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大学4年の12月、研究室の中で俺たちは、いつも通りの位置でいつも通りのメンバーがいつも通りの会話を楽しんでいた。
4年生ともなると卒論で忙しくなる冬は、その行動如何で卒論の内容が大きく変わってくる。
そんな時期はどの研究室も明かりが消えることなく、人も絶えることなく、コツコツと卒論を仕上げようと学生たちが慌しく資料を片手に励んでいる。
楓達もそういった学生の中の一人だった。
ただ違う事は、いつも会話も絶えないということ。
「楓、卒論今ってどのくらい進んだ?」
「俺に聞くなよ・・・だいたい昨日・・・いやもう今日か・・・朝まで酒につき合わせたのは誰だよ!おかげで1行も書いてねぇよ!!今日の昼は、健のおごりだからな!」
「きゃははは!!あんた達、いつも研究室に来てまで飲んでるの?サイアクぅ~」
「五月蝿い!奈緒だって、この前ここで男と変なことしてただろ?」
「やだぁ~、バレバレ?やっぱさぁ、防音設備きっちりして欲しいよね~、研究室も」
「何?奈緒マジでここで?ありえねぇ!こんなムードも何もないとこで。さすが」
「やだ健ちゃん、褒めないでよぉ!照れるじゃない!」
「いや・・・褒めてないから・・・」
「意外なとこで『する』から燃えるのよぉ~。ほら、誰が来るかわからないし、こんなところで?っていうありえない設定ね、うふふ」
「おまえって何でもありだな」
「楓はその場に居合わせたっつーことか?」
「ここで卒論してたら、奈緒が男連れて隣りの部屋に入ってったんだよ。人の迷惑も考えないでホントに有り難い奴だよ。おかげで俺が閉め出される羽目になったんだぞ!そうだよ、その時も卒論進まなかったんだからな!奈緒、今日の夜、お前のおごりね。決定!」
「やだぁ、楓ぇ。そんなに私と夜を過ごしたいの?もう早く言ってよね?えーと、今日の予定は・・・っと。あ、残念。今日は経済学部の子とデートだわ。」
「いや、一緒に過ごさなくても金だけ置いてってくれれば充分だから。それに俺は卒論でおまえにつき合ってる暇ないし。・・・つか、奈緒、おまえ・・・卒論は?」
「そうだよ、奈緒。一体、いつやってるんだ?」
「う~ん?まだよ」
「「・・・は?」」
「まだ始めてないわよ~。だって今月はイベント盛りだくさんじゃない?クリスマスとか、あと、ほら今月は舞のバースデーもあるし!皆で祝おうよぉ!そうだ!そうしよう!じゃ、お店とか予約するね!」
「あー!ちょっと待て!するならココ!研究室でしようぜ!」
「ここで?」
「そう。もうココで出来るのも最後じゃん!それに周りを気にせず朝まで騒げる!」
「おぉ、なるほど~。健ちゃん、珍しく冴えてるぅ!」
「・・・俺、卒論するわ」
「あ、楓逃げるなよ!」
2人を余所に卒論に取り掛かる。
ったく、何を暢気な事言ってんだよ・・・
でも、舞の誕生日か・・・そう言えば今月だったよなぁ・・・
いつも世話になってるからなぁ。
まぁ、ほぼ強制参加だろうな、皆。
時計を見ると、そろそろ昼だ。
「おい、健。学食行こうぜ!」
「ん?おぉ、そんな時間か。じゃあ奈緒、ここの留守番よろしく!」
「えぇ、か弱い女の子を一人で残してくのぉ?」
「誰のことだぁ?か弱いって。健、ここにそんな奴、いたか?」
「いや、いないだろ」
「さぁ、行こう」
後ろでぶーぶー言ってる奈緒を置いて研究室を後にした。
「ところでさぁ、楓。おまえ達ってどーなってんの?」
「何が?」
「舞とだよ」
「舞がどうかしたのかよ?」
「それ、とぼけてるのか?」
「だから何が?」
「おまえ、舞のこと好きだろう?まぁ、あんだけ一緒にいりゃあ、好きにならないほうがおかしいよな」
「何を言うかと思えば。俺と舞は、そんな関係じゃねーよ。」
「ありえねぇって。今日は一緒じゃないけど、普段、ずーっといーっつも一緒にいるだろ?言えば恋人以上だよな。その状態で何も起きないの?」
