もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

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俺とレオンの婚約式

国賓の到着!

婚約式の二日前。
婚約式に先がけて王国にナージャたち帝国勢が到着した。

あれからたった数ヶ月。なのに、なのに!

「うそでしょー!ナージャ、デカくなった?」

俺と10センチくらいの違いだったナージャがいきなり伸びている!明らかにデカくなった!!
フンスフンスと指摘した俺に、ナージャは照れながら胸を張る。

「あれから団長たちに稽古をつけてもらってな。どうだ?少しは逞しくなっているか?」

「ちょっとじゃないっ!俺だって訓練したのに、ナージャだけおっきくなるなんてっ!抜け駆けっ!」

小さい仲間ミルくんもにょきにょきしだした今となっては、ナージャだけが最後の希望だったのに!

「抜け駆けと言われても……。
あ!そ、そうだ!サフィこそ、抜け駆けだぞ?レオンハルト殿下とは婚約していたんじゃなかったのか?
婚約者だと聞いていたのに婚約式の招待が来て驚いた!」

あー!そういえば帝国にはレオンが(勝手に)そう言ってたんだった!

「あれは…えっとお…レオンの自称?」

てへ、と舌を出せばむちゃくちゃ不審な眼差しを向けられた。

「は?婚約とは自称するものなのか?」

「やあ、ようこそ、ナージャ殿下!
サフィはかわいいからね?
あちこちで懸想されぬよう、対処しただけだよ?」

どこからか登場し、後ろからグイッと俺の肩を抱くレオン。
ナージャが「察し」なため息をつく。

「懸想……。サフィは私や帝国の恩人ですよ?
あんな出会い方をした私を許し、助けてくれたのです。私にできる事があればなんでも致します。
ですが牽制する必要はありません。
自分のしたことを思えば、懸想などできるはずないでしょう?」

言って力なく微笑むナージャ。

そういえば出会いは最悪だった!
いきなり「娶る」とか言い出すから、ナージャのこと変態さんって呼んでたし。
おまけにそのあと誘拐されたんだっけ!
あれ?相当ヤバい人だった?

「ま、まあまあ!事情が事情だったしね!結果的に王国にも利益はありましたのでね!
船旅も楽しかったし、イカパーティーもできたし!国宝級のすんごい大容量マジックバックもいただきましたし!
結果オーライでしょ?」

ぎゅっとナージャの手を握り上下にぶんぶん。

「レオンが自称してけんせーでごめんね?今度のは本当の婚約式ですのでね!
お友達だからナージャも呼んだんだよ!ちなみに団長さんたちも、一応国賓だけど友達枠だから!
今は仲良しということで。お気になさらず!」

「サフィは気にしていなくても、私は覚えているからね?
二人だけで会わないようにね?」

「レオン!お祝いのお席ですし、仲良くしてっ!」

「…………遅くなりましたが、この度はサフィラス様とのご婚約おめでとうございます、レオンハルト殿下。
心よりお祝い申し上げます」

改まって礼をとるナージャに、レオンが鷹揚に頷く。

「ありがとう。祝いの言葉、受け取ろう。どうか式までゆっくりとしてほしい。
王城にお泊り頂いてもよいのだが、ゲイルが皆さんをぜひ邸に招きたいといっていてな?
よいだろうか?
サフィラスを嫁に出すというので落ち着かないようでな。できれば話を聞いてやって欲しい」

「おお!ゲイルが!」

「美味い酒を持参しておるのです。ゲイルのことは我らにお任せください!久しぶりに飲み明かしましょうぞ」

「じゃあ、ナージャは俺の部屋に泊ま……「サフィ?」

レオンから物凄い冷気が!!ひいいい!!
俺は慌てて言い直した。

「じゃなくってえ!えっとお……リオ!リオのところなら安心でしょ?
ものすごい結界してあるから!護衛さんいなくても大丈夫だよ!
ゲートでうちとリオの家、繋がってるから、リオと一緒に寝たら?」

「リオの家とつながっているのか?どういう事情かは分からんが、その方が王城に泊まるよりも楽しそうだ。
迷惑でなければお願いできるか?」

「うん!じゃあ、後でリオのところに行こう!」

なんか、お友達とのお泊りとかって楽しいよね。
レオンも一緒なら俺もお泊りしていいかな?
婚約したらダメっていいそうだし、今のうちに。

「ねえ、レオン、レオンも一緒なら俺も「ダメだよ?」

「リオのところなら三人で…「ダメだからね?」

「………ナージャ、お泊り楽しんで。俺はダメだけど」

しょぼん。レオン、やきもちやきすぎませんか?
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