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俺はA級になる!
俺、激おこぷんすか
ちょっとちょっとちょっとお!!
あんなに「大丈夫だ」って教えたのに、辺境の屈強な男ども、逃げました!
一旦体制を立て直せ、とか言ってたけど。
要するにスタコラさっさと木の陰に隠れました!
レオンとミカミカについては、とっさに俺を庇ってるところを評価いたします。
今回は「依頼主」扱いでいわばお客様だしね。
しかし、こいつらは許さぬうううう!!むきーーーーっ!!
「こらああああ!!
出てきなさいっ!かっこ悪いでしょおが!!
ブリードに恥ずかしいとは思わないのっ?!
この辺境の恥さらしめらがあああっ!!!」
バリバリーン!!
騎士が隠れている木を燃やしてやった。
「うわああああ!!サフィ!!何をするっ!!」
「こんなのエンジェルじゃねえっ!鬼ーっ!悪魔ーっ!」
「うるさいわっ!辺境のムキムキの癖に恥をしりなされっ!
ほらっ!とっととこっちに出てこーいっ!
ドラゴンにご挨拶するって言ったでしょっ!」
両手を振り上げ激おこぷんすかな俺。
大人のムキムキがこんなんで恥ずかしくないのっ⁈
隠れるところのなくなった騎士たちがおずおずと姿を見せた。
「もうっ!大人なのに手がかかるんだからっ!!
いいですか?この大きいドラゴンが、さっき話したブリザードドラゴンのブリードです!
たまたま立ち寄ってみたんだってさ。
さっきお肉をたくさん食べさせたから!みんなを食べたりしないから安心してくださいませ!
挨拶しておけば、これからブリードに会っても見逃してくれるよ。
しっかり挨拶して覚えてもらいなさいませよ」
呆れたような声で「サフィの仲間にしては弱いな……」と呟くブリード。
そう言わないでくださいませよ……この人たちこれでも王国最強の騎士団なんですから……。
遅れて追いついたキースが、蔑み100%でごみでも見るかのような視線を彼らに投げかける。
「……鍛えなおす必要がありそうだな………」
「そう言ってくれるなよ、キース。これが普通の反応なんだぜ?
お前らがおかしいんだって……」
疲れ切ったようにミカミカがこぼす。
騎士たちはもとより、レオンもしっかりと頷いている。
が、レオンも騎士に向ける視線は厳しい。違う方向で。
「しかし、サフィを残して去るとは、騎士の風上にもおけぬ所業。
サフィがいくら強いとはいえ、まだ子供なのだぞ?
恥を知るがいい。キースにしっかりと鍛えなおしてもらえ」
こちらの視線はゴキブリでも見るかのようでした。
俺ならあんな視線向けられたら再起不能になりそう。
勇猛果敢で知られる辺境騎士団もすっかり震え上がってこくこくこく。
訓練頑張ってね!
とりあえず熊を先頭に騎士たちを一列に並ばせた。
俺にぐいぐい押され、みんなひとりひとりブリードの前で挨拶をする。
名前を名乗って「お見知りおきください」ぺこり。
名前を名乗って「お見知りおきください」ぺこり。
全員の挨拶が終わるころには、少し慣れたみたいでこわばってた表情が普通に戻った。
「俺たちだってアイスドラゴンなら…なあ?」
「おう!いくらなんでも伝説にいきなり対峙とかなあ……」
こら、言い訳しないの!
さて、弱虫マッチョたちがひと段落したので、レオンとミカミカの手を引きブリードの前に。
二人に関してはちょっとブリードにお願いしたいことがあるのだ。
「あのね、ブリード。
この二人なんだけど、こっちはレオン。この国の王子で、俺の婚約者なのです!
でもって、こっちはミカミカ。辺境伯の息子で、レオンの侍従で、俺の友達!
この二人にも言葉が分かるようにしてもらえる?
ダメ?」
「キースにしたようにすればいいのか?」
大きい図体で器用に首をかしげる。ちょっとかわいい。
レオンが俺の前にでてブリードに丁寧な礼をした。
ミカミカもそれに続く。
「王国の第一王子、レオンハルト・フリューゲルと申します。
この度は私のサフィが世話になりました。
サフィは貴方を認めているようです。私は貴方と敵対したくはない。
できれば、この国と敵対しないでいただきたいのですが……」
「同じく、辺境伯が三男、レオンハルトの従者、ミカエル・ブルームと申します。
この地にどのようなご用件で立ち寄られたのでしょうか?
