ねえ、今サフィ、レオンって言ってた?」
「聞き間違いではないよね?」
「マジか!いつもは『お兄様』っつってたよな?これってもしや……」
「きゃー!」
みんなざわざわざわ。
お兄様が近づけば、ミルくんが素早く身繕いしてキレイに礼をした。
「レオンハルトさま、お久しぶりです」
「ミルリース、サフィが世話になっているね。いつも連絡もありがとう。とても心強いよ」
「いえ、そんな。友達ですから!お任せください」
ミルくん、いつもなにしてるの?
いつのまにかレオンの手下みたいになってるじゃん!
俺、知らぬうちに外のおほり埋められまくってた⁈
ミルくんとレオンを指差し口パクで問えば、残る3人は苦笑しながらうんうんと頷いた。
マジですかあ…!
「あのーレオンハルト様、今日はもしかして……」
するとその言葉をさえぎり後ろからリオが俺の肩をポンと叩いた。
「まだ断れるよ?サフィにはゲイルもいるし。僕たちのところもあるんだから」
「リオ。そろそろ諦めて私たちを認めて欲しいな?」
また始まった!
「けんかしないの!レオン、ご挨拶するんでしょ!ほら、早くする!」
ビシッと叱ればレオンがにっこり。(これはほんとの笑顔の方ね!)
ミル君に向かって照れたような笑みを浮かべた。
「ふふふ。ミルリース、気付いたかい?そうなんだ。その報告に来たんだよ。
みんな、いつも私のサフィと仲良くしてくれてありがとう。実は、昨日ようやくサフィに頷いて貰ってね。私とサフィは婚約者となった。
サフィの希望で正式な婚約式は後日となるが、私のサフィの大切な友人には私の口からきちんと伝えたくてね。サフィの婚約者として挨拶させてもらいに来たんだ。
これからも私のサフィをよろしくね?」
俺をぎゅうっと抱きしめ、すりすりしながら挨拶するレオン。
こら!人前でおやめなさい!
今までならともかく、もう婚約者なんだからいちゃいちゃしてるみたいで恥ずかしいでしょおが!
対する俺友は……乾いた笑みを浮かべながらすすすっと後退。
「…なあ、殿下ってこんな感じなのか?」
「うん。サフィが絡むとね。こんな感じ」
「私の私のって、アピールが凄すぎない?どんだけ独占欲強いのよ」
「うーん。確かに。でもそれだけサフィが大切なんじゃないかな」
「これ、おめでとうでいいのか?サフィは納得してんのかな?」
「祝ってあげて!レオンハルト様だってすっごく頑張ってきたんだよ?」
「でしょうね。この溺愛っぷりだもの!」
「それじゃあ、みんなでおめでとう、ってことでいいかな?」
ボソボソと身を寄せ話し合っておりまする。
結果。
「「「「ご婚約おめでとうございます!サフィのことはお任せください」」」」
「サフィがしでかさないように俺たちで見ておきますね!」
「ちょろちょろしてもちゃんとフォローいたしますわ!私たちにお任せください!」
「サフィは優秀な子ですから、ご心配なく。学院でもとても人気があるんですよ?」
「サフィやらかす前に僕が叱っておきます!ご安心を!」
リースくん!リースくん!君だけだよ僕友は!
あとのメンバー!俺をなんだと思ってるの⁈
「ふふふ。ありがとう。私のサフィはみなに愛されているんだね。嬉しいよ」
レオン、ちゃんと聞いてた?どこが?!
わちゃわちゃしてたら、いつの間にか盛大な拍手。
え?な、なに?!
「サフィちゃん、レオンハルト様、おめでとう!!」
「ご婚約おめでとうございます!」
「サフィちゃんを幸せにしてあげてくださいね、殿下!」
婚約っていうのが聞こえちゃったみたいで、みんなが笑顔で拍手してくださっている!
まだ公表してないのに、大丈夫なの?!
あわわ、とレオンを見れば、満面の笑みを浮かべ満足そうに頷いている。
ピーン!
鈍いと言われる俺でもわかってしまった。
これは確信犯というやつなのでは?
俺の視線に気づいたレオンがほほ笑んだ。
「婚約式はまだしないといったけど、公表も何もしないとは言っていないよ?
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