勇者として召喚されたが違ってたので魔王をやってみた件

スーラー担麺

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第10部 ~ダンジョンボス~

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6層の泉から出て、すぐに俺達は、7層、8層をサクッとクリアした。

そして、今居る…9層では、LV13のライガの群れで襲ってきたり、1番苦手なのが…LV12の冒険者の屍…リビングデット!
動きは遅く、弱いのだが…とにかく悪臭がヒドい…その名の通り腐ってるからもあるだろうが、この悪臭だけは慣れない2人であった…。

「ヨースケさん…この臭い…」

「え!?…俺、してないよ?」 

「何言ってるんですか!違いますって!  リビングデットですよ!」

「なんだ…そっちね。」
「アイツら倒しても魔石取る時、何かしら大変だから嫌なんだよなぁ」
ヨースケは、嫌な顔をしながら両手剣を振るった。

そんな感じで…ある意味、苦戦しながら10層の1番奥まで辿り着き、そこには巨大な扉が現れた。

「ヨースケさん…この威圧感ある扉は、ボスの部屋の入り口じゃあ…。」

「おぉ…スゲェ迫力だな…想像してた、まんまだし…」
2人は扉を見上げたまま固まっていた…
「とりあえず…中に入ってみるか?」

「そうですよね…私は、いつでも大丈夫ですよ」

「じゃあ入ってみるか…」
ヨースケとミラは2人で扉を押して扉を開けた。

ギィィ…    バタン!!    ……部屋の中は、無駄に広く神殿の大広間に似ていた。

部屋の中央に…佇む巨大な姿が見えた。
その姿は、おうよそ3mある…1つ目の巨人で、手にはデカい棍棒を持って佇んで居るモンスターが居た…
「ボスってアレか?」
ヨースケは、索敵スキルを発動させた。
「鋼鉄のサイクロプス?」
「レベルは…22か…」
(ミラのレベルが…16だから、ミラには…ちょっとキツいか…)
「ミラ?俺がヤツの気を引く。ミラは、サポートを頼む!!」
「だけど、無理だと思ったら俺を置いてでも逃げてくれ…」
「約束できるな!!?」

「分かったわ。無茶はしない…」
「でも…逃げる時は2人一緒だよ?」

「分かった…」「じゃあ!行くぞ!!」
2人はサイクロプスに向かって行った。

[グゴォォォッ!!]
サイクロプスは、近寄るヨースケに棍棒を振り降ろす。
ドゴォン!!        バッ「うぉアァあっ!!」ズバァっ!
サイクロプスの攻撃を避け、両手剣で相手の左足膝に切りかかった。

[ブァァァッ!!]
「よし!俺だけに攻撃してこい!」

その時、ミラが放った弓の矢がサイクロプスの目蓋に刺さった。
シュッ    ザックッ! 「やったぁ♪」

[グゴォォォッ!!]
サイクロプスは、もがき苦しみ…ミラを睨み襲いかかった。

ドゴォン!!  「きゃッ」   
ミラは、サイクロプスの攻撃で吹き飛ばされ壁に激突し…カラダを痛め…そのまま動けなくなった。

「ヨ…ス…ケ…逃げ…て…」

サイクロプスは、ミラに再度棍棒を振り下ろそうとする。
「ミラーー!!」
ヨースケは、両手剣を盾かわりし、ミラへの攻撃を防いだ。
バッキン!    
「え?マジかああ!!?折れたぁぁ!??」
ヨースケは、ショックのあまり膝が折れた…
「ミラからもらった剣が…剣が…」
「初めて…初めて…女の子からもらったプレゼントだったんだぞ……許さない…許さない…」

「ウオァァ!!」<スキル発動!リミットブレイク>

いつものスピードの3倍の速度でサイクロプス近寄り、サイクロプスの左足に折れた剣を突き刺し、地面に倒れた。
[グゴォォォッ]
「まだぁぁ!終わらせねぇぇッ!!」
ヨースケは、サイクロプスが死ぬまで…折れた剣で連撃を与え…その場には緑の血が舞った。
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