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新たな目標
生徒会室にて
こうして稀にみるスピードで法案成立が決定した。
施行は一月後。キースとミカミカの結婚式も同時に執り行うこととなった。
つまり、同性婚第一号がキースとミカミカというわけ。
二人に了承は得ていないけれど、なんあらもう辺境で式をあげてきちゃったんだし!(別に怒ってないよ。ふたりのことだもんね。俺に口出しできることじゃないもんね。親と本人が了承してるんならいいんだよ、別に!)
正式に結婚することに異論はないだろう。
これは俺とレオンからのサプライズということで。
そこからが大忙し。
何しろ、ミカミカとキースには秘密で、かつ迅速に事を進めなければなりませぬ。
二人のいないところで相談しなきゃ、ということで。
秘密会議は学校の生徒会室で行われることとなった。
というわけで。レオンin生徒会室でござりまする。
「やあ、いつも私のサフィが世話になっている。
約一名を除き、君たちとは今後も付き合って行けたらと思っているよ?」
キラキラと登場したレオンに、みんな呆れ顔。
「……あの……殿下?ここ、一応生徒会なんですけれど……。
サフィ、あのね、いくら来たがっても断りなさい!簡単に連れてきちゃダメでしょ?返してきなさい!」
リオ、俺、犬を拾ってきたんじゃないから。
これ一応王子様ですけれど?
案の定、レオンが黒い笑みを口元に浮かべた。
「ふふふ。リオもなかなか言うようになったね?
今日はただサフィに付いてきたというわけじゃない。実は君たちに頼みがあってね?」
「嫌な予感しかしないんですけど……。
その前に殿下、先ほど殿下が除いた一名が地味にダメージを受けているので、何とかしてもらえませんか?」
リオの指す方を見ると、のっけからレオンにジャブをくらったオル先輩が青くなって固まっている。
「ああ。でも……仕方ないよね?
私の大切な婚約者に手を出すような不届きものを大切な私のサフィの側に置くわけにはいかないだろう?
知っていると思うけれど、私は狭量なんだ」
私の大切な、って二回も言ったあげくギュッと俺を引き寄せてホッペにチュッ。
「こら!ここは学校!人前ではダメでしょお!」
すかさずお口をペシっと教育的指導。
しっかりと叱っておかなければきりがないと学んだのです。
みなさん(何故かご機嫌のアーシャ先輩除く)の目からハイライトが消えてしもうたではありませんか!
他人のイチャイチャを目の前で見せられることほどうんざりすることはないのですからね!
「ふふふ。ごめんね?人前ではダメだったね?二人きりの時にするね?」
「うん。そうしてくださいませ」
きちんと叱ったのに、リオが呆れ顔。
「牽制があからさますぎませんか?
サフィもすっかり慣らされちゃってるんだけど……。
大丈夫?嫌なことは嫌ってちゃんと言ってる?」
ぐいっとレオンから引き剥がされたところを、すかさずレオンにまた引き寄せられた。
「リオネル、少し失礼ではないか?私がかわいいサフィの嫌がることをするはずがないだろう?」
胸の内に抱き込むようにしてレオンがリオを諭す。
「嫌がらないように巧妙に慣らしているだけですよね?
僕にはサフィを守るという使命があるんです。一応サフィの血縁ですから」
お、おお?リオ、なかなか辛辣う。
「その心意気は素晴らしいと思うよ?
これからも私のサフィをしっかりと守って欲しいな?」
「当たり前です。言われなくてもそのつもりですのでご安心を。
とにかく、ここは王城ではありません。学園の生徒会室です。
ここでは僕に従って頂きますよ?これでも生徒会長ですので!」
リオにしては凛々しいと思ったらば、そういうこと!
つまりはリオの場所を侵すな、ということですな。うん。実に正論!
それでもレオンは余裕の表情。
「うん。もちろんそれは理解している。
無理を言うつもりはないよ?これはお願いだからね、断ってもらっても構わない。
まずは話を聞いてもらいたい。いいかい?
これはサフィの頼みでもあるんだ」
「「「「サフィの?」」」」
一斉にみんなの視線が俺に集中。
ちょっと怖い。
「もともとは俺のお願いであることは確か。
王城ではできない理由があるの。協力してくれたら嬉しいです。
でも、学校には関係のないことだから、断ってくれてもいいよ?
あくまでも『お願い』ですのでね?」
ここでルーシュ先輩がハイっと手を上げた。
「俺はかまわねえぞ?面白そうだし。話を聞くだけ聞いてみようぜ!」
アーシャ先輩もそれに同意。
「私も構わないわよ?サフィちゃんのお願いですもの。レオンハルト殿下とサフィちゃんのいちゃ……仲がいいところを見れるだなんて、眼福だしね?」
今、イチャイチャを見れるっていいかけなかった?
もしや腐ったお方ですか?
「僕も構いませんよ?サフィにはいつもお世話になっていますし」
ロ、ロイドせんぱあああい!いいひと!