できれば、どうか我らと不可侵の協定を結んでいただけたらと思っております」
おお!もうつゆほどの怯えも見せず、しっかりとブリードを見据えておる!
さすが俺のお兄様…まちがえた、俺の婚約者!俺のお友達!
思わずパチパチパチと拍手してしまった。
「いいでしょ、ブリード?」とブリードを見れば、ふむふむとブリードも頷いた。
「この二人はなかなか肝が据わっておるな。
人間にしては魔力もなかなかのもの。面白い。
いいだろう、こちらに来るがいい」
「ふたりとも、ブリードの近くに来てって!」
決意を秘めた眼をした二人がブリードのすぐ前に。
手を伸ばされたときに一瞬ビクッてしたけど、それでも目をそらさなかった。
その心意気やヨシ!さすが!
後ろで「ああっ」だの「ひいっ」だの声を出しちゃった騎士たちとは大違いだね!
ブリードがキースにしたみたいに爪でちょん、ちょん、と額をつつく。
「これでどうだ。私の言葉が分かるか?」
「!!す、すげえ!分かる!!」
「!はい、分かります!」
「うむ。先ほどのおぬしらの提案だが、受けようと思う」
ぱああああ、と分かりやすくミカミカの顔が輝いた。
レオンもほっとしたように肩の力を抜く。
「しかし、一つ条件がある」
一気に二人の表情が強張った。
条件ですと?!何を言い出すおつもりか?!
ちょっとお、と言い換えた俺に向かってニヤリとするブリード。
歯をむき出すな!騎士さんたちがチビっちゃうかもでしょ!
「我をな、このサフィの眷属にしてほしいのだ」
「「…………は⁈あなたを……サフィの眷属に⁈」」
無です。
二人はもちろん、眷属と聞いて騎士さんたちもみいんなが無になった。
ですよねー。
基本的に群れにもなりたがらないドラゴン、しかも伝説級のドラゴンが自ら俺のペットになりたがるって、おかしいですよねえ。俺もそう思う。
ぐるん!
一斉に視線が俺に集中した。
その目がこう言っている。「サフィ、何をした⁈」
何もしてません!しいていうなれば……餌付け?
あんなに「大丈夫だ」って教えたのに、辺境の屈強な男ども、逃げました!
一旦体制を立て直せ、とか言ってたけど。
要するにスタコラさっさと木の陰に隠れました!
レオンとミカミカについては、とっさに俺を庇ってるところを評価いたします。
今回は「依頼主」扱いでいわばお客様だしね。
しかし、こいつらは許さぬうううう!!むきーーーーっ!!
「こらああああ!!
出てきなさいっ!かっこ悪いでしょおが!!
ブリードに恥ずかしいとは思わないのっ?!
この辺境の恥さらしめらがあああっ!!!」
バリバリーン!!
騎士が隠れている木を燃やしてやった。
「うわああああ!!サフィ!!何をするっ!!」
「こんなのエンジェルじゃねえっ!鬼ーっ!悪魔ーっ!」
「うるさいわっ!辺境のムキムキの癖に恥をしりなされっ!
ほらっ!とっととこっちに出てこーいっ!
ドラゴンにご挨拶するって言ったでしょっ!」
両手を振り上げ激おこぷんすかな俺。
大人のムキムキがこんなんで恥ずかしくないのっ⁈
隠れるところのなくなった騎士たちがおずおずと姿を見せた。
「もうっ!大人なのに手がかかるんだからっ!!
いいですか?この大きいドラゴンが、さっき話したブリザードドラゴンのブリードです!
たまたま立ち寄ってみたんだってさ。
さっきお肉をたくさん食べさせたから!みんなを食べたりしないから安心してくださいませ!
挨拶しておけば、これからブリードに会っても見逃してくれるよ。
しっかり挨拶して覚えてもらいなさいませよ」
呆れたような声で「サフィの仲間にしては弱いな……」と呟くブリード。
そう言わないでくださいませよ……この人たちこれでも王国最強の騎士団なんですから……。
遅れて追いついたキースが、蔑み100%でごみでも見るかのような視線を彼らに投げかける。
「……鍛えなおす必要がありそうだな………」
「そう言ってくれるなよ、キース。これが普通の反応なんだぜ?
