もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

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俺とレオンの婚約式

ビビさん劇的ビフォーアフター!

ゲイルたち身内はこのまま王城に残って夜にお食事会となる。
帝国とリンドールとロンドも、食事会に参加で交流を深めることに。

色々盛沢山になっちゃったし、ロンの断罪みたいになっちゃったけど、忘れないで欲しい。今日は俺とレオンの婚約式。
せっかく参加してもらったからには笑顔で帰ってもらいたい。
人たらしゲイルとレオンにみんなのおもてなしを丸投げ。あの二人がいればなんとかなるはず!キースにミカミカもついている!がんばって!


でもって俺は一番しょんぼりしちゃったロンドのビビさんをなんとかすることにした。お母様をセオドラさんを呼んで、ビビさんと女子会。
正確には俺は女子ではないのですが、一応婚約者枠ということで!

「ビビアン姫って呼びにくいから、ビビさんって呼んでよきですか?俺のことはサフィでよきですのでね!
ビビさん。ちょっと一緒にお茶会をいたしましょー!」

「え、ええ。あの……どういうことでしょうか?」

「はいはいはい。よきよきですよー。怖くないですのでねー」

強引にビビさんを女性陣の待つ部屋にドナドナする。



ドナドナ先にはお母様とセオドラさん、そして王級の凄腕侍女たちが鼻息も荒く待ち構えておりました。

「な、な、な、なんでございますのーっ?!」

「あのですね。ロンドの皆様と感覚が違うのかもしれませんが、俺が思うに、ビビさんは美人さんなのにお化粧やドレスが似合っておりません!」

ぼかしても分からないだろうから、ビシっとズバッと指摘。
お母様とセオドラさんが「あらあら!そんなにはっきり!」と口に手を当てている。
が、曖昧に言っても同じことでしょお?

言われたビビさんはそんなこと思ってもみなかったようで「ガガーーーン!!」なお顔に。

「だ、だって、私の侍女がこれが一番よくお似合いですって……」

「その侍女さん、おばあちゃん侍女さんなのでは?こう言ってはあれですが……前世紀の遺物なのです。
過去素晴らしかったデザインが今も素晴らしいとは限りませんし。それに、人それぞれに似合うものというのがあるのです。ということで、ビビさんには似合っておりません」

「ガガーーーーーン!!」

俺は自分の服についてはセンスがないと言われてきましたが、こっちにきてみんなにあれやこれや着せ替えされて、延々と着たり脱いだり喧々囂々をされてきましたからね。
それなりにセンスも磨かれたのですよ。
だってずっとあのお父様の横に立ってきたんだよ?あんな最高のイケオジに並ぶのにヘンテコだとゲイルが恥ずかしいでしょ?!

おまけにギルドに日参していたので、女性冒険者さんが服についてキャッキャとおしゃべりしていたのを聞いている。「これどう?」と新しいメイクやら髪型やらを聞かれ、適当に返事をして地獄を見てきたのだ。
流行りのリップが何色だとか、このタイプの子にはこういうメイクがいいだのなんだのそれなりの知識を得ている。

そんな俺と、王国のおしゃれ番長、元祖妖精姫なお母様とその優秀な侍女さんたちにかかれば、ビビ女だって劇的にビフォーアフターできるに違いない!

「そんなビビさんに朗報です!ここには王国のファッションリーダーであるお母様と、その優秀な侍女さんたち、そしてあの妖精さんメーゼン殿下の婚約者であるリンドール女性陣の憧れレオドラさんがいらっしゃりまする!
みんなでビビさんを劇的ビフォーアフターさせて頂きたい!よろしいか?!」

嫌だなんていわせませんがね?
だって、この人絶対的にメイクと服装で損してるんだもの!!

勢いに押されこくこくと頷くビビさん。
よし、オッケーがでましたよ!

「では、みなのしゅー!!かかれーーーーー!!!」

俺は男の子なので場を外します。
まかせたよ、お母様たち!





1時間後。
ようやく扉は開かれた。

「サフィちゃん。入っていいわよ」

待ってましたー!!
意気揚々と入りましたらば。

「?だ、だれ?」

そこにはスラリと佇む美女が!
身体に沿った濃紺のマーメイドラインのドレス。胸元のドレープが彼女のひんにゅ…いや、シンプルなお胸を上品にカバーしてウエストの細さを際立たせている。
出っ張りがあらゆる意味で少なめだからこそスッキリと仕上がり、あの少女趣味のボワンボワンのドレスよりよっぽど似合ってる!
たおやかな大人の女性、という感じ。
実はね、ビビさん、髪の毛ピンクなの。なのにピンクのドレスだったから、全身ピンクてわけわからん感じになっておったのです。
でも、紺のドレスならピンクの髪が映えまくり!反対色って意外とあうんだね。お母様すごい!

メイクも控えめ。前はバッサバサにつけまつ毛をつけて、これでもかという盛り盛りメイクだったのだが、今回はシンプルに透明感を重視した仕上がりに。
その代わりに目元のメイクだけはしっかりと。ボルドーのパウダーが綺麗な瞳を際立たせ、目尻に入れたアイラインもなんとも神秘的。
この人多分自分がかわいい系だと思ってたからこそのあのドレスとメイクだったんたろうけど、実際のところハンサム系美人だったんだね。着たい服と似合う服は違うんだって、すんごく分かりやすい例ですな!

慣れないドレスとメイクに少し恥ずかしそうに「…どうでしょうか?」と頬を染めているのがまたたまらぬ!

「か、かわゆいです!美女!美女になっておりまするよ⁈
お母様、さすがです!
ぜったいにビビさんにはこっちのほうが似合うと思うっ!!
セオもそう思うでしょ?
な、並んでみて!セオとビビさんて並んでっ!!」

「え、ええ」
「並べば良いのかしら?」 

セオさんもスラリとした高身長美女。騎士の衣装でキリリとポニテにしてるから、倒錯的な魅力がある。
その横にスレンダーな美女が並べば…
タ◯ラヅカだ!タ◯ラヅカ!
男役でめちゃくちゃ人気出そう!

思わずハアハアしてしもうた。

「さ、サフィちゃん?大丈夫?
お口を拭きましょうね?」

お母様がドン引きしつつハンカチを貸してくれた。失礼致しました!






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