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番外編
母の日番外編 ショーンの大冒険
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ホーネージュ王国には、いわゆるマザーズデイがある。
母となった女性に、子や夫が感謝を伝える日だ。
デュライト公爵家の使用人に可愛がられるショーンは、その存在を誰かから教えてもらったようで。
「あのね、わとしゃ。おかーしゃんに、プレゼント、したいの」
と、ジョンズワートに相談をした。
その日は天気がよかったため、カレン、ジョンズワート、ショーンの三人で公爵邸の庭で遊んでいた。
しかしショーンは、カレンには来ないでと言い、ジョンズワートだけを近くに呼び、こそこそ話をする。
おかあしゃはダメ! こないで! と言われたが、カレンがそれを気にする様子はなく。
二人で内緒話をするほど仲良くなれたのね、と、ずっと会えていなかった父息子を微笑ましく見守った。
ジョンズワートは、超がつくほど真剣な息子の話に耳を傾けた。
母の日の存在を、使用人に教えてもらった。
自分もお母さんにプレゼントがしたい。
贈りものを探すから、ジョンズワートにも手伝って欲しい。
びっくりさせたいから、カレンには内緒で行う。
たどたどしい言葉で、精一杯に。ショーンは、そういった内容をジョンズワートに伝えた。
うんうんと話を聞いていたジョンズワート。彼の答えは、もちろん。
「わかったよ。ショーン。一緒に、母さんへの贈り物を探そう」
だった。
それから数日後。
マザーズデイ前日。
ジョンズワートは、この日のために仕事を調整し、長めの休憩時間を掴み取っていた。
ショーンとともに、カレンへの贈り物を探すためである。
行先は、デュライト公爵邸の庭だ。
街へ出て既製品を探すことも考えたが、ショーンが庭で探す気だったこと、自身が過去に葉っぱや貝殻をカレンに贈っていたことをふまえ、庭を探索することにした。
今日は男二人で探検をするから、とカレンには説明し、おっきいのとちっちゃいのは玄関の前に立つ。
かくして、ショーンの大冒険は始まった。
ショーンが公爵邸の庭で遊ぶことも、庭で見つけた花などをカレンに贈ることもよくあるが、今日は、気合の入り方が違う。
なんせ、マザーズデイ前日だ。
今日のショーンは、いつもと似たような贈り物では満足しない。
ふんすふんすと鼻息も荒く歩くショーンに、ジョンズワートはぴったりくっついて進む。
二人の邪魔をしない程度の距離から、使用人もついてきている。
公爵邸の庭は広い。この場所で生まれ育ち、とっくに成人しているジョンズワートだってそう思うのだ。
まだ幼いショーンの視点から見える景色は、広大なものだろう。
事実、ショーンはまだこの家の庭を踏破していない。
いつもなら、あまり奥へ行く前に遊ぶ時間が終わってしまうのだが、ジョンズワートは、今日はショーンが満足するまで付き合うつもりだった。
ショーンは、花や葉っぱを吟味しながらも、どんどん奥へ進んでいく。
途中で入手したバラは、ジョンズワートが持っている。
ショーンが見つけ選んだバラだけでも十分な気がするが、今日のショーンはそれだけでは満足しない。
「おかあしゃに、すごいのあげるの」
そう言うショーンは、キリっとしていた。
母さんのことが大好きなんだなあ、いい子だなあ、とジョンズワートはしみじみとしたものだった。
ちなみに、贈りものをいれるためのカゴや、休憩用の飲み物もジョンズワートが運んでいる。
今日の公爵様は、息子の荷物持ちだった。
使用人に任せ、自分は手ぶらにすることもできるが、少しでも父親らしいことがしたかった。
流石に全ての荷物を持つことはできなかったため、追加の飲み物やおやつは使用人に持たせてある。
まだまだ張り切るショーン。
休憩を挟みながらも、彼らはデュライト公爵邸の庭の端に近い場所まで到達した。
ジョンズワートが抱き上げてしまえばもっと早く移動できたが、ショーンはそれを拒否した。
自分の足で歩き、周囲を見回して、母への贈り物を探したかったのだ。
木々の間を通ったり、地面に落ちた木の実を吟味したりもしたため、ショーンの服は汚れ、髪も少々乱れている。
そんな、満身創痍にも見えるショーンの青い瞳を釘付けにしたのは、赤い木の実。
ショーンは、この木の実を食卓で見たことがあった。
――食べられる、のでは?