お前らがおかしいんだって……」
疲れ切ったようにミカミカがこぼす。
騎士たちはもとより、レオンもしっかりと頷いている。
が、レオンも騎士に向ける視線は厳しい。違う方向で。
「しかし、サフィを残して去るとは、騎士の風上にもおけぬ所業。
サフィがいくら強いとはいえ、まだ子供なのだぞ?
恥を知るがいい。キースにしっかりと鍛えなおしてもらえ」
こちらの視線はゴキブリでも見るかのようでした。
俺ならあんな視線向けられたら再起不能になりそう。
勇猛果敢で知られる辺境騎士団もすっかり震え上がってこくこくこく。
訓練頑張ってね!
とりあえず熊を先頭に騎士たちを一列に並ばせた。
俺にぐいぐい押され、みんなひとりひとりブリードの前で挨拶をする。
名前を名乗って「お見知りおきください」ぺこり。
名前を名乗って「お見知りおきください」ぺこり。
全員の挨拶が終わるころには、少し慣れたみたいでこわばってた表情が普通に戻った。
「俺たちだってアイスドラゴンなら…なあ?」
「おう!いくらなんでも伝説にいきなり対峙とかなあ……」
こら、言い訳しないの!
さて、弱虫マッチョたちがひと段落したので、レオンとミカミカの手を引きブリードの前に。
二人に関してはちょっとブリードにお願いしたいことがあるのだ。
「あのね、ブリード。
この二人なんだけど、こっちはレオン。この国の王子で、俺の婚約者なのです!
でもって、こっちはミカミカ。辺境伯の息子で、レオンの侍従で、俺の友達!
この二人にも言葉が分かるようにしてもらえる?
ダメ?」
「キースにしたようにすればいいのか?」
大きい図体で器用に首をかしげる。ちょっとかわいい。
レオンが俺の前にでてブリードに丁寧な礼をした。
ミカミカもそれに続く。
「王国の第一王子、レオンハルト・フリューゲルと申します。
この度は私のサフィが世話になりました。
サフィは貴方を認めているようです。私は貴方と敵対したくはない。
できれば、この国と敵対しないでいただきたいのですが……」
「同じく、辺境伯が三男、レオンハルトの従者、ミカエル・ブルームと申します。
この地にどのようなご用件で立ち寄られたのでしょうか?
できれば、どうか我らと不可侵の協定を結んでいただけたらと思っております」
おお!もうつゆほどの怯えも見せず、しっかりとブリードを見据えておる!
さすが俺のお兄様…まちがえた、俺の婚約者!俺のお友達!
思わずパチパチパチと拍手してしまった。
「いいでしょ、ブリード?」とブリードを見れば、ふむふむとブリードも頷いた。
「この二人はなかなか肝が据わっておるな。
人間にしては魔力もなかなかのもの。面白い。
いいだろう、こちらに来るがいい」
「ふたりとも、ブリードの近くに来てって!」
決意を秘めた眼をした二人がブリードのすぐ前に。
手を伸ばされたときに一瞬ビクッてしたけど、それでも目をそらさなかった。
その心意気やヨシ!さすが!
後ろで「ああっ」だの「ひいっ」だの声を出しちゃった騎士たちとは大違いだね!
ブリードがキースにしたみたいに爪でちょん、ちょん、と額をつつく。
「これでどうだ。私の言葉が分かるか?」
「!!す、すげえ!分かる!!」
「!はい、分かります!」
「うむ。先ほどのおぬしらの提案だが、受けようと思う」
ぱああああ、と分かりやすくミカミカの顔が輝いた。
レオンもほっとしたように肩の力を抜く。
「しかし、一つ条件がある」
一気に二人の表情が強張った。
条件ですと?!何を言い出すおつもりか?!
ちょっとお、と言い換えた俺に向かってニヤリとするブリード。
歯をむき出すな!騎士さんたちがチビっちゃうかもでしょ!
「我をな、このサフィの眷属にしてほしいのだ」
「「…………は⁈あなたを……サフィの眷属に⁈」」
無です。
二人はもちろん、眷属と聞いて騎士さんたちもみいんなが無になった。
ですよねー。
基本的に群れにもなりたがらないドラゴン、しかも伝説級のドラゴンが自ら俺のペットになりたがるって、おかしいですよねえ。俺もそう思う。
ぐるん!
一斉に視線が俺に集中した。
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