もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中

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新たな目標

ゲイル、大活躍!

そこからゲイルの大活躍が始まった。

俺が戻ったことでパワーアップしたゲイル。
ようやく二人の日常が戻ったことではりきりまくり、ついでに公爵と王様を巻き込みまくったのでござります。

では、そんなゲイルの一日を紹介しよう。
朝俺を学校に送り、そのままギルドと病院へ。
たまりにたまった患者をバッサバッサと切り倒…げふんげふん、治療して、ギルドでランチの後は王城へ。
王城で何をしているかといえば、悪だくみ。接近禁止令継続中の王様のとの間に公爵を据え、三人で額突き合わせああでもないこうでもないとやっているらしい。
王国の友好国にして貰おうと、外交を結ぶために頑張るバースくんたち。もう王国では「外交決定」として勝手に話が進められてしまっておりますよ……。
勿論王国にいいように話が進んでしまっておりますのでね。そこんとこよろしく。

俺のほうはといえば、かなり楽になった。
と言っても前より断然忙しいんだけど、あれこれあった結果、これでも楽に感じてしまっている。
具体的には、朝はゲイルに送ってもらって学校に行き、帰りはそのままレオンのお迎えで王城へ。
王城では王妃様とのお勉強を少し。
その後、ゲイルと合流。みんなで一緒にクマさんのご飯を食べて、「泊って行かないの?」としょんぼりするレオンを振り切りゲイルと伯爵家に帰るか、レオンに負けてそのままお泊りか。

そんな毎日を送っている。

合間合間に、リンドールやロンドからのお手紙にお返事を書いたり、帝国にお手紙したりもしております。

帝国といえば、ライのところに猛烈な勢いで手紙が届いているらしく、リオが「ちょっとお!なんとかしてよね!」とお怒り。
どうやら俺の婚約式の際、お世話になったライに一目ぼれをしたナージャ。しぶしぶ帝国に戻ってからも、なんとか恋を成就させようとあの手この手で迫っておるらしいのでした。
ライはといえば……俺からするとまんざらでもない様子。
だってね。ナージャ、すんごく情熱的らしいの。
公爵家に居る間も、毎朝市場に通って花を買ってライに届けていたんだって。
しかも「私の気持ちを届けたいのだ」と言って毎朝自ら買い付けていたらしい。
それでライの前に跪いて

「まだまだ若輩故頼りないのは理解しております。しかし、私はこのままでいるつもりはありません。あなたにふさわしい男になってまた戻ってまいります。どうかその時まで私のことを心に留め置きください」

とか言っちゃってたんだって(リオネル談)
ひえ!男の子しちゃってる!
俺と最初に会ったときには勝手に手にチュウしてきたうえ「考えている間に奪われたら困る」という理由で強引に攻めてきたのにね。
アレは酷かった。話が通じない人だと思ってすごくムカついたもん。

全く、ずいぶん変わったものですなあ。しみじみ。
偉そうな「ザ・王族」してたのに、今はすっかり気のいい王子さま。
それだけあの頃は虚勢を張って生きてたんだろうな。これが本当のナージャなのだろう。

でも、思い詰めた結果いきなり俺を誘拐しちゃったり、意外と行動力あるんだよね。
ライには気長なところを見せているみたいだけれど……。
このままナージャがおかしな方向に暴走しないことを祈る。




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