「そんなに一緒にいねーよ。舞は他のメンバーと同じ存在。恋愛とか、そういった感情はないな。それに俺はどっちかってーと、綺麗系の女が好みだしな」
「マジで?でもさぁ、舞の方は違うんじゃね?」
「それもないだろう?だってアイツ、彼氏いるじゃん」
「え?そうなの?」
「何、おまえ知らなかったの?」
「知らない。舞、そんなこと話さないし、一緒にいるとこ見た事もないぜ」
「俺、いつも聞いてるぜ?まぁ、俺も見たことはないけどな。まぁ、大学違うらしいし」
「ふぅ~ん。それで楓はいいのか?」
「いいのかって?」
「舞を取られたままでいいのか?って聞いてるの!」
「だから!そんなんじゃないっつってんだろ?それに健に心配される程、落ちぶれちゃいねぇよ」
「ま、おまえがそう言うんならいっか。」
健は、普段のんびりしているから鈍いように見られがちだ。
でも妙に感が鋭い。
ただ舞と俺に関しては本当に恋愛関係はない。
お互いに、余計なことまで知りすぎているからだろうか。
舞はさっぱりとした性格。
いや、同じ研究室のメンバーはほとんどがその部類だな。
皆、本当にあっさり、さっぱりしている。
だから居心地がいいのかもしれない。
奈緒にしたって、五月蝿いってだけで男並にサバサバした性格だから長く付き合えるんだと思う。
ただ言える事は、舞が一番俺とつるんでる時間が長いってことだな。
メンバーとの基本は、研究室で会話するのがメイン。
それ以外で会うのって飲み会の席くらいで、それに比べて舞は俺のプライベートの部分まで入り込んでくる。
いきなり電話してきたり、家にいきなり来たり、いきなりどこかに呼びつたり。
それでも一応、俺の予定を確認した上でやってることで他の女みたいにずうずうしさを感じない。
会えばいつも彼氏の話を聞かされること以外は、何も問題はない。
さすがにラブラブ(?)なカップルの話をまともに聞けっつー方がおかしいだろ・・・
学食の4人がけのテーブルで、健と二人昼食をとっていると亮と噂の舞がやってきた。
「おぉ!楓。偶然だね。」
そう言って舞はいつも通りに俺の隣りに座る。
舞と一緒に来た亮が必然と健の隣りに座る。
「仕方ない。私が隣りで食べてあげよう!」
「いや、健と食べてるから」
「そんなに意地を張らないの。それより卒論、進んだ?」
「健に聞いてくれ。今日、研究室で朝日を見たよ・・・」
「え?徹夜で卒論?なわけないか・・・健ちゃんが相手じゃね。せいぜい飲み明かし・・・」
「舞、なんか言ったか?」
「あれ?健ちゃん、いたんだ!おはよ~」
「いたよ。しかも最初からね。舞はホントに楓イノチだから。俺が見えなかったんだろ?」
「当たり前よ!楓のこと知り尽くしてんだから、楓命にならなくてどーする!」
そう言ってにっこり微笑む舞は、周りから見たらかわいいと思う。
客観的に見れば、舞は優しい雰囲気を持っている。
彼女が着る服もなぜが白系の服が多く、しかもそれがやけに似合っていた。
白が似合うって事は、きっと清純ってイメージに近いって事だろう。
彼氏がほっとくわけない。
だからいつもラブラブなんだろう。
でも、俺から見れば・・・普通の笑顔?って感じだった。
「舞、おまえの方は?卒論」
「ん?ばっちりよ!」
「え?終わったのか?」
「楓くん?、まだ私のこと理解してないの?あれだけ夜を一緒に過ごしてるのに・・・」
「変な言い回しは止めてくれ。誤解を生むから」
「いいじゃない。別に」
「で?卒論!どのくらい進んだ?」
「あ、卒論ね。彼氏に手伝ってもらってるからもう終盤だよ。でも、見直しの時間とか考えるとギリギリ順調って感じかなぁ」
「マジ?早ぇ!楓、俺たちで遅れてるぜ!」
「誰のせいだと思ってるんだよ!」
「そりゃ、自分のせいだろ?」
「おぉ、亮。ナイスなコメントだ!」
「健、おまえが言うな」
「で?楓はどこまで?」