まだ幼いながらに、ショーンはそう感じ取り、じっと木の実を見つめた。
「ショーン、木苺が気になるのかい?」
「わとしゃ、これ、たべれる?」
「そのはずだけど……。一応、確認してみようか」
ジョンズワートは使用人に声をかけ、庭師を呼び出す。
ちょうど近くにいたようで、庭師はすぐにやってきた。
「こちらの木の実は、食べることができますよ。そのまま生食もできますし、タルトやケーキ、ジャムにしても美味しくいただけます。葉もハーブティーとして活用できます」
「タルト、ケーキ?」
ショーンの言葉に、庭師は優しい表情で頷く。
「ええ」
「はっぱは……? えっと……」
「ハーブティー。お茶にすることができます」
「おちゃ……!」
ショーンの深い青色の瞳がぱあっと輝いた。
「わとしゃ! これ、タルトとおちゃにする!」
興奮した様子で、瞳をキラキラとさせるショーン。
彼の中で、カレンへの贈り物が決定したようだ。
ジョンズワートも賛成し、庭師に収穫の仕方を教わる。
庭師はお茶にするのに必要な葉の量なども伝え、愛らしい幼子と主人に会釈をしてから、仕事に戻っていく。
ショーンとジョンズワートの、収穫タイムが始まった。
収穫は、ジョンズワートがサポートをしつつ、主にショーンが行った。
怪我でもしないかと心配でたまらなかったが、これはショーンが母に贈るもの。
ジョンズワートがでしゃばりすぎるのも、よくないだろう。
ショーンが満足する頃には、カゴは木苺と葉っぱでいっぱいになっていた。
「おかあしゃ、よろこぶ?」
「もちろん。絶対に喜んでくれるよ」
「うん!」
帰路は、荷物は使用人に預け、ジョンズワートがショーンを抱いて運んだ。
今日の大冒険で疲れたようで、ショーンは父の腕の中でうとうとしている。
眠たそうにしながらも、ショーンは明日に控えたマザーズデイについて話している。
「あのね、きいちご、タルトにするの。……わとしゃ、つくれる?」
「……僕が?」
「わとしゃ、つくって」
「……わかった。タルト作りは僕に任せて」
ジョンズワートの返事は、少し遅れた。
次期公爵として育てられ、早くに父を亡くして若くして公爵となった彼。
料理の経験……それもお菓子を作ったことなど、ほとんどなかった。
たしかに、3歳のショーンがタルトを作ることはできないだろう。
カレンにタルトを食べてもらうには、誰かに調理を頼むしかない。
そこまではジョンズワートもわかっていたのだが、まさか、自分に託されるとは。
ショーンの気持ちを考えてみれば、一緒に冒険をしたジョンズワートに頼みたくなるのも、わかる気がした。
「大役だな……」
すうすうと寝息をたてるショーンの背に手を添えながら、ジョンズワートはそう呟いた。
***
翌日、ショーンとジョンズワートに呼び出されたカレンの前には、木苺のタルト、ハーブティーが並んでいた。
「おかあしゃ、いつもありがと!」
「カレン。僕らからの、感謝の気持ちだよ」
「! そっか、今日はマザーズデイ……! ありがとう、二人とも」
心からの笑顔を見せるカレンに、ショーンがバラの花束を手渡す。
「ショーンが選んだバラだよ。ハーブティーに使われてる葉とタルトの木苺も、ショーンが収穫したんだ」
「まあ……!」
ジョンズワートの言葉に、カレンの緑の瞳が驚きに開かれる。
まだ幼い息子からの、とびきりのプレゼント。
この子には、親の勝手で苦労させてしまったというのに、こんなにも優しく元気に育ってくれた。
ショーンが健やかに育ってくれたことと、そんな息子からのプレゼントが、嬉しくてたまらなくて。
