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新たな目標
新部署設立
「ええー?」
えっと、どんなのだったっけ?
なんとなーく思い出しながら説明する。魔法よりも魔道具を作ってもらうほうが、魔法使えない人でも対応できていいと思うから。
「嘘をつくときってね、どんなに平静にみえても心臓がドキドキして呼吸が早くなったり、脈に変化がでたりするでしょ。
それとか、手に汗をかいたりする人もおりまするし?
なので、手を機械に乗せて貰って脈の測定と手の汗とかの水分、呼吸の分析をしたらよき?」
これはほんと。前世の俺が海外の刑事ドラマとか好きでよく見てたもん。その機械をどう作るのかはわからないのですけれどもね。
俺の言葉にフィラーのおっちゃんも納得。
「うーむ。嘘をつくときの身体の変化を目に見える形で測る、ということか。確かに理に適っている」
「確か魔道具に空気中の水分を測定するものがあったな?その応用でいけるのではないか?」
いわゆる湿度計みたいなやつ?そんなのがあったんだね。
「ならば振動を測定する魔道具の応用で心拍と脈も測れるのでは?」
「おお!魔物の接近を感知するものか!」
「あの精度を上げ、地表ではなく肌に密着させて測定すれば……」
「いけそうだな!しかも、商品化すればかなりの需要が見込めるのではないか?検問所や、街の保安所など魔法が使えぬものもこれを使えば嘘が見分けられる」
「我が国専売とし他国に販売すれば相当な利益も見込めるぞ」
おおお!勝手にどんどん話を進めてくれる。優秀!
「魔塔に依頼して作らせるか?」
「しかし、それでは日数がかかるぞ?」
「ならば、ロンドに依頼してみてはどうだ?かの国ならば既にそれに近い装置もあるかもしれぬぞ?その応用ならば開発までそう日数もかかるまい」
「いや、そうすると商品の情報が洩れ模造品が出回ってしまうのでは?」
具体的な依頼先で行き詰ったところで、お兄さまが声をあげた。
「ロンドならば伝手がある。婚約式以来、ロンドの姫とは個人的にやり取りを続けているのだ。姫を通じてロンドの王族所有の工房に依頼しよう。そして、その開発費、製作費などを賠償金代わりに向こうに負担させるのだ。原価に多少の上乗せして計算すれば、ロンドの側からしても大幅な賠償金削減となろう。こちらも手間や一から開発することを考えれば十分元は取れる。もちろん守秘義務も課し、情報が漏れた際は王族の責任を問う」
「つまり、ロンドに丸投げ!ロンドにある似たようなものを応用して作ってもらえば早くできますし。ナイスアイディア!」
さすがはお兄さま!
今は割とロンドも好戦的な態度を改めているからね。タイミング的にもバッチリ!
「ロンドから仕入れたとしても一から制作することを考えれば十分経費削減となりますな。なにしろうちには専用の工房というものがございませんから」
「金貨でもらうのではなく現物で徴収する、ということですな。妥当な案でしょう」
「ロンドと友好的な関係となった今だからこそ通用する案ですね。いやあ、婚約式の恩恵といったところか」
「サフィがおると全てがいい方向に転がりますなあ」
「いかにも!我が国の幸運の天使ですな!はっはっは!」
「そうだろう?私のサフィは天使だからね。サフィがいるだけで平和になるとはよく言ったものだ」
何故か途中から俺を褒め出しました。
この人たち、俺のこと好きすぎない?
なんかもう、初めて会ったときは海千山千、王家の敵の食えないおっちゃんたちだったのに。
今はすっかり隙あらば俺を撫でて褒めて膝に乗せたがる俺のおじいちゃん。
でもそのおかげで王家とおっちゃんたちに共通の趣味「サフィ」ができ、同じ推しを持つ仲間として一致団結してる。
とにもかくにも、みんながにっこりにこにこスムーズに会議が進行するのはよいことですな。
新法案成立、新部署設立の方向で話はまとまってるみたいですし。
えっと、どんなのだったっけ?
