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転生勇者親衛隊長の憂鬱(48~49)
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48
「だから、マルコはヒーローなの。絶対に、わたしの手を放さなかった」
「やっぱり、のろけ話じゃないか」
「そうかな」
エリスは赤くなっている。
シレンは、苦笑した。
幼なじみ補正が解けてしまうと心配していたマルコの様子を思い出す。
「全然、心配する必要ないじゃないか」
と、つい、口から出てしまう。
「心配って?」
「あの日、マルコは、エリスと離ればなれになると幼なじみ補正が解けて、相手にされなくなるって、心配してたんだ。だから、一緒に王都に行きたいって」
「そんなわけないじゃない!」
「マルコの奴、エリスに、べた惚れだぞ。」
エリスが、にやけた。
「リア充め。わたしなんか、異世界に転生したっていうのに、驚くほど何もないぞ。素振りと読書だけだ」
「ペペロは? そうすれば、わたしのお姉ちゃんになるかもよ」
「あ! おまえら、そういうつもりか!」
エリスが、にやりとした目で、シレンを見た。
「で?」
と、エリスは、畳みかけてくる。
「まだ、どんな人かわからん。アイスと串焼きと焼きそばと肉まんを一緒に食べただけだ」
「餌付けか! でも、今度食事に連れてってもらうんでしょ。もっといい物食べさせてもらいなよ」
「あまり、いい物を食べ慣れてなさそうだがな」
「確かに」
その時、ボートの前方から、マルコの声がした。
「遅いよ、二人とも」
見ると、ペペロがボートをターンさせて、戻ってくるところだった。
シレンとエリスのボートがついてきていないことに、ようやく気づいたのだ。
マルコが手を振っている。
「チャンスよ」
と、エリスが言った。
マルコとペペロのボートは、舳先が逆走方向を向いている。
意図は、シレンにも伝わった。
シレンは、漕いだ。三年間毎日素振りを繰り返してきた転生勇者様にとって、オールが受ける水の抵抗など苦ではない。
シレンとエリスが乗ったボートと、マルコとペペロが乗ったボートがすれ違った。
すれ違いざま、エリスは言い放つ。
「負けたら、罰ゲームよ」
「あはははは」と、声を上げて、シレンは笑った。
マルコとエリスに出会って以降、自分はよく笑うようになったと、シレンは思った。
49
その頃、ダンは、緊急の招集を受けていた。
王都と王国の平和を守る戦士団長に、休んでいる時間はない。
自宅にダンを呼びに来た伝令の戦士団員は、『王国始まって以来の危機』だと語った。
詳細は不明だ。
招集後に伝えるとして、伝令兵には、詳細な情報は与えられていなかった。
とにかく、すぐにダンを呼べという指示である。
第三王子セーブルの命令だ。
セディーク一世と王妃カチェリーナは、六男に恵まれていた。
婿養子であるセディークが、側室に産ませた子ではなく、すべてカチェリーナが腹を痛めた子どもである。セディークに側室はいない。王家として真に残すべきは、カチェリーナの血だ。
夭折したり、魔王軍との戦で命を落とした王子もいるため、現在、無事なのは、第三、第五、第六の三人だ。
したがって、第三王子セーブルは、王位継承順位第一位だった。現在、二十歳。
第五、第六の二人は、双子で、まだ十歳だ。
第一王子と第二王子は戦場で散り、第四王子は夭折している。
きっかり十二分後。
「王子、お呼びですか!」
ダンは、王宮内のセーブルの執務室に駆け込んだ。
迎えに着た馬車の中で着用したため、鎧姿だ。
王子の執務室は、ダンの部屋と大差ないレイアウトではあったが、インテリアの類が、若干、高級な品になっている。
応接用のソファに、頭からすっぽりと被る仕組みで、目だけくり抜かれている兜とも仮面とも頭巾ともつかぬ物を身に付けた人物が座っている。防御用ではなく、身元を隠す目的の装備品だ。息ができなくならないように、顔面に密着するのではなく、下に隙間が開いているため呼吸はできる。頭の先が尖っていた。
テーブル上には、別のとんがり頭巾が置かれている。
頭巾の人物が、部屋に入ってきたダンに対して、ちょいちょいと、テーブルに置かれた、とんがり頭巾を指で示した。つけろということだ。
頭巾の人物の胸には、まるで勲章であるかのように、赤いマントの転生勇者様ストラップが下げられている。
背番号が見えるように、転生勇者様の顔が、胸を向くような方向である。ちなみに、番号は1番だ。
「うぉ!」と、ダンは声を上げた。
「『王国始まって以来の危機』と言うから何事かと思えば、こちらのご案件ですか」
呆れたように、ダンは呟くと着座している人物の対面に座って、とんがり頭巾を被った。
腰から自分の転生勇者様ストラップを外して、胸につける。相手に、赤の2番が見えるようなつけ方だ。