「ありがとう。ありがとう、ショーン。母さん、すごく嬉しい」
「おかあしゃ……?」
カレンは、息子を抱きしめながらぽろぽろと涙をこぼした。
ショーンはきょとんとしていたが、嬉しい、という言葉を聞き、笑顔を見せた。
「あのね、タルトはね、わとしゃがつくったの!」
「ワート様が?」
「うん。教わりながら作ったんだけど、初めてだったから、ちょっと不格好になってしまったけれど……」
ショーンを抱きしめたままのカレンが、ジョンズワートを見上げる。
ジョンズワートは、照れたように頬をかいた。
たしかに、屋敷の料理人が作るものに比べれば、見た目は劣るだろう。
しかし、未経験に近い人間が教わりながら作ったものだとは、思えない出来だった。
ジョンズワートは、基本的に器用なのである。
「……ありがとうございます。ワート様。二人の気持ち、本当に嬉しいです。……タルトとお茶、みんなで一緒にいただきましょう?」
ジョンズワートが作ったタルトが使用人の手で切り分けられ、それぞれの皿にのせられた。
ショーンにハーブティーはまだ早かったようで、彼にはフルーツジュースが用意された。
テーブルの真ん中には、ショーンが選んだバラが飾られ、タルトとハーブティー、ジュースが三人に行き渡る。
親子三人の、穏やかな時間が流れていく。
両親に「美味しい」「とてもきれいなバラ」と褒められ、ショーンは大層誇らしげだ。
公爵邸の庭を舞台としたショーンの大冒険は、大きな成果をあげたのだった。
母となった女性に、子や夫が感謝を伝える日だ。
デュライト公爵家の使用人に可愛がられるショーンは、その存在を誰かから教えてもらったようで。
「あのね、わとしゃ。おかーしゃんに、プレゼント、したいの」
と、ジョンズワートに相談をした。
その日は天気がよかったため、カレン、ジョンズワート、ショーンの三人で公爵邸の庭で遊んでいた。
しかしショーンは、カレンには来ないでと言い、ジョンズワートだけを近くに呼び、こそこそ話をする。
おかあしゃはダメ! こないで! と言われたが、カレンがそれを気にする様子はなく。
二人で内緒話をするほど仲良くなれたのね、と、ずっと会えていなかった父息子を微笑ましく見守った。
ジョンズワートは、超がつくほど真剣な息子の話に耳を傾けた。
母の日の存在を、使用人に教えてもらった。
自分もお母さんにプレゼントがしたい。
贈りものを探すから、ジョンズワートにも手伝って欲しい。
びっくりさせたいから、カレンには内緒で行う。
たどたどしい言葉で、精一杯に。ショーンは、そういった内容をジョンズワートに伝えた。
うんうんと話を聞いていたジョンズワート。彼の答えは、もちろん。
「わかったよ。ショーン。一緒に、母さんへの贈り物を探そう」
だった。
それから数日後。
マザーズデイ前日。
ジョンズワートは、この日のために仕事を調整し、長めの休憩時間を掴み取っていた。
ショーンとともに、カレンへの贈り物を探すためである。
行先は、デュライト公爵邸の庭だ。
街へ出て既製品を探すことも考えたが、ショーンが庭で探す気だったこと、自身が過去に葉っぱや貝殻をカレンに贈っていたことをふまえ、庭を探索することにした。
今日は男二人で探検をするから、とカレンには説明し、おっきいのとちっちゃいのは玄関の前に立つ。
かくして、ショーンの大冒険は始まった。
ショーンが公爵邸の庭で遊ぶことも、庭で見つけた花などをカレンに贈ることもよくあるが、今日は、気合の入り方が違う。
なんせ、マザーズデイ前日だ。
今日のショーンは、いつもと似たような贈り物では満足しない。
