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俺はA級になる!
ブリードさん、何しにいらした?
がっふがっふと肉に喰らいつくブリード。
それを見て三ドラまでもが「もっと肉は?」みたいな顔をしてじーっと俺を見つめている。
「さっき食べたでしょ?もう無いよー!だってブリードまでくるって思ってなかったもん!」
「えー?ではブリード様が召し上がっておられるのは……」
「君たちのお代わり分でございました!」
「「「ええええ?!」」」
ガックリと肩を落とす三ドラからは最初の威厳もへったくれもあったものではなかった。
単なる困ったペット。餌をねだるペット!
キースもこころなしかガッカリしたような視線を3ドラに向けている。
そうだよね、アイスドラゴンだって一応ドラゴンの進化系。
ここらへんに三ドラが揃っているっていうのが珍しいのであって、早々いるもんじゃない。
それが……こんな………
よだれをダラダラ垂らしながら恨めしそうにブリードを見ている三ドラ。
せめてフリューゲルくらいはかっこいいままでいて欲しかったなあ……。
見るに見かねたのか、キースがこんな提案をしてきた。
「あのな、サフィ。現地調達させたらどうだ?
焼いた肉が欲しいんだろ?自分たちで肉を持ってこさせて、サフィが焼いてやればいいんじゃないか?」
「ええー?」
まさか……と振り返れば三ドラはもう飛び立つ態勢。
「分かった!それくらいお安い御用だ!」
「我たちは元の住処の近くから狩ってこよう。それならば文句はあるまい」
「あ。じゃあさ、リンドールの王子の王城の近くで牛とかを狩って『我はアイスドラゴン。これは王子の責である。請求は王宮にするがよい』とかって大声て言ってきなよ」
「ということは……我の方はロンドの?」
「そうそう!ゴーン、察しがいいね!『これは欲深い王族の責である』っていうんだよー!はい、いってらっしゃーい!」
わかったー、と二ドラはわっさわっさと飛んでいった。
フリューゲルはちょッとそこらへんで狩ってくるって言ってたから、騎士とか人間に気を付けて狩るようにって伝えておいた。
一応余ったら貰ってっていいという約束も取り付けた。
うん。できるだけたくさん獲ってきてねー!
現金にも大喜びで飛び立つアイスドラゴンにブリードが呆れ顔。
「まったく現金な奴らだのう……」
アンタが言うな!
ブリードに「ちょっと待っててね?」、キースに「ブリードの相手してあげて」とお願いし、俺は辺境騎士団やレオンたちの元にいったん戻る。
きっと心配してると思うからね。
一旦ここでご報告をしておきませんとな。
「おまたせー!」
急いで戻れば、レオンが真っ青な顔で防御壁をバンバンと叩いていた。
「サフィ!!サフィ!!!」
ひとりひとりにする時間がなかったから、みんなまとめておっきなドームにしちゃったんだよねえ。
叩きすぎて血が出ているのか、透明なドームの一部があらぬことになっている。
「ひゃあああああ!!れれれれれれおん!
大丈夫!俺は大丈夫だからあああああ!!!」
大慌てで解除すると、飛び出す勢いでレオンが俺に突進してきた。
ドガンとまるで体当たりのように俺をその腕に抱きしめる。
「サフィ!!無事だったのか!!サフィ!!
巨大なドラゴンがそちらに向かったのが見えた!あれは何だったんだ?」
ぎゅうっと俺を抱きしめる腕が震えていた。
見れば、どれだけ叩いていたのか、手のひらの皮がずるりと剥けてしまっていた。
抱きしめる腕の震えが、手の冷たさがレオンがどれだけ俺を心配していたのかを伝えてくる。
すると今度は、慌てて俺をぐるぐる回転させ始めるレオン。
な、なに?バターにするおつもりか?
「怪我はない?どこか痛いところは?無事?」
身体のあちこちをぺたぺたぺた。
大丈夫ですよ、ヒールもできますしね。
ごめんね。きっとそんなことも頭から飛んじゃうくらい心配させちゃったんだよね。
ミカミカとウル熊も防御壁をバンバンしていたようで、手が真っ赤になっていた。
俺とキースが三ドラ漫才を見ている間にみんながこんなことに……!
良かれと思ったのだが、本当に申し訳なかった!
「ヒール!」
ピッカーン!
みんなまとめて癒しまして。
俺もぎゅうっとレオンを抱きしめ返す。
「あのね、大丈夫。心配させてごめんなさい。俺は大丈夫ですのでね?
あれはブリザードドラゴンのブリード。
肉につられてやってきた、気のいいドラゴンでしたので!
もう大丈夫だから。なんでしたら、みんなもあっちに来てご挨拶する?」
「「……は?ブリード?え?」」
お口あんぐりの辺境勢。
レオンはびっくりするよりびみょーお顔。
「サフィ、まさかドラゴンと……」
「普通に話ができましたので。とりあえず、仲良し?
いやそこまでじゃないのか?
と、とにかく餌付けが成功いたしましたー!!!
アイスドラゴンは焼いたお肉が大好きだった!」
ガクリと全員が床に崩れ落ちたのが見えた。
いいじゃん!
