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出来る子にはなでなでしてあげよう
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久々の(シャルは初めてかもしれないが)ワイルドなお肉に、俺もシャルも満足だった。
塩胡椒しか用意してなかったけど、タレとかも作るべきだったな。今度、狩猟人の人達にタレのレシピを教えてもらおう。
「はふぅ……お腹いっぱいです」
満腹になったらしい、シャルはお腹を擦る。
「よぉし。腹も膨れたところで、午後の仕事も頑張っていきますか」
気合を入れて食卓を立ち、まずは洗い物。
それが終われば教室の掃除と、倉庫にある備品の確認だ。
「シャル、俺は倉庫の方で備品確認の続きをやる。お前は教室の掃除を頼むぞ」
「分かりましたっ」
やる気満々で、シャルは教室の掃除に向かっていった。今日のシャルはなんだか頼もしいな。
さて、俺も倉庫の攻略に向かいますか。
倉庫内は比較的整理整頓がされていた方であり、書物は書物、文具は文具と、分かりやすい形で保管されていた。
教科書を取り出して、軽く内容を確認。
ふむ、まぁ小学校低学年くらいの内容だな。
算数に理科に……なんだこれ、国史?
あぁ、トリスティン国の歴史だな。
これはあとで俺も目に通しておこう。
それから他には……
教科書を見つけてその内容確認をしたら、教科別にして仕分けし、ついでに倉庫内も軽く掃除。
そうこうしている内にも、あっという間に日が暮れ始めている。
教科書や文具、掃除道具など、頻繁に使うものは倉庫内の手前側、取り出しやすい位置に置いておき、こんなもん何に使うんだとか思えるようなものは奥の隅の方に追いやっておく。
ふむ、大体こんなものか。
授業の下準備の準備は出来た、あとは実際に授業をやってみて、問題点や難点の洗い出しをして、そこから細かい修正やら何やらをしていく。
よし、倉庫はこんなものでいいだろう。
シャルの様子を見に行くとしよう。
シャルが掃除しているだろう教室に足を踏み入れようとした俺だが、その足を思わず止めてしまった。
「おぉ、これは……」
床も机も壁も窓も、教室の至るところあらゆるところが、研磨でもしたのかと思うほどに綺麗になっているのだ。
「あ、お兄様」
俺の到来に気付いたシャルは、手を止めて駆け寄ってくる。
「倉庫の整理はもう終わったのですか?」
「あぁ、思ったより早く終わったからな。それよりシャル、なんか教室がやたらと綺麗になってるんだが……これ、お前が一人で全部やってくれたのか?」
「はい、そうですよ」
それがどうかしたのかと、シャルは小首をかしげる。
「凄いじゃないかシャル。俺が同じ時間掃除しても、ここまでにはならないぞ」
「そ、そうでしょうか……」
照れくさそうにシャルは頬を赤くして目線を逸らす。
あーもうかわいいなこの義妹は。
よし、なでなでしよう。
「ふわぁっ」
俺の掌がシャルの頭に触れると、シャルは可愛らしい声を上げた。
なでなでなでなで。
「あ、あの、お兄様……え、えへへ……」
よし、満足した。
シャルの頭から手を離す。
「これだけ綺麗になったなら、いつでも子ども達を受け入れられるな。シャル、風呂を用意するから先に入っていいぞ」
「あ、分かりました」
掃除道具を片付けて、シャルは入浴の準備をしに自室へ戻る。
その間に、俺は魔法でお風呂を作る。
そしてシャルが入浴中に、今日の夕食であるシカシチューを作るのだ。
塩胡椒しか用意してなかったけど、タレとかも作るべきだったな。今度、狩猟人の人達にタレのレシピを教えてもらおう。
「はふぅ……お腹いっぱいです」
満腹になったらしい、シャルはお腹を擦る。
「よぉし。腹も膨れたところで、午後の仕事も頑張っていきますか」
気合を入れて食卓を立ち、まずは洗い物。
それが終われば教室の掃除と、倉庫にある備品の確認だ。
「シャル、俺は倉庫の方で備品確認の続きをやる。お前は教室の掃除を頼むぞ」
「分かりましたっ」
やる気満々で、シャルは教室の掃除に向かっていった。今日のシャルはなんだか頼もしいな。
さて、俺も倉庫の攻略に向かいますか。
倉庫内は比較的整理整頓がされていた方であり、書物は書物、文具は文具と、分かりやすい形で保管されていた。
教科書を取り出して、軽く内容を確認。
ふむ、まぁ小学校低学年くらいの内容だな。
算数に理科に……なんだこれ、国史?
あぁ、トリスティン国の歴史だな。
これはあとで俺も目に通しておこう。
それから他には……
教科書を見つけてその内容確認をしたら、教科別にして仕分けし、ついでに倉庫内も軽く掃除。
そうこうしている内にも、あっという間に日が暮れ始めている。
教科書や文具、掃除道具など、頻繁に使うものは倉庫内の手前側、取り出しやすい位置に置いておき、こんなもん何に使うんだとか思えるようなものは奥の隅の方に追いやっておく。
ふむ、大体こんなものか。
授業の下準備の準備は出来た、あとは実際に授業をやってみて、問題点や難点の洗い出しをして、そこから細かい修正やら何やらをしていく。
よし、倉庫はこんなものでいいだろう。
シャルの様子を見に行くとしよう。
シャルが掃除しているだろう教室に足を踏み入れようとした俺だが、その足を思わず止めてしまった。
「おぉ、これは……」
床も机も壁も窓も、教室の至るところあらゆるところが、研磨でもしたのかと思うほどに綺麗になっているのだ。
「あ、お兄様」
俺の到来に気付いたシャルは、手を止めて駆け寄ってくる。
「倉庫の整理はもう終わったのですか?」
「あぁ、思ったより早く終わったからな。それよりシャル、なんか教室がやたらと綺麗になってるんだが……これ、お前が一人で全部やってくれたのか?」
「はい、そうですよ」
それがどうかしたのかと、シャルは小首をかしげる。
「凄いじゃないかシャル。俺が同じ時間掃除しても、ここまでにはならないぞ」
「そ、そうでしょうか……」
照れくさそうにシャルは頬を赤くして目線を逸らす。
あーもうかわいいなこの義妹は。
よし、なでなでしよう。
「ふわぁっ」
俺の掌がシャルの頭に触れると、シャルは可愛らしい声を上げた。
なでなでなでなで。
「あ、あの、お兄様……え、えへへ……」
よし、満足した。
シャルの頭から手を離す。
「これだけ綺麗になったなら、いつでも子ども達を受け入れられるな。シャル、風呂を用意するから先に入っていいぞ」
「あ、分かりました」
掃除道具を片付けて、シャルは入浴の準備をしに自室へ戻る。
その間に、俺は魔法でお風呂を作る。
そしてシャルが入浴中に、今日の夕食であるシカシチューを作るのだ。
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