なんとなーく思い出しながら説明する。魔法よりも魔道具を作ってもらうほうが、魔法使えない人でも対応できていいと思うから。
「嘘をつくときってね、どんなに平静にみえても心臓がドキドキして呼吸が早くなったり、脈に変化がでたりするでしょ。
それとか、手に汗をかいたりする人もおりまするし?
なので、手を機械に乗せて貰って脈の測定と手の汗とかの水分、呼吸の分析をしたらよき?」
これはほんと。前世の俺が海外の刑事ドラマとか好きでよく見てたもん。その機械をどう作るのかはわからないのですけれどもね。
俺の言葉にフィラーのおっちゃんも納得。
「うーむ。嘘をつくときの身体の変化を目に見える形で測る、ということか。確かに理に適っている」
「確か魔道具に空気中の水分を測定するものがあったな?その応用でいけるのではないか?」
いわゆる湿度計みたいなやつ?そんなのがあったんだね。
「ならば振動を測定する魔道具の応用で心拍と脈も測れるのでは?」
「おお!魔物の接近を感知するものか!」
「あの精度を上げ、地表ではなく肌に密着させて測定すれば……」
「いけそうだな!しかも、商品化すればかなりの需要が見込めるのではないか?検問所や、街の保安所など魔法が使えぬものもこれを使えば嘘が見分けられる」
「我が国専売とし他国に販売すれば相当な利益も見込めるぞ」
おおお!勝手にどんどん話を進めてくれる。優秀!
「魔塔に依頼して作らせるか?」
「しかし、それでは日数がかかるぞ?」
「ならば、ロンドに依頼してみてはどうだ?かの国ならば既にそれに近い装置もあるかもしれぬぞ?その応用ならば開発までそう日数もかかるまい」
「いや、そうすると商品の情報が洩れ模造品が出回ってしまうのでは?」
具体的な依頼先で行き詰ったところで、お兄さまが声をあげた。
「ロンドならば伝手がある。婚約式以来、ロンドの姫とは個人的にやり取りを続けているのだ。姫を通じてロンドの王族所有の工房に依頼しよう。そして、その開発費、製作費などを賠償金代わりに向こうに負担させるのだ。原価に多少の上乗せして計算すれば、ロンドの側からしても大幅な賠償金削減となろう。こちらも手間や一から開発することを考えれば十分元は取れる。もちろん守秘義務も課し、情報が漏れた際は王族の責任を問う」
「つまり、ロンドに丸投げ!ロンドにある似たようなものを応用して作ってもらえば早くできますし。ナイスアイディア!」
さすがはお兄さま!
今は割とロンドも好戦的な態度を改めているからね。タイミング的にもバッチリ!
「ロンドから仕入れたとしても一から制作することを考えれば十分経費削減となりますな。なにしろうちには専用の工房というものがございませんから」
「金貨でもらうのではなく現物で徴収する、ということですな。妥当な案でしょう」
「ロンドと友好的な関係となった今だからこそ通用する案ですね。いやあ、婚約式の恩恵といったところか」
「サフィがおると全てがいい方向に転がりますなあ」
「いかにも!我が国の幸運の天使ですな!はっはっは!」
「そうだろう?私のサフィは天使だからね。サフィがいるだけで平和になるとはよく言ったものだ」
何故か途中から俺を褒め出しました。
この人たち、俺のこと好きすぎない?
なんかもう、初めて会ったときは海千山千、王家の敵の食えないおっちゃんたちだったのに。
今はすっかり隙あらば俺を撫でて褒めて膝に乗せたがる俺のおじいちゃん。
でもそのおかげで王家とおっちゃんたちに共通の趣味「サフィ」ができ、同じ推しを持つ仲間として一致団結してる。
とにもかくにも、みんながにっこりにこにこスムーズに会議が進行するのはよいことですな。
新法案成立、新部署設立の方向で話はまとまってるみたいですし。
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