「俺か?今、ちょうど半分くらいかなぁ。マジで急がないとやばい」
「でもまだ始めてもない人いるじゃん。焦らない、焦らない」
「健・・・奈緒は論外だって。人生、下を見るな。上を向いて行け。」
「うそ!奈緒ってまだ何も?」
「あぁ、らしいぜ。まぁ、ホントかどうかは・・・」
「いや、奈緒だったら嘘は言わないだろ?健や楓には」
「亮、なんで俺達を限定してるんだ?」
「あれ?知らないの?奈緒はお前達のどちらか、影で狙ってるんだぜ?」
「健。おまえに謹んで進呈するよ」
「楓くん、遠慮はいらない。俺には奈緒の操縦は無理だから」
「それを言ったら俺も無理。亮、譲るよ」
「俺は問題外らしい。」
「「なんでだよ」」
「『もてるから』らしい」
「きゃははは!!奈緒って見る目ある!そうだよねぇ。本命は無難なとこ狙うよね。うんうん。亮だったら浮気の心配とかで嫉妬とヤキモチの連続そうだもんね」
「舞?なんか言ったか?」
「いえいえ。亮はかっこいいって言ってるんだって!」
「つーか、2人の意見をまとめると俺と楓はもてない無難な奴ってことか?」
「お!健ちゃん、珍しく冴えてる!」
「嬉しくないって・・・あ、でも俺と楓だったら、多分、楓の方が本命だな」
「なんで俺なんだよ・・・」
「ほらさっき研究室で言ってたじゃん。夜に奈緒と鉢合わせ事件!あれは楓の気を引こうとしたんだぜ、きっと!」
「え、なになに?健ちゃんそれって何の話?」
「だから・・・」
「健。余計なこと言うな。一応、プライバシーってもんがあるだろ!っつーか、食事中にそんな話、したくねぇ!」
「奈緒にプライバシー・・・相反するもんだ」
「亮、それを言ったらおしまいだよ」
「あぁ、もう!ゆっくり食事させろよ!」
「え~、食事は楽しい方がいいじゃん!楓、ツレないなぁ~」
あぁ、なんでうちのメンバーは話好きが多いんだ?
飲み会の時は有り難いが、真面目な場面ではウザイの一言だよなぁ。
あと2ヶ月で卒論を仕上げなきゃ、いけないんだぜ?
皆、判ってるのか?
4年生ともなると卒論で忙しくなる冬は、その行動如何で卒論の内容が大きく変わってくる。
そんな時期はどの研究室も明かりが消えることなく、人も絶えることなく、コツコツと卒論を仕上げようと学生たちが慌しく資料を片手に励んでいる。
楓達もそういった学生の中の一人だった。
ただ違う事は、いつも会話も絶えないということ。
「楓、卒論今ってどのくらい進んだ?」
「俺に聞くなよ・・・だいたい昨日・・・いやもう今日か・・・朝まで酒につき合わせたのは誰だよ!おかげで1行も書いてねぇよ!!今日の昼は、健のおごりだからな!」
「きゃははは!!あんた達、いつも研究室に来てまで飲んでるの?サイアクぅ~」
「五月蝿い!奈緒だって、この前ここで男と変なことしてただろ?」
「やだぁ~、バレバレ?やっぱさぁ、防音設備きっちりして欲しいよね~、研究室も」
「何?奈緒マジでここで?ありえねぇ!こんなムードも何もないとこで。さすが」
「やだ健ちゃん、褒めないでよぉ!照れるじゃない!」
「いや・・・褒めてないから・・・」
「意外なとこで『する』から燃えるのよぉ~。ほら、誰が来るかわからないし、こんなところで?っていうありえない設定ね、うふふ」
「おまえって何でもありだな」
「楓はその場に居合わせたっつーことか?」
「ここで卒論してたら、奈緒が男連れて隣りの部屋に入ってったんだよ。人の迷惑も考えないでホントに有り難い奴だよ。おかげで俺が閉め出される羽目になったんだぞ!そうだよ、その時も卒論進まなかったんだからな!奈緒、今日の夜、お前のおごりね。決定!」
「やだぁ、楓ぇ。そんなに私と夜を過ごしたいの?もう早く言ってよね?えーと、今日の予定は・・・っと。あ、残念。今日は経済学部の子とデートだわ。」
「いや、一緒に過ごさなくても金だけ置いてってくれれば充分だから。それに俺は卒論でおまえにつき合ってる暇ないし。・・・つか、奈緒、おまえ・・・卒論は?」
