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おかゆ

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オタクが解決策かもしれない

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いやな事件のニュースを見たり、その残虐な内容を聞いたりすると
もう、こんなことをするやつは人間じゃねえな、と思う。
これは心の自然な反応であるし、

無意識に自分とこいつは違う生き物だな、
と脊髄反射的に思うのだけど
これは人ではない、はおそらく間違いで、これが人なのだ
が、結局のところ事実なのである。

これが人なのだ、というのは、人はこんなことができてしまう
生き物であるし、いくらでも残虐なことができるという
ことでもありそれができるということは、反対に、
それをしない、ということもできるわけで

人には意志をもって選択するという自由が与えられているからこそ、
やはり、自分で何を選ぶのか、ということが大切になってくる。

だが、自由意志というものが本当にみんなにあるものなのか?
というと、そこは人によってまちまちで、
限りなく薄い人もいるし、バッチリ濃い人もいるようだ。
ここは本当に人によってグレーなバリエーションの
ゾーンである。


普段からどのくらい自分の頭で考え、自分の意思で物事を決めているだろう。
人の脳みそは、とてもめんどくさがりで、あまり深く考えることを好まない。
むしろ、他人に決めてもらう方が、楽で、好きなのだ。

なにかを検索すれば、上位に出てきたページをみるだろうし
アマゾンで買い物するにしても、大抵上の方に出てきて、
口コミやレビューの星の数なんかを見て適当に決めるだろう。
これ自体は悪いことではないが、
例えば、日本でいうと、「流行りもの」が出てくると
たちまちみんなが熱狂する。

タピオカのことを覚えているだろうか。
タピオカなんて、別に昔からあるし、
前から原宿ではそこそこ人気ではあったが
別にブームが来るだなんて思ってもいなかった。

だから、流行っていると聞かされても、個人的には(今さら?)という感じで
だけどそんな感想とは裏腹に、世間ではみるみる人気を博していったのだ。
今さら珍しいもんでもあるまいし、なにをそんなにありがたがって、
わざわざ並んで行列までつくって、こいつらはなにをしてるんだ?
という私の不思議がる気持ちを置いてけぼりに
あんなにも流行ったのは、いったいなんだったのかと今でも思う。

流行り廃れはセットなので、なにかに火がついたかと思うと
それはたちまちに燃え盛って、そして灰になって
あっという間に、終わる。この虚しい現象を何度も目にしてきた。

私はわりと、うんざりしているのだけど
世の中の人は、どちらかというと、あまり気にしていないように
見える。なんなら、「今流行っているのはなんなの?」と、
ゾンビさながらに、燃え上がれるものを探して彷徨っている。

なにかにハマる、というのは、それを見たり知ったりした瞬間、
自分の心が掴まれて、
ドキドキして、それについて考えたら、瞳孔が開いて、
興味があって好きだから無意識にあれこれ調べちゃって、
そうしてる間に、それの知識や細かい情報まで知ることとなり、
また好きだと思う気持ちが大きく、拍車がかかるという、
そんな、ほっといても回る自家発電のようなことではないのか。


こうやって自然と起きる現象ではなく、
他人や世間が好きだと言っているから、もしくは
流行りだから、というそれ自体が理由で
自分もやる、なんてものなのだろうか?


自由意志というのは、普段から自分で選ぶことを癖にしていないと
育まれないのではないだろうか。
自分が好きだと思うものを、常に中心の軸に添えておけば、
周りの声など、蚊の飛ぶ雑音に等しい。

そういう観点からすると、オタクという生き物は
なんて素直で、情熱的な変人(褒めてる)だろうと思う。

彼らは、自分の心が燃え上がることの尊さと楽しさ、
高揚感を知っているし、好きなものを好きでいるときの
あの自家発電的なエネルギーを、日々のやる気の糧にしている
などと思うと、やたら流行に流される人物からしたらまるで手本の
ような存在じゃないか。

愛や好奇心は、自分のなかから湧き出る泉、源泉のようなものだ。
好きだと思えるもの(推し)があると、それを見たり、聞いたりするだけ
でも、勝手に気持ちが溢れてくる。
推しを好きでいる限り、このエネルギーは枯渇することがない。
このフリーエネルギーともいえるものを、
人間は外側から触発され、内側につくりだすことができる。
そして、内側で作り出したこのエネルギーをまた外に還元する。
還元することで、また推しは活動することができる。

と、考えていくと、自由意志を育むのにも
推しは一役買っているのかもしれない。

自由意志が、薄いかもしれないと思った人は
推しを見つけてオタクになってみるのはいかがでしょう?


よくわからない着地点ですが言いたいことは言ったので、
おしまい。

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