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親ガチャ
しおりを挟む親ガチャという言葉の響きの虚しさをよく考える。
毒親という言葉が出てきたのは、1989年のこと。
スーザン・フォワードが名前をつけたとされる。
毒親とは、親が子供に対して、「恥」や「罪悪感」などを植え付ける行為をする親のこと。
「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」という定義があるが
具体的には「お前のためにいくら使ったと思ってるんだ」とか
「〇〇ちゃんは何点だったのに」などのセリフを言ったりするなどがよくある例。
このディスコミュニケーションによる悪影響はまさに毒のような苦しみを子供に与える。
ガチャ、なんて言葉はゲーム意外ではあまり使いたくないが、
たしかに出生においてはガチャという表現は的を得ているように思う。
親からしたら、子供もガチャではあるが、親においては、そもそも子供を作るか作らないか、
作るとしても誰と作るか、できてもすぐならばまだ生むのか、おろすのかという選択肢がある。
こうして何度も何度も選択肢があり、それらをくぐり抜け、ガチャ要素があることもわかった上で生むのだから
親→子に「ガチャ」というよりも、子→親の方が「ガチャ要素」ははるかに強い。
能力主義の人が増えた現代社会において、その能力や才能、実力すらも運の内だという見解がある。
運も実力のうち、という言葉は聞いたことがるが、実際のところ、「実力すらも運のうち」らしい。
もし、生まれる国がアメリカじゃなかったら、ジョブズはアップルを作れただろうか。
はたまた16歳の夏にウォズニャックと出会わなかったとしたら、どうだろうか。
生まれる国がここではなくて、住む家もここではなく、親も先生も友達も、
関わる人全員、違う人間だったらはたして「自分」は、今の自分なのだろうか。
住む場所や付き合う人が変われば、当然、行く場所も話す内容も違ってくる。
思うことも、考えることも、見える景色も、食べるものも、聞こえるものも違ってくる。
話す言語が違うだけで、思考も変わるし、思考が変われば、行動にも変化が起きる。
行動が変われば、違う人生になっていくと考えると、
やっぱり人生最初のガチャである親ガチャはあなどれないのはないか。
大人になると、ある程度は自分で選択できるものが増えてくるが、
子供の頃に、毒親に育てられた人は、その毒の後遺症のようなものに苦しむことがある。
大人になっても、だ。
子供を生むということが、経済面や、精神面、環境や教育の問題だけでなく、
“80年生きるであろう一人の人間”として考えたときに、とても重たく感じる。
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