「そうだよ、奈緒。一体、いつやってるんだ?」
「う~ん?まだよ」
「「・・・は?」」
「まだ始めてないわよ~。だって今月はイベント盛りだくさんじゃない?クリスマスとか、あと、ほら今月は舞のバースデーもあるし!皆で祝おうよぉ!そうだ!そうしよう!じゃ、お店とか予約するね!」
「あー!ちょっと待て!するならココ!研究室でしようぜ!」
「ここで?」
「そう。もうココで出来るのも最後じゃん!それに周りを気にせず朝まで騒げる!」
「おぉ、なるほど~。健ちゃん、珍しく冴えてるぅ!」
「・・・俺、卒論するわ」
「あ、楓逃げるなよ!」
2人を余所に卒論に取り掛かる。
ったく、何を暢気な事言ってんだよ・・・
でも、舞の誕生日か・・・そう言えば今月だったよなぁ・・・
いつも世話になってるからなぁ。
まぁ、ほぼ強制参加だろうな、皆。
時計を見ると、そろそろ昼だ。
「おい、健。学食行こうぜ!」
「ん?おぉ、そんな時間か。じゃあ奈緒、ここの留守番よろしく!」
「えぇ、か弱い女の子を一人で残してくのぉ?」
「誰のことだぁ?か弱いって。健、ここにそんな奴、いたか?」
「いや、いないだろ」
「さぁ、行こう」
後ろでぶーぶー言ってる奈緒を置いて研究室を後にした。
「ところでさぁ、楓。おまえ達ってどーなってんの?」
「何が?」
「舞とだよ」
「舞がどうかしたのかよ?」
「それ、とぼけてるのか?」
「だから何が?」
「おまえ、舞のこと好きだろう?まぁ、あんだけ一緒にいりゃあ、好きにならないほうがおかしいよな」
「何を言うかと思えば。俺と舞は、そんな関係じゃねーよ。」
「ありえねぇって。今日は一緒じゃないけど、普段、ずーっといーっつも一緒にいるだろ?言えば恋人以上だよな。その状態で何も起きないの?」
「そんなに一緒にいねーよ。舞は他のメンバーと同じ存在。恋愛とか、そういった感情はないな。それに俺はどっちかってーと、綺麗系の女が好みだしな」
「マジで?でもさぁ、舞の方は違うんじゃね?」
「それもないだろう?だってアイツ、彼氏いるじゃん」
「え?そうなの?」
「何、おまえ知らなかったの?」
「知らない。舞、そんなこと話さないし、一緒にいるとこ見た事もないぜ」
「俺、いつも聞いてるぜ?まぁ、俺も見たことはないけどな。まぁ、大学違うらしいし」
「ふぅ~ん。それで楓はいいのか?」
「いいのかって?」
「舞を取られたままでいいのか?って聞いてるの!」
「だから!そんなんじゃないっつってんだろ?それに健に心配される程、落ちぶれちゃいねぇよ」
「ま、おまえがそう言うんならいっか。」
健は、普段のんびりしているから鈍いように見られがちだ。
でも妙に感が鋭い。
ただ舞と俺に関しては本当に恋愛関係はない。
お互いに、余計なことまで知りすぎているからだろうか。
舞はさっぱりとした性格。
いや、同じ研究室のメンバーはほとんどがその部類だな。
皆、本当にあっさり、さっぱりしている。
だから居心地がいいのかもしれない。
奈緒にしたって、五月蝿いってだけで男並にサバサバした性格だから長く付き合えるんだと思う。
ただ言える事は、舞が一番俺とつるんでる時間が長いってことだな。
メンバーとの基本は、研究室で会話するのがメイン。
それ以外で会うのって飲み会の席くらいで、それに比べて舞は俺のプライベートの部分まで入り込んでくる。
いきなり電話してきたり、家にいきなり来たり、いきなりどこかに呼びつたり。
それでも一応、俺の予定を確認した上でやってることで他の女みたいにずうずうしさを感じない。
会えばいつも彼氏の話を聞かされること以外は、何も問題はない。
さすがにラブラブ(?)なカップルの話をまともに聞けっつー方がおかしいだろ・・・
学食の4人がけのテーブルで、健と二人昼食をとっていると亮と噂の舞がやってきた。
「おぉ!楓。偶然だね。」
