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第三十一 多数派又は少数派 その十五
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アナウンス「第五の質問。
助かるのならば。
A・自分が犠牲になる。
B・八十億人を犠牲にする」
本当にもう、色々試してくるね。
今回も、他の人の意見を聞いてから反応しよう。
怖いのは、誰も何も言わないで投票締め切りになる事だけど。
予想は当たった。
推定で一分が経過したが、誰も何も言わない状況だ。
こうなるかも知れないとは思ったけど。
仕方ない、動くか。
三十秒程度待ち、発言した。
「A」
短く一言だけ発言した。
実際にはBを選択したのだけど。
四人からの返答は無かった。
多数派になりたい二人はAを選ぶだろうし。
少数派になりたい二人はBを選ぶ筈。
何もないよりは、今の発言を指標に動くしかないんだから。
ブザーが短くなった。
アナウンス「投票を締め切る。
これ以降の、私語、発言、雑談、独り言は禁止、罰則を与える。
この時点で二番の特殊ルールが発動される」
え?
なにそれ?
そう言えば、そんな決まりがあったっけ。
他者の特殊ルールは全く知らされて無いんだよな。
アナウンス「二番は任意の対象者の選択を変更できるが、
権利を使用するか? 否か答えよ」
助かるのならば。
A・自分が犠牲になる。
B・八十億人を犠牲にする」
本当にもう、色々試してくるね。
今回も、他の人の意見を聞いてから反応しよう。
怖いのは、誰も何も言わないで投票締め切りになる事だけど。
予想は当たった。
推定で一分が経過したが、誰も何も言わない状況だ。
こうなるかも知れないとは思ったけど。
仕方ない、動くか。
三十秒程度待ち、発言した。
「A」
短く一言だけ発言した。
実際にはBを選択したのだけど。
四人からの返答は無かった。
多数派になりたい二人はAを選ぶだろうし。
少数派になりたい二人はBを選ぶ筈。
何もないよりは、今の発言を指標に動くしかないんだから。
ブザーが短くなった。
アナウンス「投票を締め切る。
これ以降の、私語、発言、雑談、独り言は禁止、罰則を与える。
この時点で二番の特殊ルールが発動される」
え?
なにそれ?
そう言えば、そんな決まりがあったっけ。
他者の特殊ルールは全く知らされて無いんだよな。
アナウンス「二番は任意の対象者の選択を変更できるが、
権利を使用するか? 否か答えよ」
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