室内に着座していた人物こそ、転生勇者親衛隊隊長だった。
正体は、言うまでも無いが、セーブル王子だ。
ダン・スラゼントスは、親衛隊副隊長である。
「では、あらためまして。親衛隊長、お呼びですか」
「うむ、副隊長に来てもらったのは、他でもない。わたしに隠していることがあるだろう?」
「は?」
「聞き方を変えよう。最近、王都で持ちきりとなっている噂を知っているか?」
王国内の諜報はダンが司っているが、王子には王子の独自の諜報ルートがある。何か、ひっかかったのだろう。
「親衛隊案件、ということは、転生勇者様がらみの噂ですか?」
「うむ。転生勇者様が、王都へ男を連れて戻った。男は、戦士団長の家に住んでいる。近く、ご成婚が発表されるそうだ。どう思う? 報告では、男は、現在、転生勇者と二人でボートに乗っているそうだ」
「なんともはや」
噂というのは、当てにならないというのが、ダンの感想だ。ただ、聞く分には面白い。
「なぜ、わたしに隠していた? 母上の差し金か?」
「隠すも何も、マルコには許嫁がおりますし。妻の補佐として、転生勇者様のマネージメントをしているだけです」
「許嫁なら、わたしにもおるぞ」
「ですから、そろそろ親衛隊遊びは終わりにして、身を固められてはどうですかと、常日頃から申しておるのです」
「ヤダ」
「また、そのような聞き分けのないことを」
「やはり、母上の差し替えだな」
「違います。うちのかみさんが忙しくて手が回らなくなってきたので、誰か手伝える人間はいないかと探していたところ、たまたま、かみさんの友人の息子がうまくはまったというだけで」
「では、貴公もオフィーリアに騙されておるのだ」
「なんと!」
「母上たち、おばちゃん連中の考えそうなことだ。そのマルコとやらを連れて参れ。査問会を開く」
「かみさんの友人の息子をひっぱったりしたら、わたしがオフィーリアに殺されます」
「戦士団長のダン・スラゼントスともあろうものが、妻が怖いとは情けない」
「ダン・スラゼントス? 誰ですかな、それは? わたしは転生勇者親衛隊の副隊長です。ダンなどという者は知りません。それに妻に頭が上がらないのというのであれば、お父上がそうでしょう。『かかあ天下は王家の伝統』です。王子も伝統の内側ですぞ」
「な! それを言っちゃーさー」
と、セーブルは、しゅんとした。
気を取り直し、
「では、転生勇者親衛隊長として副隊長に命じる。マルコを査問会につれて参れ」
「面倒くさい人だなぁ」
ダン・スラゼントスは頭を抱えた。
「だから、マルコはヒーローなの。絶対に、わたしの手を放さなかった」
「やっぱり、のろけ話じゃないか」
「そうかな」
エリスは赤くなっている。
シレンは、苦笑した。
幼なじみ補正が解けてしまうと心配していたマルコの様子を思い出す。
「全然、心配する必要ないじゃないか」
と、つい、口から出てしまう。
「心配って?」
「あの日、マルコは、エリスと離ればなれになると幼なじみ補正が解けて、相手にされなくなるって、心配してたんだ。だから、一緒に王都に行きたいって」
「そんなわけないじゃない!」
「マルコの奴、エリスに、べた惚れだぞ。」
エリスが、にやけた。
「リア充め。わたしなんか、異世界に転生したっていうのに、驚くほど何もないぞ。素振りと読書だけだ」
「ペペロは? そうすれば、わたしのお姉ちゃんになるかもよ」
「あ! おまえら、そういうつもりか!」
エリスが、にやりとした目で、シレンを見た。
「で?」
と、エリスは、畳みかけてくる。
「まだ、どんな人かわからん。アイスと串焼きと焼きそばと肉まんを一緒に食べただけだ」
「餌付けか! でも、今度食事に連れてってもらうんでしょ。もっといい物食べさせてもらいなよ」
「あまり、いい物を食べ慣れてなさそうだがな」
「確かに」
その時、ボートの前方から、マルコの声がした。
「遅いよ、二人とも」
見ると、ペペロがボートをターンさせて、戻ってくるところだった。
シレンとエリスのボートがついてきていないことに、ようやく気づいたのだ。
マルコが手を振っている。
「チャンスよ」
と、エリスが言った。
マルコとペペロのボートは、舳先が逆走方向を向いている。
意図は、シレンにも伝わった。
シレンは、漕いだ。三年間毎日素振りを繰り返してきた転生勇者様にとって、オールが受ける水の抵抗など苦ではない。
シレンとエリスが乗ったボートと、マルコとペペロが乗ったボートがすれ違った。
すれ違いざま、エリスは言い放つ。
「負けたら、罰ゲームよ」
「あはははは」と、声を上げて、シレンは笑った。
マルコとエリスに出会って以降、自分はよく笑うようになったと、シレンは思った。
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その頃、ダンは、緊急の招集を受けていた。
