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第三十一 多数派又は少数派 その十二

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一番「だから煽るなよ。
   俺はAを選ぶ」

誰がが宣告したら、他者はそれを元に考える事になる。

でも関係ないんだよね、実際。


俺以外の四人が嘘を吐かないとしての仮説。

一番が少数派を目指してAを選ぶと、三番はBを選択せざるをえない。

三番は一番を勝ち抜けさせる為に、反対に投票をする。

何故なら、一番と同じ所に投票したら、一番が少数派になりにくくなる。

その結果を受けて、二番は多数派になろうとして、三番と同じ方のBを選ぶ。

四番は少数派になろうとして、Aにする。

ここまででAが二票で、Bが二票。

俺が投票した方が多数派になる。

俺は絶対に少数派にはなれないがなんら問題は無い。


怖いのは、嘘を吐かれる事と、無申告投票だね。

嘘を防ぐ事は出来ないし。

無申告投票をされたらどうなるんだ?

ちょっと考えてみよう。
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