そう言って舞はいつも通りに俺の隣りに座る。
舞と一緒に来た亮が必然と健の隣りに座る。
「仕方ない。私が隣りで食べてあげよう!」
「いや、健と食べてるから」
「そんなに意地を張らないの。それより卒論、進んだ?」
「健に聞いてくれ。今日、研究室で朝日を見たよ・・・」
「え?徹夜で卒論?なわけないか・・・健ちゃんが相手じゃね。せいぜい飲み明かし・・・」
「舞、なんか言ったか?」
「あれ?健ちゃん、いたんだ!おはよ~」
「いたよ。しかも最初からね。舞はホントに楓イノチだから。俺が見えなかったんだろ?」
「当たり前よ!楓のこと知り尽くしてんだから、楓命にならなくてどーする!」
そう言ってにっこり微笑む舞は、周りから見たらかわいいと思う。
客観的に見れば、舞は優しい雰囲気を持っている。
彼女が着る服もなぜが白系の服が多く、しかもそれがやけに似合っていた。
白が似合うって事は、きっと清純ってイメージに近いって事だろう。
彼氏がほっとくわけない。
だからいつもラブラブなんだろう。
でも、俺から見れば・・・普通の笑顔?って感じだった。
「舞、おまえの方は?卒論」
「ん?ばっちりよ!」
「え?終わったのか?」
「楓くん?、まだ私のこと理解してないの?あれだけ夜を一緒に過ごしてるのに・・・」
「変な言い回しは止めてくれ。誤解を生むから」
「いいじゃない。別に」
「で?卒論!どのくらい進んだ?」
「あ、卒論ね。彼氏に手伝ってもらってるからもう終盤だよ。でも、見直しの時間とか考えるとギリギリ順調って感じかなぁ」
「マジ?早ぇ!楓、俺たちで遅れてるぜ!」
「誰のせいだと思ってるんだよ!」
「そりゃ、自分のせいだろ?」
「おぉ、亮。ナイスなコメントだ!」
「健、おまえが言うな」
「で?楓はどこまで?」
「俺か?今、ちょうど半分くらいかなぁ。マジで急がないとやばい」
「でもまだ始めてもない人いるじゃん。焦らない、焦らない」
「健・・・奈緒は論外だって。人生、下を見るな。上を向いて行け。」
「うそ!奈緒ってまだ何も?」
「あぁ、らしいぜ。まぁ、ホントかどうかは・・・」
「いや、奈緒だったら嘘は言わないだろ?健や楓には」
「亮、なんで俺達を限定してるんだ?」
「あれ?知らないの?奈緒はお前達のどちらか、影で狙ってるんだぜ?」
「健。おまえに謹んで進呈するよ」
「楓くん、遠慮はいらない。俺には奈緒の操縦は無理だから」
「それを言ったら俺も無理。亮、譲るよ」
「俺は問題外らしい。」
「「なんでだよ」」
「『もてるから』らしい」
「きゃははは!!奈緒って見る目ある!そうだよねぇ。本命は無難なとこ狙うよね。うんうん。亮だったら浮気の心配とかで嫉妬とヤキモチの連続そうだもんね」
「舞?なんか言ったか?」
「いえいえ。亮はかっこいいって言ってるんだって!」
「つーか、2人の意見をまとめると俺と楓はもてない無難な奴ってことか?」
「お!健ちゃん、珍しく冴えてる!」
「嬉しくないって・・・あ、でも俺と楓だったら、多分、楓の方が本命だな」
「なんで俺なんだよ・・・」
「ほらさっき研究室で言ってたじゃん。夜に奈緒と鉢合わせ事件!あれは楓の気を引こうとしたんだぜ、きっと!」
「え、なになに?健ちゃんそれって何の話?」
「だから・・・」
「健。余計なこと言うな。一応、プライバシーってもんがあるだろ!っつーか、食事中にそんな話、したくねぇ!」
「奈緒にプライバシー・・・相反するもんだ」
「亮、それを言ったらおしまいだよ」
「あぁ、もう!ゆっくり食事させろよ!」
「え~、食事は楽しい方がいいじゃん!楓、ツレないなぁ~」
あぁ、なんでうちのメンバーは話好きが多いんだ?
飲み会の時は有り難いが、真面目な場面ではウザイの一言だよなぁ。
あと2ヶ月で卒論を仕上げなきゃ、いけないんだぜ?
皆、判ってるのか?
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