計画通りなのに、なんでそんなになるのですか?!
それを見て三ドラまでもが「もっと肉は?」みたいな顔をしてじーっと俺を見つめている。
「さっき食べたでしょ?もう無いよー!だってブリードまでくるって思ってなかったもん!」
「えー?ではブリード様が召し上がっておられるのは……」
「君たちのお代わり分でございました!」
「「「ええええ?!」」」
ガックリと肩を落とす三ドラからは最初の威厳もへったくれもあったものではなかった。
単なる困ったペット。餌をねだるペット!
キースもこころなしかガッカリしたような視線を3ドラに向けている。
そうだよね、アイスドラゴンだって一応ドラゴンの進化系。
ここらへんに三ドラが揃っているっていうのが珍しいのであって、早々いるもんじゃない。
それが……こんな………
よだれをダラダラ垂らしながら恨めしそうにブリードを見ている三ドラ。
せめてフリューゲルくらいはかっこいいままでいて欲しかったなあ……。
見るに見かねたのか、キースがこんな提案をしてきた。
「あのな、サフィ。現地調達させたらどうだ?
焼いた肉が欲しいんだろ?自分たちで肉を持ってこさせて、サフィが焼いてやればいいんじゃないか?」
「ええー?」
まさか……と振り返れば三ドラはもう飛び立つ態勢。
「分かった!それくらいお安い御用だ!」
「我たちは元の住処の近くから狩ってこよう。それならば文句はあるまい」
「あ。じゃあさ、リンドールの王子の王城の近くで牛とかを狩って『我はアイスドラゴン。これは王子の責である。請求は王宮にするがよい』とかって大声て言ってきなよ」
「ということは……我の方はロンドの?」
「そうそう!ゴーン、察しがいいね!『これは欲深い王族の責である』っていうんだよー!はい、いってらっしゃーい!」
わかったー、と二ドラはわっさわっさと飛んでいった。
フリューゲルはちょッとそこらへんで狩ってくるって言ってたから、騎士とか人間に気を付けて狩るようにって伝えておいた。
一応余ったら貰ってっていいという約束も取り付けた。
うん。できるだけたくさん獲ってきてねー!
現金にも大喜びで飛び立つアイスドラゴンにブリードが呆れ顔。
「まったく現金な奴らだのう……」
アンタが言うな!
ブリードに「ちょっと待っててね?」、キースに「ブリードの相手してあげて」とお願いし、俺は辺境騎士団やレオンたちの元にいったん戻る。
きっと心配してると思うからね。
一旦ここでご報告をしておきませんとな。
「おまたせー!」
急いで戻れば、レオンが真っ青な顔で防御壁をバンバンと叩いていた。
「サフィ!!サフィ!!!」
ひとりひとりにする時間がなかったから、みんなまとめておっきなドームにしちゃったんだよねえ。
叩きすぎて血が出ているのか、透明なドームの一部があらぬことになっている。
「ひゃあああああ!!れれれれれれおん!
大丈夫!俺は大丈夫だからあああああ!!!」
大慌てで解除すると、飛び出す勢いでレオンが俺に突進してきた。
ドガンとまるで体当たりのように俺をその腕に抱きしめる。
「サフィ!!無事だったのか!!サフィ!!
巨大なドラゴンがそちらに向かったのが見えた!あれは何だったんだ?」
ぎゅうっと俺を抱きしめる腕が震えていた。
見れば、どれだけ叩いていたのか、手のひらの皮がずるりと剥けてしまっていた。
抱きしめる腕の震えが、手の冷たさがレオンがどれだけ俺を心配していたのかを伝えてくる。
すると今度は、慌てて俺をぐるぐる回転させ始めるレオン。
な、なに?バターにするおつもりか?
「怪我はない?どこか痛いところは?無事?」
身体のあちこちをぺたぺたぺた。
大丈夫ですよ、ヒールもできますしね。
ごめんね。きっとそんなことも頭から飛んじゃうくらい心配させちゃったんだよね。
ミカミカとウル熊も防御壁をバンバンしていたようで、手が真っ赤になっていた。
俺とキースが三ドラ漫才を見ている間にみんながこんなことに……!
良かれと思ったのだが、本当に申し訳なかった!
「ヒール!」
ピッカーン!
みんなまとめて癒しまして。
俺もぎゅうっとレオンを抱きしめ返す。
「あのね、大丈夫。心配させてごめんなさい。俺は大丈夫ですのでね?
あれはブリザードドラゴンのブリード。
肉につられてやってきた、気のいいドラゴンでしたので!
もう大丈夫だから。なんでしたら、みんなもあっちに来てご挨拶する?」
「「……は?ブリード?え?」」
お口あんぐりの辺境勢。
レオンはびっくりするよりびみょーお顔。
「サフィ、まさかドラゴンと……」
「普通に話ができましたので。とりあえず、仲良し?
いやそこまでじゃないのか?
と、とにかく餌付けが成功いたしましたー!!!
アイスドラゴンは焼いたお肉が大好きだった!」
ガクリと全員が床に崩れ落ちたのが見えた。
いいじゃん!
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