施行は一月後。キースとミカミカの結婚式も同時に執り行うこととなった。
つまり、同性婚第一号がキースとミカミカというわけ。
二人に了承は得ていないけれど、なんあらもう辺境で式をあげてきちゃったんだし!(別に怒ってないよ。ふたりのことだもんね。俺に口出しできることじゃないもんね。親と本人が了承してるんならいいんだよ、別に!)
正式に結婚することに異論はないだろう。
これは俺とレオンからのサプライズということで。
そこからが大忙し。
何しろ、ミカミカとキースには秘密で、かつ迅速に事を進めなければなりませぬ。
二人のいないところで相談しなきゃ、ということで。
秘密会議は学校の生徒会室で行われることとなった。
というわけで。レオンin生徒会室でござりまする。
「やあ、いつも私のサフィが世話になっている。
約一名を除き、君たちとは今後も付き合って行けたらと思っているよ?」
キラキラと登場したレオンに、みんな呆れ顔。
「……あの……殿下?ここ、一応生徒会なんですけれど……。
サフィ、あのね、いくら来たがっても断りなさい!簡単に連れてきちゃダメでしょ?返してきなさい!」
リオ、俺、犬を拾ってきたんじゃないから。
これ一応王子様ですけれど?
案の定、レオンが黒い笑みを口元に浮かべた。
「ふふふ。リオもなかなか言うようになったね?
今日はただサフィに付いてきたというわけじゃない。実は君たちに頼みがあってね?」
「嫌な予感しかしないんですけど……。
その前に殿下、先ほど殿下が除いた一名が地味にダメージを受けているので、何とかしてもらえませんか?」
リオの指す方を見ると、のっけからレオンにジャブをくらったオル先輩が青くなって固まっている。
「ああ。でも……仕方ないよね?
私の大切な婚約者に手を出すような不届きものを大切な私のサフィの側に置くわけにはいかないだろう?
知っていると思うけれど、私は狭量なんだ」
私の大切な、って二回も言ったあげくギュッと俺を引き寄せてホッペにチュッ。
「こら!ここは学校!人前ではダメでしょお!」
すかさずお口をペシっと教育的指導。
しっかりと叱っておかなければきりがないと学んだのです。
みなさん(何故かご機嫌のアーシャ先輩除く)の目からハイライトが消えてしもうたではありませんか!
他人のイチャイチャを目の前で見せられることほどうんざりすることはないのですからね!
「ふふふ。ごめんね?人前ではダメだったね?二人きりの時にするね?」
「うん。そうしてくださいませ」
きちんと叱ったのに、リオが呆れ顔。
「牽制があからさますぎませんか?
サフィもすっかり慣らされちゃってるんだけど……。
大丈夫?嫌なことは嫌ってちゃんと言ってる?」
ぐいっとレオンから引き剥がされたところを、すかさずレオンにまた引き寄せられた。
「リオネル、少し失礼ではないか?私がかわいいサフィの嫌がることをするはずがないだろう?」
胸の内に抱き込むようにしてレオンがリオを諭す。
「嫌がらないように巧妙に慣らしているだけですよね?
僕にはサフィを守るという使命があるんです。一応サフィの血縁ですから」
お、おお?リオ、なかなか辛辣う。
「その心意気は素晴らしいと思うよ?
これからも私のサフィをしっかりと守って欲しいな?」
「当たり前です。言われなくてもそのつもりですのでご安心を。
とにかく、ここは王城ではありません。学園の生徒会室です。
ここでは僕に従って頂きますよ?これでも生徒会長ですので!」
リオにしては凛々しいと思ったらば、そういうこと!
つまりはリオの場所を侵すな、ということですな。うん。実に正論!
それでもレオンは余裕の表情。
「うん。もちろんそれは理解している。
無理を言うつもりはないよ?これはお願いだからね、断ってもらっても構わない。
まずは話を聞いてもらいたい。いいかい?
これはサフィの頼みでもあるんだ」
「「「「サフィの?」」」」
一斉にみんなの視線が俺に集中。
ちょっと怖い。
「もともとは俺のお願いであることは確か。
王城ではできない理由があるの。協力してくれたら嬉しいです。
でも、学校には関係のないことだから、断ってくれてもいいよ?
あくまでも『お願い』ですのでね?」
ここでルーシュ先輩がハイっと手を上げた。
「俺はかまわねえぞ?面白そうだし。話を聞くだけ聞いてみようぜ!」
アーシャ先輩もそれに同意。
「私も構わないわよ?サフィちゃんのお願いですもの。レオンハルト殿下とサフィちゃんのいちゃ……仲がいいところを見れるだなんて、眼福だしね?」
今、イチャイチャを見れるっていいかけなかった?
もしや腐ったお方ですか?
「僕も構いませんよ?サフィにはいつもお世話になっていますし」
ロ、ロイドせんぱあああい!いいひと!
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