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第六 ルール不明 後編

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左腕は痛いが、兎に角箪笥をどかそう。

無理矢理、体を引き抜く事に成功した。

あー、酷い目に遭った。こんな目に遭うのは始めてだよ。

怪我の具合を確認すると、痛みがあるのは左手二の腕だけだった。

液体シップを塗っておこう、何もしないよりはマシだろう。

薬箱を探し、液体シップを取り出し、開封した。腕に塗りたくった。

ツンとする刺激臭が鼻と目を刺激する。

後で代金払えとか言われないよな。

ピラフとスパゲッティーの代金請求されたら、嫌だな。

本来なら安静にしたい所だけど、競技を続けないといけないし。

ルールは不明だが。

アナウンス「一番は反則行為により失格、脱落とする。
      拠って二番の勝ち抜けとする」

はぁ? 意味が分からん?

何が起こったんだ?

対戦相手がどんな反則だったのかすら分からんぞ。

全く釈然としないが、幸運だったとだけは言えるだろう。

ルール不明のまま戦って、勝ち抜ける事が出来た。
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