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第1章 地下1階層
27話 スライムジャイアント
しおりを挟む地下1階層のボス部屋解放の為にユグドラタワーの地上階層攻略を再開して5日が経過。
俺は今、第10階層のフロアボスと戦っていた。
【スライムジャイアント】
・生息地:第10階層ボスエリア
・ドロップ:フロアキー、赤の魔石、魔装
「ぽよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん」
「動きは遅いけどデカさと耐久がケタ違いだ! さすがにコイツは一発KOとはいかないか……っ!」
第1階層のフロアボスを倒して第2階層へと進んだ俺は、フロア探索中に出現したヒールスライムと戦い、これまたあっさりと討伐。
そのままの勢いでフロアボスに挑み……なんとこちらも拍子抜けするほどスルッと倒し、なんとその日のうちに第3階層まで進んでしまった。
地下1階層でのライザー活動で確実に強くなっていることが実感できた俺は、翌日から1日に2階層分の攻略を進め、現在ボス戦に挑んでいる第10階層までとんとん拍子でフロアランクを上げることに成功していた。
後はこの第10階層のフロアボス『スライムジャイアント』を倒すことが出来れば、遂にフロアランク11。
ユグドラタワー地下1階層のボス部屋『蜚蠊女王の洞』が解放されるはずだ。
「よっしゃ! 気合い入れていくぞっ!」
「ぽよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん」
「おわっ!? っとと……それにしてもすごい攻撃だな」
スライムジャイアントの攻撃方法は『飛び跳ねからの落下で相手を押しつぶす』というものだ。
シンプルに考えて相手の落下範囲に入らないように回避すれば良いと感じるが、なんと落下した衝撃でスライムジャイアントの身体の一部が千切れて弾丸のように周囲に飛んでくるという中々厄介な範囲攻撃もあったりする。
「肉……というかスライム層が分厚すぎて中々コアにダメージが入らないんだよな……」
スライムジャイアントの倒し方は他のモンスターと変わらず、体内にあるコアを破壊すること。
コアの大きさ自体は通常サイズのスライムよりも2回り大きい程度なのだが、身体が10回りくらいデカいので攻撃してもスライム層で威力が削られて全力のダメージが入らず、俺は苦戦していた。
「ぽよぽよおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」
「またジャンプ&クラッシュか……いっそのこと落下する前に攻撃した方が良いのか……?」
今まではスライムジャイアントが落下してから次のジャンプまでのクールタイム中に突撃して攻撃していたのだが、やり方を少し変えなければいけないかもしれない。
「こっちも真上から落下してその勢いでスライムジャイアントに突撃……いや、コアの位置は真ん中よりも下部にあるからかなり威力が削がれるよな……って、そうか! コアは下部にあるのか! それなら……っ!!」
俺は勢いよく飛び跳ねたスライムジャイアントの〝真下〟に移動して、相手が上空から落下してくるのを待つ。
「ぽよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん」
「さあこいっ!!!!」
こちらを押しつぶそうと落下してきたスライムジャイアントに対し、俺は足を地面にしっかり固定して、拳を上げてコアに狙いを定める。
そのまま勢いよく落ちてきたスライムジャイアントに飲み込まれ……落下した衝撃でスライム層が下の部分から潰れて横に広がり、コアが俺の目の前まで勝手にやって来る。
俺はスライムに飲み込まれたまま、突き上げた拳でコアを粉砕した。
「あばばばばばばばばばごぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!!」
「ぽよよよよよよよよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
バッキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!
「ぽよよよよおおおおお……ぽ、ぽよおおおお…………ぽ」
コアを破壊されて生命力を失ったスライムがべっしゃあああああと音を立てながら崩壊していく。
しばらくすると、巨大な赤い魔石と白銀のフロアキーを残してスライムジャイアントは消滅した。
「はあ、はあ、はあ……っ! た、倒した……っ! 第10階層のフロアボスを、倒したぞっ!!」
これでフロアランク11達成だっ……!!
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