王都と王国の平和を守る戦士団長に、休んでいる時間はない。
自宅にダンを呼びに来た伝令の戦士団員は、『王国始まって以来の危機』だと語った。
詳細は不明だ。
招集後に伝えるとして、伝令兵には、詳細な情報は与えられていなかった。
とにかく、すぐにダンを呼べという指示である。
第三王子セーブルの命令だ。
セディーク一世と王妃カチェリーナは、六男に恵まれていた。
婿養子であるセディークが、側室に産ませた子ではなく、すべてカチェリーナが腹を痛めた子どもである。セディークに側室はいない。王家として真に残すべきは、カチェリーナの血だ。
夭折したり、魔王軍との戦で命を落とした王子もいるため、現在、無事なのは、第三、第五、第六の三人だ。
したがって、第三王子セーブルは、王位継承順位第一位だった。現在、二十歳。
第五、第六の二人は、双子で、まだ十歳だ。
第一王子と第二王子は戦場で散り、第四王子は夭折している。
きっかり十二分後。
「王子、お呼びですか!」
ダンは、王宮内のセーブルの執務室に駆け込んだ。
迎えに着た馬車の中で着用したため、鎧姿だ。
王子の執務室は、ダンの部屋と大差ないレイアウトではあったが、インテリアの類が、若干、高級な品になっている。
応接用のソファに、頭からすっぽりと被る仕組みで、目だけくり抜かれている兜とも仮面とも頭巾ともつかぬ物を身に付けた人物が座っている。防御用ではなく、身元を隠す目的の装備品だ。息ができなくならないように、顔面に密着するのではなく、下に隙間が開いているため呼吸はできる。頭の先が尖っていた。
テーブル上には、別のとんがり頭巾が置かれている。
頭巾の人物が、部屋に入ってきたダンに対して、ちょいちょいと、テーブルに置かれた、とんがり頭巾を指で示した。つけろということだ。
頭巾の人物の胸には、まるで勲章であるかのように、赤いマントの転生勇者様ストラップが下げられている。
背番号が見えるように、転生勇者様の顔が、胸を向くような方向である。ちなみに、番号は1番だ。
「うぉ!」と、ダンは声を上げた。
「『王国始まって以来の危機』と言うから何事かと思えば、こちらのご案件ですか」
呆れたように、ダンは呟くと着座している人物の対面に座って、とんがり頭巾を被った。
腰から自分の転生勇者様ストラップを外して、胸につける。相手に、赤の2番が見えるようなつけ方だ。
室内に着座していた人物こそ、転生勇者親衛隊隊長だった。
正体は、言うまでも無いが、セーブル王子だ。
ダン・スラゼントスは、親衛隊副隊長である。
「では、あらためまして。親衛隊長、お呼びですか」
「うむ、副隊長に来てもらったのは、他でもない。わたしに隠していることがあるだろう?」
「は?」
「聞き方を変えよう。最近、王都で持ちきりとなっている噂を知っているか?」
王国内の諜報はダンが司っているが、王子には王子の独自の諜報ルートがある。何か、ひっかかったのだろう。
「親衛隊案件、ということは、転生勇者様がらみの噂ですか?」
「うむ。転生勇者様が、王都へ男を連れて戻った。男は、戦士団長の家に住んでいる。近く、ご成婚が発表されるそうだ。どう思う? 報告では、男は、現在、転生勇者と二人でボートに乗っているそうだ」
「なんともはや」
噂というのは、当てにならないというのが、ダンの感想だ。ただ、聞く分には面白い。
「なぜ、わたしに隠していた? 母上の差し金か?」
「隠すも何も、マルコには許嫁がおりますし。妻の補佐として、転生勇者様のマネージメントをしているだけです」
「許嫁なら、わたしにもおるぞ」
「ですから、そろそろ親衛隊遊びは終わりにして、身を固められてはどうですかと、常日頃から申しておるのです」
「ヤダ」
「また、そのような聞き分けのないことを」
「やはり、母上の差し替えだな」
「違います。うちのかみさんが忙しくて手が回らなくなってきたので、誰か手伝える人間はいないかと探していたところ、たまたま、かみさんの友人の息子がうまくはまったというだけで」
「では、貴公もオフィーリアに騙されておるのだ」
「なんと!」
「母上たち、おばちゃん連中の考えそうなことだ。そのマルコとやらを連れて参れ。査問会を開く」
「かみさんの友人の息子をひっぱったりしたら、わたしがオフィーリアに殺されます」
「戦士団長のダン・スラゼントスともあろうものが、妻が怖いとは情けない」
「ダン・スラゼントス? 誰ですかな、それは? わたしは転生勇者親衛隊の副隊長です。ダンなどという者は知りません。それに妻に頭が上がらないのというのであれば、お父上がそうでしょう。『かかあ天下は王家の伝統』です。王子も伝統の内側ですぞ」
「な! それを言っちゃーさー」
と、セーブルは、しゅんとした。
気を取り直し、
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