ふんすふんすと鼻息も荒く歩くショーンに、ジョンズワートはぴったりくっついて進む。
二人の邪魔をしない程度の距離から、使用人もついてきている。
公爵邸の庭は広い。この場所で生まれ育ち、とっくに成人しているジョンズワートだってそう思うのだ。
まだ幼いショーンの視点から見える景色は、広大なものだろう。
事実、ショーンはまだこの家の庭を踏破していない。
いつもなら、あまり奥へ行く前に遊ぶ時間が終わってしまうのだが、ジョンズワートは、今日はショーンが満足するまで付き合うつもりだった。
ショーンは、花や葉っぱを吟味しながらも、どんどん奥へ進んでいく。
途中で入手したバラは、ジョンズワートが持っている。
ショーンが見つけ選んだバラだけでも十分な気がするが、今日のショーンはそれだけでは満足しない。
「おかあしゃに、すごいのあげるの」
そう言うショーンは、キリっとしていた。
母さんのことが大好きなんだなあ、いい子だなあ、とジョンズワートはしみじみとしたものだった。
ちなみに、贈りものをいれるためのカゴや、休憩用の飲み物もジョンズワートが運んでいる。
今日の公爵様は、息子の荷物持ちだった。
使用人に任せ、自分は手ぶらにすることもできるが、少しでも父親らしいことがしたかった。
流石に全ての荷物を持つことはできなかったため、追加の飲み物やおやつは使用人に持たせてある。
まだまだ張り切るショーン。
休憩を挟みながらも、彼らはデュライト公爵邸の庭の端に近い場所まで到達した。
ジョンズワートが抱き上げてしまえばもっと早く移動できたが、ショーンはそれを拒否した。
自分の足で歩き、周囲を見回して、母への贈り物を探したかったのだ。
木々の間を通ったり、地面に落ちた木の実を吟味したりもしたため、ショーンの服は汚れ、髪も少々乱れている。
そんな、満身創痍にも見えるショーンの青い瞳を釘付けにしたのは、赤い木の実。
ショーンは、この木の実を食卓で見たことがあった。
――食べられる、のでは?
まだ幼いながらに、ショーンはそう感じ取り、じっと木の実を見つめた。
「ショーン、木苺が気になるのかい?」
「わとしゃ、これ、たべれる?」
「そのはずだけど……。一応、確認してみようか」
ジョンズワートは使用人に声をかけ、庭師を呼び出す。
ちょうど近くにいたようで、庭師はすぐにやってきた。
「こちらの木の実は、食べることができますよ。そのまま生食もできますし、タルトやケーキ、ジャムにしても美味しくいただけます。葉もハーブティーとして活用できます」
「タルト、ケーキ?」
ショーンの言葉に、庭師は優しい表情で頷く。
「ええ」
「はっぱは……? えっと……」
「ハーブティー。お茶にすることができます」
「おちゃ……!」
ショーンの深い青色の瞳がぱあっと輝いた。
「わとしゃ! これ、タルトとおちゃにする!」
興奮した様子で、瞳をキラキラとさせるショーン。
彼の中で、カレンへの贈り物が決定したようだ。
ジョンズワートも賛成し、庭師に収穫の仕方を教わる。
庭師はお茶にするのに必要な葉の量なども伝え、愛らしい幼子と主人に会釈をしてから、仕事に戻っていく。
ショーンとジョンズワートの、収穫タイムが始まった。
収穫は、ジョンズワートがサポートをしつつ、主にショーンが行った。
怪我でもしないかと心配でたまらなかったが、これはショーンが母に贈るもの。
ジョンズワートがでしゃばりすぎるのも、よくないだろう。
ショーンが満足する頃には、カゴは木苺と葉っぱでいっぱいになっていた。
「おかあしゃ、よろこぶ?」
「もちろん。絶対に喜んでくれるよ」
「うん!」
