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東地 保と言う男について。
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一個人の情報がそれだけなもんか!他にまだあるだろ!出せ!ほら!ジャンプジャンプ!
と他の情報屋にも同じ質問をしてみましたが
どの情報屋からも出て来るのは「納豆嫌い」だけ。
有り得ないだろマジで。
情報屋の人達も東地に関しては情報が余りに無さ過ぎて逆に不気味で正直関わりたくないと言う始末。
どう生きたらこんな謎な人物になれるのか?
一回直接本人から聞いてみたいものですよ。
まぁ俺から奴に話し掛けるなんて言う奇跡が起こればの話しだが。
取りあえず俺は東地から離れることが出来ず今だにダラダラと奴との付かず離れずの関係を続けているわけですが。
東地の情報収集を渋々諦めた俺は唯一の情報である「納豆嫌い」を切り札として使おうと思っていたのですが
まさかこんな状況で使うとは思ってもいませんでした。
まぁ納豆嫌いだけ分かっていれば他に色々と使い道もあると思うのでこの情報は聞いておいて正解だったとは思いますが。
しかし東地が納豆を克服してしまったらと思うと厄介です。
できればずっと納豆嫌いであってほしいと願うよ俺は。
「ねー誰から?誰にその事聞いたのー?」
「内緒」
「えー、なにそれームカつく。ねー楽ちゃん教えて?お願い。じゃないと俺その相手に嫉妬しちゃうよ?いいの?」
何が、いいの?かサッパリ分からん。
俺には東地を理解する事なんて一生出来ないような気がする。
今だに誰?誰?としつこく聞きながら引っ付いてくる東地を手で押し退ける。
「チッ、欝陶しいぞお前!」
「舌打ちとか行儀悪いよー?まぁ俺は楽ちゃんになら何されても何でも許しちゃうけどねー」
「怒れよ、怒って俺と喧嘩して最終的には離れてくれ」
これは切実に思う。
「絶対嫌。つーかー、どうしても誰なのか言わない気?まーいーや。どうせ楽ちゃんの知ってる俺の情報ってそれだけっしょー?」
う…図星だ。
「俺ねー結構秘密主義者だから人から情報聞き出すの大変だよー?でも、楽ちゃんが直接俺に教えて?って可愛く言ってくれたら俺何でも話しちゃうと思うんだよねー」
「見返りは?」
「勿論ちゃんと貰うよー?」
「なら無理だ。」
「あららざんねーん」
ちっとも残念そうに見えないが?
「あ、でもさっきの情報なら特別に教えてあげるー。今日ー、楽ちゃんのクラスにー、転入生が来まーす」
「は?!マジ?」
「マジマジー、驚いた~?」
俺が知ってる情報屋達からは何も聞いてないのにか?
俺のクラス、つまり猫組なら何らかの形で俺に情報が回って来ないのはおかしい。
現にクラスに居る情報屋の1人が俺達の会話を聞いていたらしく、お互いに目が合ったがそいつも知らないとでも言いたげに驚いた表情をしていた。
普段ポーカーフェイスのアイツにあんな顔させるなんて余程の事なんじゃないのか?
しかし、情報屋でさえ掴めていない情報を何故東地が知っているのか?
疑問に思って聞き返そうとしたら奴はすでに教室の扉を開け俺に「じゃーねー」と手を振って出て行ってしまった。
「何なんだアイツ…」
呟いた直後にホームルームを告げる本鈴が教室に鳴り響いたのだった。
と他の情報屋にも同じ質問をしてみましたが
どの情報屋からも出て来るのは「納豆嫌い」だけ。
有り得ないだろマジで。
情報屋の人達も東地に関しては情報が余りに無さ過ぎて逆に不気味で正直関わりたくないと言う始末。
どう生きたらこんな謎な人物になれるのか?
一回直接本人から聞いてみたいものですよ。
まぁ俺から奴に話し掛けるなんて言う奇跡が起こればの話しだが。
取りあえず俺は東地から離れることが出来ず今だにダラダラと奴との付かず離れずの関係を続けているわけですが。
東地の情報収集を渋々諦めた俺は唯一の情報である「納豆嫌い」を切り札として使おうと思っていたのですが
まさかこんな状況で使うとは思ってもいませんでした。
まぁ納豆嫌いだけ分かっていれば他に色々と使い道もあると思うのでこの情報は聞いておいて正解だったとは思いますが。
しかし東地が納豆を克服してしまったらと思うと厄介です。
できればずっと納豆嫌いであってほしいと願うよ俺は。
「ねー誰から?誰にその事聞いたのー?」
「内緒」
「えー、なにそれームカつく。ねー楽ちゃん教えて?お願い。じゃないと俺その相手に嫉妬しちゃうよ?いいの?」
何が、いいの?かサッパリ分からん。
俺には東地を理解する事なんて一生出来ないような気がする。
今だに誰?誰?としつこく聞きながら引っ付いてくる東地を手で押し退ける。
「チッ、欝陶しいぞお前!」
「舌打ちとか行儀悪いよー?まぁ俺は楽ちゃんになら何されても何でも許しちゃうけどねー」
「怒れよ、怒って俺と喧嘩して最終的には離れてくれ」
これは切実に思う。
「絶対嫌。つーかー、どうしても誰なのか言わない気?まーいーや。どうせ楽ちゃんの知ってる俺の情報ってそれだけっしょー?」
う…図星だ。
「俺ねー結構秘密主義者だから人から情報聞き出すの大変だよー?でも、楽ちゃんが直接俺に教えて?って可愛く言ってくれたら俺何でも話しちゃうと思うんだよねー」
「見返りは?」
「勿論ちゃんと貰うよー?」
「なら無理だ。」
「あららざんねーん」
ちっとも残念そうに見えないが?
「あ、でもさっきの情報なら特別に教えてあげるー。今日ー、楽ちゃんのクラスにー、転入生が来まーす」
「は?!マジ?」
「マジマジー、驚いた~?」
俺が知ってる情報屋達からは何も聞いてないのにか?
俺のクラス、つまり猫組なら何らかの形で俺に情報が回って来ないのはおかしい。
現にクラスに居る情報屋の1人が俺達の会話を聞いていたらしく、お互いに目が合ったがそいつも知らないとでも言いたげに驚いた表情をしていた。
普段ポーカーフェイスのアイツにあんな顔させるなんて余程の事なんじゃないのか?
しかし、情報屋でさえ掴めていない情報を何故東地が知っているのか?
疑問に思って聞き返そうとしたら奴はすでに教室の扉を開け俺に「じゃーねー」と手を振って出て行ってしまった。
「何なんだアイツ…」
呟いた直後にホームルームを告げる本鈴が教室に鳴り響いたのだった。
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