もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中

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僅かな日常

先輩のご用事

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「ところで、ルーシュ先輩の御用ってなんだったのですか?」

いかんいかん。忘れるところだった!
ルーシュ先輩も忘れていたようで、慌ててなにやらゴソゴソしだした。

「えっと……どこだっけ?」

んん?まさかまたプレゼント説?どきどきと見守れば

「あった!サフィに来て貰ったのは、これを渡したかったからなんだ」

なにやら紙の束のようなものを渡された。

「?書類?生徒会のお仕事ですか?」

「ははは!サフィの仕事は別にあるから安心しろ!
これはな、バースについての資料だ。と言っても、俺が知る限りの、だけどな」

「え?先輩の?
もしかして、わざわざまとめてくれたのですか?!」

昨日ちょっと話題に出しただけなのに?!

ぺろりと捲れば、バースの産業とかだけじゃなくって、バースに住んでいる人たちの種族、おおまかな居住地区など
その土地に行ったことがある人ならではの情報が書いてあった。
しかもすんごくわかりやすく纏めてある!
あれから一日でこんなに立派な資料を作ってくれたの⁈

「……すごい……!これ、門外秘ってやつなのでは?いいの⁈」

思わずまじまじとルーシュ先輩を見つめれば、少し照れながら肩を竦めてみせるルーシュ先輩。

「サフィに必要なもんだろ?
まあ……サフィなら悪いようにはしないだろうしな。俺の情報で役に立つなら、好きに使ってくれ。
あくまでも俺の主観だけどな!」

「ルーシュ先輩!だいすきーーーっ!!!」

思わずぴょーいっと抱き着いてしまった。
なんていい先輩なのっ!
ワイルドに見せて繊細だし、気遣いできるし、美味しいお茶を淹れてくれるし、美味しいおやつをくれるし、お世話上手だし、親切だし……っ!!!
ゲイルとかティガーとかミカミカと同じ人種。
俺の中で「とおっても凄い人」認定!!

あまりの感動にぎゅむっ&頭ぐりぐり擦り付けていたら、リオにベリッと引き剥がされた。

「はい、そこまでー!
新婚約者でしょ?
それ以上すると、ルーシュが危険だから。主にレオン殿下的な意味で」

おう!そうでござった!
俺は慌てて言った。

「今のハグは内緒ということで!」

こくこくこく!
危なかった!
ついつい抱き着きがちだから、気をつけねば!



追加のお茶を頂きながら、ルーシュ先輩は簡単に解説してくれた。

先輩たちはある意味「自由がきく立場」なのだという。
だから自分の立ち位置を作るべく、自ら外交に同行したり、商人から話を聞いたりと独自に動いてきたんだって。
それで先輩が目を付けたのがバース。
まだあんまり取引をしている国が少ないから独擅場になるのでは、というので、商人がバースに行くのに同行していたらしい。

「連合というだけあって、あそこはそれぞれが独立した文化を持ってるんだよ。
獣人が多い地区では、狩猟がメインで、毛皮や革の加工が盛んなんだ。この地区は割と……力を重視する。
で、中央の平原あたりでは酪農が盛んでな。チーズや乳製品が多い。人柄は朴訥、おおらか。ガサツで大雑把ともいうけどな。まあ、気のいい人が多い。
この中央が一応バースの首都ってことになってて、バース連合の会議はここでやってる。
バースと外交するときには、まずここに行くことになるな。
あとは、農業というよりも特産品って感じだ。よそで手に入らないような、変わった果実や野菜を育てているんだよ。
ウチで仕入れていたのは、中央の主に乳製品。チーズが絶品でな。様々な種類が揃ってる」

ほうほう。
バースの獣人さん、狩猟メインってことは、肉食系の獣人さんが多いのかな?
カフェの獣人さんなら知り合いとかいるのかも。今度カフェに行ったら聞いてみよう。

中央とかの性格は……めっちゃ心当たりある!バースくんたちっぽくない?
これも後でゲイルに聞いておこう。



※※※※

いつもご拝読頂きましてありがとうございまする~~!!
イイネ、コメント、エールなど、とっても励みになっております。ありがとうございます♡

今月でオリジナル小説を書き始め、投稿を初めて1年になります。
皆様のおかげでここまで書き続けることができました。
書籍化まで!感謝しかございませぬ(ノД`)・゜・。ありがとう、そしてありがとうございます!!


明日より、新作公開したいと思います。
そちらは悪役令息の義弟が主人公となります。
「キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!」
です。作者名をクリック→作品→
から飛んでいただけますので、ご拝読頂けたら嬉しいです♡

ちなみに、最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクが、悪役にされそうな義兄を守るべく
あざと可愛さと前世の知識を武器に主人公をザマアしていく物語になります。




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