帰路は、荷物は使用人に預け、ジョンズワートがショーンを抱いて運んだ。
今日の大冒険で疲れたようで、ショーンは父の腕の中でうとうとしている。
眠たそうにしながらも、ショーンは明日に控えたマザーズデイについて話している。
「あのね、きいちご、タルトにするの。……わとしゃ、つくれる?」
「……僕が?」
「わとしゃ、つくって」
「……わかった。タルト作りは僕に任せて」
ジョンズワートの返事は、少し遅れた。
次期公爵として育てられ、早くに父を亡くして若くして公爵となった彼。
料理の経験……それもお菓子を作ったことなど、ほとんどなかった。
たしかに、3歳のショーンがタルトを作ることはできないだろう。
カレンにタルトを食べてもらうには、誰かに調理を頼むしかない。
そこまではジョンズワートもわかっていたのだが、まさか、自分に託されるとは。
ショーンの気持ちを考えてみれば、一緒に冒険をしたジョンズワートに頼みたくなるのも、わかる気がした。
「大役だな……」
すうすうと寝息をたてるショーンの背に手を添えながら、ジョンズワートはそう呟いた。
***
翌日、ショーンとジョンズワートに呼び出されたカレンの前には、木苺のタルト、ハーブティーが並んでいた。
「おかあしゃ、いつもありがと!」
「カレン。僕らからの、感謝の気持ちだよ」
「! そっか、今日はマザーズデイ……! ありがとう、二人とも」
心からの笑顔を見せるカレンに、ショーンがバラの花束を手渡す。
「ショーンが選んだバラだよ。ハーブティーに使われてる葉とタルトの木苺も、ショーンが収穫したんだ」
「まあ……!」
ジョンズワートの言葉に、カレンの緑の瞳が驚きに開かれる。
まだ幼い息子からの、とびきりのプレゼント。
この子には、親の勝手で苦労させてしまったというのに、こんなにも優しく元気に育ってくれた。
ショーンが健やかに育ってくれたことと、そんな息子からのプレゼントが、嬉しくてたまらなくて。
「ありがとう。ありがとう、ショーン。母さん、すごく嬉しい」
「おかあしゃ……?」
カレンは、息子を抱きしめながらぽろぽろと涙をこぼした。
ショーンはきょとんとしていたが、嬉しい、という言葉を聞き、笑顔を見せた。
「あのね、タルトはね、わとしゃがつくったの!」
「ワート様が?」
「うん。教わりながら作ったんだけど、初めてだったから、ちょっと不格好になってしまったけれど……」
ショーンを抱きしめたままのカレンが、ジョンズワートを見上げる。
ジョンズワートは、照れたように頬をかいた。
たしかに、屋敷の料理人が作るものに比べれば、見た目は劣るだろう。
しかし、未経験に近い人間が教わりながら作ったものだとは、思えない出来だった。
ジョンズワートは、基本的に器用なのである。
「……ありがとうございます。ワート様。二人の気持ち、本当に嬉しいです。……タルトとお茶、みんなで一緒にいただきましょう?」
ジョンズワートが作ったタルトが使用人の手で切り分けられ、それぞれの皿にのせられた。
ショーンにハーブティーはまだ早かったようで、彼にはフルーツジュースが用意された。
テーブルの真ん中には、ショーンが選んだバラが飾られ、タルトとハーブティー、ジュースが三人に行き渡る。
親子三人の、穏やかな時間が流れていく。
両親に「美味しい」「とてもきれいなバラ」と褒められ、ショーンは大層誇らしげだ。
公爵邸の庭を舞台としたショーンの大冒険は、大きな成果をあげたのだった。
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